音の本箱から

一応ジャズに軸足は置いているつもりですが、ジャンルには拘りません。

Jazz

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Peace / Walt Dickerson

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メタリック・コルトレーンと呼ばれたヴァイブ奏者 ウォルト・ディッカーソン…
60年代初頭にデビュー、ヴィブラフォンでモード奏法やフリーフォームを試みて、どちらかと言えば保守的なこの楽器に新しい可能性を感じさせた彼ですが、60年代半ばに一旦第一線を退いてしまいます。

およそ10年の沈黙を経て復帰したさい、制作されたのが本アルバム…
'75年のレコーディング、翌年SteepleChaseよりリリースされました。

メンバーは以下の通り…

ウォルト・ディッカーソン(vib)
レスリー・アトキンソン(b)
アンドリュー・シリル(ds)

収録された楽曲はたった2曲… 片面に長尺物が1曲ずつと言う大胆な構成!
更に2曲とも全て即興と思われるフリーフォーム!!

以下に音源をリンクします。



ヘッドの小さなマレットから叩き出される硬質なサウンドは実にクール…
しかも、長尺物でありながら緊張感が途切れることもありません。

フリージャスが苦手な人の中には、「聴くに堪えない…」なんて耳を塞ぐ方もいらっしゃるかもしれませんが、私のお気に入りなんです。


余談ですが、ディッカーソンの復帰第1弾は以下のアルバム…

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我が国のトリオ・レコードの制作で、本盤の数カ月前に録音されています。

Trio of Doom

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Trio of Doom…
この名前にピンと来るのは私と同世代だけかもしれません。

'79年3月、キューバのハバナで開催されたコンサート・イベントHavana Jamのために結成された臨時編成のギター・トリオ…
メンバーは以下の通りです。

ジョン・マクラフリン(g)
ジャコ・パストリアス(el-b)
トニー・ウィリアムス(ds)

表記のCDは2007年リリースされたもの…
'79年当時リリースされたLP(Havana JamおよびHavana Jam II)には収録されなかった同トリオの全貌が、そのコンサートから30年あまりを経て漸く明らかになった訳なんです。

肝心の演奏ですが、フュージョンなんて軟弱なものではなく、敢えて「ジャズロックのパワー・トリオ」と呼びたくなる骨太なサウンドですね!

次行に音源をリンクします。


Dark PrinceはLP(Havana Jam)にも収録された曲…
てっきり同一の音源かと思いきや、LPのトラックは改めてスタジオでレコーディングした演奏をライブ風に脚色したものだとのこと…
スタジオ・バージョンを次行にリンクします。


確かにスタジオ版の方が洗練されているかもしれませんが、ライブ・バージョンも決して悪くはないですよね〜


最後に本盤のフル音源をリンクしますので、お時間に余裕のある方はお聴き下さい。



追伸)
'79年リリースのLP(Havana JamおよびHavana Jam II)のジャケットは以下のようなデザイン…

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上記コンボ以外にも、ジャズ界からウェザー・リポートやイラケレ、ロック界からはステファン・スティルス、クリス・クリストファーソンやリタ・クーリッジ等の演奏が収録されています。

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ニューヨーク近代美術館(MoMA)で収録されたソニー・ロリンズのライブ・アルバム…
'65年のレコーディング、Impulse!からのリリースになります。

メンバーは以下の通り…

ソニー・ロリンズ(ts)
トミー・フラナガン(p)
ボブ・クランショウ(b)
ミッキー・ローカー(ds)
ビリー・ヒギンズ(ds)

レコーディングされた時期は、ロリンズのImpulse!移籍後第一弾Sonny Rollins on Impulse!より前…
しかしながら、リリースされたのは何と12年後の’77年!!

その理由は恐らく音質…
より厳密に言えば音質そのものと言うより、定位感が曖昧でロリンズのソロの途中でテナー・サックスのボリュームが急に絞られてしまったりする処があるからなんでしょう。

演奏そのものには何の問題もなく、寧ろ素晴らしい!
スタンダードを独自の解釈で大らかに吹くロリンズ…
更にピアノを弾くのがトミー・フラナガンと言うのも注目です。

以下に音源をリンクします。


ロリンズの大胆なテナーは、最終的にEast Broadway Run Downに連なる彼のImpulse!時代のスタートに相応しい演奏だと言えるのでは…

TOKI / 土岐英史

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今やベテランの域に達したサックス奏者 土岐英史…
若い世代には「土岐麻子の親父さん」と言った方が分かり易いかもしれませんね〜
そんな土岐英史のデビュー・アルバム…
'75年のレコーディング、同年Three Blind Miceからリリースされました。

メンバーは以下の通り…

土岐英史(as, ss)
渡辺香津美(g)
井野信義(b)
スティーブ・ジャクソン(ds)

後の活動からフュージョンやポップスの印象が強い土岐ですが、ここでは正統派のジャズを聴かせています。
リーダーの演奏はもとより、当時まだ20代前半の渡辺香津美の溌剌としたプレイにも注目!

以下に音源をリンクします。

まずは冒頭のこの曲…
Lullaby for the Girl(A-1)

マリオン・ブラウンが気に入ったリリカルなバラード…
Darkness(A-2)

オーネット・コールマン作の不思議なブルース…
Blues(B-1)


余談ですが、Blues(B-1)の原題はTurnaround…
オーネット・コールマンのアルバムTomorrow Is The Question!に収録されています。

Bop-Be / Keith Jarrett

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キース・ジャレットが率いるアメリカン・クァルテットの最終作…
‘76年のレコーディング、翌年Impulse!よりリリースされました。

メンバーは勿論この4人…

キース・ジャレット(p, ss, perc)
デューイ・レッドマン(ts, musette)
チャーリー・ヘイデン(b)
ポール・モチアン(ds, perc)


アメリカン・クァルテットも解散直前、Impulse!(と言おうかECM以外のレーベル)からリリースされた最後のアルバム… 
と言う訳で、キースが後に結成するスタンダーズに近い印象の演奏もあって、アメリカン・クァルテットの他の作品と比べれば、かなり一般向けなのかもしれません。

以下に音源をリンクします。

先ずはキースのペンによるタイトル曲…
Bop-Be(A-3)

お次はアレック・ワイルダーの佳曲…
Blackberry Winter(B-2)


しかしながら臍曲がりの私は、いかにもアメリカン・クァルテット的なこの曲の方がお気に入りなんですね〜
Mushi Mushi(A-1)

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