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光の雨

光の雨      

<ストーリー>CM界では名の売れた樽見(大杉漣)の、初めての映画監督作品となる「光の雨」がクランクインした。作品は、連合赤軍事件を描いた立松和平原作の「光の雨」。オーディションから、衣装あわせ、そして、極寒、知床でのロケと、順調に撮影は進んでいるように見えたが、突然監督が失踪してしまう・・・。

<感想>連合赤軍事件を描く映画と、それを演じる俳優たちを描く劇中劇形式となっています。
連合赤軍の悲惨な末路が息詰まるような緊迫感で描かれている劇中劇。それが、しばしば、中断して、演じている現場の風景に戻ります。
そのために、映画に集中している感情をぶつ切りにされるような気がしましたが、あまりの悲惨さに、かえって、その方がよかったと思いました。
上映時間130分と少々長めな映画なのですが、それ以上に、見ている時間が長く感じられました。それは、決してつまらないからではなく、あまりの緊迫感に、こちらの疲労度が高かったからなのでしょう。

「突入せよ!「あさま山荘」事件」で、連合赤軍と戦う警察の実態を見ることは出来ましたが、立てこもっている彼らの思いが、全く描かれていなかったので、それを知りたいとずっと思っていました。
彼らのあそこに至るまでの経路をこの映画は、克明に描いています。

それは、それは、悲惨の一言。なまじ革命という絶対的な目標があったばかりに、周りが見えず、その時の彼らは、きっと狂っていたのでしょう。
それはまるで、革命という名のカルト信者。それはまるで、大人のいじめの極限。それはまるで、追いつめられたネズミ・・・のようでした。

このような平和ボケした時代に生きていると、彼らの追いつめられた心情を、実際に理解しろと言われても無理な気がします。
たとえれば、たとえが悪いのは、承知の上で、今のイラクでのテロ集団のようなものでしょうか。彼らも、きっと、理想の社会のために、アメリカと戦っているという思いがあるのでしょうから。
これはどちらも、理想の社会を追い求めた結果の悲劇としか、言いようがありませんねぇ。

実際に、彼らの求めた、すべての人民が平等である社会は、勤労意欲の欠如に行き着き、失敗したと言っても、いいでしょう。
しかし、その結果は、彼らには、見えていなかった。そして、それが、すべての人の幸せに結びつくとひたすら信じて、戦い、傷つけ合ってしまった彼ら。
どうして?!としか、言いようがありません。
考え方にも、まだまだ柔軟性があったであろう、青年たちが、こんなにも追いつめられてしまったこの事件は、本当に悲惨です。
これは集団ヒステリーとでも言うのでしょうか。それとも、恐怖心だったのでしょうか。
自己批判、総括、そして、殺人へと彼らを駆り立てたものは、なんなのか。14人ですよ、14人。そんなたくさんの人が死んでも・・・殺しても、何も感じなくなってしまったのでしょうか・・・。

最後に、リーダーの倉重鉄太郎を演じた、山本太郎が言っていたように、自殺した倉重の口から、どうしてここに至ってしまったのかという理由を聞きたかったですねぇ。
本当に、悲惨な事件で、見た後、ぐっと疲れて、心が重くなってしまいました。途中に、考える時間を与えてくれる、劇中劇という形を取った監督もしくは、原作に、本当に、感謝したいです。重い映画なので、万人向けではありませんが、興味のある方は、是非、ご覧になってください。

しばらく見かけなかった裕木奈江が、赤軍の女性リーダーを演じていましたが、彼女は、本当にうまいですね。昔、「北の国から」で、ちょっと頭の弱い女の子を演じた時も、本当に、こういう人なのかと思ってしまいました。今回の彼女は、その時とは、正反対の革命闘志。低いトーンで語る声に、鬼気迫るものがありました。


2001年 日本   
<監督>高橋伴明
<出演>萩原聖人 , 裕木奈江 , 山本太郎 , 塩見三省 , 大杉漣

その他の映画の題名インデックスはこちらへ[http://www.vets.ne.jp/~cinemac/ CINEMA CHECK!]

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珍しいですね。日本映画。もしかして強化週間に入りましたか?それはさておき、この映画は観てはいないのですが、死を賭けてまで戦いに駆り立てるものとは一体なんなんでしょうね?自分の中にもそのような気持ちが芽生えることがあるのかと不安になることもあります。その辺の心情がどのように描かれているのか興味がありますね。ひとつの映画の形として観てみたいと思います。(-o-)こっちゃん

2005/4/20(水) 午前 10:08 koc**anni*uni*u

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えっ、kuuさん、これ見たんですかぁ。半年ほど前に見ました。これは強烈に記憶に残っていますね。やはり、自己批判と総括という『発想』にとても驚かされます。革命のためには手段を選ばないという、『愛国無罪』に通ずる発想は、まさに共産主義の本質ですね。彼らの唯物史観そのものです。それは、kuuさんのおっしゃるとおり、まるでカルト教団のようです。愛も許しもない世界。そして、裕木奈江さんの、演技にも脱帽でした。

2005/4/20(水) 午前 11:54 伏見 行則

【こっちゃん】GWを、邦画強化週間にしようと思って、その予行練習のようなものかしら(^^)。彼らの追いつめられていく様子が、鬼気迫り、重いですよ〜〜。実際にあった事件だと知らなかったら、信じられない事件です。なんだか、人間って、怖いなーー。

2005/4/20(水) 午後 0:29 kuu

【ふしみさん】すごい話でしたよね。でも、これ、映画ですからまだいいですよ。実際にこの事件に関わった人たちや、その肉親、捜査陣、彼らの思いや如何に、って感じです。「愛国無罪」そんなこと言い出したら、きりがないと思いますよね。

2005/4/20(水) 午後 0:32 kuu

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さっき、書き忘れたのですが、この事件で犠牲になって、亡くなっていった若者たちの冥福を祈りたいです。

2005/4/20(水) 午後 0:48 伏見 行則

私も、同感です。ご冥福、お祈りします・・・。

2005/4/20(水) 午後 0:50 kuu

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遅くなりました。トラバ、サンクスです♪ 私もこれ観た後は疲労感がありました。のめり込んでいく過程でも、「この人って本当に演技にのめり込んでるのでは!?」と出演者の心を探ってしまうようなことも考えちゃいましたね。 「邦画強化週間」はいいですね〜。コッソリ楽しみにしてます。

2005/4/25(月) 午前 1:04 [ びやん ]

ほんとに、疲れる映画でした。みんな、演技うまいしね。でも、こういう事を考える機会を与えてくれた映画だったので、見て良かったなと思いました。「邦画強化週間」。私も、見たい邦画が、ずいぶんたまっているので、自分のことなのに、楽しみ!(^^)

2005/4/25(月) 午前 6:44 kuu

目をおおいたくなる事実にとても考えさせられる。表現と再現をおりまぜたとてもいい映画ですよね。

2005/4/26(火) 午後 4:53 [ - ]

なんだか、信じられない話だったですけど、実際にあった事件なんですよね。人間って、すばらしいけど、恐ろしいです。でも、見て良かったです。

2005/4/26(火) 午後 6:53 kuu


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