混沌の時代のなかで、真実の光を求めて

現代に生きる私の上に 仏法は何ができるかを 試そうと思い立ちました。//全ての原発を 即刻停止して、 別の生き方をしましょう。

現代の問題 1.〜科学

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気候と人類活動(2)

(1)のつづき
 
  我々人類の祖先(ヒト亜科)は、他の霊長類と分岐して以降、数百万年もの間
自然の中で 採集狩猟漁労などをして 食糧を得てきた(狩猟採集社会)。
 鮮新世以来 氷床が拡大して、地球は寒冷化していき、2万〜1万8000年前
気温は 寒冷のピークに達したとされている。
この間、人類の祖先たちは 原因は はっきりしないが、絶滅した種を出しながら、
温暖と寒冷の両気候を乗り切って、狩猟採取をもって 1万年前まで存続してきた。
 
 しかし、
 祖先たちは、ヴュルム氷期が終った 1万年前頃から 新たな生活形態を始めた
当時、急激な温暖化が起こり、それによって溶解した氷河からの冷水が海水温
を下げたことによる 一時的な寒冷化への揺り戻しが発生するなどの気候変動が、
このキッカケとなったとされる。つまり、自然環境の変化で、従来通りの狩猟採集
で食料の確保をすることが 困難になったのだとされる。
 
  ⋆ 1万年前から今日まで、1代20年とすると、たった500世代を重ねたに過ぎない!
 
 
 
 この新たに始まった生活形態は、
農耕牧畜そして 定住によって、我々人類の上に引き起こされた大規模な
変革であった。 いわゆる 文明が始まったのである。
当時は 主に 磨製石器が作られたことから、この時代を 新石器時代と言う。
 
 農耕は 大量のが要り、その管理も必要となってくるため、河川周辺などに
農地ができた。 また、土器の発明によって、計画的に食物を生産、そして 貯蔵
が可能となり、ために 食料が安定的に供給され、多くの人口を養えるようになる
と、それまで 家族・親族単位であった人類の社会形態は大きく拡大、多くの人々
が定住して 社会生活を営むようになった。その結果政治経済ついに 国家
というものが生れるに至ったのである。
 また、農耕は、作物の管理や分配のための計算、気候の変化と農作業の日程
を知るための法(天文学)、農地管理のための測量などが必要となり、これらが
いわゆる「数学」の発展を促した。
 
 
 農耕の始まった場所については、ハッキリとはしていないが、
 稲作は、前記事のように 今から約1万年程前の長江流域稲作とされる。
また は、11050 BP(BC9050年頃) レバント シリア周辺)の テル・アブ・フレイラ遺跡
で 最古級の農耕の跡(ライムギ)が発見されている。
根菜文化圏のイモ類は、9000年前 パプアニューギニアで  農業用灌漑施設の跡が
オーストラリアの学術調査により発見されている。
 
  農耕以前は、採集によって 野生の穀物や豆類を集めており、 ムギ類は 
  アナトリア高原の南、ハブール川流域で野生種が利用されていた。
 
  アブ・フレイラ1(11,500〜10,000年前頃): 集落は 少数の円形の住居から
    構成され、木や小枝等で作られていたか? 人口は 最大 100〜200人。
    食料は 野生動物の狩猟、魚釣り、野生植物の採集で得ていた。住居の
    地下には食物が蓄えられていた。
     狩猟の主な動物は、毎年 移動するガゼルオナガーヒツジウシ
         ノウサギキツネなど。採集野生植物は、2種類のライムギ、アインコーン
    (ヒトツブコムギ)、エンメル麦、ヒユ、その他 レンズマメピスタチオなどの
    野生の子実類があった。
     一方、ライムギの耕作・栽培の証拠が 遺跡から検出された。寒冷期
    (ヤンガードリアスの始まりで、気候が乾燥化して、野生動物や野生のムギ類が
    減少し、採集に依存していた人々は食糧確保のため農耕を始めたとされる。
     1万年前頃、この集落は放棄される。
   アブ・フレイラ2(9400〜7000年前): アブ・フレイラ1の約10倍の大きさ(15ha)で、
    当時の中東でも最大級の集落。 泥レンガで長方形の住居が作られ、古い
    住居が崩れた泥の上に 新住居を再建し、集落の下には大きな丘ができた。
     栽培植物の種類は 飛躍的に増え、出土した当時の人々の遺骨に残って
    いた変形から、農業の重労働(粉ひきなどで 体を酷使したと推測される。
     ま家畜の飼育も始まり、7300年前には 土器の使用が始まり、機織り
    その少し前に始まった。
     7000年程前(BC5900〜5800年頃)、この集落は放棄された。
 
