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一年ぶりの更新です。今回は今年一年間に俳句誌に掲載していただいた句のまとめです。
新年
普段着で氏神様へ初詣
名のビルを数へはるけき初景色
春
風光る父子そろひのヘルメット
紅椿ここより地獄谷といふ
木瓜一花飾り釦にしてみたし (ぼけいっかかざりぼたんにしてみたし)
焼跡を思ひ出させる土筆かな
花に疲れ竹に休むや嵯峨野道
百片に百の色あり花の塵
夏
照れば照り翳れば翳り椎の花
尾の切れし蜥蜴の力余りたる
耳掠め翅音確かに黒揚羽
これといふ花なき庭の姫女苑
富士のほか塞くもののなき青田かな (ふじのほかせくもののなきあおたかな)
小豆島吹き寄せるかと大南風 (しょうどしまふきよせるかとおおみなみ)
日輪や大地は蟻のためにあり
古書店の狭き間口や釣忍
漁火のはるかにありて夏の暮
餌を運ぶ蟻にも影のありにけり
発条を巻き直すごと夜の蝉 (ぜんまいをまきなおすごとよるのせみ)
秋
搦手に鎧武者めく新松子 (からめてによろいむしゃめくしんちじり)
蜩や沖より夜の寄せ来る (ひぐらしやおきよりよるのよせきたる)
屋根越ゆる七夕竹を賜りぬ
天の川涯は太古の海なるか (あまのがわはてはたいこのうみなるか)
集落の姓ひとつにて蕎麦の花
夕星や山家の縁のちんちろりん (ゆうづつややまがのえんのちんちろりん)
秋高し視力戻りしかと思ふ
桔梗咲く袱紗包を解くごとく (ききょうさくふくさづつみをとくごとく)
冬
月よりの舟かと思ふ朴落葉
櫨楓楢橅櫟落葉道 (はぜかえでならぶなくぬぎおちばみち)
茶の花や洗ひ晒しの海鼠壁 (ちゃのはなやあらいざらしのなまこかべ)
枯尾花折れ曲がること諾はず (かれおばなおれまがることうべなわず)
枝々の日に日に透くや冬旱 (えだえだのひにひにすくやふゆひでり)
寒禽の山気切り裂く朝の声 (かんきんのさんききりさくあさのこえ)
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鳥獣子さん、ひさしぶりですねえ〜。
お元気でいらっしゃいましたか!
俳句をたくさん作っておられたのですね。
2016/12/8(木) 午後 3:20 [ 駒のご隠居 ]