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3−30 のつづき
(3−4) 2011/8/9
3−31
本07-2 (7.16MB)(1:05)
1F: 福島第一です。福島第一です。ただいま 3号 ドライウェルベント作業完了
しました。後は ラプチャの開待ちです。
本店: 1F ベント操作 41分 完了しました。
・ ベント操作41分完了 ・ 保安院と官邸に伝えて・・・。
1F: 福島第一通報班から 本店本部へのお願いです。よろしいでしょうか。
えーと、・・・福島県に対してもベント開始の前に連絡を入れるということに
なっていますので、通報文はこれから作りますけれも、すいませんが、
電話連絡で 福島県の方へ ベント弁操作した旨を連絡お願いできます
でしょうか。
本店: ごくろうさん、ごくろうさん・・・。
本07-3 (4.17MB)(0:38)
1F: 資材班です。ただいま 使える業務車が全くない状態です。たいへん
申し訳ありませんが、プライベートの車を借り上げさせて頂きたいと思います。
所長から許可を頂きました。すいませんが、あの〜可能な方 資材班の方
まで おこし頂けませんでしょうか、すいません よろしくお願いいたします。
本店: 後 ガソリン等についての補充は、1F 大丈夫ですか。
吉田所長: 大丈夫じゃないです。これも ずっと 昨日から言っているが
中々届かないんで、よろしくお願いします。
本07-4 (9.96MB)(1:30)
1F:・・・(吉田所長と話)
吉田所長: ・・・ まぁ、だから・・・。本店? 炉圧はさ、FTが入れるまで
落ちるんだっけ。・・・ いや、一個しか開かないと言ってたよ、だって。
・・・ タケだな、タケ。
本店: (幹部らが立ちあがって話) *** オフサイトセンター 聞こえますか。
オフサイトセンター: 聞こえます。
本店: 私の携帯番号に 電話してもらえます。
(音がかぶって)吉田所長: ちょっとさ、いずれにしても、・・・SR弁・・・
してくれ、・・・整ったら。
本07-5 (14.8MB)(2:17)
1F: モニタリングデータの最新版が出ました。お知らせいたします。 正門付近
8:10 3.16μ㏜/h 変化なし。MP8 7:30 5.6μ㏜/h 有意な変化は
ありません。M4付近 8:23 え〜 882、15条になります。882μ㏜/h、
500μ㏜を超えました。繰り返します。MP4付近、丁度西側です。 8:23
882μ㏜/hです。上昇してます。MP4の所で モニカ―の所で計っている
のは 南南西の風、海側の方に向いていることになります。2Fの100m
のデータを使いますと、南から北・・・です。
所長、所長、モニタリングポストで15条を超えました。3月13日8時23分
882μ㏜/h。500μ㏜を超えました。
本08-1 (16.6MB)(2:36)
吉田所長: もうこれね、待っていられないと思うんですよ、時間的に。
そうでしょう? もう 早くSR弁を開・して 水を注入して、圧力を注入する
と、これしか今 手法ないと思うんで。いいですか、それで。
本店: はい。 ちょっとよく聞こえなかったんだけど。なんてったの?・・・
吉田所長: いや、もうね、原子炉はギリギリの状態になってるから、ギリギリ
過ぎてんだけど、水を注入するということが 一番重要なんで早目にSR弁
を開いて、減圧して水を注入したいと思ってるんですが いかがでしょうか。
本店: よろしいですけど。
1F: ちょ、ちょっと待ってください。ただし、・・・
・ 冷静に考えて頂きたいんですが、SR弁は 1弁しかないということと、後
DDだけじゃ圧が足りないということと、後 仮設の奴が あの〜接続されて
キチッと圧が立って 注水ができる見通しが立ってから・・・。
・ えっと、それが正しいと思います。あの、注水機能が生きないと話に
なりませんから、それが確保できているということを 絶対確認して
下さい。
吉田所長: 注水機能はスタンバイして 圧が立っているんじゃないの。
本店: チョット、あの〜 本店の人、静かにして下さい。ちょっと静粛に。判断に
関わる話なので チョット 静粛にして下さい。本店 静かにして下さい。
はい、1F 続けて下さい。
吉田所長: えっとですね。まず 今 炉がこんな状態なので、早く水を注入
したいということで、SR弁を開いて減圧して 消火ポンプから水を入れたい
と。で、消火ポンプは ラインアップはすべて終わっているんで、ただ まだ圧が
立つかどうか確認してないんで、今からつないだ状態で圧が立つかどうか
の確認をします。その上で 圧が十分に これ 10キロ以上立てばいいか・・
1F: すいません。ちょっと緊急でよろしいですか。プラントの状況です。
SR弁が 一個 チャタリングしてましたけれども、それが 中間・・・で圧に負けて
開きました。それに 今 もう減圧されまして 炉圧は 7メガパスカル台から
5メガパスカル、0.5メガパスカル (この間 吉田所長 逐次「はい」の合いの手)
吉田所長: もう0.5メガまで行った! OK! もう こりゃもう、注入指示!
