混沌の時代のなかで、真実の光を求めて

現代に生きる私の上に 仏法は何ができるかを 試そうと思い立ちました。//全ての原発を 即刻停止して、 別の生き方をしましょう。

全体表示

[ リスト ]

米科学アカデミー  電離放射線の生物学的影響(BEIR)報告
                           4.
 
BEIR Ⅶリスクモデル
 癌リスク評価
 BEIR Ⅶ委員会の重要な役割は 低線量の低LET電離放射線への被曝と健康への害ある影響との
関係を評価するための 「リスクモデル」 を作ることであった。 委員会は 線形しきい値なしモデル(LNT)
が 電離放射線への低線量被曝と電離放射線に誘発される固形癌発生の関係を最も合理的に表現
すると判断した。
  「一般向け要約」の この章では、線形しきい値なし モデル、委員会が 白血病に適用した線形−二次
モデル、しきい値ありの仮説的線形 モデル に言及する。
BEIRⅦ リスクモデル の結果となる一例として、全人口中の癌の頻度を黒丸印で表し、BEIRⅦ リスクモデル
を使って推定した放射線被曝による発癌数を星印で表した。 次に 本章では、原爆生存者の子どもに
おける遺伝的な悪影響の証拠がないことが 本報告書の倍加線量法で評価した遺伝的 リスク といかに
一致するかを説明する。
 平均の年間バックグラウンド 線量の40倍(100mSv)以下では、統計的な制約から 人間の癌 リスクを評価
することは難しい。 生物学的なデータ の包括的な評価から 委員会は リスクは 低線量でも しきい値なし
の線形を示し、どんなに小さい線量でも 人間の リスクを少しは増やすと結論した。 この仮定を 「 線形
しきい値なし 」(LNT)モデル(図PS-3参照 ※  radi-beir public new.pdf のP10)と呼ぶ。
 
    ――― Linear No-Threshold (high dose rate)   線形しきい値なし(高線量率)
    ―・―・ Linear No-Threshold (low dose rate)   線形しきい値なし(低線量率)
    −−−  Linear-Quadratic Model           線形−二次モデル
    ・・・・・・ Linear Model with a Threshold               しきい値あり線形モデル
                                   ※ Threshold :しきい値、 Dose:線量
 
  図PS-3.委員会では 線形しきい値なし(LNT) モデルが 計算上の出発点としても便利だと考えて
いる。 実際の リスク評価は この単純化したモデルを さらに改良するため、線量−線量率効果係数(D
DREF)を使い 掛け算調整をして リスクを低く換算。それは 大雑把に「線形しきい値なし(低線量率)」
と名付けた直線に相当し、線形−二次モデルの原点での傾きになる。直接に 線形−二次 モデルを使う
のもよいが、直線 モデルへのDDREF調整の方が、歴史的に先行して計算上も単純な モデルとよく合う。
今 関心のある低線量域では 両者に 実質的な違いは 全くない。この図は Brennerらの発行物から
改変である 。
 
 BEIRⅦ委員会は、低線量の低LET放射線への人間の被験者の被曝に関して 委員会としては 最良
の リスク評価を行い、第12章に載せた。本報告書の データに基づく リスクモデルが放射線被曝の リスクを
評価するのに どのように使われるのか、その一例を 図PS-4に 図示している。
  この例では、1人当り 0.1Svで予想される 癌 リスクを計算している。この リスクは 性と年齢に依存し、
女性や低年齢で被曝した人では高くなる。平均では 性と年齢の構成が 米国の全人口と同じであると
仮定すると、BEIRⅦ生涯 リスクモデル では 0.1Svの線量により 100人中約1人に癌(固形癌か白血病)
発生すると予想でき、一方、他の原因では 100人中約42人に 固形癌や白血病が発生すると予想
される。 線量が低ければ それに比例して  リスクは低くなる。
例えば、0.01 Svの被曝では 1000人に 約1人が 癌になると予想される。 別の例示としては、低LET
の自然「バックグラウンド」放射線( ラドン等の高LET放射線を除く ) の生涯(70年)被曝で 100人中約1人に
癌が発生することになる。 リスクモデル を作るのに使った データが限られているので、リスク評価は不確定
で 2、3倍大きいか、2、3分の1 小さい評価も排除できない。
 
         ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
         ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 
         ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 
         ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 
         ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 
         ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ● ● ●
         ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
         ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
         ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
         ★ ● ● ● ● ● ● ● ● ●
 図PS-4.
  生涯では 100人に 約42人(●)が 放射線と関係のない原因による癌と診断されるだろう。
 本報告の計算では 100人に1人の癌(★印)が 低LET放射線 0.1Sv1回の被曝によるものだろう。
        ICRPのLNTモデル : 100mSv(0.1㏜)の被曝では 0.5%癌死が増える
                      DDREF:2 
               低線量・低線量率のリスク係数(単位線量当りのリスク)が高線量での値の1/2
       radi-beir executive new.pdf  「BEIRⅦ 行政・専門家向けの概要」
        によると、100m㏜の被曝での癌死(除。白血病)は、2.5%としている。
                      DDREF:1.5         
 癌以外の健康影響
 癌に加えて、放射線被曝が 癌以外の疾患、特に 心臓血管の疾患の リスクも増やすことが治療用の
高線量に被曝した人 や それよりは 低い線量の原爆生存者において示されている。 しかし、低線量
で 非癌疾患の リスクが増加する直接の証拠がなく、リスクがあるとしても リスクを定量化するのに適当な
データはない。 放射線被曝は 良性腫瘍の リスクも増やすことが示されているが、やはり その リスクを
定量化するのに適当なデータはない
 
