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モンスター

<ストーリー>1986年、フロリダ。幼い頃から虐待されて育ったアイリーン(シャーリーズ・セロン)は、売春して生きることに疲れ果て、自殺を決意する。最後の5ドルで酒を飲もうと、バーに入った彼女は、そこで、知り合ったセルビー(クリスティナ・リッチ)と意気投合し、二人で暮らすために、再び、売春をはじめるのだが・・・。

<感想>13キロの増量をし、自分の美貌を醜く変えてまでアイリーン役に挑んだシャーリーズ・セロンは、この演技で、見事アカデミー主演女優賞を獲得しました。
実は私は、美人女優が美しい身体や顔を醜くく変えてまで、こういう役を演じるのが、理解できませんでした。美人は美人の役を、そうじゃない人は、そうじゃない役を、それぞれ役割分担して演じるのが自然で、特殊メイクをしてまでして演じる意味があるのかどうか疑問だったのです。
ですが、この映画を見て、シャーリーズがそこまでしてこの役をやりたかった意味が分かった気がします。
きっと彼女は、自分の生い立ちにも思いを馳せて、このアイリーンを演じたいと思ったに違いありません。
それには、今までの美しいシャーリーズ・セロンでは演じることができない。だからこその肉体改造だったのでしょう。
普通は、美へと変身するものですが、彼女は、役のために、その逆をしたんですね。アイリーン役の彼女は、その体つきも、態度も、動きも、表情も、見事に、まるで別の女性となっていました。

両親に虐待され、十分な教育も与えられずに育ったアイリーンは、生きるために売春するしか生きる道はなかった。そんな生活にも疲れ果てた彼女の前に、初めて心を安らげる事が出来る女性セルビーが現れる。彼女のためにだったら、何でも出来る。そして、再び、売春をし、殺人を犯す彼女。しかし、たった一人愛したセルビーも、他の人同様に、アイリーンを蔑み、便利な金づるとして扱おうとし、そしてさらに彼女を裏切るのです。12年間の刑務所生活で、アイリーンは、いったい何を考えていたのでしょうか。生きてきた価値を見いだすことが出来たでしょうか。

愛する対象を見つけたアイリーンが、まともな仕事に就こうと張り切るにもかかわらず、ちゃんとした教育を受けられなかった無知をさらけ出してしまい、自分には、結局売春しかできないんだと悟るところには、胸が痛みました。
もちろん彼女の取った行動=殺人は、許せることではありませんが、そこに到った彼女の境遇にやりきれなさを感じました。

見て面白いとか楽しい映画ではありませんが、このシャーリーズ・セロンの演技は、一見するに値すると思います。

2003年 アメリカ・ドイツ 伝記・犯罪・ロマンス
<監督>パティ・ジェンキンス
<キャスト>シャーリーズ・セロン , クリスティナ・リッチ 
<賞>アカデミー主演女優賞

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あっ、セロンの演技は凄いけどね。

2005/12/9(金) 午前 6:34 m52*8*17*

【トモセヴィチさん】シャーリーズの演技は、すごかったでしょう。クリスティーナも、今回は、自分勝手な嫌な女の子を熱演してましたね〜。あの大きな目は、すごく印象的です。それにしても、やっぱり「パッション」は、見ないほうがよさそうねーー。

2005/12/9(金) 午前 10:39 kuu

【mさん】「パッション」の方が10倍いいって??私、「パッション」だけは見れないと思ってるんだけど、また迷うーーー(^^;。この映画は、殺人犯人を主人公にしているだけあって、受け入れがたいと思う人がいて当然だと思います。そう言う意味でも、シャーリーズ・セロンは、よく、やったな〜と思いますねーー。

2005/12/9(金) 午前 10:46 kuu

【raraさん】何とも言いようのない映画でしたね。感想を書くのが、辛くて、難しかったです。セロンが太っただけの映画だと思うと、大間違いでした。

2005/12/9(金) 午前 10:48 kuu

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そうそう、「パッション」も観たんだけど、クリスチャンじゃないから、よくわからなかったわ。でも、キリストの壮絶な最後を描いてたなぁ。さりげなく最後にミステリーを残してるし…。あっ、言っちゃった。

2005/12/9(金) 午後 6:43 [ かぼちゃ ]

宗教的な映画は、分からないことが多くて、理解できないですよね。そういう意味でも、「パッション」は無理かもーー。えっ?ミステリーなの??(^^)

