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2013/04/02
<緊急記者会見> 「原子力規制を監視する市民の会」アドバイザリーグループ
http://www.youtube.com/watch?v=HRoKHIRUVx0 5人の元原発技術者が「新安全基準」の問題点を暴く
小倉志郎 (元東芝原発技術者) 後藤政志 (元東芝原発設計技術者、元ストレステスト意見聴取会委員) 滝谷紘一 (元原子力技術者、元原子力安全委員会事務局技術参与) 田中三彦 (元日立系原発設計技術者、元国会事故調査委員会委員) 藤原節男 (元三菱重工原発設計技術者、元原子力安全基盤機構検査員) 他 原子力規制委員会が検討をすすめている原発「新安全基準骨子案」 (設計基準 及び シビア
アクシデント対策)について、私たち、「原子力規制を監視する市民の会 アドバイザり―グループ」の
メンバーは、長年にわたって原発問題に関わってきた科学者、技術者とし ての経験に基づいて、
2月に実施されたパブリックコメントで具体的な意見を提出しまし た。
規制委員会で 一部取り上げられました(「シビアアクシデント」を「重大事故」に改 めるなど)が、
重要な問題点については 全く 取り入れられないまま、規制委員会は 4月4日の「検討チーム」
会合に、新安全基準の条文案を示すとしています。
何が根本的な重要問題なのか、この記者会見で、元原発技術者たちが怒りを込めて具体 的に 語ります。
要旨
滝谷氏 新安全基準案は、立地不適合隠し?
〜 重大事故の敷地境界線量(積算量)評価をせよ
○立地審査指針での目安線量 100m㏜以下⋆1
――周辺公衆に対して放射線障害を与えないこと
○福島第一原発事故の実態
・事故発生から3月31日まで 234m㏜⋆2
・4月1日から翌年3月31日まで 956m㏜⋆1
⋆1 衆議院環境委員会会議録(2012 6.5) ⋆2 福島県資料
⇒ 福島第一原発は 立地不適合を立証した
新安全基準骨子案: 敷地境界での線量評価は、「安全性の向上のための評価」
のなかで、格納容器の機能が維持されている場合、及びフィルターベント
による管理放出の場合には行う・・・ 【限定条件付きの評価】
※ 運転開始後、定める時期ごとに行う総合評価。 届け出制。
↑
(従来の)限定条件なしでの重大事故の敷地境界線量は、
目安線量内に収まらないからか?
※ フィルターベントでは、希ガスは除去できない
小倉氏 「シビアアクシデントは 起してはならない」と明記すべき
シビアアクシデントとは、設計基準を大幅に超える事象であって、安全設計の評価上想定された
手段では 適切な炉心の冷却又は反応度の制御ができない状態であり、その結果 炉心の
著しい損傷に至る事象〜と説明されているが、そのような事態になれば、いかなる対策を
とろうとも、核燃料中に溜った放射性物質が環境に放出されることになり、住民の命と健康
と財産が被害を受けることは明らかである。
しかも、一度放射能に汚染された環境を 原状復帰させることは物理的に不可能である
ことは チェルノブイリ事故とその後の経過により証明されている。にもかかわらず、シビアアクシ
デントが起きることを前提にしている原発の存在を許すような基準は、安全基準と呼ぶに
ふさわしくないものである。
原発の「安全」を確保するための基準であるならば、シビアアクシデントを許さない内容に書き
改めるべきである。
田中氏
新安全基準は、原発再稼働のための基準作りなので、私としては‘ああして下さい’‘こう
して下さい’ということに躊躇する。新基準は、実際 設計をしたことのない人の絵空事で、
腹の立つことばかりだ。 原発を止めていく方向に舵を切らないと、この度の事故で
何を学んだのか分らない。従って、舵を切らないための こういう基準作定に、根本的に
反対しているので、‘ああして下さい’‘こうして下さい’と言いたくない。
しかし、
新安全基準に対する提言
少なくとも、新「告示501号」(1980年公布) と旧「耐震設計審査指針」(1978年制定)
の双方が適用されていないような 1980年代初めごろまでに建設された古い原発は、
新安全基準の適用外とし、即時廃炉とすべきである。
(理由) < 日本の原発
・例えば、敦賀1号・美浜1号には、1970年に公布された日本初の原発用構造技術基準
である「告示501号」さえ適用されていない。両原発の構造設計思想は化学プラントや
