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白井の自得した秘剣「八寸の伸曲尺」とはどのようなものであったろうか?
白井にそのヒントを与えた人は戦国時代の剣術家,小笠原源信斎(1570〜)であったとされる.その妙術「八寸の延金」は向かうところ敵なしの威力を発揮したという。
「八寸の延金」とは、源信斎が中国で矛術を学んだ折、その技の中から感じるところあって,剣道に応用した.棒術の達人には,まるで孫悟空の如意金箍棒のように,その長さを自在に変化させるものがる.おそらくその動きにヒントがあるであろう.
柄を滑らせるイメージは,ビリヤードの棒を想像するとわかりやすい.
現在剣道家の解説には,単に片手打ちと書いたものがあったが,
現在剣道の左手による,カウボーイのように回しながら,横面を打つ
片手面をイメージすると,間違いである.
曲尺(かね)とは通常大工を使用する,金属製の直角の曲がったハカリであるが,
鯨尺(げいしゃく)(曲尺の1尺2寸に当たる)
また,この八寸の意味するところは重要である.昔の唐尺では,1尺が
曲尺(かね)の八寸にあたることは,柳生の懐一尺の認識に一致する.
一足一刀の距離にあるとき,飛び込まずに手を伸ばすと,切っ先がかろうじて
届く.しかし,もし竹刀が短かったならば届かない.
白井は5尺3寸の竹刀と対戦するのに2尺(刃渡り)の竹刀をもって
これを制したとある.どのようにして,この3尺以上の差を盗んだのか?
足さばきが一尺,懐も一尺,この両方を足しても2尺,後の一尺は
どうしたのか?
玉突き(ビリヤード)の右手は動かず左手が接近することによって,玉を
突き出すことを思えば,最後はこの手の動き,左手を右手に押し詰めるように
持ち替える技術こそは,白井の「八寸の伸曲尺(のびがね)」に通じる,
すなわち,柄尻一杯に左を右手に持ち替えて,柄の八寸を盗む.
足,懐,柄の合わせ技にその奥義が隠されていると推察するのである.
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