 
   ムギ(麦)作 : 麦は、コムギオオムギライムギエンバクなど外見
      の類似した 2年草のイネ科イチゴツナギ亜科穀物の総称。
       英語では、多くの種類を総称した日本語の「麦」に相当する表現は
      なく、種類によって barley(大麦)、wheat(小麦)などと使い分ける。
 
    小麦: 原産地は、中央アジアのコーカサス地方〜西アジアのイラン周辺?
        本来 越年生で、秋に種を播いて、春に発芽し 夏に収穫する。
          (発芽に ある程度の低温期間が継続する必要があり、温帯から
          亜寒帯にかけ 栽培される。比較的乾燥に強く、生産限界は
          年間降水量500mm。
 
       1万5000年前 1粒系小麦の栽培が始まる。その後 クサビコムギ
      交雑して 2粒小麦になり、さらに BC5500年頃 野生種の タルホコムギ
      と交雑し、普通コムギが生まれたという。
       普通コムギの栽培は メソポタミア地方で始まり、BC3000年頃には
      ヨーロッパアフリカに伝えられた。
 
       テル・アブ・フレイラなどの古代の野生種ムギは 元々 成熟すると麦穂が
      風などで 容易に飛び散る性質を持っていて、当初のコムギも収穫には
      非常に手間のかかった。このため、その貴重さと保蔵のし易さから
      一種の通貨として取り扱われていたと推測されている。
       シリア地方から ヨーロッパなどに広く栽培の範囲が広がるにつれ 品種淘汰
      され、この種子の飛び散りやすさの特性が失われ主食穀物となった。 
 
       栽培植物化の時期は オオムギの方がやや早く、当初は オオムギ
      の方が重要な作物であった。(オオムギの収量の多さや収穫時期の
      早さ、粒の大きさなどによる)
       また、この時期は コムギも オオムギも として煮て食べるものだった
      ため、調理方法の差が重要となることはなかった。しかし、製粉技術が
      進歩し 碾き臼が登場すると、グルテンを持ち 様々な料理へと加工する
      ことが容易な コムギが オオムギに代って最重要の作物となっていった。
 
          @ 2006年の世界三大穀物 生産量
           トウモロコシ(6億9523万t)、米(6億3461万t)、小麦(6億0595万t) 
            2006年の 10a当たりの反収 
               英・仏・独:700㎏以上、米:290㎏、豪:190㎏、エジプト:550〜600㎏
             米・豪〜反収の低さを 農園の広大さで補う粗放型農業
                             麦種別10a当たり平年収量の推移 (日本)
          @ 水稲10a当たり収量 2008年 
              日本平均 523.6kg (629〜290kg)
 
 
      大麦: 原産地は 中央アジア(冬季に比較的降水量が多い地域)。
        に発芽して冬を越し、に大きく生長し、初夏に結実して枯れる。
 
       現在栽培されている品種は、イラク周辺に生えている二条大麦に
      似た野生種 ホルデウム・スポンタネウム が改良されたものとされる。
      1万年前 すでに、シリアかユーフラテス川にかけての肥沃な三日月地帯で
      栽培が開始されていた (小麦より塩害に強く、南部のバビロニアで 多く
      栽培された)。
 
       古代エジプトでは 主食のパンを焼くのに使われており、 ヨーロッパでは
      粗く挽いた大麦を煮た粥状のものが食べられていた。
      古代ローマでは粗挽きの大麦の粥は プルスと呼ばれ、主食として
      重要なものであった。 その後 パンが普及し、15〜16世紀にかけて
      寒冷地でも生産性が高く、茹でただけでも比較的美味なジャガイモが
      アメリカ大陸からもたらされたため、現在では 主として飼料及び醸造用
      の穀物とされるようになった。
 
    チベットで 主食の中心となっているツァンパは、ハダカオオムギを乾煎り
       して粉砕した粉で、茶で練るなどして食べられている。
        日本はチベット文化圏と並んで 大麦を主食穀物として 多く利用した。
   3C頃 中国を経て伝来し、奈良時代には すでに広く栽培されており、
   鎌倉時代 二毛作が普及すると、寒冷と乾燥を好む大麦は 米の裏作
   として適していたため、栽培は さらに拡大する。
   ( 製粉する必要のあるコムギに比べ、オオムギは粒のままで食べる
   ために手間がかからず、コムギより 熟すのが早いため米の裏作として
   適していた上、不足しがちな米の増量用としても適していたため、
   この頃は コムギより重視され、栽培面積も広かった。
     明治時代の作付面積: 小麦 45〜47万町歩、大麦 130万町歩 
 
