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【安心を欲しがるのではなく、事実を欲しがるべきです】
「 放射能 大したことない 」 を前提にした議論は、
人を さらなる差別意識に導いてしまいます。
なぜなら、「大したことない」願望が 事実に向き合う姿勢を奪ってしまうからです。
被曝環境にいる限り、差別は免れないということを前提に、
事実と向き合わなければ 埒はあきません。
無いものねだりの 大きな駄々っ子のような姿を、
今のフクシマの人たちは はやく離れるべきです。
「安心」の言葉は、政府や県など行政や福島医大から フンダンにもらえます。
しかし、「事実」は なかなか 彼らの口からは出ないものだということを、
フクシマの人たちは 肝に銘じておかねばなりません。
耳に聞きよい言葉を 安易に欲しがるのではなく、
がんばって 事実に肉薄する忍耐力こそが、
困難な 自らの運命を切り開くことになるはずだと思います。
合掌
新生児 原発事故影響見られず 福島医大が調査結果発表 福島民報 2013/07/20
福島医大は19日、東京電力福島第一原発事故後の県内での妊娠と出産について、放射線
の影響は見られないとする調査結果を発表した。県内の新生児に何らかの異常があった割合
は 2・7%で、一般的な発見率である 3〜5%と同程度としている。
県民健康管理調査の一環。平成22年8月〜23年7月に市町村から母子健康手帳を交付され、 主に 23年度に出産した1万6001人を調査対象とし、9316人(58・2%)から回答を得た。
新生児に異常があったかどうかについて、回答した8538人のうち、「あり」は234人(2・7%)、
「なし」は7976人(93・4%)だった。
出産まで要した期間についての質問に答えた8700人のうち、早産者は412人(4・8%)で、 平成23年の国の人口動態統計の早産割合の 5・7%とどほぼ同程度だった。
妊娠結果について回答した8812人のうち、流産が68人(0・8%)、死産が22人(0・2%)、
中絶が5人(0・1%)だった。
一方、気分が沈んだり、物事に興味が湧かなかったりするうつ傾向は回答者8812人のうち、 2392人(27・1%)に見られた。平成22年度の厚生労働省の妊婦を対象とした全国調査の
10%程度と比べ高い結果となった。
県民健康管理調査の妊産婦調査部門長で福島医大産科婦人科学講座の藤森敬也教授は
「妊婦や新生児に放射線の影響はないと考えられる。ただ、客観的に安全を示すため調査を
継続したい」と話している。
19日に福島市の県青少年会館で開いた県民健康管理調査の妊産婦に関する調査の 結果報告会で示した。
この県民健康調査の結果報告は、
県のHP
7月22日22:44
また、福島医大のHP http://fukushima-mimamori.jp/ にも、見当たりません。
そこで、この民報の記事だけから、事柄を判断しなくてはなりません。
まず、アンケート調査の原文が分からないので、アンケートの信頼性は 不明です。
(アンケートは、その質問事項や質問の仕方などによって、結果が異なってきます)
それで、これは 信頼できると仮定します。
次に、回答の回収率について。
今年2月の第10回「県民健康管理調査」検討委員会では、
問診票の回答状況は、平成25年1月31日現在、全県ベースでは対象者2,056,994人
のうち、477,121人から回答が寄せられ、回答率は23.2%となっている。
先行調査地区(川俣町山木屋地区、浪江町、飯舘村)では、回答率が半数を超える 56.7%に達しているのに対し、先行地区を除く全県民調査においては、22.7%・・・。
となっており、これと比較すると 58・2%の回答率は高いわけですが、
この回答率で、全体の様子が把握できるか というと、これは別の問題でしょう。
すなわち、回答者が 全体(母集団)の実態を反映したものとなっているかどうか、
その偏り方がどれくらいか? ということが示されなくてはなりません。
特に、微妙な事柄についてのアンケートなので、問題のある人が回答しなかった可能性
も排除できないからです。
早産・流産・死産などが調べられていますが、
死産については、都道府県別出生,死亡,死産,婚姻及び離婚数 をみると、
平成22年(2010)に、
福島県では
出生数:16,126 死亡数:22,747、 乳児死亡数:49 死産数:487
死産率(出生数1000人に対する死産数の割合)は、30
全国平均では、死産率は 24.2 人工死産率は 13.0
人口動態総覧(率)の年次推移 [厚労省]
参考:第3表−2 人口動態総覧(率),都道府県(14大都市再掲)別 平成15年
となっており、 この調査の
8812人のうち、死産が22人(0・2%)、中絶が5人(0・1%)
というのは、上の死産率は 22÷(8812−5)×1000=2.5 ⋆となり、
異常に少ない値になっています。
⋆ 死産数の中に 中絶数が含まれているのかどうか ワカラナイので、
一応、中絶数を 死産数から除きました。
これは、どういうことか?
