水辺の土木遺産

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北用水樋門を見たついでに、地元の木造冠水橋、小目沼橋の紹介など。
場所は関東常総線の新守谷駅からでも、つくばエクスプレスの守谷駅からでもすぐの距離にある小貝川。


小貝川の土手の上を走る道路(サイクリングロードでは無く、自動車道)から見るとこんな具合。

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橋そのものは自動車通行禁止ですが、自転車やオートバイはOKの幅員の小さな木造冠水橋。

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まずは下に回り込むと、こんな具合。

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この橋の何よりの見所は、なんと言ってもこの橋脚。
流木除けが無いのも、今時珍しいこの純粋な木製の橋脚も、この橋脚の数も、栃木からずっと農地のただ中を蛇行しながら流れてくる小貝川だからこそのものでしょう。古式ゆかしい木造橋らしい筋違貫も良いですね。

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橋台部分もこの通りの見事なものです。

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そしてもう一つの特徴がこの木材。
最近になって見た目だけ良い雰囲気で復元された木造冠水橋を否定するつもりはありませんが、そういった橋は桁に鉄筋が使われていたり、科学的な防腐措置を施した木材が使われていたりするものですが、この橋は純粋な木材の桁に、木板は古き良き防腐措置の焼き板です。

……最近はすっかり見なくなりましたよねぇ。

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そういった次第で、左右にこの微妙に波打った橋がまた良い感じです。

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対岸の上流から眺める小目沼橋。

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そしてこちらが対岸のアプローチルート。

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そしてこちらは正面から見た小目沼橋。

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とても見事な橋でした。
……と、締めくくる前に、この写真の向かって左側から護岸のコンクリートの法面に降りて、そこから橋を見上げるとこの通り。

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逆光で分かりづらいのですが、中央と左右に渡された桁材も、その上に並んだ橋板も、表面に焦がした跡が見られる他に、実際に焦がした木材の香りが少しだけ漂う焼き板になっているのは既に書いた通りです。
それに加えて右端の桁材に注目してください。

右端の桁材の裏側、上を渡る人からは全く見えない部分を這わされているのは、こうした形式の冠水橋では殆ど見られない構造ですが、桁材に沿ってとても太い鋼線ワイヤーが二重に這わされています。
この橋、こう見えても実は流れ橋だったりもするのですね。

通常の増水には冠水して耐える構造になるはずですが、橋脚と上部の橋桁とを繋ぐ部分に噛まされた木材の部分に仕掛けを持たせて、いざというときには流れ橋として流出するということでしょうか?

周囲はそれなりに人口も多い地域ですが、ネット上には実際に流出状態の写真が見られないところを見ると、あくまでも流木などによる橋脚破損時の緊急措置として、流出しても流失しないように、流失により下流の水門を傷つけたり、すぐ下流で合流する利根川の堰に影響を出さないように、繋ぎ止める為の構造かと思われます。

昭和31年竣功の小目沼橋、私の地元では(地元と言いつつ他県ですが(苦笑))最も雰囲気の良い橋です。

さて、そろそろ3月の1週目に行った埼玉の煉瓦樋門めぐりなど。

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モノクロ写真でしか残ってないような完全木造橋が現在でも残っているというのが素晴らしいですね。それも高規格高架鉄道と高規格高架道路という現代技術の成果に挟まれているというのがまた(?) そういや京都にも有ったような・・・。
因みに3月17日にクイックさん達と山城南部・伊賀の辺りを廻ったとき、近鉄伊賀神戸駅の近くでコンクリート橋に擬態(?)した石造沈下橋が在りました

2013/3/30(土) 午後 10:48 [ おろろん ] 返信する

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>おろろんさん
埼玉県の中央部より若干西寄りの辺りには、周辺から見る分には純粋な木製に見える冠水橋が幾つも残っているのですが、大抵は桁が鉄筋になっているので、こういう橋は貴重ですよね。
そしてまた、この立地も(笑)。

京都の見事な木造橋というと、八幡流れ橋あたりでしょうか?
あの橋も朝寝坊の為に見に行く時間が無くてパスしてしまったことを、長らく後悔したまま、未だに未訪問になっています(苦笑)。

伊賀神戸駅近くで石造沈下橋ですか! 良いですねぇ。
コンクリート橋に擬態というと、結構目にすることのある、折角の石橋の路面や欄干がコンクリートでコーティングされちゃった、微妙に勿体ない感じのやつでしょうか?(苦笑)

2013/3/31(日) 午前 0:44 [ DAiN ] 返信する

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微妙どころか注意深く観察しないと判らない、はた目から見ると桁が普通より分厚くて脚が弩短足な只のコンクリート製です(爆)
たまたま降りて見てたら側面下側に石桁が見える部分が所々あって、下を覗きこんだら脚が石で下流側の拡張部と上流の水切りがコンクリートで増強された代物だったしだいです
ちょっと上流には中々ウハハな物件も有りましたがいずれ・・・。

2013/3/31(日) 午前 11:42 [ おろろん ] 返信する

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>おろろんさん
なんとなく分かります。
私が先日埼玉煉瓦祭り中に見掛けた橋も、周辺状況からすると側面は大正期のコンクリートに覆われて、路面はアスファルトなんですが、その手前で見た石橋と良く似た石積みの橋台からすると、橋脚の無い石橋……のような気がするのだけれど、水路に飛び込まないと確認不能だったり(苦笑)。

それにしても石橋の沈下橋とは、やはり場所柄でしょうか?
分厚いコンクリートに覆われているのは残念ですが、良いですねぇ。
ちょっと上流のウハハな物件も、非常に気になります!

2013/3/31(日) 午後 6:12 [ DAiN ] 返信する

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