電離放射線に被曝した親の子どもにおけるリスク評価
 自然に発生する遺伝的疾患は 実質的に 全人口における病気や死の数を左右する。 このような
疾患は 生殖細胞(精子と卵子)の中の遺伝物質(DNA)に起きる変異の結果として起き、遺伝性疾患
(即ち 子孫や次の世代に伝わりうる) である。その中には 嚢胞性繊維症のように遺伝の パターンが
単純で 予想可能な遺伝性疾患 (稀ではあるが) と 糖尿病のように複雑な パターン (こちらはよくある)
の疾患がある。 後者の疾患は 複数の遺伝的要因 と 環境要因の相互作用で発生する。
 20世紀初めには 電離放射線が ショウジョウバエの生殖細胞に変異を起こすことが示されていた。
その発見は マウス等の多くの生物でも示され、放射線が変異原(体細胞に変異を起こす要因)であり、
人間も 例外ではありえない という事実が確立した。 その結果、人間集団の電離放射線への被曝が
遺伝的疾患の頻度を増やす懸念が起きた。
この懸念は 第2次世界大戦での広島・長崎への原爆投下後、注目されだした。原爆生存者の子供に
おける放射線の悪影響を調べる 拡大研究プログラム がすぐに始まった。 マウスをはじめとする研究室で
育つ ほ乳類での研究も 世界中の様々な研究機関で始まった。
 日本で行われた初期の 人の遺伝調査の目的は、原爆生存者の子供における悪影響を知る 「直接
的な」手段を得ることであった。 使われた指標には、悪い妊娠結果 ( 即ち 死産、生後1ヶ月以内の
新生児死亡、先天異常)、追跡期間約 26年にわたる新生児の死亡、子供の発育及び発達、染色体
異常、特定の変異型がある。 特定の遺伝疾患は、調査開始当時は十分に知られていなかったので、
リスクの指標としては 使われなかった。
 マウス実験の「当初の」目的は、異なった線量、線質、方法での放射線照射による変異頻度への影響
を調べること、又、放射線誘導変異への応答が 両性の生殖細胞の各段階で異なる程度を調べること
であった。 しかし、人間の放射線誘導変異に関する データが不足し、放射線防護に適した測定を行う
には 遺伝 リスクの定量的評価が どうしても必要であることから、人間の遺伝 リスクの間接的な推定の
ために マウスの データを使う必要があった。
 過去のBEIR報告と同様、「倍加線量法」 という方法を、自然発生遺伝疾患を枠組みとして、放射線
に被曝した人の子供における誘導遺伝疾患の リスクを推定するために使っている。 倍加線量は、
「1世代」で 自然に発生する変異と同じ数の変異を起こすのに必要な放射線の量として定義される。
倍加線量は 「変異率」の割合で表される。 遺伝子一組における平均の自然誘導変異率の割合と
して計算される。 DDが大きいと 相対変異 リスクは 小さくなり、倍加線量が小さいと相対変異 リスクは
大きくなる。本報告で使う DDは 1Sv(1Gy) で、疾患発生遺伝子の自然変異率に関する人間のデータ
と誘導変異率に関する マウスの データから導かれる 。それ故、1世代100万人に3つの変異が自然発生
するならば、100万人の一人一人が 1Svの電離放射線を浴びた時 1世代当り 6つの変異が起き、
6つの変異のうち3つの変異は放射線被曝によることになる。
 日本で遺伝調査が始ってから 40年以上が経過した。1990年には その研究の最終結果が公刊
された。 この間に その時々で公刊された今までの報告と同じく、被曝した原爆生存者の子供には
統計的に有意な悪影響はなく、生存者の受けた比較的低い線量 (約400 mSv以下の大きさ) では
上述した指標で測っても 遺伝 リスクは 大変小さいことが示された一方癌治療のため高線量の
放射線を浴びた人の子供についてのほとんどが 小規模の調査でも 遺伝疾患頻度の検出可能な
増加はなかった。
 この10年間で、自然発生する遺伝疾患と マウスを含む実験組織の放射線誘導変異における分子的
な特性と機序に関する理解が大きく前進した。 この前進が 自然変異と自然発生する遺伝疾患との
関係を明らかにし、誘導変異と疾患の関係についての推論に 確かな科学的基礎をもたらした。
本報告で示す リスク評価は これらすべての前進を組み込んでいる。
 低線量または 慢性の低LET照射では、一般の遺伝疾患の頻度に比べて 遺伝 リスクは大変小さい。
さらにそれは、被曝した原爆生存者の子供約30,000人に基づく日本の調査で有意な悪影響が見られ
ないことと一致する。 換言して、BEIR Ⅶ評価によれば、約30,000人の子供 (広島・長崎で調べられた
子供数) では 遺伝的な悪影響の過剰は見られないだろうと言える。遺伝 リスクが低い理由の一つは、
胎児の発生や生育に適した遺伝的変化だけが 新生児において残るからであろう。
 
 
                            (つづく)

.
kyomutekisonzairon
kyomutekisonzairon
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
検索 検索

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事