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(12) のつづき
福島県内外各地の放射性ヨウ素による汚染を もう少し見てみる。
前記事に挙げた
安全委員会の4月12日文科省との打合せ資料 「学校関連⑦」 から。
福島県小学校等環境放射線土壌・ダストモニタリング実施結果(土壌〉
採取年月日: 平成23年4月5日〜4月6日 土壌放射能(㏃/㎏)
地上(μ㏜/h) /大気中放射能濃度(㏃/m3)
1m 地表面 Ⅰ131 Cs134 Cs137
――――――――――――――――――――――――――――――
福島市立第一小 3.4 4.3 .8,193/1,044 .2,952/1,.830 3,598/2,192
福島市立大久保小 3.6 . ..4.6 5.945/ND 3.523/ND 4.104/ND
二本松市立岳下小 3.1 5.0 6,218/2,941 5,300/ND 6,726/ND
伊達市立保原小 2.9 3.3 5,653/ND 3,894/ND 4,392/ND
川俣町立山木屋小 6.1 7.9 29,944/ND 12,994/ND 16,121/ND
郡山市立金透小 2.6 2.7 3,096/1,977 2,648/ND 3,106/ND
郡山市立熱海小 0.9 1.2 1,700/ND 1,202/ND 1,486/ND
須賀川市立第二小 0.64 0.68 1,236/ND 2,287/ND 2.746/ND
田村市立船引小 0.54 0.65 1,573/1,394 777/ND 898/ND
平田村立篷田小 0.39 0.49 597/ND 741/ND 947/ND
白河市立白河第一小.: .1.2 1.8 711/ND 358/ND 401/ND
会津若松市立鶴城小 0.30 0.38 497/ND 445/ND 535/ND
喜多方市立第一小 0.27 0.31 259/ND 264/ND 351/ND
南会津町立田島小 0.082 0.1 ND/ND ND/ND ND/ND
南相馬市立原町第ー小1.1 1.6 2,822/8,796 2,054/1,.056 2,261/ND
相馬市立中村第ー小 0.89 1.3 1,588/ND 1,274/ND 1,259/ND
浪江町立津島小 21 30 20,391/2,610 8,506/4,.597 1,004/5,446
いわき市立平第一小 1.2 1.4 4;850/4,041 451/ND 462/ND
いわき市立勿来第一小 0.84 .1.2 1,255/4,713 272/ND 287/ND
いわき市立四倉小 1.4 1.7 6,183/4,664 637/ND 770/ND
※ この文書には、4月5日〜7日における学校等の環境放射線モニタリング結果
〜避難指示地域以外〜が 合せて載っている。
( 3.8μ㏜/h以上の43施設。
福島市:25、二本松市:7、郡山市:4、相馬市:3、本宮市:2、伊達市:2
1.9μ㏜/h以上は 371施設。)
これと↑の空間線量(地上1m)とを比べてみると、値が異なっている。
例。 福島市立第一小 5日 3.2μ㏜/h
福島市立大久保小 5日 3.8μ㏜/h
二本松市立岳下小 7日 3.7μ㏜/h
(上の表では いずれも 4月6日の測定だった)
( 計測の高さは不明。8月9日以降は高さを表示。地上1mか?
上の値を ヨウ素131放出から 20〜21日後のものだとして、
当初の濃度を計算すると、
N(t)=N(0)・e^−λt λ=(Log2)/K Log2=0.693・・・
K(半減期)=8、 t= 20〜21
→ λ=0.698/8、 λt=0.698×[20〜21]/8=1.745〜1.832
N(t)=N(0)・e^−λt N(0)=N(t)・e^λt ゆえ
N(0)= N(20〜21)・e^[1.745〜1.832] = N(20〜21)・(5.78〜6.25)
参考: 指数関数
つまり、4月5日・6日におけるヨウ素の濃度の約6倍 (5.78〜6.25倍)が
当初の濃度だったことになる。
すると、川俣町の山木屋小では 29,944 ×6= 179,664㏃/kg
となり、前記事の3月15日の当地⋆での測定値 1,230,000㏃/kgより
ずいぶん少ない。 この違いは、
前記事の値は ヨウ素131が降り積もった「葉菜」を計測したもので、
こちらは、採取の深さは何cmか示されていないが「土壌」の計測であり、
ウェザリングによって、或は 土壌浸透が約20日間にどれほど進んだか
によって、また 採取場所によって、こういう違いがでてきたのだろう。
⋆ 地図が不鮮明で分かりにくいが、文書には「114号線と349号線の交差点」
と書かれているが、「349号線」は 「62号線」の間違いではないか?
このことから言えることは、
当初 放射性ヨウ素のプルーム下にあった人々は、少なくとも川俣町では、
上の表の値の約42倍(1230÷180≒7 7×6=42)の濃度のヨウ素131に
晒されていたことになる。 に、日本のデータ(リンク切れ!)と米国DOEのデータとを使って、
3月18日時点のヨウ素の土壌表面線量を計算して 図示したものがある。
これは ㏃/㎡ での値で、㏃/kgを 65倍したものとして計算されている。
(土壌の比重:1.3g/cm3)
また、
こちらは、㏃/kgで表示している。
或は
も分りやすい。 ただし、これは 4月1日時点なので、3月16日時点では
表示の値の約4倍である。
東北・関東一円の放射性ヨウ素の大気汚染の程度を
定時降下物のモニタリング 原子力規制委員会
から見ると、
☟
上をまとめたもの ( <定時降下物 (文科省) )
上段: 3月18日〜25日 下段: 3月25日〜4月2日
http://www.radiationexposuresociety.com/wp-content/uploads/2012/04/36d794f7596fd3fae591a93d5ee3b434.jpg
http://www.radiationexposuresociety.com/wp-content/uploads/2012/04/871528630b2dca4d7ed2c02ef0bc5c40.jpg
文科省管轄の この定時降下物調査は、当初 福島県と宮城県で、それぞれ、
「震災対応により計測不能」「震災被害によって計測不能」としているが、これは
明らかに作為的であろう。原発事故発生の11日から1週間経っても その最も
大事な時に、この調査ができない(?)とは、常識を逸脱しているからである。
この辺りの県と国の責任の所在も 明らかにすべきであろう。
(つづく)
日本原子力研究開発機構
環境科学技術研究所
環境放射線測定結果 東京都
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