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 こんにちは、じゃじゃ丸です。

 こないだ、特別展 「 描かれた能 」 開催中の 細見美術館へ足を運びました。
昨年の奈良から1年以上、待ちに待った 国立能楽堂コレクション展 でございます。

細見美術館は、京都観世会館のほん近く、岡崎に佇む こじんまりとして素敵な美術館です。
一般的には、琳派展や「 アートキャンパス 」 を企画されていることで有名ですよね。
狂言に関しては、ミュージアムショップで、 「 附子 」 が手に入ることで知られています。
もちろん、 「 向こうから吹く風に当たってさえ滅却するほどの大の毒 」 ではなく、おいしい水飴です。

個人的には、伊呂波会のお姉さんがなさった即興のお芝居を観に行ったこともあり、何かと縁のある場所。
その時の会場でもあった レストラン「 CAFE CUBE 」 は、時間を忘れて落ち着くことが出来る空間です。
半オープンのカフェで、吹き抜けの地下庭園に出ると大変気持ちいい。今回も、ランチを頂いちゃいました。

 さて、今回の展示は、 奈良県立美術館に回ってきた 「 能の雅 狂言の妙 」 展とは一味違い、
「 描かれた能 ―絵で楽しむ、文様が語る― 」 という題で、能楽の絵画、意匠に焦点を当てています。
出品されているのは、能装束、狂言装束、絵画、能面、狂言面 ( 展示順 ) で、ざっと100点程度でしょうか。

興奮してしまいした。室町時代、江戸時代の作品を通して、当時の能の気分を感じることが出来ただけではなく、
文様の意匠が糸口となって想像の世界が広がったり、面の微かな照り曇りが豊かな表情を生む、
削ぎ落とされた抽象的な形が 具体的な世界を生みだしていく、能楽の愉しみを体感することが出来ます。
とは言いつつも、実際に手に取ってみたい!着けてみたい!と うずうずしてきて・・・
それは叶いませんが、早く能が観たくなって参ります。そのまま観世会館へなんて楽しみ方もありますよ。

前期展示の中で、気になった作品を挙げてみます。次回、いくつか紹介したいと思います。
この展示は1月17日(日)まで行われていまですので、みなさまも是非ぜひお運び下さい♪
能装束 「白地唐花入丁字立涌模様半切」「紅白段花筏模様唐織」「白地七宝繋唐松檜扇模様唐織」
    「紅地雪持椿模様唐織」「紺地立浪水犀桶模様縫箔」「紅地麻葉繋花車模様縫箔」
    「白地青海波紅葉模様摺箔」「紫地竹梅若松模様長絹」「紫地変青海波若松梅模様舞衣」

狂言装束「海老茶地折鶴模様素襖上下」「紺地光琳桐模様肩衣」
    「黄地碇模様肩衣」「黒地丸文散模様半袴」

絵画  「能楽図屏風」「宮中能楽図 狩野栄信筆」「翁・三番三・千歳 狩野栄信筆」
    「雷 河鍋狂斎筆」「能装図」「能演目番付」

能面  「白色尉」「小面」「曲見」

狂言面 「尼」「小猿」「武悪」

「国立能楽堂コレクション 描かれた能 ―絵で楽しむ、文様が語る―」 
 前期 12月19日(土)〜1月17日(日) 
 後期  1月19日(火)〜2月14日(日)
 於・細見美術館
画像は、「 古能狂言之図 」 より 「 犬山伏 」 。江戸時代初期に描かれたものです。
山伏の祈りを囃子入りで演じている様子。見所も生き生きとして、「 芝居 」 の感覚が伝わります。
( 細見美術館さんより許可を得て 掲載させて頂いております。 )
 こんばんは、じゃじゃ丸です。

 能楽と絵画の出会い、最近気になっているテーマです。
自分で絵を描くことはしませんが、絵描きさんとお話しすることが多っかたり、
気がつくと周りに絵があったりと、いつも絵の世界から刺激を受けています。

能楽との関わりで言えば、おすすめは、河鍋狂斎、伊勢門水、そして須田国太郎。
今日は、能楽学会主催の能楽フォーラム
「 演者と見る須田国太郎 『 能・狂言デッサン 』 5000点 」 に参加しました。

