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2012年4月1日から 年間線量の上限を1mSvに引き下げた新たな基準値が適用(下表)。
放射能濃度が この基準値を上回る食品は食品衛生法により流通させることができない。
様々な暫定許容値や濃度限度、目安濃度
日本分析センターのHPから より具体的な放射能測定のようすを見てみます。
P2〜3にかけて、上の図のような基準値を設定した考え方が書かれています。
次に、厚労省の「食品中の放射性物質の試験法について」についての説明があります。
ここで、当面 興味深いことは、
④校正用線源として 市販の多核種混合放射能標準ガンマ体積線源が示されたこと。
⑤測定条件の設定要件が示され、これを満たす機器であれば、ゲルマニウム半導体検出器
を用いたγ線スペクトロメータ以外の装置も使用可能とされたこと⋆。
③検査結果の取り扱いが明示されたこと。
の3つです。
⋆ 厚労省の文書は、ゲルマニウム半導体検出器を用いたγ線スペクトロメータ での測定方法
を記述していて、
検出器の相対効率は 15%以上とし、検出器周辺を厚さ10〜15cmの鉛遮蔽体等で囲む
としています。
測定条件の設定は、
標準線源等を測定し、測定結果Ⅹ 及び測定結果に伴う計数誤差による標準偏差σⅩ
の推定値を得る。 基準値濃度における Ⅹ/σⅩ が 10 以上となるように、試料容器
及び測定時間を設定する。 また、測定容器のみのブランクを設定した条件で測定し、
検出限界値が基準値の 1/5 の濃度以下であることを確認する。
測定結果Ⅹ、σⅩ 及び検出限界値の算出方法は「文部科学省編放射能測定シリーズNo.7
ゲルマニウム半導体検出器によるγ線スペクトロメトリー」⋆に記載の方法、或は国際的に
認められた方法に従う。
(PDF: 2.10MB) P4〜 Ⅱ:検出下限値について
測定毎に着目核種のピーク領域について 検出下限値を求めておくことば重要である。 検出された、されないの判定は ピーク面積が 計数誤差の3倍を越えているか否か で
行われるのが一般的である。 環境放射能は 微弱で検出されないことが多く、検出下限値
を計算しておかないと、ピーク探査によるスペクトル解析のみを行う場合、測定しても 何の
結果も得られない事になる。
1 検出下限値の計算:Cooper の方法(文科省推奨)
得られたスペクトル中の、ピーク領域の計数値を別の数値に置き換えてみて「3σ以下で検出 されず」が 「3σ以上で検出された」 に変わる値を調べ、放射能に換算して検出下限値と
する。
2 検出下限値に関する一般的な考え方
検出下限値については、 1の Cooper の方法以外にも様々な考え方がある。 測定試料と測定条件 (測定器、測定時間等) が決められたとき、分析対象となる核種に
ついて「 最低 これだけの放射能があれば 検出し損なうことは 殆ど無い 」という値が
本来の検出下限値である。
すなわち、同一試料を 同一条件で繰り返し測定しても、スペクトルには 統計変動があって 測定毎に異なることを考慮し、「 スペクトルに統計変動があっても、検出を保証できる最小
の放射能値 」を調べるべきである。 そのためには、
①「その試料から対象核種のみを取り除いて同一条件で測定した」と仮定し、スペクトルと その統計変動 (ピーク領域の各チャネルの計数値の確率分布) を推定する。
②次に 対象核種の適当な強さの放射能を仮定し、それからの計数を、推定したスペクトル
(対象核種を含まない)に加算して、統計変動を含めてスペクトルを作成する。
③ 作成されたスペクトルの統計変動の範囲について、対象核種の放射能を計算し、その内 の例えば 95% が 「検出された」 と判定されるとき、その放射能が検出下限値である。
( 検出下限値に等しい放射能があるのに 「検出」にならない可能性が 5% ある。)
すなわち、検出下限値の算出方法は、検出を判定する方法 (計数値に付随する誤差の 計算方法) にも依存する。
Cooper の方法では、計数誤差のn倍で「検出」を判定するが、判定法の例をもう一つ
挙げる。 ・・・
試料の測定は、
予め重量を測定した測定容器に試料を充填した後に 重量を測定し、重量の差を 試料重量として記録する。 測定容器を検出装置に載せ、↑で設定した測定時間で
測定し、スペクトルを得る。スペクトルを 「文部科学省編放射能測定シリーズNo.7 ゲルマニウム
半導体検出器によるγ線スペクトロメトリー」に記載の方法、或は 国際的に認められた
方法で解析し、試料中の放射性セシウム濃度Ⅹ と測定結果に伴う計数誤差による標準
偏差σⅩ を得る。
検査結果の取扱い、
測定結果がND であった場合には、Cs-134 とCs-137 の検出限界値の和が 基準値 の 1/5 の濃度以下であることを確認する。
Cs-134 の測定結果を Ⅹ134、Cs-137 の測定結果を Ⅹ137 とするとき、 放射性セシウム濃度Ⅹ=Ⅹ134+Ⅹ137 が基準値の 75%から 125%の範囲となった場合
には、Ⅹ134 に伴う計数誤差による標準偏差をσ134、Ⅹ137 に伴う計数誤差による標準
偏差をσ137 としたときに、 Ⅹ/√(σ134^2+σ137^2 ) ≧10
であることを確認する。 上記の条件が満足されない場合は、測定時間を延長して測定し
上記が満足されるようにする。
検査結果は、有効数字2桁で記載する。ND となった場合には 検出限界を明記し <20 Bq/kg のように記載する。
(未完成)
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