2005/12/10(土) 午前 11:36 kuu

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なんか、切なくなる内容ですね!自分には結局これしか・・・ってのが切ないです。

2005/12/10(土) 午後 2:32 ジョン主

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kuuさん、こんにちは!!!「パッション」と「ダ・ビンチ・コード」とは共通のテーマがあり、それは「イエスは神の子か人の子か???」と言うことなのですね!!!ダ・ビンチ・コードも映画になるのですから、パッションも見てください!!!トモセヴィチ

2005/12/10(土) 午後 2:39 [ - ]

【ジョンさん】それもこれも、彼女をそこまで追い込んだのが、周囲の人間なんだから、悲しいです。それを背負って、彼女は生きるしかなかったんですよね。落ち込み系の映画ですーー(T_T)

2005/12/11(日) 午前 9:34 kuu

【トモセヴィチさん】「ダ・ヴィンチコード」楽しみなんだけど、それには、やっぱり「パッション」を見て、理解を深めた方がいいかしらね。クリスマスにでも見る?・・・重すぎるかーーー(^^;

2005/12/11(日) 午前 9:36 kuu

まるで別人でしたね。内容が過激なのでおそらく2度と観たいとは思わないでしょうが、シャーリーズ・セロンの迫真の演技は胸に刻まれました。

2006/1/29(日) 午後 2:44 もいさん

内容が内容だけに、確かに、2回見たいとは思いませんねーー。でも、セロンの演技は、やっぱりすごい!と思いました。こういう役を演じるのは、女優冥利に尽きるんでしょうね。

2006/1/30(月) 午前 11:07 kuu

この映画良いですよ! どんな環境下にあっても自分の道理だけは譲らないアイリーン。 感動しましたよ、俺は。 井筒も言ってたけど、この映画は哲学。 こういうテーマはやっぱり映画化すべし! 採算度外視してるとしか思え無いほどリアルな描写だけど、 観てもらって感想を聞きたい映画だと思いました^^ ちなみに俺の感想はこちら →http://blogs.yahoo.co.jp/grande_barcelona/15807926.html トラバの仕方が分からなかったので^^;

2006/2/2(木) 午前 2:58 gra*d*_bar*elo*a

この映画も、シャーリーズが演じたことで、注目度が高くなったけれど、他の人が演じていたら、これほど話題にならなかったでしょうね。だからこそ、私も、見ることが出来たし、重たい映画だったけど、見て良かったと思いました。

2006/2/2(木) 午前 11:11 kuu

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僕はシャーリーズ・セロンが「2days」で登場した頃は、すぐに裸になるセクシー女優という偏見しかなかったんですが、この「モンスター」で見直しました。でも、実在の死刑囚の映画なのに、どう見ても作り手がアイリーンに依った見方で演出している様な気がしました。

2006/5/21(日) 午後 0:55 [ ジョニィ ]

「2days」は、私も見ました。この彼女は、モデルから女優になるステップの段階でしたね。でも、いまや、オスカー女優なんだからすごい!!綺麗すぎるって言うのも、ハンディになってしまうんですね〜。普通に考えたら、もったいない話ですーーー(^^;。この映画は、彼女から見た話になってましたね。どんなことにも理由はあるにしても、殺人は、良くないですよね・・・。

2006/5/23(火) 午前 10:08 kuu

TBありがとうございました。本当に辛い映画でしたね。私は見るつもりなかったのに見出したら引き込まれました。セロンの演技も凄過ぎます。見ておいて良かった映画でした。

2007/3/2(金) 午後 11:29 にげら

見るまでは、ちょっと覚悟がいりますよねこの映画。見てもあんまり楽しそうじゃないし・・・(^^;。でも、NIGERAさんと同じように、見ておいて良かったと思いました。シャーリーズ・セロンのオスカー演技も、見所ですね。

2007/3/3(土) 午前 11:41 kuu

そうなんですよ!見るのはちょっと、覚悟がいりました。見終わった後のなんともいえない、やりきれなさも。でも、アカデミー賞級のシャーリーの熱演は見るべきですね。

2007/4/14(土) 午後 11:32 やっくん

内容は、重くて、悲しくて、辛いものでしたが、シャーリーが、女優生命を掛けて?!、変身したその肉体と、演技は、堪能できました(^^)

2007/4/16(月) 午前 10:55 kuu

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