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能狂感想その二

その二は後席の話から。

後席には、結構たくさんの方がいらっしゃいました。
恒例として、出演者、後見、先生、見てた人、が感想を述べる時間があるのですが、

………私じつは、あまり覚えてなかったりします………

酔って記憶が曖昧になるなんて、初めてです。
いや、全くないわけじゃないんですが……
記憶が頭からスルスル抜けていく感覚を、初めて味わいました。しかも卒公の後席で;
いや、日本酒がね……おいしかったんですよ………
熱燗って、一杯目よりは二杯目、二杯目よりは三杯目の方がおいしいんです。いやホント。
そうして大分、うふふ〜なテンションになったところで、
名取川の感想を述べる時間になったもんですから、
土筆や節分の感想は覚えているのに、肝心の名取川の感想をちゃんと覚えていないんです(爆)
先生が何と仰ったか、酔って覚えてないなんて……アホすぎる。。。
そんなに酔うのは、もっと別の後席やコンパにしておけばよかったです。。。

いやぁでも、後席、幸せでした。
たくさんのいろんな方が参加されてましたし、おいしかったし、楽しかったし。
きっと卒業ってことで、後席もしみじみとした気持ちになるのかなと思っていましたが、
楽しかったというのはホントに幸せなことです。
あぁ、思い出したらまた日本酒が飲みたくな(略)


ただ、そんなんだったんで、
あと、後席の制限時間が迫ってきてもいたんで、
肝心の、名取川見てた人の詳しい感想を、あまり承れませんでした……。。
もっといろんな人の感想を、お聞きしたかったんですけど;;
後日でも感想を言って頂けましたら、非常に嬉しいです。。>名取川をご覧になった人

でも、ちゃんと覚えている感想もあります。
例えば、和泉流の同期の人に「ちょっと物足りなかった」と言われたこと。
これは私にとって、なぜか嬉しく励みになる感想でした。
まぁ、その和泉流の人……つうかKへいさんですけど(笑)
狂言すごい人でして、ちゃんと見ててくれたというのは嬉しかったのと、
物足りなかった点というのが、確かにそう、と自分でも思うところだったんで。
まだまだがんばっていかねば、と思えました。


今回で、学生としての狂言が卒業になったわけですが……
多分、自分はOB会で続けていくんだろうなぁ、と今まで思っていました。
ただ、続けることだけが半ば先に決まってしまって、
続け「たい」のか、何を思って何を目標に続けるのか、ということが、
正直言って、分かりませんでした。

それが昨日を経て、ちょっと見えてきたかなと思っています。
じゃじゃ丸やKへいさんといった、張り合えるような同期も続けるし、
私の狂言を関心を持って見て下さる先輩方もいる。
その人たちがいれば、舞台の度に、
ただ「楽しかった」だけではないものを得続けることが出来るように思えました。

それに、今回の名取川で初めて表現出来るようになったこともあったので、
卒公を出したといっても、自分はまだまだ成長途中だし、
今回出来るようになったことを伸ばしてみたいな、とも思います。
あとは、後輩と同じ舞台に立ちたい。これも大きな続ける理由ですね。

卒業公演終わった直後に思うことなんで、時間が経ったらまた変わってくるかもしれませんが…
とりあえずは、今後に対して前向きな気持ちになれました。


長きに渡って、このブログを書いてきたわけですが、
まぁ卒業もしましたので、今後は主に、後輩に押し付(略)……譲ろうかと思っています。
気が向いたら、また私も書くかもしれませんが。
今後とも、京大狂言会をよろしくお願いします。

能狂感想その一

今思うのは、昨日いい天気で本当によかったなーということです。
ぴっころです。
昨日の能狂にご来場下さった方々、ありがとうございました。


1回生の時から意識していた、卒業公演というもの。
まさにその時を迎えたら自分はどう思うんだろう、
すごい緊張するんだろうか、感無量になるんだろうか、
幕上がる前に泣いちゃったりしたらどうしよう、
などど数日考えていましたが、
自分はわりとすんなり、その時を迎えていました。
正直言って、16日の時点が一番緊張していました(笑)

ホントに意外だったんですけど、特に胃が痛くなることもなく、
鏡の間にもすんなり入れました。
これが卒業公演だっていう実感があまりなくて、
でも緊張感のないままやってしまうとまた良くないので、
気を引き締めるようにしました。
今思えば、一番良い精神状態で、舞台に出ていけてたと思います。


名取川について。
申し合わせと翌日の師匠稽古と本番とで、やり方が全く変わりました。
つまりは、やり方を確定できて本番を迎えていたわけではなくて、
それも私としては珍しいケースでした。

申し合わせで初めて気付いたのですが、
私は「出家が何を楽しんでいるか」を分かっていませんでした。
楽しい狂言だ、出家は自分で楽しんでいるんだ、楽しい舞台にしたいです、と、
「楽しい」ことを繰り返し言いもし、言われもしたのですが、
一体何が楽しいのかということ、それを理解していないことを、自分は分かっていませんでした。