もし、このアンケートの回答者に偏りのないものだったとすると、
福島県内で 何か 今までにないことが起っていることを示しています。
また、もし、この異常に少ない数字が 信頼性のあるものだったとすると、
回答者に 無視できない偏りがあったことを示しています。
県民健康管理調査の妊産婦調査部門長・福島医大産科婦人科学講座の藤森敬也教授が、
「 妊婦や新生児に放射線の影響はないと考えられる。ただ、客観的に安全を示すため調査
を継続したい 」と語っているそうですが、
より詳細な資料を基に、「放射線の影響はない」と判断をしたことを期待したいわけですが、
私のような素人に疑問をもたせるような報道、また データ不開示の姿勢は、そのこと自体が
いわゆる 「風評被害」 を拡大させる原因となっているのではないでしょうか?
私の耳には、藤森氏の言は、
「 妊婦や新生児に放射線の影響はないと考えたい。ただ (これでは主観的願望になるので)
客観的に安全を示すため調査を継続したい 」という風に聞こえるのです。
県も医大も 詳細な資料を出さず、新聞の報道だけで、こうした安心を強調した数字を出す
のは、しかし、県民はじめ日本国民を舐めてかかっていると言われても仕方がないでしょう。
出生数 死産数 周産期死亡数 新生児死亡数
総数 自然 人工 総数 妊娠満22週以降 早期新生児
16,126 487 217 270 75 62 13 19
全国
先天奇形,変形及び染色体異常
死亡数 死亡率(10万人当たり) 平成21 平成22 平成21 平成22
2070 2189 1.6 1.7
内数(↑)
0 歳 915、 1〜4歳 162、 5〜9歳 26、 10〜14歳 23、 15〜19歳 30
10万人当たり 85.4 3.8 0.5 0.4 0.5 (未完成) |
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ところで、今回の参議院選挙で、
福島県民は、原発推進の自民党議員を選びました。
これに対する、見解をお聞かせください。
2013/7/22(月) 午後 0:58
「水がめ座」さんへ。こんばんわ。
私は 県外者ですので、福島県の方々の気持ちor考えに ウェット に同調すること
なく言えば、やはり
「 これほどまでの目に遇って なお自らの過去を清算できないのだなぁ〜 」
という感慨ですね。
彼ら災厄を被った当事者が、己の過去(=日本国が 今日まで来った過去です)
を清算せずに 他の誰が これをよく為しえるでしょう!
原発被害を受けなかった地の人々は、未だに 今までの夢を見続けて、ピンと
きていないのですからね。
被害をこうむらなかった者たちと同じ夢を、福島県の人たちも まだ見たい
と言うのでしょう。「 以前と同じ生活に戻りたい 」、すなわち これは
「 原発事故がなかったことにしたい 」ということですので、もう 何とも・・・。
――― これじゃ、外から好きなように弄ばれてしまいます。現に 様々な利権
(国内外の)が入り込んでいますね。
しかし、福島県の人たちは 自分らが 彼らに骨の髄までしゃぶられ尽くす
だろうという危機意識は、余りないようです。
3.11以前と同じ状況が、より過酷な形で進行しています。合掌
2013/7/22(月) 午後 7:58 [ kyomutekisonzairon ]
初めまして、こんばんは!
虚無さんのデータから導き出した観点からすると、客観論を以ってすると
その発表を手放しには、やや鵜呑みには出来ない部分もあり、
もっと、安心するなら疑問を払拭出来るだけのデータがあれば良いなと思いました。
即ち、データ結果自体を疑うということではありませんが、
もっと客観性に富んだデータを詳細に取って、新聞以外にも胸を張って公表できる
データに煮詰めた方が良いかと思いました。
それを以って、福島県民が放射能に対する正当な評価をすると思います。
ただ、この記事で違和感を持ったのが序文で、事実を隠している疑いありきで、
風評被害を助長しかねない一文、
>被曝環境にいる限り差別は免れないということを前提に
という文言はいささか、過激だと思いました。
2013/7/24(水) 午後 11:20 [ ザサダ ]
「電車王子」さんへ。こんばんわ。
この記事の序文、過激ですか・・・?!