須田国太郎は、三高時代に金剛流の謡をお稽古し始め、生涯にわたり能楽を趣味とし、
昭和二年ころから三十二年ころにかけて、金剛能楽堂をはじめとする能楽堂での演能を
デッサンした作品群を残しました。その 『 能・狂言デッサン 』 が、
縁あって 大阪大学に寄贈されたことは、 附属図書館のページ でも
公開されていますから、ご存知の方も多いと思います。

今回は、金剛永謹師、権藤芳一先生、天野文雄先生、演博助手の中尾薫さんを中心に、
デッサンの前半分、昭和二十二年分まで を全部見ちゃおう! という大胆な企画。
「 みなさんもお気づきのことがあれば、ご自由にご発言下さい 」 と言われてもね ・・・

さて、どのようなお話になりましたことやら。続きはまた後日。

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 こんばんは、じゃじゃ丸です。

 こないだ、和泉流 小笠原匡師の公演 「 延年 」 に足を運びました。
年に一度、狂言と他の芸能を同じ舞台で演じる 師の自主公演で、昨年は文楽でした。
狂言 「 昆布売 」 を題材にして、シテの昆布売役を文楽人形に演じさせ、
「 和泉の堺の塩昆布売り 」 という地域性を与えることで、
見慣れている狂言の背後に、鮮やかな風景を描き出していました。

今年のテーマは、イタリアの伝統仮面即興劇 「 コンメディア・デラルテ 」 。
なんじゃそらとおっしゃる方でも、「 アルレッキーノ 」 ( 英語では「 ハーレクイン 」 )
というキャラクターはどこかで耳にされたことがあるのではないでしょうか。

「 コンメディア・デラルテ 」 は、16世紀中頃にイタリア北部で登場した、
基本的に仮面を使用する即興喜劇で、シェイクスピアやモリエールにも影響を与えました。
狂言との共通点が多いことから、これまでにも様々な形で交流が図られています。
私もかねてから興味があり、以前ワークショップに参加したことがあります。
狂言について考えれば、「 コンメディア・デラルテ 」 に行き当たると言っても、過言ではありません。

とりあえず、共通点と相違点を整理してみましょう。
共通点
・前近代に成立した
・即興性がある
・仮面を使用する
・庶民を対象とした喜劇である
・様式性が高い
・身体表現が重視される
・キャラクターが類型化されている
・キャラクターの性格

相違点
・歴史的に連続しているかどうか
・即興性の高さ
・仮面の使用方法
・様式化の方向性
・キャラクター分業制かどうか
・女性の役者が登場するかどうか
かなりざっくりとまとめてみました。
次回、「 延年 」 の舞台の様子と併せて、詳しくご説明します。

 こんばんは、じゃじゃ丸です。

 日本舞踊をお稽古されている方から、ご質問を頂きました。

Q:三番叟の烏帽子が独特の形(剣先烏帽子)なのは何故ですか?
A:
 「 翁 」 の中で、三番三は剣先烏帽子を付けて三番三を踏みます。
 歌舞伎等で用いる日の丸烏帽子は、大蔵流ではお家元のみ許されたものです。
 常は黒の剣先烏帽子。あるいは、引立烏帽子とも呼ばれます。
 剣に象った烏帽子で、四方の邪気を払い退けると言われています。

 こんばんは、じゃじゃ丸です。

 囃子言葉 「 ちょうさやようさ 」 が、以前から気になっていますが、
大蔵虎光の 『 狂言不審紙 』 を広げてみると、ひとつのヒントが載っていました。

融大臣が造った六条河原院の鐘が荒廃の後、鴨川の底に沈んでいた。
東山 建仁寺の開祖 栄西が、それを引き上げさせる時に、
音頭に 「 栄西 」 と唱え、「 長首座 」 と呼んで引くようにと命じ、
それに従うと安々と引き上げられたことから、重い物を引くときの掛け声となり、
それが 「 ようさ 」 「 ちょうさ 」 と略されたという説です。

伝説の鐘は、「 陀羅尼の鐘 」 と呼ばれ、今でも建仁寺境内にあるそうです。
花見小路を四条通りから下ったところにありますから、いっぺん観に行こうと思います。

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