出家が自分の名前を、看経や平家節や踊り節にしているのは、
自分の名前を呼ぶのを楽しんでいるんですよね。
この人にとっては、「奇体坊」「不承坊」と言うことが楽しいんです。
それを理解せずに、ただ看経や平家節をしっかり謡うことばかりをがんばっていたので、
全然伝わらない狂言になっていました。
それに気付いた時に、初めて名取川という狂言が、身に馴染んだ気がしました。

それから台詞。
今まで一人シテの狂言をやったことがほとんどなく(多分夏の会の「伊文字」のみです)、
一人でずっと喋っている部分があるというのは、今回が初めてでした。
そこの台詞をどうやろう、というのは稽古初期に非常に悩んだんですが、
本番の時には、「お客さんに対して語る」ようにしました。
それ、当たり前なのかもしれませんが……それも私は気付いていませんでした。
戒壇を踏んだんですよ、名前つけてもらったんですよ、とお客さんに対して
語りかけるつもりで台詞を言う。
それを意識した時に、初めて一人でずっと喋る部分が、やりやすくなりました。

その二点のお蔭もあってか、演じてる中でちょっと「楽しい」と思うことが
出来たような気がします。
今まで私は、舞台上で「楽しい」と思ったことはなかったので、
それを卒業の舞台で少し感じられたことは、なかなか嬉しいことだと思います。

ただそうやって、前半部分をがんばったので、
舞の時にはちょっと息が切れました;;
お腹に力を入れて声をしっかり出そうとしたのですが、それで逆に
声が不安定になってしまったりして……難しいですね。
後でアンケートを見たら、一般の方から「舞になったらテンションが落ちた」との
コメントがあって、あーやっぱりそういう風に見えたかぁ、と……
テンションが落ちたというか、勢いや力が落ちちゃったんですね。
そこはちょっと、上手く出来なかったです;

そして名取の某との掛け合い。
ここでお互いに台詞を間違うことが続いていたので、ちょっと不安だったのですが、
本番では二人とも間違えませんでした。それって結構すごいと思います(笑)
この掛け合い部分は、練習も、舞台でも、とても楽しかったです。
それは某くんががんばってくれたお蔭だったと思います。

この「名取の某」という役は、やることだけを見れば、
台詞にも型にも大変なところはないですし、簡単な役と思われるような気がします。
けれどシテにとっては、後半に某との掛け合いが待っているからこそ、
前半の孤独でしんどい一人の部分を、乗り切れるわけです。
名取川という狂言にとって、名取の某は非常に重要です。
シテが一人目立つ狂言でも、やっぱりアドは大切ですね。

なんか長くなってきたので、その二に移ります;

ある意味清々しく

いよいよ明日だねってことで。

えー、今晩師匠稽古があって、
なんかいろいろと衝撃なことが(また)多すぎて、
さらに混迷を深めている現在の状況です。

明日どうやるか、というのが、
正直言って今まっさらに近い状態になっていますが、
なんか今の心境としては正直、
名取川出来るだけでいいや、京大の舞台に立てるだけでいいや、という感じです。
決してなげやりなんかじゃなく、それが嬉しいことなのかも、と。
それが良いのか悪いのか、分からないですが。
まぁ明日の本番までに、何かしらの心を決めて、
舞台に出たいと思います。
どんな心境で、舞台に出るのか、今さっぱり分かりませんが、

稽古の中で見つけた、これはきっと間違いじゃない、と思うことを持って、
がんばってきます。

ぴっころです。

先日、能狂の申し合わせが終わりました。

申し合わせは本番と同じ会場(京都観世会館)で行われます。
狂言の申し合わせは18時50分と遅めだったのですが、私は放送などの
仕事を受け持つ関係で、15時半過ぎに観世会館へ。
着いて仕事を終えてから、長い待ち時間に何をしていたかと言うと……笠を作ってました。

市販の笠(じゃじゃ丸が闇のルートより購入)に、本物の狂言小道具の笠のように
紐を付けて、紐の扱いも稽古しよう、と9月くらいから考えていたのですが、
あれよあれよと言う間に申し合わせの日になってしまい(ぇ
今日使わねば意味がない!と、女性楽屋でひたすら縫い縫いしていました。

実際の笠もそうなのか知りませんが、狂言の小道具の笠は、
独特の紐が独特の形で笠に付いています。
「名取川」では笠を脱いだり被ったり、笠を使って舞ったり掬ったりするので、
紐の扱いはぜひとも本番までに練習しておきたいところでした。

いろいろと作りが荒いのは仕方がない!と無視して、
狂言の申し合わせ直前に完成。
布の切れ目(紐は厚めの綿入り布で作製)から綿や糸がこぼれ、
糸くずまみれになりながら、申し合わせを迎えました。

まずは後見をしたのですが、感じたことは、照明が暑かったです(−−;
後見座にいたら暖かい暖かい。こりゃあ体力消耗厳しいだろな……と予測。
そして鏡の間がすごい雰囲気。広いし、幕大きいし重いし。
プロの能の会、激しい能の後場でサッと幕上げてるのとか、どうやってるんだろうと思いました。