私は、事故以来 福島から発信される行政orマスコミからの情報を追って
きましたが、「事実が見えない」というのが 正直な感想です。
そして、一貫して「安全・安心」バイアスがかかっています。
この新聞記事は、何か アドバルーンとして出した感触を持っています。
(未だに、県も福島医大も 資料をHP上に出していません)
いわゆる「風評被害」の発信元を、行政サイド以外の所に見出すことが、
ずっと行われていますが、これは 福島内で流行っている「放射脳」「**厨」
と同じレッテル張りで、相手を貶し 自己を主張する精神構造と同じものを
感じています。
この精神構造が、差別を生み出す根っ子だと思っています。すなわち、
自己が助かりたいor自己を主張するために、侮る相手を見つけて 徹底的に
執拗に攻撃するといった・・・・。(続)
2013/7/24(水) 午後 11:55 [ kyomutekisonzairon ]
事故当初より、放射能を危険視する人々に対する強い排斥感情が福島県内に
あったと聞いていますが、今や 県内の一流の知識人さえ、こうした感情に
呑み込まれているように見受けられます。
それで、ちょっと挑発的な言葉を 使って見ました。合掌
2013/7/25(木) 午前 0:02 [ kyomutekisonzairon ]
虚無さん、福島県民(県内避難者含む)と県外への自主避難者との間に
放射能被曝への認識の違いから溝は生じていますね。
それが、放射能を危険視する人々への排斥感情に結びついてしまうのは残念です。
放射能被曝への認識を過小評価も過大評価もせず、互いを理解し尊重しあう事が重要だと思います。
建屋が吹き飛んで放射能を全く怖がらない、不感症というのは問題があると思いますが、
私が福島県民を応援するのは、人間が浴びても差し支えない程度と言われる可能性の
空間放射線の透過する環境で、復興へ向けてたくましく頑張るからです。
ただやはり、放射線の影響の実際の有無に関わらず、その辺の見極めが出来ない人々が、
避難先で『福島の物は食わん』と言ってしまった自主避難者もいるので、
溝が深まったという背景もあるかと思います。
「安全・安心」という偏りは、正直思うに一部にあると思います。
特に県民向けにかと思っていますが、思わせる為だけの「安心・安全」。
それが、偏りの無い良心的で正確・確実な『安心・安全』と線引きしにくくなり、
結局、見境無く怪しいという偏りに陥ってしまうのも怖いです。
2013/7/25(木) 午前 1:22 [ ザサダ ]
「電気王子」さんへ。こんばんわ。
私も 福島県もそうですし、福島県以外の人たちも、その将来を思っています。
ただ、
>人間が浴びても差し支えない程度・・・の空間放射線の透過する環境
――― と言われると、‘ちょっと待ってほしい’と思います。
口では‘放射能たいしたことはない’と言っていますし、一応 そう本当に
思っていても、福島の人たちの心の奥には、不安の念が内攻しています。
特に、幼児や子供・孫をもつ人は そうでしょう。
なぜなら、低線量被曝 そして 慢性被曝については、ほとんど その影響が
分っていないからです。これは、精神的不安の問題ではなく、事実として
科学的定説のないものだからです。ICRPも 米科学 アカデミー も その基本的な
姿勢は 原子力利用にありますから、その知見もバイアスが免れず、色々な
批判に晒されています(推進からも、推進を疑う方面からも批判があります)。
科学的確実性のない事柄に対して、行政が 原子力推進の立場の定説を採用
しているところに、実は 混乱の本当の原因があるのでしょう。(続)
2013/7/25(木) 午前 2:06 [ kyomutekisonzairon ]
行政が「予防原則」によらずに 事を進めている(例。20m㏜/年)ために、
県民どうしが、福島県民と非福島県民が不信感で引き裂かれている・・・。
県外の者は、20m㏜/年を認めている福島県人を 決して 許しませんし、
そのことが 福島の人々の「放射能 大したことない」発言に 同情ともつかぬ
違和感をもって受け取られ、逆に 福島県内への閉じた意識が肥大していく
のだと思います。
又、県内で 子供の給食に、たとえ線量が低くても福島産のものを食べさせる
という姿勢は、逆に 福島への異様な感じを、外からは受けるのですね。
なぜなら、今 福島産のNDは 3.11以前の数倍から十数倍以上の汚染
と見なせる(検出限界値のため)わけで、安心・安全と言って、子供に 強制的に
追加被曝をガマンさせているという姿勢に、同情ではなく 人間としての
違和感を懐かせるからです。
――― これは、頑張っている方向が間違っていると、私は思います。(続)
2013/7/25(木) 午前 2:32 [ kyomutekisonzairon ]
権威筋の「放射能大したことない」という言を 安易に受け入れて、子供たちに
こういうガマンをさせるのは、健康問題以前に その精神のアリヨウは、やはり
何か間違っている、そこに追い詰められているところに、「安心・安全」
というレッテルがまたはびこるのだろうと思います。
何とか、福島の人たちに 被曝環境以前の このような理不尽な境遇を撥ね退け
て頂かないと、同じ日本国民としては 安心できないんですね。福島は やがて
わが身の現実として 同じ理不尽を受け入れねばならないようになるだろう
からです。(丁度、自衛隊や警察官・消防官として 全国から 被曝環境
の中に行った若者たちのように・・・) 合掌
2013/7/25(木) 午前 2:45 [ kyomutekisonzairon ]