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約束稽古のルールを知り、息の合わせ方がわかった上で、その掛け引きの妙を体得してゆく
ことが形稽古の目標であれば・・・。 今日の日本剣道形の中で、技の分類やその意図する
ところが省略されてきた恨みがどうしてもでてくる。
というのも日本剣道形では、「互いが間合いに接したとき、打ち太刀が機を見て・・」
とあるように、その形を忠実に表現しようとしている点は評価できるものの、帝国剣道形における
「互いに先先の気位ですすみて・・・・・これすなわち先々の先の意なり」と技の分類と心の
あり方に力点をおく、両者の違いに着目するものである。
すなわち、先と先の攻防なのか、待ちの隙を見せての後の先なのか、相手の初動や目付などを観察する
心得が帝国剣道形にあったのではないか。
では、「機を見て」とはどういう場合なのかというと、現在の解説では「仕太刀に十分な体制が
できたとき」とするのが一般的であろう。 しかし、本来、先先の先というのは、仕太刀が間合いにはいって
打ち太刀の切り込みを待っていることだろうか?
稽古用の打ちこみ人形があって、そこに一方的に打ちこむとき、100%先を取ることができる。
理由は相手がロボットでない限り打ってこないからである。
これが人間を相手にする場合、相手も打ってくる、先に打とうとしたところ、先を取られたら、先の先。
先の先を待って、技を持ってさらに先に入ることが先々の先にあたる。
一本目・2本目・4本目・6本目が先々の先。3本目・5本目・7本目が後の先。
小刀の1本目・2本目が先々の先、3本目が後の先。という分類があって、そのように
奇数を後の先をする組み合わせではなかったのかと推察するものである。
その内の先々の先にあたる技は、本来、打ち太刀が、先にかける意思を醸し出す
あるいは何かの初動に近い、仕種を起こすとき、打ち太刀がこれを先々の機ととらえ
切り込むのであるから、仕太刀の攻めの所作、先の気位こそ、打ち太刀をして機の直観
なるものを引き出すものであろう。 したがって、「機を見て」、の前に、仕太刀の
「機を引き出す」身を打つ気迫というものが、なくてはならないだろう。
良い剣道形とは、互いに機を作り、機を捉える駆引きを体現するものであってほしい。
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