名取川の申し合わせ。
ちょっと厚着をしてやってみました。見事に舞で声が震えました(息切れて)。
そんなにゼエゼエってほどじゃないですけど……末廣かりの太郎の時と比べれば。
ただ、本番は装束着て、これ以上の厚着だから、ちょっと危険かな……と不安に。

もともと体力的にしんどい狂言ではあるので、
多少ぜえぜえ言うのは仕方ないのかもしれませんが、
やっぱりそれはなるべく避けたいな、と思います。
狂言会員ならともかく、そうでないお客さんには、
しんどいんだな……と思われてしまいますから;
相当難しいことですけど……なんとかマシになるようにしたいです。。

ところで、この申し合わせがあったのが13日。
能狂本番は18日。
間に5日間しかないわけですが、
先生に、たくさんご指摘頂いてしまいました。。
型が違う、タイミングが違う、などだったらすぐに直せますが、
もっとこう……根本的なやり方の点で……。
先生がちょっと実演して下さったのですが、
私がやっていたのとは全然違うのに、今更ながら衝撃(?)を受けたり。
どうしよう……と、思わず心の中で呟きました。

そんなこんなで、心身うにゃうにゃになって申し合わせを終えたぴっころさん。
「あれ、私、扇どこにやりましたっけ!?」と、右手に扇持ってるのにそんなこと言ったり、
会館の出口で段差にバランス崩して座り込み、一回生の後輩に抱え起こされたりと、
一種の満身創痍状態で観世会館を後にしました。

まぁ、その後飲みに行った時の日本酒は美味しかったですけどね。




今日は日曜日、京大BOXでお稽古しましたが、
申し合わせで言われたことを、まだ反映させることが出来ていません。
もう明日しかないわけですけど……明日で出来る限り、やるしかありません。
幸い夜に、先生にお稽古を見てもらえることになったので、
最後まで、稽古をがんばりたいと思います。

なんだか当日、ホントにいろんな人が見に来て下さるようです。
中にはお仕事があるのに、都合を付けて来て下さる方も幾人か……。
ホントにありがたく、嬉しいことです。
体力持つのか、小道具大丈夫か、などという不安要素や、
あの観世会館の鏡の間の雰囲気、舞台から見える景色、
最近の、出番前に胃が痛くなる傾向などを考えると、
考えただけで緊張してしまったりして、本番来るのが怖くなったりしてしまうのですが、
ただ、緊張ゆえに失敗するというのはとても勿体ないし、
それでは見に来て下さった方々に申し訳ない気がします。
緊張で思い切り出来なくて、悔いが残るのだけはしたくない。
そう思って、緊張を鎮めようと思います。

申し合わせの日に先生の実演を見て感じた、
これは私にゃ無理なんじゃないかという気持ち。
その「無理なんじゃ」と感じた、先生の演技は、
今考えれば、稽古年数(質と量)、年齢、男性と女性などといった、
どうしようもなくて当たり前のところから多分に来ているように思います。
そんな要素から来る演技を、全く同じに真似できなくても、仕方がない。
ただ、やり方や方向など、真似できるところまで真似しよう。出来る限り近付けよう。
そう意識してやっていったら、自分の今の技量と相まって、
一つの形にならないだろうか。
今はそう思っています。
仕方がない、と言うからといって、諦めというわけではないです。
もちろん練習段階では、全て吸収しようと思ってやるものだと思いますが、
本番まであと数日。そこで「無理なんじゃ」と一旦は考えても、
無理ではないものがあるはずだ、と思っています。

ともかく、やるだけ。あと二日、やるだけ。
がんばります。

二つ名どころか三つ名

ポッキーです。


あ、ぴっころです。


私が今履いているのは靴下のようなストッキングだろうか、
それともストッキングのような靴下だろうか、
などと考えていた自分にハッとしたりしています。すごいどうでもいい。

いろいろとありすぎると、
関係ないことをぼうっと考えてしまいます。
って、前にも書きましたね。。。


時間ないようと嘆いている場合ではなくなってきました。
もう覚悟決めて、本番まで詰めて稽古していくしかないです。
ということはつまり、もう一つの「そ」が付く懸案はいったんほったらか(略)
いや、どっちもがんばります。それでこそ、なのできっと。

まだ舞のタイミングがうまく合わなかったりします。
というか、この部分はどうやるんですか?と、先生に訊きたいところが
いくつかあるんですが、申し合わせまで訊けない………ヒー

こう、切羽詰ってくると、
やっぱり「がんばろう」と思える原動力は、
観に行くよーと言ってくれた人たちです。
別にプロでもなんでもなく、
K村先生言うところの「自分が楽しければいい」アマチュアですけど、
それでもやっぱり、観に行くと言ってくれた人たちに、
少しでも面白いと思ってもらえるような舞台にしたいです。
なんか合った事のない「母親の叔父さん」まで来てくれるらしいですし(どんだけ遠い繋がりだ)
がんばります。

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