本店: OK
本08-2 (14.8MB)(2:16)
オフサイトセンター: あの〜 海水を考えられないといけないんじゃないの。これ
官邸と ご相談ですか。
1F: すいません。プラントの情報の一個ですけれども、先程申しましたドライ・・。
吉田所長: すいません、今 3号機は ちょっと ホウ酸を入れたんですが、
海水はなしで行きたいと思ってます。極力 真水を集めてきて ・・冷却する
という方針で考えています。
本店: 吉田所長、水はどっからもってくる、手当のメドは立ってるんですか。
吉田所長: え〜とね、例えば あの模擬プールの中に水があるじゃない
ですか。ああいうのをもう人海戦術で、小っちゃいタンクで往復するなりなん
なり、すべて使える水を使えるということで 今考えているんですけどね。
本店: 昨日の自衛隊が3台来ていたようなものを、また頼みますか。オフサイト
センター。
吉田所長: そりゃもうねえ、朝から頼んでんですけど、中々 こうあれなんで、
昨日から水気全部欲しいっていうんだけど、何でもいいから持ってきて
ほしいですけど。
本店: じゃぁ、それを オフサイトセンターでできることを・・・。
オフサイトセンター: すみません、オフサイトセンターなんですが、昨日ですね 水をもって
途中まで行って頂いたんですけど、そこで 爆発を 彼らは 実際に目撃
されていて、戻って来たんですけれど、かなり 外部被曝を 汚染があって
ですね、自衛隊の方 かなり受けちゃったので、そういう意味では たぶん
自衛隊の方が そっちに行くのは難しい状況になりつつあります。
本店: あの〜本部の総合班**ですけれども、自衛隊の方については こちらの
方で 改めて要請をしておりますので、しばらくお待ち頂きたいと思います。
窓口は オフサイトセンターを通してやりますので。
オフサイトセンター: 具体的に 私が何かしろというお話があれば、すぐ動きます
ので。よろしくお願いします。
本店: 今 自衛隊の水はどこにあるんですか。自衛隊の水は持って帰っち
ゃったわけじゃないでしょう。
オフサイトセンター: 自衛隊の水を汲んでいる時に 今の話があったので、まだ
汲めてない状況だと思います。
本店: あぁ 了解。
本08-3 (2.23MB)(0:20)
本店: 吉田所長さん、ボルブが 濾過付いて もう空なの。
吉田所長: いや、空ではないだけど、ちょっと漏れてて、量も少ないし、全部
使ちゃうわけにはいかないんで。え〜と、運ぶのが 結構 チョット あれだった
んで、今そこも含めて メーキャップ 考えてんだけど。
本08-4 (5.17MB)(0:47)
吉田所長: 後さ、・・・SLCの方は ちゃんと進めててね。
・ ちょっと気にしないといけないのは、急激に水を入れているんで、
水素ができてる可能性がありますよね。燃料が これだけ暴れて
いると。水素が 昨日の原因かどうか ハッキリわからないけれども、
1号機のような爆発を引き起こさないように するというのが非常に
重要なポイントだと思うんですけども、チョット 知恵を出しあってほしい
んですけれどね、本店も含めて。
本08-5 (4.31MB)(0:39)
1F: 緊対室の室内の線量は変化ございません。
吉田所長: あの、消火 消火・・、なんだ?消火車?なんだ?え? 消防車、
消防車の燃料は?
1F: ケ、軽油です。定期的に 今 補給してます。
吉田所長: それは 後な、
1F: 軽油はあるはずです。
吉田所長: ある‘はず’ じゃなくて・・・。
1F: あ、確認します。
吉田所長: ‘はず、はず’、‘はず’は止めよう。今日‘はず’で全部失敗して
きたから。確認しましょう。 確認、いいですか?
