Kuzu's Music Diary

更新がまばらになっていますが、断続的に報告して行きます。

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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 113
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
シンフォニア・ヴァルソヴィア ジャン・ジャック・カントロフ(指揮)
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」作品8
(2009.5.3 13:45 東京国際フォーラム ホールA – アイゼナハ)

いや、面白かった。ネマニャ・ラドゥロヴィチの四季。バッハとヨーロッパというテーマの中で拾われたヨーロッパのバロック音楽レパートリーではやはり大人気の名曲だけに、ホールAでの公演。バロックをこのホールでやること自体は少々無理があるのだが、致し方ないだろう。オーケストラは、音の強さ・大きさではすっかり安心していられるシンフォニア・ヴァルソヴィア。いやはやポーランド人のパワーはすごい。今回は小編成の複数チームでの出演ではあるまいか。そう思えるくらいの出演回数だ。

さて、演奏はすごい。午前に聞いたバッハのデュオコンチェルトでもまったくためらいなくエモーションを発散させたユニークな演奏だったが、この四季では、ソリストとしていっそう自由自在な表現で、このイタリアのバロックコンチェルトをすっかりネマニャ色に染め変えてしまった。音量も、この巨大なホールにしては十分に鳴っていたのではあるまいか。

まず、最近嫌みなほど正統をふりかざす古楽器系の表現技法などこれっぽっちも感じさせないたっぷりと乗ったビブラート、ロマン派の協奏曲のようなアゴーギグとデュナーミクの変化、さらにはっとするようなフレージングの機微。そのすべてが決して思いに任せた勢いの産物でなく、実は緻密に見通され、計算されているからすごい。相当に曲をこなしてきていると見た。

演奏のユニークさは随所に。例えば「春」の第3楽章は、冒頭から、前楽章のグルーミーなテンポとムードを引きずったまま始まる。これまでに聞いたどんな演奏もここでは春を謳歌するダンスでムードを一転させていたから、これはかなりショッキングだった。今回の演奏でも中間はテンポをあげて、リズミカルな(文字通り)ダンスを奏でる。
このグルーミーな終楽章は、「冬」でも同様で、ちょっと涙を誘うくらいエモーショナルな後味を残す四季になった。今の時代にこんなロマンティックなバロックを堂々と演奏する勇気にも喝采を送りたい。

実は偶然にもこの後、会場の通路を一人で引き上げるネマニャと出会い、この感動を伝えることができた。CD録音はしないのかと質問すると、なんと「する予定だ」という。メンデルスゾーンの例もあるので、ことしあちこちでこの曲を演奏するなかで、いずれかの機会にレコーディングセッションを持つものと思うが、とにかく今後リリースが楽しみなニュースをいち早く、それも本人の口から聞けたことが大変うれしかった。


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