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2013-08-02
飯館村佐須地区で見つけたクロロシス(黄白化症)のクローバーの苗を
放射能汚染土を振るって東京に運んで、普通の土壌に植え替えてポット栽培
して観察していると、ほとんどの葉が次々と枯死した。
一方で、クロロシスの小ぶりの新葉が次々と発生してきた。その中で
一枝だがいびつな四つ葉のクロロシスのクローバーが出現してきた。
http://blog-imgs-62-origin.fc2.com/m/o/r/moribin/20130717215056b21.jpg
クロロシスはアルカリ土壌でなれば通常は存在しない。アルカリ土壌では 鉄が溶けないので 鉄欠乏になり、それが葉のクロロシス症だからである。
だから クロロシスのクローバーが通常の土壌でも存在すること自体が異常である。
このことはすでに以前のブログで報告した。
おまけに今回は、同じ苗から、いびつな4つ葉のクローバーが出てきて しかも
それがクロロシスであった。
だからこのクローバーの葉が分化するときの成長点細胞には 少なくとも、
三つ葉が四つ葉になる変異と、緑の葉がクロロシス(黄白化症)になる変異と
少なくとも2重に遺伝子変異が入っていると思われる。
原因は 放射能のせい以外考えられない。
残念ながら3週間後には全ての葉が枯死した。光合成できないので、 いずれ枯死するのは当たり前と思ったのだが。
(森敏)
付記:既に以前のブログで述べているように、植物の葉がクロロシス(黄白化症) になる原因は多数存在する。δ-アミノレブリン酸から順次多くの酵素が関わる
生合成過程を経て ポルフィリン環が合成されるのだが、そのどの酵素の遺伝子が
傷害を受けても、ポルフィリン環が合成されないので、ポルフィリン環と(Mg)が結合した
クロロフィル(葉緑素)が最終的に合成されない。つまり このクロロフィルが持つ緑色を
呈さないのである。緑色でない葉が黄白色を呈しているのはβカロチンの色である。
追記:50日後の7月31日にこの場所を再訪したら、激甚な クロロシスのクローバーは 既に枯死淘汰されたのか存在しなかったが、色の少し淡い株は点々と存在した。
放射線障害の比較的低度のクローバーの株が生残って繁茂し始めた物と思われる。
”ひまわる”と奇形タンポポの類似性 2013-07-27
図1 飯館で見つけた一つの茎の頂点に複数花房をつけた奇形のタンポポ(EINEPブログ既報)
http://blog-imgs-62-origin.fc2.com/m/o/r/moribin/2013071918191679b.jpg 図2.飯樋地区耕作放棄水田跡地で見つけた頭頂部が複数の花房のかたまりの奇形の植物。 写真では見えないが茎も異常に太い。 ? ・・・この植物の名は不明
http://blog-imgs-62-origin.fc2.com/m/o/r/moribin/DSC01271--.jpg
図3. 図2の正常な花(全部の茎の先端は一つの花房) タンポポの多様な奇形花房発見!! 植物に対する放射線の影響(II)
2013-05-26
この株だけで写真の上と下と2つの異常茎がある。 道路脇の土は毎時17.13μ㏜!
チェリノブイリ や スリーマイル の原発事故では、異常な大きさ(机の大きさぐらい)
のタンポポの葉っぱが見いだされているので、そろそろ そういう形態異常
が観察されるのではないかと思っていた。だから まず葉の大きいタンポポ
や葉の形態異常はないだろうかと観察しはじめた。
しかし、来てみると福島のタンポポは花が咲いているが、ほとんどが背 の低い矮性の西洋タンポポである。そのうえに、生育途中なので、一見
ざっと見た限りでは葉の大小を区別することはまだ不可能に思われた。
かてて加えてタンポポのぎざぎざ葉の形状には変化がありすぎて、どれが
主要な形態の変異なのかほとんど区別が不可能であった。だから最初から
葉っぱの異常を見いだすのは断念した。
ところが同行の某君が背の高い角度からの動体視力を生かして、「先生
これ異常じゃないですか?」と、まず高線量の飯舘村の比曽地区の道路脇
で双子のタンポポの花房をまず見つけた(図2)。そこで同じような花房
の形態異常を見ていくことにした。
その後6時間ばかり各地の調査を続けたのだが 続々と形態異常タンポポ
が見つかった。・・・
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2013年08月23日
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