ボイラーと同じであり、原発のそれではない。
・日本の原発の構造設計に1970年以降1980年まで適用された告示501号は、1963年
に米国機械学会が 原子炉圧力容器用に始めて策定したASME CODE SectionⅢの
翻訳版であり、内容が余りにも古すぎる。
・1970年代末頃までの原発メーカーの設計技術・製造技術・製品管理のレベルは、いわば
発展途上にあって、十全ではなかった。古い原発には アンダークラッド・クラッキング
のような潜在的危険が存在する可能性がある。
・1980年策定された旧「耐震設計審査指針」が適用されていない古い原発は 基礎耐力
を有していない可能性大(国会事故調第1章に詳述)。
・例えば、福島第一原発の非常用復水器のように、設計者の意図が 十分に理解され
ていない設備やシステムが存在する可能性(古過ぎて 技術の伝承がなされていない)。
・基礎的な文書や図面がすでに存在せず、現状の構造や材質が不明である可能性。
(福島第一原発1号機の非常用復水器の戻り水の配管のラインが不確かで混乱した)
・使用されている機器や材料、各種設備が想定を越えて老朽化している可能性。
藤原氏 3号機は 使用済み核燃料プールで即発臨界・核爆発であった
核爆発を防ぐために、
1.使用済み核燃料プールの燃料集合体保持ラックへのボロンステンレス使用による
燃料集合体稠密保管の禁止(保持ラックの光子間隔を広げる)
2.使用済み核燃料プールでの新燃料、崩壊熱の大きい燃料の集中配置の禁止
3.使用済み核燃料プールの再臨界防止再計算(MOX燃料のボロンステンレス効果見直し)
後藤氏 1.ベントを前提の格納容器は間違っている 〜格納容器の設計を見直すべき〜
格納容器は ベントを前提としてはいけない!
・格納容器は、事故時に 隔離弁が自動的に閉り、放射性物質の放散を防ぐ静的機器
で、信頼性が高い。しかるに、冷却ができなくなり、格納容器の圧力が上ってしまうと、
格納容器からベントすることになる。
・格納容器からベントすると、放射性物質が出るので フィルターを付けるが、フィルター
でも放射性物質が出ることになる。
・放射性物質の放出は フィルターの性能に依存する。
故障や容量不足で放射性物質が 大量に出る。
↓
放射性物質を閉じ込める役割をもつ格納容器に、新たに フィルターをつけて ベントする
ということは、格納容器の設計が そこで すでに破綻している。
格納容器の空間容積を大きくし、圧力抑制プールの水量を大きくすれば、冷却やベント
のSA対策をする時間が確保しやすくなる。
2.従来、大規模な地震と冷却材喪失事故が同時に起こるとは考えていなかった
(確率が小さいとして無視してきた!)。
↓
福島事故で 大規模な地震と事故が同時に起こることが明らかとなった。
地震に対して、全プラントの確認が必要!
3.航空機の衝突はあり得るか?
・航空機事故は制御不能 ・テロ(9.11米同時多発テロなど)
↓
「航空路が離れているから、航空機が衝突する確率が小さい」
として無視することは 許されない。 これも 『想定外』というか?
原子力規制の信頼性
・「より信頼性を高めるため」と称して、
重要な安全設備の設置に猶予期間を設けてはならない。
・福島事故の教訓は、「発生する可能性が小さくても、大事故につながる経路は
確実に対策をしなければならない」ことである。
・安全系設備に猶予期間を設けることは、
故障した航空機をそのまま飛ばしているようなものである。
本件(5年 猶予)は、原子力規制の信頼性の根幹をなしている。
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2013年08月25日
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と、↓のSr90の汚染を比べてみると、
海魚が核実験によってこうむったCs137による汚染は、
Sr90による汚染の約2〜10倍であった。
といえる。
しかし、福島第一原発による海魚の汚染がどうなるかは 未知数である。
Sr90 Bq/kg-生
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環境放射線データベース
Cs137 Bq/kg-生
・・・
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