不刀 庵 閑話 シーズン2

剣道の故きを温ねて、新しき人生を知るブログ

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遠山の目付け

目付けが出たところで、ついでに考えたいと思います。二星、嶺谷、遠山の目付け。又、道聴塗説といわれるかもしれませんが、大事なことなので書いておきたいと思います。新陰流と一刀流で、二星についての考えが違うかもしれません。目下研究中ですが、二つの説があります。星とはすなわち両方の目、相手の目の動きですね。さらにもうひとつの説は二つのこぶしです。どちらが、相手の心や動きを反映するのでしょうか?目が先なのか、拳が先に動くのでしょうか。
嶺谷とは相手が上段に構えたときの両方のひじ、すなわち左上段のとき、相手の左は山の嶺、右は谷になっています。最後は遠山の目付けです。これは良く言われていますから、ご存知の方が多いと思います。
相手のまだ向こうに見える遠い山を見るように、相手の打突部位にとらわれない。一点にとわわれるとすぐ他のスキを打たれることが多いですね。相手の動きを全体で捉える目とその起こりと匂いをかぎつける目のつけどころのことですね。
 
イメージ 1
実際には、万次郎と龍馬はすれ違いが多かった。
たがいに時代にほんろうされ続けた。そして時代はそれぞれに過酷であった。1852年
万次郎が土佐に戻ってきた時も龍馬は知るすべもない。
 
龍馬の世界観はこのときまだ、田舎の攘夷論に同調する程度でしかなかったであろう。
翌年、お互い、江戸に行くこととなって、嘉永6年(1853年)、
江戸という幕府のお膝もとで、いながら会うことがなかった。
「漂流ばして、10年ば外国にいたそうな」
土佐藩邸にいったとき、噂にきいいてはいるものの、出会った可能性は少ない。
このとき万次郎は、通詞となり直参旗本待遇となっているので、
屋敷もあてがわれたことであろう。
万次郎の世界は大きく変わった。
アメリカからハワイへ、ハワイから、琉球(沖縄)、薩摩、そして長崎、土佐、最後に江戸となった。
薩摩の待遇がよかったものの、長崎のお白州で取り調べを受けた立場からの、コペルニクス的
出世である。それだけ幕府がほしい情報を万次郎は持っていた。
 
ただ、河田小龍にも学んだが日本語(漢字)や江戸の侍言葉を彼はこのころ、
猛勉強をせざるを得なかった。 それはアメリカの学校での自由な勉強とは
うって変って、必要に迫られる部分も多かったであろう。
彼の偉いところは、日本語の知識をリカバーしながら、辞書の作成や翻訳にも
果敢に取り組んでいったことであろう。 それは日本の近代化への戦いでもあった。
 
龍馬はこのころ、小千葉道場でしごかれ、日々剣道の修行にいそしんでいた。
剣道の練習は早い、早朝稽古が主流。住み込みもいるが、地方の留学生は
藩の上屋敷または、自費で借り上げた家から通っている。
 
沿岸警備の要請はここ桶町の道場にも来ていた。
「黒い大きな船が、来てるそうだ。」
重太郎は龍馬にいった。
 
「へー、上陸して攻めてきますろうか?」
龍馬にとっては、異人とたたかって、その首をとることを
思い浮かべると、武者震いする場合もあった。
 
このときの気持ちを、国にいる乙女(おとめ)に書き送った。
 
黒船に出会ったとき、龍馬のこころに、刀の世界とは違うもの。
大砲を持つ船の威力、もくもく黒煙を上げながら、開国を
迫る力、それは世界の産業革命の力であったし、
浦島太郎に用意された、玉手箱であった。
 
 
 
高野佐三郎先生はこの言葉で、「遠山の目付け」を説明しようとしました。
ここでいう水月は、水に映る月影の意味です。湖面に月が映っていて、少し波があります。一つの波に写る月影を凝視すれば、ほかの波に写る
月影を見ることができません。大きな木の赤い葉一枚にとらわれては
ほかの葉っぱが見れません。
現在風にいうと、周辺視野。
冷静に全体をみる力です。
この水月の矩も、もちろん、その前に自分の心がくもっていたり、何かに捉われていてはこれも、出来ない話です。要するに水のような心で
ないと写らないわけですね、月が・・・・・・
また水のような心というと簡単なのですが、
ある意味では、水のような変幻自在で、深み
をもった心でしょうかね。

修練を積んで、体の中に技が溶け込んで、頭の中に自動対敵回路の
チップが埋め込まれていて、考えずに反射的に平らかにして、勝つ
ことができる余裕。これは湖水のような深み。

柳生但馬守宗矩は「兵法花伝書」で
「二星、嶺谷、遠山」と書きました。目のうごき、腕、ひじの動き、
そして相手の体の全体とそれの背景全体を捉える。

でも外人への説明いささか困ります。
 
イギリス人にはビッグベンの全体をみる気持ちといい、アメリカ人には、自由の女神の全体を見る気持ちといったり、要するに周りに山の見当たらない、人たちには説明しにくい。
日本は山国であるから・・・遠山の目付けが説得力を持つ。
 
海外で外人選手を前に説明するときは、その人たちの地理的な環境を考えて
説明を。

これも変幻自在に・・・・・
 

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