混沌の時代のなかで、真実の光を求めて

現代に生きる私の上に 仏法は何ができるかを 試そうと思い立ちました。//全ての原発を 即刻停止して、 別の生き方をしましょう。

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泡沫(ホウマツ)の如き この身に囚われて進退するを 我(ガ)と言い
不滅の聖業に全我を託して 計らわざるを 無我と言う

我に囚われて己を惜しむ者 名を道に借るとも ついに私欲を出でず
然るに 世に我見をもって 大我・無量寿の実在を信ぜず

不滅永遠の大行・大善に 乗托せずして
なお 己に道あり 徳あり となす者あり

邪見驕慢の独善 大我・不滅の領域を知らず
懺悔
(サンゲ)・感謝の一道あるべからず
言を左右に飾るも 内心 貪欲を出でざるべし

絶対の信念は 至れる謙虚とともにあり
至れる謙忍は 不滅の真実 顕現して 我
(ガ)を粉砕全否定する処にあり

普遍の大行・南無阿弥陀仏 個我に回向
(エコウ)顕現して 金剛心となる
泡沫のわが身を 不滅の光懐に託して 無我なるを
仏教と言い、真宗と言う

                                ( 1939  5月 )
                                   

光と闇(2)

                                     
日の光に 明るさと温かさを感じ、夜の闇を暗いと言う。 
我々は これに何の疑いももたない。
「 これは、事実であり 現実である 」と。
 
太古以来、この物質世界にのめり込んで生きてきた我々の、
これは、生存本能が感ぜしめる現実感覚であろう。

しかし、昼の明るさの中で、ここにのみ光と熱を感ずるほど
人間は 単純ではない。 単純ではないとは、
利口であるとか、叡智的存在であるという意味ではない。

昼の日中から 暗い心を抱いて 人間関係に苦悩する我々である。
世間の冷たさを骨身に感ずる時、日の光は 心を温めてはくれない。
常に 老病死の不安と恐れを抱えている・・・。


日の光に 明るさと温かさを感じ、夜の闇を暗いと言う。
この現実感覚を 「 無明・煩悩 」という。

       科学は、この現実感覚の上に成り立っているのであってみれば、
       科学というものは、「 無明・煩悩 」の所産ということになる。


          *  *  *  *  *  *  *  *  *


無明の闇宅において、智慧の燈(トモシビ)を然(モ)やす
      ――― 於無明闇宅 然智慧燈  (法集経)


犬儒派のディオゲネスは、ある日 真昼から ランプに灯をともして アテネの町を歩いていた。
人々がいぶかしがって声をかけると、

私は イヌと呼ばれている。そうかもしれない。
それでは 人間はどこにいるのか。 
私は 人間を探しているのだよ。


と答え、相手の方にランプをかざして、じっと見つめるのであった。


この三界は、蓋(ケダ)し これ 生死凡夫の 無明流転の闇宅なり
     ――― 此三界 蓋是 生死凡夫無明流転之闇宅   ( 曇鸞・論註 )


                     ( つづく ) 

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