 
 
ライ麦: 原産地は 小アジア か? 小麦大麦原産地より やや北の地域。
     ライ麦は発芽温度が 1〜2℃と低く、低温に強いため冬作物として
    栽培される。秋に蒔かれたライ麦は 冬を越し、春になると急速に
    成長する。他のほとんどの穀物より貧しい土壌で生育することが
    できるため、特に砂地泥炭地などでは 特に貴重な作物である。
     また、他の穀物よりも耐寒性が強いため、小麦が生育できない
    寒冷地においても成長できる。一方で、粘土質の土地では生育し
    にくい。丈が高いため、成長しすぎると倒伏し易くなる。
 
    もともと小麦畑の雑草であったものが、小麦に似た姿の個体が除草
   を免れ、そこから繁殖した個体の中から、さらに小麦に似た個体が除草
   を逃れ・・・といったことが繰り返され、より小麦に似た姿へと進化意図
    しない人為選択)し、さらに 環境の劣悪な畑では 小麦が絶えて ライ麦
   が残り、穀物として利用されるようになったとされる。
    ( 今日でも 小麦畑における強勢雑草で、小麦の生育条件の悪い畑では 小麦を
     押しのけてライムギのほうが主となっている畑がみられる。
 
     ローマ帝国では、貧困者が食べるものとしていたため、一時期栽培が激減した。
    しかし、ローマ帝国の北部では 小麦の生育条件が悪く、しばしば 小麦畑をライ麦
    が覆うようになり、2世紀頃には ライ麦を主目的として栽培されるようになった。
    小麦より酸性土壌に強く、乾燥や寒冷な気候に耐えるため、スカンジナビア半島や
    ドイツ、東ヨーロッパなどでは主要な穀物として栽培されていった。
     中世には 大麦に代って 小麦に次ぐ第2の穀物としての地位を確立した。
    16世紀末からは 海運の改善や都市人口の増大に伴い、バルト海沿岸のライ麦が
    輸出用作物として盛んに栽培されるようになり、とくに ポーランド王国の大穀倉地帯
    を後背地に持つ ダンツィヒのライ麦交易が急増した。
 
 
※ アワ(粟): イネ科エノコログサ属の多年草五穀の一つ。
     東アジア原産で、高さ 1〜2m。エノコログサが原種とされ、エノコログサとの
    交雑もよくおこる。穂は黄色に熟し たれ下る。温暖で乾燥した風土
    を好み、生育期間が3〜5ヶ月と短いために、高地や高緯度地域でも
    栽培することができる。 C4植物
 
  中国華北中原では、黄河文明以来の主食は 専ら粟米(谷子)で、
 「米」という漢字は 本来 アワを示す文字だったとされる。 唐の税制・
 租庸調において、「租」は 粟で納付するのが原則(本色)だった。
 これに対して、華南ではの時代から栽培が盛んになった。
  青海省民和回族トゥ族自治県喇家遺跡で、約4000年前のアワで
 作った 現在、世界最古のが見つかった。
 だが、連作二毛作を行うと、地力を損ないやすいことや、西域から
 小麦が伝わってきたこととも相まって、次第に 主食の地位から転落する。
 
  ※ 現在でも 中国では 粟粥などにして、粟を食べる機会は多い。また、「鉄絲麺」
    という 最古の麺と同じような麺類を作る地方もある。
 
       日本では より早く栽培が始まり、縄文時代の遺跡からも発掘される。
     新嘗祭の供物としても 米とともにアワが用いられ、養老律令にも義倉
     アワを備蓄するように定められている。
     古くから、ヒエとともに、庶民にとっての重要な食料作物だった。
      だが、敗戦後には生産量が激減した。
 
 
    ヒエ(稗): 、イネ科ヒエ属。 アイヌ語でピヤパ。
       イヌビエ より栽培化され、穎果穀物として食用にする
       日本列島を含む東アジアで栽培化されたとされる。
        日本列島、朝鮮半島中国東北部など東北アジアで栽培される品種群と
       中国雲南省を中心に栽培される麗江ビエの2大品種群に分かれる。
 
         日本では かつて重要な主食穀物であったが、昭和期に米の増産に成功した事
        で消費と栽培が廃れた。
        でも水田でも栽培が可能である。特に気候が冷涼での栽培に適さない岩手県
        の山間部で主食用として大々的に栽培されていた。下北半島では、明治の中頃
        まで 水田には 稲を植えず、ヒエを栽培していた。
 
 
                          (つづく)
                      

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