1F: はい、確認します。
本08-6 (4.97MB)(0:45)
本店: 福島第一、あの〜 よろしいですか。チョット 教えてほしいことがあるん
ですが。保安院の方からですね、PCVベントの判断理由を聞かれてて、
何をもってベントしたと判断したかを教えてくれと言われているんで。
吉田所長: ベントは だって ラプチャが開くからベントになっちゃっただけでしょう。
ラプチャを操作していいと言ったのは保安院が言ったんじゃなかった
でしたっけ。
本店: ラプチャディスクの設定圧ぐらいじゃないでしょ、って言うんじゃない
の。そして、ドライウェル圧力が下がったことが ベントが成功したこと
じゃないでしょうかという、そういうことじゃないの。
吉田所長: それだけの話なんだけど。物理的な話なんだけど。
本09-1 (5.40MB)(0:40)
本店: あの〜、色々やって頂いたのは よく分かるんで、チョット時間的なもの
を入れて言って欲しんだけど。いつ頃目安にできるとか やっている
とかって。
吉田所長: あのね、その通り。今回の反省はね、今日やりますって言って、
やっていないんだよ、みんなな。やっているはずだということになってる
から、最後に こんな ギリギリの所に来ちゃうんで、だって SLCなんか、
昨日の12日の夜に直しといたと言ってたのが、なぜこうなったのか、
あるよ、色々条件。 だけど、その時間軸とさ 何やらないといけないとか
意思合せてないと、次にいかないんだから。僕なんか CRDとさ CRWとか
生きていると思うと、まだ電源十分でないとかね 2号機ね、やっぱり、
そういうね、どこができていないのか共有しようよ。なっ!
・ おっしゃるとおり。
本09-2 (17.4MB)(2:48)
1F: ちょっといいですか。え〜と、3号で バタバタしている所で 大変申し訳
ないんですけれども、*** 2号の準備をしないとイケナくて、水の手配
とか 後 車というか ポンプの手配と・・・ して下さい。
・ それで え〜と、海水か淡水か? これどっち使うか。海水使うのか
淡水を使うのかで 全然対応が変わっちゃうんですよ。
・ えっと、変ると思うので、海水を使わざるを得ないようなことなんで
あれば、ここで・・・
・ あの〜水という観点では、海水にした方が、今調べてもらってます
けれども、ピットが・・・
吉田所長: いや、海水は 基本的に使わない。あの〜 だから 今 一生懸命
真水を集めてるんで。
1F: だから、ほら 消防庁とか仙台消防署とかね、来てくれるという話は
一杯 あるんですけど、今 ・・・のは 千葉・・・の一台しか 今 向かって
ないんですよ。実際は。消防車が。 ということで、えー もう一台
間もなく。
吉田所長: だからさ、これはね、保有しているね、それこそ あそこのさ・・
の水とかさ、中で 色々やって、多分 これだけ言っているから 今日
明日ぐらいには・・来ると思うから、基本的には水で行くと、よっぽどの
水が足りない時は もう海水 やむをえないってことはあるけれども、
基本的には水で行くと、真水で。そういうことでやりたいと思います。
1F: わかりました。
・ それで、ちょっとよろしいですか。2号機の え〜と、パラメーターが
少しづつ復旧されてきて、見えるような状況になって来たんですよ。
それで、水位は まだ一個しか見えいていなくて、ノーマルオーダーレベル
まであるように見えるんですけど、炉圧が下がり加減できています
ので、え〜と きているのと、RCICが チョット長い間回り過ぎているのと。
で、今日の3号のトランジェントみたいな状況に陥る可能性があるので。
吉田所長: だから、早めに 早目に 次の給水手段を ちゃんと紙に書いて、
どこまで行っているか、いつ復旧目途か、誰が何をやっているか、ね、
どこが課題なのか、いうのを ちゃんと書いて、一つづつ課題を解決
して、皆で共有してやっていきましょう。
1F: 分りました。分りました。それで、水の話をしました。
真水で行くんだったら、たぶん、色々手配しないとイケナイと思うんで
お願いします。
本09-3 (5.78MB)(0:50)
本店: ・了解しました。 ・ 了解しましたって、やってくれますか。
・・・
・ ガソリンの話だけ、ちょっとケリ付けて。いいですか、その・・・。
・ もう一度 チョット 言ってもらえます。
ガソリンの方は、今800リッター手配済みで 小名浜の方に向っている
んですが、すでに こちらのルートでの 800リッターで 元受から
出荷がもう停止だそうです。手配がつかない状況なんで、できれば、
国かあるいは自衛隊の方のルートでお願いしたいんです。
オフサイトセンター: え〜とですね、オフサイトセンターですけれども、自衛隊さんは
