混沌の時代のなかで、真実の光を求めて

現代に生きる私の上に 仏法は何ができるかを 試そうと思い立ちました。//全ての原発を 即刻停止して、 別の生き方をしましょう。

大乗起信論 3.

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 「 二者 因薫習鏡 謂如実不空。 一切世間境界 悉於中現 不出・不入・不失・不壊、
  常住一心。 以一切法即真実性故。
  又、一切染法所不能染。智体不動、具足無漏 薫衆生故。」

   ( 二つには、因薫習kyunzyuu鏡にして、如実不空を謂う。一切世間の境界kyougaiは、
   中において現じ、出でず・入らず・失せず・壊eせずして、常住一心なり。一切の法は 
   即ち真実性syouなるをもっての故なり。
   また、一切染法zenpouの染する能ataわざる所なり。智体は動ぜずして、無漏を具足し 
   衆生に薫kunずるが故なり。)


  海東別記には
   「 因薫習とは、この性徳syoutoku、能yoく正因syouinと作naりて 衆生の心に薫じ、
   能く、厭楽及び諸の加行kegyouを起こし、乃imaし仏果に至るを、{ 因薫習 }と言う。
   一切諸法は、悉く中に現ずるが故に、名づけて{ 鏡 }と為す。」
  と言っています。

  義記は
   「 因薫の中の釈に 二因の義あり。初に、能く現法の因となり、二に、内薫の因となる。 
   また、初は これ因の義、後は これ薫習の義なるべし。故に{ 因薫習 }と云うなり。
   { 如実不空 }と言うは、これは総じて因薫の法体を出す。謂く、自体及び性功徳
   あり。故に下に別して二因を釈す。」と。

  
 *** 海東別記は、義記のいう第二因・内薫naikunをまづ述べているのである。
 本覚真如は、自ら因となって内部より薫習する力・内薫力のあることを示しているのである。
 <衆生(私の心)に薫じ、よく厭楽及びもろもろの加行を起こす> とは、この私において、
 実際に <生死を厭い涅槃を楽求する> ということが成就していくことであるが、
 ただ ボーッと日常生活の中に居直って 片手間で教えを聞いていて 厭楽ということが
 成立つのではないであろう。
 しかし、些細な事々に心労し それらに引き摺り回されて 身も世もあらぬ態のお粗末な
 我が身、 この名利煩悩に占領されて 厭楽心にダメージを与えられ足腰立たない私に、
 この状況を厭い 清浄真実な世界を楽negaうということが、どうして可能であろうか?
 わが内から そんな心を起こしようも無いのです。
 ーーーーー それは、本覚の内薫力によるのである、と。
 すなわち、私においては、この体たらくのわが身を、本覚如実不空の内薫力の まさにその
 相手だと、頭を下げて認めるところに、厭楽心というものがあるのであろう。
 そして、{ 一切世間 }以下は、その内薫力に頭を下げた相を述べたものであろう。


◇「 一切世間境界・・・・」

 海東疏は、
   「 これ、かの経(涅槃経)の< 智者は、空と不空とを見る >を釈す。かの経に
  < 空とは、一切生死なり。不空とは、謂く 大涅槃なり。> と言うが如きなり。 
   この中には、ただ生死の境界を現ず。 既に、鏡に現ずるが故に、{ 不出 }と言う。
   しかも、鏡を染せざるが故に、{ 不入 }と言う。 
   所現の像に随いて本覚の量に同じく、虚空界に等しく 三世の際に遍ずるが故に、
   念々の失無く、また滅尽の壊eなし。 故に、{ 不失不壊常住一心等 }と言うなり。  
   上来はその浄鏡の義を明かし、{ 又一切 }の下は因薫習の義を釈するなり。」と。

 義記は、
   「 初めの中に、{ 一切世間境界悉現 }とは、一切の法は この心を離れて、外に 
   別の体性無きことを明かす。猶naoし、鏡中に能yoく影を現ずるが如し。
   { 不出 }とは、心 薫を待つが故に、諸法を変現す、薫を待たずして 自ら出づるに
   非らざることを明かす。
   { 不入 }とは、心を離れて 能薫 無きが故に、外より入らざるなり。
   { 不失 }とは、内より出ず・外より入らずと雖も、然も縁起の法顕現して無ならざる
   が故に不失と云うなり。
   { 不壊 }とは、諸法縁集して起こるに、所従なし。真如に異ならざるが故に壊す
   べからず。 鏡中の影の刃 能く傷つくるに非らざるが如し。鏡に同ずるを以っての故に、
   壊eすべからず。
   { 常住一心 }とは、相を会eして、体に同ず。」と。

