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紳士協定

   
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<ストーリー>
妻に先立たれ、幼い息子と、老いた母親と3人で暮らす人気ライターのフィル(グレゴリー・ペック)は、雑誌の編集長に招かれて、ニューヨークで仕事をすることになった。新天地での、初仕事として、彼に依頼されたのは、反ユダヤ主義についての記事だった・・・。

<感想>
実は、軽いロマコメかなと思いながら見始めたんですが、とんでもなかったです。
しっかりとした、骨太の社会派映画でした。
でも、その中に、ロマンスも絡めてあるので、ほどよく見やすい、エンターテイメントな作品です。

主人公である雑誌のライターが、記事を書くために、自分はユダヤだと偽って生活し、世間の反応を見ようとしたところ、
思いもかけない反応が返ってきたことから、改めて、人が人を差別することの浅はかさを知り、差別に対抗する・・・という話です。

確かに、自分自身が、その中に身を置いてみて、初めて差別の実情を知る・・・ということは、あるかもしれないです。
この映画のように、親友が被差別者であっても、その本当のつらさなんて、彼にはそれまで、全く理解できていなかったのですから、まさに、差別される身にならないと、何も分からないということです。
そのような、差別を無くすには、差別に荷担しないようにするだけではなく
差別を生み出す土壌=環境に対して、強い態度で、挑んでいかなければ、差別のない世界なんて、絵空事でしかありません。

とはいえ、言うは易しで、周りの視線や態度が気になったり、子どもがいじめられたりと、
相当強い意志を持たないと、なかなか出来ることではないですね。

”反ユダヤ主義”について、当時のアメリカの実情を、まったく知らなかったので、この映画を見て、とても驚きました。
アメリカでの人種差別というと、アフリカ系のことだけだと思いこんでいました。
でも、ユダヤ系に対しても、こんなに根強い人種差別があったなんて!

でも、実は、そういうことは、どこの国にもあるわけで、
一見差別なんて、日頃感じない日本にも、実は、いろいろな差別がいまだに存在しているわけです。

子どものいじめなんかも、”差別”の一種なのではないかしら、とも考えると、
差別化を図らずにいられない人間の性(さが)を感じてしまいます。
でも、それを克服するのも、また、人間なのですよね。

主演は、「アラバマ物語」のグレゴリー・ペック。
古い映画ですが、彼がとってもハンサムなので、古さも気になりません(^^)。

監督のエリア・カザンは、この映画で、アカデミー監督賞を受賞し、
他に、作品賞、セレステ・ホルムの助演女優賞も獲得しました。
白黒の古い映画ですが、一見の価値がありますので、お薦めです(^^)。(2011,09,10)


1947年 アメリカ (GENTLEMAN'S AGREEMENT)
ロマンス

<監督>エリア・カザン
<キャスト> グレゴリー・ペック, ドロシー・マクガイア

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それまでも映画を見るたびにほぼ必ずと言っていいほど出てくる
ユダヤ人とはなんだろう?この映画見て決定的となりココからとことん僕のユダヤ研究開始!の発端になりました。なんでユダヤ人だと嫌われるの?素朴な疑問に直球で勝負するこの映画。当時初めてこのテーマを映画化するには相当な勇気いったと思います。TB&ぽち

2011/10/7(金) 午後 7:11 pony

確かに自分がその立場にならないとなかなか分からないものですよね^^;
アメリカでの黒人差別はよく聞きますが、ユダヤ人差別はなかなか耳に届きませんね…。
今もあるんでしょうか…。

2011/10/7(金) 午後 7:20 れじみ

なかなかここまで手がでないのですがKuuさんの記事読んだら観たくなりました。
映画で他の国の文化や風習を知って驚くことたくさんありますよね。

2011/10/7(金) 午後 9:56 きゅ

【ポニーさん】ユダヤほど、様々な辛苦をなめてきた人たちはいませんね。
アメリカでも、こんな風な扱いをされていたなんて、びっくりでした。
それを映画にするなんて、本当に、勇気がいったことと思います。
しかも、監督が、エリア・カザンですからね。これにもびっくりしました。
ユダヤ研究、私も、しなくっちゃ。

2011/10/7(金) 午後 11:19 kuu

【れじみさん】ユダヤ差別、当時は、相当ひどかったようです。
今も、潜在的には、あるんでしょうけど、表面上は、目立たなくはなっているのではないでしょうか。
日本人には、よく分かりませんね。

2011/10/7(金) 午後 11:30 kuu

【きゅさん】今私は、録画した逆順で映画を見ているので、見ることの出来た作品です。
じゃないと、なかなか見る気が起きなかったかも。
でも、見てよかったと思いましたよ。
いつか見てね(^^)

2011/10/7(金) 午後 11:31 kuu

顔アイコン

豪と違ってWASP以外は白人でも差別される。
グレゴリー・ペックって大根と言われるけど、本作見るとそんな噂が不思議に思えた。

2011/10/9(日) 午前 8:04 [ esu**i123 ]

ストーリーを忘れてしまいました・・・(^^;わたしにとっては、再見するチャンスかもしれません。人種差別は、たしかに住んでみないと、身近にそのような人がいないと分からないものです。

2011/10/9(日) 午前 11:40 NZ_RR

【esupai123さん】いろんな人種が入ってきているから、差別も、大きくなってしまうんでしょうかね。
グレゴリー・ペックって、大根って言われてるの?
ハンサムだし、とてもよかったけどね。

2011/10/13(木) 午前 11:54 kuu

【nz rrさん】ストーリーを忘れても、無理はないですね。
相当古い映画ですし(^^)
でも、見てみて良かったと思いました。
人は、3人集まると、派閥を作ると言うけれど、
差別も、3人集まったら、出来てしまうのかも。

2011/10/13(木) 午前 11:57 kuu

HDDに約2年眠っていたのを、先日やっと起こしました(爆)
あ、私も観るまでは、軽いラブコメ系の作品だと思ってました(笑)
ほんとほんと、社会派の作品でしたよね。
考えさせられるところがありました。
そうそう、グレゴリー・ペックかっこよかったぁ〜〜♪

2011/10/16(日) 午後 9:07 じゅり

【内緒さん】そうそう、そういう、何気ない差別のしかたを映画でもしていました。
でも、している方は、意識的だし、される方も、もう諦めている感じ。
こういうことは、おかしいんだと、誰かが声に出さないと、改善されないんでしょうね。

2011/10/17(月) 午後 6:29 kuu

【じゅりさん】私も、何回も録画しては、HDDの容量オーバーでやむなく、消去したり・・・の繰り返しでした(^^;
でも、頑張って見てみると、やっぱり、それなりに、考えさせられるし、いい映画でしたよね。

2011/10/17(月) 午後 6:30 kuu

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