ですね、お持ちの燃料がですね、ほとんどが軽油なん・・・。
本09-4 (4.72MB)(0:43)
本店: チョットいいですか、1Fさん。今 保安院から指示が来まして、保安院
としては、PCベントの1時間前から周辺線量が上がっているので、ベント前
からPCVから漏れていたと思っている。ということは、1F−1のような
こと、爆発などが起こる可能性があると思っているので、例えば
ブローアウトパネル を開けるなどの対策を考えること、とこういう指示が来て
ます。これ、検討お願いします。こちらでも チョット考えるけど。
吉田所長: えっと、逆に言うと、そこはさっき言ったように、皆で考えましょう
という話ね。
本09-5 (1.57MB)(0:10)
本店: 今、あの〜、保安院と官邸の両方からベント準備開始了解の許可
が出ました。
吉田所長: はい、じゃ、ベント準備します。
本店: はい、お願いします。
本10-1 (1.89MB)(0:17)
1F: 10分ごとにやります。
吉田所長: 10分でやる・・、なおかつ、変化あったらすぐ行ってくれ。
1F: 了解しました。
吉田所長: 昨日も HPCI止まっているのに連絡なかったじゃない。
2時24分にさ。
1F: わかりました。
吉田所長: ああいうことがないように、3号で。
本10-2 (1.24MB)(0:11)
1F: 3号ですけど、ベントラインのAO弁が今閉まったそうなんで、開けましょう。
↓
(つづく)
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2015年06月12日
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「打ち切らないで」住宅支援の延長もとめて のつづき
行政は、我々の生活全般、一挙手一投足まで その掌の内におく。
そして、そうした行為を当然のこととしている。
いわば、有無を言わせぬ殺傷与奪の権を
我々に対して持っているのである。
我々は、このことを 当然のこととして受け入れ、
行政の言うことに 唯々諾々と従っているし、
行政の為すことに たとえ 矛盾を感じ、或は 迷惑を受けようが、
しかたないとガマンしている。
我々は、総じて 行政に対して全幅の信頼をもち、
社会の安寧秩序を保つ 第一の責任主体とし、
何かにつけ、彼らのお世話になっていて、
また、その指示に従うのを当然としている。
しかし、
毎日新聞 2015年06月12日
◇母 「誰かに相談すればよかった」
生活に困窮して家賃を滞納し、公営住宅から強制退去させられる当日、
中学2年の一人娘を殺害したとして起訴された母親の裁判員裁判の判決が
12日、千葉地裁(佐々木一夫裁判長)で言い渡される。
別れた夫は借金を残した。娘の制服を買うためにヤミ金融にも手を出したが、
生活保護は受けられなかった。
「 なぜ殺してしまったのか。誰かに相談すればよかった 」。
法廷で涙を流して悔いる母の言葉を、裁判員はどう受け止めたのか。
殺人罪などに問われているのは千葉県銚子市のパート従業員、松谷美花被告
(44)。 起訴状によると 2014年9月24日午前9時頃、県営住宅の自室で
長女可純(かすみ)さん(当時13歳)の首を絞めて窒息死させたとされる。
月1万2800円の家賃の滞納が 約2年間続いたため、県が住宅明け渡し訴訟で
勝訴、事件当日は立ち退き期限だった。午前11時10分頃、鍵を開けて立ち入った
地裁の執行官らが、布団の上で うつぶせになった可純さんの遺体を見つけた。
被告は 放心状態で座り込み、可純さんの頭をなでながら4日前に撮ったビデオ
を見ていた。体育祭で 赤い鉢巻きをして走る娘の姿が映し出されていた。
「 これは私の子。この鉢巻きで首を絞めちゃった。ビデオを見終わったら自分も
死ぬ 」と話したという。
今月8日に始まった公判で、生活の様子が明らかになった。
会社員の夫は 結婚当時から数百万円の借金を抱えていた。その返済や生活の
ために被告名義でも消費者金融から金を借りた。
02年に離婚し、06年から学校給食のパートをしながら返済を続けてきたが、
12年5月から家賃を払えなくなった。
可純さんの中学入学直前の13年春、制服や体操着を買うためにヤミ金から
7万円を借り、少なくとも5業者から違法な高金利で返済を強いられた。
国民健康保険料も滞納した。 パートの時給は850円、月給は4万〜8万円。
ただ、事件を起こした14年9月は夏休み明けだったためゼロだった。
事件当時の預金残高は1963円しかなかったが、被告人質問で「 市が雇っている
ので掛け持ちのアルバイトは無理と言われていた 」と説明した。
実家の土地を無断で借金の担保にしたため両親とは絶縁状態だった。友人から
も借金を重ねたが、事情は話せなかった。