 先師は これを、
  「 不出 」・・・・「一切法は、無明の妄薫を待って変現するのである。一切世界の
   境界は、無明の妄薫習なくして、自ら本覚の上に出現するものでないが故に、不出と
   言うのである。」
  「 不入 」・・・・「無明の諸法は、本覚の体によって起こり、心を離れたものでない
   から、一切境界は、外から本覚の鏡に入ったものでない。故に不入というのである。」
  「 不失 」・・・・「内より出ず、外より入らずと言えば、無であるかと云えば、諸法は
   縁起して歴然として現前する。無ではないから、不失というのである。」
  「 不壊 」・・・・「諸法は縁起するに、真如より他に依り処はないが故に、諸法は みな
   真如といわねばならない。すでに諸法を真如とすれば、これを壊することはできない。」
  「 常住一心 」・・・・「かくの如き本覚真如の中に現ずる一切法は、本覚真如を離れて 
   別に体性なきが故に、真如は同じく常住一心と言わねばならない。」
 と釈している。

  *** わが体たらくの思いと思うことは、み仏さま、みな 無明煩悩として本覚上に
   変現しているのであります。本覚のなかでの心労であります。私を悩ます事どもは、
   それによってわが身の体たらくを徹底的に知らしめ、それが本覚の鏡上のことであること
   を知らしめようとしているのでしょう。
   フラフラと苦を厭い楽を追い求めようとする思いは、この鏡上たることを逸脱しようと
   するのであります。この業道自然の道理の中にあって、その杯を飲もうとしない体たらく、
   哀れむべし、傷むべし。 この鏡上において、諸法は縁起して、歴然と現前して失せず。
   少年の頃の甘い桃色の思いは失するとも・・・・。まことに、いつまでも甘い思いを
   抱いて、世を渡ろうとする魂胆であります。 この幻想を張り巡らして今日も過ごす
   体たらく。しかし これまた、壊することのできない真如の中でのことであります。


◇「 又一切染法 所不能染・・・・」

 義記に、
   「{ 染法不能染 }とは、性浄を以っての故に 染法を現ずと雖も、染の汚すところに
   非らず。 ただ染の現ずる時、染に染せられずに非ず。 また 乃sunawaち染を現ずるに
   由るが故に、反kaeriて 本浄を顕わす。 鏡の明浄なる、能yoく穢物を現じ、穢物 現
   ずる時 反kaeriて鏡の浄を顕わすが如し。
   あに この穢物 能く鏡を汚さんや。もし、染法を現ぜずば、則ち以ってその不染を
   顕わすこと無し。
   { 智体不動 }とは、本 染無きを以って、今 始めて浄なること無し。この故に、
   本覚の智 未だかって、移動せず。 また、染法を現ずと雖も、為tameに染せられず。
   故に不動と云う。 鏡中の像の質に随いて転変するに、然もその鏡体 未だかって動ぜ
   ざるが如し。
   { 具足無漏 }等とは、この本覚の中には、 恒沙の性徳 少くるところ無きなり。
   又、衆生のために 内薫の因と作り、生死を厭いて 涅槃を楽求gyouguせしむ。故に
   勝マン経に < 如来蔵あるが故に、能く生死を厭い、涅槃を楽求す。>と 云々」と。

  
 *** 本覚は、一切境界(染法)をその上の現じつつも、一切染法の染することの出来ぬ
  ものである。ああ、妄染なるわが身をその内に照らし出さんとしつつ、ますます本来の
  性浄を顕そうとするのでしょう。 しかも、「本覚は、本来清浄であって、今始めて無垢に
  なったのではない。 故に本覚の智体は、不動である。また、妄染の法が現れても、それに
  染汚せられないが故に、不動といわれる。」 と。
  「 智体は動ぜずして、無漏を具足し、衆生に薫ず 」と。 本覚は、また「恒沙無量の
  性功徳を具足するが故に、 衆生の内薫の因となって、生死を厭い 涅槃の大楽を求め
  しめるのである。」(先師)と。
  まことに、内薫とは、私においては 如来の前に頭を下げていくことでしょう。  合掌  
 

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