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3.11以前の汚染のまとめ のつづき
静岡県をみると、‘63年で 1kg当り 18〜49㏃、‘64年では 同 10〜74㏃となって
いるが、やはり その後の推移を注目すべきだろうにもかかわらず ‘69年 まで記録が
欠けていて、‘70年になって 急に大量の検査結果 (2.9〜15.7㏃) を出しています。
‘71年は記録欠。‘72年は 2.4〜9.4 ㏃。‘73年 記録欠。‘74年 1.9〜4.1 ㏃。
以後は、毎年 ↓のように記録があります。
(御殿場市) ‘75年 3.3〜5.9 ㏃。‘76年 1.7〜3.2 ㏃。‘77年 1.0〜5.6 ㏃。
‘78年 4.8〜5.2㏃。‘79年 2.2〜4.4㏃。‘80年 1.6〜2.8㏃。‘81年 2.6〜4.1㏃。
‘82年 1.4〜3.7㏃。‘83年 1.3〜2.1㏃。‘84年 1.0〜2.2㏃。‘85年 1.1〜1.3㏃。
‘86年 1.7〜1.8㏃。‘87年 1.1〜1.9㏃。‘88年 1.3〜2.4㏃。‘89年 1.2〜2.0㏃。
‘90年 1.1〜1.6㏃。 ・・・ ‘95年 4.5〜7.1 ㏃。‘96年 1.2〜1.4㏃。
‘97年 ND〜0.8㏃。‘98年 0.2〜0.9㏃。‘99年 0.97〜 1㏃。‘00年 0.3〜0.4㏃。
‘01年 ND〜0.6 ㏃。‘02年 0.6〜0.8 ㏃。 ・・・ (富士宮市)‘08年 1.5〜1.9 ㏃。
‘09年 1.7〜2.2 ㏃。‘10年 1.5〜1.7 ㏃。‘11年7月 0.4〜0.5㏃。
‘63年の49㏃、‘64年の74㏃を記録した浜松市は、‘70年に 5〜10㏃(‘72年 4.8
〜9.4㏃、以後 浜松市では記録なし) になっていて、どうして こんなに短期間に急激な
低減になったのか? 半減期29年の Sr90は どこに行ったのか?・・・。
・ Sr90の減少速度は降水量などとは関係がなく、土壌が陽イオンを保持する能力
(陽イオン交換容量、CEC)が大きい土壌ほど遅い。さらに、CECが大きい土壌ほど
土壌中Sr90が小麦に吸収される割合(CR)も低い傾向がある。
・ Sr90とCs137の水田及び畑作土内における滞留半減時間は、
水田作土では Sr90: 6〜13年、 Cs137: 9〜24年
畑作土では Sr90: 6〜15年、 Cs137: 8〜26年 1974年度〜2002年度までの日常食中の137Cs、90Srの経年変化
1960年代前後以降、日本人(大人)の食物からのCs137摂取量が1㏃/日だとすると、
下図のように、体内には 常時 200㏃のCs137が蓄積していたことになります。
ICRP Publication 111 「2.汚染地域における生活 2.2被曝の特性 7」 P28
下図は 大人の場合
※ この図について → フクシマのお米は 安心できるか?(続4)
・文科省の調査
@穀物の検査結果は 1975年より前が欠落している ・農水省の独立行政法人 農業環境技術研究所は 1950年代末より 40年以上にわたり
核実験による影響を 継続的に調べていて、
主要穀物に含まれる人工放射性核種 (2006)には、
白米と玄麦中の Cs137 及び Sr90濃度(平均)推移の図があります。
10^3 m㏃/㎏=1㏃/kg
Cs137は、
白米:60年代半ばまで 1㏃/kg以上、80年代前半まで 0.1㏃/kg以上、
それ以降は、0.01㏃/kg以上
玄麦:50年代末から1970年まで、ピークの62〜64年を除いて、1〜10㏃/kg、
62〜64年は、10〜60㏃/㎏。
日本海側は、72〜88年 0.1〜1㏃/kg、これ以降は 0.01㏃/㎏以上。
太平洋側が、82年まで 0.1㏃以上、これ以降は 0.01㏃/㎏以上。
Sr90は、 白米、玄麦ともに 日本海側が 太平洋側より高く、
白米: ピークの62〜64年 0.1〜0.2㏃/㎏、他は 日本海側は 約0.01㏃/㎏以上。
太平洋側は 83年まで 0.01㏃/㎏以上、これ以降は 0.001㏃/㎏以上。
玄麦: 日本海側は 63、64年は 10㏃/kg余、70年まで 1㏃/㎏以上、02年まで
0.1㏃/kg。太平洋側は 63年 10㏃/kg、66年まで 1㏃/kg以上、
以降 02年まで 0.1㏃/kg。
――― となっていて、玄麦の方が 白米の10〜100倍ほど高く出ています。
当時の日本人は 1日に 約 1㏃のストロンチウム-90を取り込んでいたと推定されている。
ストロンチウム-89の影響もあり、このような取り込みによる被曝は避けねばならない。
1963年までに、アメリカ、旧ソ連、イギリスとフランスが大気圏内核実験を行わなくなった。 1964年以後 中国の核実験のみが大気中に放射能を放出していたが、1980年10月以降は
中止している。 その後は、地下核実験が行われている。 この時に、大部分の放射能が地下に
残るが、後に 地下水の作用で 外に漏れることも考えられ、地下核実験は どこでもできるものでは
ない。 また、クリプトンやキセノンのように気体である放射能は 外に漏れる恐れがある。核爆発
の瞬間には クリプトン-89(3.2分)、クリプトン-90(32秒)が崩壊を繰り返して ストロンチウム-89、
ストロンチウム-90になるので、放射性ストロンチウムは 他の放射能より放出されやすいと考えられる⋆。
⋆ 福島第一原発事故では クリプトンは出ていない
47都道府県の各衛生研究所等が採取し、日本分析センターが分析を行った主要な
食品の3.11事故の前年 2010年度 測定結果(平均値)は,
1)精米 90Sr : 0.0052Bq/kg生 137Cs : 0.0045Bq/kg生
2)牛乳(原乳) 90Sr : 0.016Bq/L 137Cs : 0.0082Bq/L 3)根菜類(主にダイコン) 90Sr : 0.048Bq/kg生 137Cs : 0.0071Bq/kg生 4)葉菜類(主にホウレンソウ) 90Sr : 0.044Bq/kg生 137Cs : 0.025Bq/kg生 5)茶 90Sr : 0.20Bq/kg 137Cs : 0.14Bq/kg 6)魚類 90Sr : 0.0096Bq/kg生 137Cs : 0.089Bq/kg生 7)貝類 90Sr : 0.011Bq/kg生 137Cs : 0.016Bq/kg生 (未完成)
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