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マニュアル通り形を打っていて落とされることがありますか?
という質問があったら
私はこう答える。「落ちることあると思います。」
形が誰でも習得できるようにと、教本には指導の注意点が書かれいても
私は言いたいのである。 たとえば、機を見てとか、気剣体の一致とか
いっても、教授側にそのあり方や教え方に、個人差がないだろうか。同時に
生徒側においても、それを理解する力が同じだろうかと。
師匠と弟子の呼吸の合わせ方や足運び、気勢、 間合いを積もること、など
本来それらを習得するために作られているのに、むしろ形、そのものを覚えるのに
相当のエネルギーを費やしているようにおもえる。
実はそれを習得してさらに、実用的な、応用に入らなければならないのに
それを自得しようと考えている初心者がすくないのではないか。
居合形の12本(制定)を覚えるのに、細かいことは言わず、ひたすら形をおぼえさせ
それから後に、それを少しずつ修正していくのが通例であろう。 最初は
相手を切り倒してのち「憐憫の情」を表すどころのはなしではない、
刀の持ち方からのレベルなのである。
ABCのどこから教えるかという問題もあるが、師匠(教授側)が剣道形を単なる
基準教本として読みながら、教えるのでは間に合わない。
師匠がそれを自分のものとして、自得していなければ、血肉を添えて
教えることはできない。 剣道形という日本文化の伝承と、その神髄はやはり口伝される
べきものであろう。
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