混沌の時代のなかで、真実の光を求めて

現代に生きる私の上に 仏法は何ができるかを 試そうと思い立ちました。//全ての原発を 即刻停止して、 別の生き方をしましょう。

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〜〜〜〜  「時間」 というものがあるのではなく、「因縁」 がある 

  〜〜〜〜
 昭和14年(1939)の 先師の文を 引用します。

 「 4月に 降ってから後 5,6,7,8,9と 5ヶ月も 雨らしい雨は降らない。
   60年来の 大干ばつであるという。 一度植えられた稲も、今は惨憺たる有様である。
   汽車の窓にも 目を覆いたくなる。
  
   しかるに、この乾燥しきった野山に、大木も小草も 枯死せずに生きている様を見て、
   路傍の小草小木に 手をかけて 労ってやりたい心がする。
   よくも 生きているものである。
   ・・・・・
   中国筋は 東北のようにはなく、恵まれた地方である。 
   それが この度 この@非常時に、この天災である。 しかし これを転じて、平年作で
   あったよりも もっと大きなものを得たならば、決して 損失ではないのである。
   ・・・・・
   本部(広島市内)の横の小川から、子供が フナを6尾ほどすくってきて、
   私の部屋の 金魚鉢に入れたのは、 5月頃であった。

   しかるに この小川には、フナや メダカや ウナギや、とても沢山な魚が生きていた。
   水が無くなるにつれて、手の平ほどの水にも 何百という魚が 集まっていた。

   それが、とうとう干からびてしまって、すべて死んだ。
   救われた 6尾は 水に入れてもらい 餌をもらって、 元気に生きている。

   書斎に入って これを見ると、念仏の種である。
   幾百千万匹の生きものの中で、 たった6尾。 」

    @ この年、大学に 軍事教練が必須科目となり、教科書の認可制が強化され、
       学生の長髪が禁止となる
      5月には、ソ連との間に、ノモンハン事件
      7月に 米国は 日米通商航海条約の廃棄を通告
      8月 アインシュタイン、レオ・シラードの要請を受けて、ルーズベルト大統領宛
        の原爆開発を促す書簡に署名
        又、独ソ不可侵条約が締結され、「欧州の天地は複雑怪奇」と平沼内閣総辞職
      9月に入ると、ドイツ軍は ポーランドに侵攻し、第2次世界大戦が勃発
        
    これは、このような時代の ある日の文章です。
    この日から、6年後には ヒロシマのこの書斎は 原爆の惨禍の中にありました。


       *   *   *   *   *   *   *   *



 この文章が書かれた 1939年9月から 1945年8月までに、
自然現象のためではなく、ただ 万物の霊長たる人類の 全くの人為のために、
何百万という人々の運命が、この水が涸れた小川のなかの 魚たちと同様なことになりました。

この文が書かれた当時において、 誰が その6年後の自分の境遇を 予想できたでしょう?
これは、今日においても 同様です。 たった6年後でも 自分が 如何なる境遇にあるか?
或は、この国が 世界が、どうなっているか? 誰が 予測できるでしょうか!


世の中が 不安になると 色んな予言者が出てきますが、
‘神のお告げだ’‘未来を予知する’と称する人の言は、ほぼ例外無しに、紛い物でしょう。 
我々は 何度 騙されても、 面白がって 彼らの言に耳を傾けたがります。

これは、我々の <自己関心>の深さ故であり、<自惚unuboれ>の故でしょう。
すなわち 他はどうであれ、‘自分だけは 旨い汁を吸おう’ という <自己関心> や、
‘自分だけは 悪い境遇を免れ得る’ という <自惚れ> が、こうした言に騙される因でしょう。


しかし、時間の流れの中で、その予言があろうと なかろうと、
苛烈な運命に巻き込まれ 呑み込まれて、死ぬべき人は 予め決っていませんし、
それを免れて 生き残る人も、 私かも知れないし あなたかも知れません。

死ぬ人は 死んだのであり、 生き残る人は 生き残ったのです。
そこに、 一人一人の運命を司る 何らかの意志があるわけではありません。
死ぬのも 生き残るのも、 それは その人の 願望や善悪を越えたものでしょう。



――― ところで、
    上は、ある時の間に起こったことを 切り取った文章です。 
    ここに起った出来事を 少し考えてみます。


この干ばつの年の5月に、子供は 宿題or家事労働から解放されて、
たまたま、小川で 魚取りに打ち興じたのでした。
( 何かの事情で、彼は この日 魚取りができなくなったかもしれないのですが・・・)