生活保護の相談で銚子市役所を訪れたが「 仕事をしているなどという理由で
断られ、頼ることができなかった 」という。
困窮した親子を救う手立てはなかったのか。市社会福祉課は取材に「 制度の
説明を聞きに来ただけだったので、詳しい事情の聞き取りはしなかった 」と説明
した。立ち退きを求めた県住宅課も「 被告の生活状況は把握していなかった 」
という。
「 本当は 私が死ぬはずだった。可純に本当に申し訳ない 」。
松谷被告は法廷で涙を流した。自分の腹を切るため、台所のテーブルの上に
一番切れる包丁を用意したとも明かした。
量刑以外に争いはなく、検察側は「 被害者に責任は全くなく、犯行は身勝手だ 」
と懲役14年を求刑した。弁護側は「 事件の経緯は同情に値する 」として執行猶予
を求めている。
◇ 行政側が積極的な情報提供を
専門家は事件をどうみるか。 吉永純・花園大教授(公的扶助論)は
「 事情も聴かずに立ち退きを強制した千葉県にも、経済状況を聴取せずに
生活保護の申請を受理しなかった銚子市にも問題があった 」と話す。
そのうえで「 どこででも起こりうる問題だ 」と指摘し、「 困窮者は貧困から抜け
出すために必要な情報を得る手立てを持てない。だからこそ 行政側が積極的な
情報提供やアドバイスをする必要がある 」と語った。
事件を受け、千葉県は 県営住宅の明け渡し訴訟を起こした場合は、福祉担当者
や民生委員が対象者を訪ねて家賃を滞納している理由などを聞き取るよう関係
市町村に要請する対策を取った。銚子市は 国民健康保険の未納情報を生活保護
担当者が把握できるようにし、支援の手から漏れた人がいないか確認している
という。
【続報】
娘絞殺:「困窮、非難できず」減刑し懲役7年 千葉地裁
毎日新聞 2015年06月12日
生活に困窮して家賃を滞納し、県営住宅から強制退去させられる当日、
中学2年の一人娘(当時13歳)を絞殺したとして、殺人罪などに問われた
千葉県銚子市、パート従業員、松谷美花被告(44)の裁判員裁判で、
千葉地裁は12日、懲役7年(求刑・懲役14年)の判決を言い渡した。
佐々木一夫裁判長は「 突然、仲の良かった母親に殺された被害者は
誠に不憫だが、原因の全てが被告にあったとは言えない 」と求刑の2分の1
とした量刑の理由を説明した。
事件の経緯について佐々木裁判長は「 身近に頼りにできる人もおらず
長年困窮する中、自分が死ぬしかないという心境に追い込まれて強制退去
の日を迎え、突発的に娘を殺害した」と指摘し、「 被告を強く非難できない
事情も認められる 」と述べた。一方、同種事件の量刑と比較し「 刑の執行を
猶予する余地があるとは言い難い 」とした。
判決によると、松谷被告は2014年9月24日午前9時ごろ、県営住宅の
自室で長女の可純(かすみ)さんの首を絞めて殺害した。
被告は借金を抱えていた夫と離婚し、パートをしながら返済を続けたが、
12年から家賃を滞納した。13年には娘の中学入学準備のためにヤミ金融
から金を借りるまで困窮した。市に相談したこともあったが、生活保護は
受けられなかった。
◇銚子市長「今も断腸の思い」
閉廷後、審理に参加した6人の裁判員全員が記者会見した。松谷被告を
自身に置き換えて考えたといい、30代の男性は「 生活苦というキーワードが
あった。同情する余地があるか考え、客観的に判断できた 」と振り返った。
別の男性は「 市民的な感覚を出せたと思う 」と語った。
千葉県は事情を調べないまま被告に県営住宅からの強制退去を求めた。
生活保護の申請を受け付ける銚子市も、窓口を訪ねてきた被告から詳しい
説明を聞かず、支援に結びつけられなかった。
娘が松谷被告と同年齢という裁判員の女性(69)は「 本人に全て責任が
あるというのはどうか。行政が全く関係ないとは言えないと思った 」と語った
が、30代の男性は「 行政の問題と事件が直接結びつくとは思わない 」と
話した。
一方、銚子市の越川信一市長は判決後、「 明るくバレーボールが大好き
だった松谷可純さんの命を救えなかったことは今も断腸の思い。事件を
深く受け止め、二度と起こらないようにすることが市の責務だ 」とのコメントを
出した。
※ 検察側は「 金に困窮しての犯行だが、他にもとれる手段はあったはず 」とした上で、
「 可純さんのためにアイドルグループのコンサートチケットを購入したり、毎月数万円
の小遣いを与えていたりした 」などと、当時の生活ぶりを指摘。一方、弁護側は
「 ひとりで悩んだうえでの犯行だった 」などと、情状酌量を求めました。
TBS News i 生活苦で13歳娘殺害、母親が起訴内容認める (6月8日)
街の声
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