田植え前の小川では、温かい日の光の中で 魚たちが 元気に泳いでいました。
彼らは、突然の闖入者に 驚いて その手の網から逃れようと 右に左に 逃げ回りました。
しかし、ついに この子供の手にかかって 6匹のフナが捕まりました。

彼らに対して 殺生与奪の権をもつことになった この人間の子供は、
幸いなことに、彼らの命を弄び 粗末にする性格の者ではなかったために、
仲間からは引き離されはしましたが、 家に 連れて帰られ 窮屈な金魚鉢に入れられました。

彼らは 自由を奪われ 囚われの身となって、 生きていくに必要な 食い物も 水も、
全く この子供やその家の者たちの 慈悲に頼るほかない 境遇に置かれました。
辛くも 子供の手から免れた仲間らは、 6匹の境遇を 哀れまないものは居なかったでしょう。


しかし、夏が来たり 秋に入る頃になっても、雨が降りません。
田に入れる水にも こと欠き、 小川は だんだん水が乏しくなり 水溜りしかなくなりました。
魚たちは そこに群れて、背びれ尾びれを出し 泡を吹いて 押し合い減し合いしています。

ここまで来ると、捕われることなく自由であったはずの彼らの命運は 1〜2日のことです。
あっという間に 小川は 干上がって、 湿り気さえもなくなりました。
魚たちの 無数の干乾びた死骸が 小川や田圃の乾いた土のうえに散らばっています。


一方、かの囚われた6匹は、日照りのことも知らず 仲間たちの苛烈な運命さえ知らず、
狭さを託(かこ)ちながらも まだ元気で、ともかくも金魚鉢の中で泳いでいます。
雨が降り 小川に水がかえれば、子供の気紛れ次第で、また広い世界に帰れるかもしれません。


この生き残った6匹と 無数の死骸との命運の別れは、一体 どこにあるのでしょうか?
彼らの前世の善悪の業でしょうか? 或は 何か 運命を司るものの意志でしょうか?
とんでもないことです。 こうした説は、生き残ったものの手前勝手な解釈にすぎません。

今 幸いに ここまで、病気にもならず 生き残った6匹の境遇は、
直接には 子供の魚取り遊びの犠牲となったことに縁(よ)るのですが、
ここまで来るのには、数知れない無数の <因縁> が 微妙に働いた結果でしょう。

もし、何かの都合や 子供or家人の気紛れや、それらの1つでも 変っていれば、
彼らは 6匹とも、命を その時まで繋ぐことはできなかったでしょう。
元の命(因)は、このように 無数の事柄(縁)によって、辛うじて 今ある(果)のでした。


しかるに、子供の手から免れた 仲間たちは、
或は 鳥や鼬や蛇の餌食になり 或は 病気になって その命を失ったものもいたでしょうが、
最後は 干ばつによって 全滅の憂き目に遇います。

死という結果(果)に至るのは、 他の生物や病気や 或は日照りや・・・様々な縁があり、
それこそ 一匹一匹 皆 違うのですが、 
生がある(因)限り、無数の縁を 掻(か)い潜って、ついには 死という果を得るものです。


この時 生き残った6匹は、この境遇を因として さらに 様々な事(縁)に触れながら、
それぞれに 生死を経験した(果報を得た)のですが、 今では
かの戦争を 各地で 様々に 経験した人々のように、その消息は 杳として 知れません。


――― 上の考察のように、この時の流れの間に起った事は、

   まさに < 因縁 > と言うべきものです。
    因に縁がはたらき、因は その縁に応対して(業)、果を生じる。
    (その果の持続を 報と言います)
    そして その果報を因として そこに縁がはたらき、因は その縁に業を起こして    
    新たな果を生じる。
    このように、モノは 因・縁・業・果・報、 因・縁・業・果・報 ・・・・ と、
    無限に 互いに重なり合って 続いていくのが、この「 時間 」の世界です。

    そこに、いかなる 主宰神も 運命の必然も 法則も 時間も空間も 認めないのです。
    ただ、あるのは < 因縁 > だけです。


    ** 「互いに重なり合って」とは、上の考察は 魚を中心にして見てみましたが、
       子供を中心に見ると、魚は 彼の「因」ではなく 単なる「縁」となって、
       彼において また別の因縁が 展開していったのでしょう。
       又、先師を中心に この間の事を見てみると、魚や子供は 彼の念仏の縁と
       なっています。

       一つのモノが、縁ともなり 因ともなり 果ともなって、重なり合って 動いて
       行くのが、< 因縁 > というものです。 これが 我々の世界です。




                 (つづく)
   

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