混沌の時代のなかで、真実の光を求めて

現代に生きる私の上に 仏法は何ができるかを 試そうと思い立ちました。//全ての原発を 即刻停止して、 別の生き方をしましょう。

福島第一事故の時系列

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2−9 のつづき
 
(2)  〜平成23年7月29日聴取
 
                          2−10
 
○ 水位計に関して言うと、Aを見たり、その後 Bを連続して見て、また Aを見たり
 というのは、Bだけではなくて Aも見ようとか、そういうあれなんですか。
 
● これは、バッテリーとの絡みだと思いましたね。要するに バッテリーが一つか
 何かしかなくて、A,Bを切り替えしていかないと、両方が同時に見られるような
 構成になっていなかった。 ですから、この時 Bをずっと見ていたのかな、Bを
 見ていて、たまにAも確認しろという形で、切り替えてみているわけです。そんな
 状況だったと思います。
 
○ これを見ますと、9時55分に原子炉の圧力が急激に落ちて、その後 ずっと
 空欄になって、15時30分の段階で 5.850MPaというところまで上昇している。
 
● これは 多分、上昇ではなくて、私の感覚では ダウンスケールして、計器が
 おかしくなっていると思っているんです。
 
○ この空欄の部分は、計っても ダウンスケール して というような状況なんですか。
 
● そうです。
 
○ 計らなかったということではなくて。
 
● はい。チャレンジしても、データが出てきていないんです。
 
○ このベントや注水の指示をされている頃は、一応 RCICは起動していると。
 早め、早めに準備をしろという感じなんですかね、その時点では。
 
● はい。
 
○ 3月13日午前中頃なんですけれども、冒頭にあったんですけれども、水素
 爆発対策というんですか、そういうことの検討も併せてやっているんですか。
 
● 勿論 やっています。こちらで もう手がないんで、本店にお願いして、何とか
 方策はないかと。現場でも 建築の人間に、現場にあるもので何かできないかと。
 要するに、建物を壊しに行く話ですから、建築の人間が 一番分っているんで、
 何かツールはないのかと、道具とやり方がないかを検討しろということで、建築の
 土建担当に指示をしたのと、そこが本店の建設部、土建屋さんの部があります
 ので、そこの部長に、何とか開放具を作る工夫をしてくれとお願いしました。
 だけれども、どれを開いても実現性がないような話ばかりで、すぐに手が付け
 られないという感じで、原子炉の中側は もう無理なので、外側からアクセスして、
 今 言っているブローアウトパネルを開ける方法を何とか考えてくれと、最後に
 結局、そこら辺しかないよな という話で、にしても はしごにしても 何もないので、
 消防車みたいなもので、はしごか何かで行ってやるか、そういうのしかない。
 それも含めて考えてくれと、最後は そんな話だった。
 
○ 2号も3号も 1号もそうなんでしょうが、それぞれ対応を考えながら、3月13日
 の午前中                            P32
 とか、その頃は 3号機が一番課題として 緊急の課題だということになるわけ
 ですか。
 
● はい。
 
○ 3月13日の午後頃、3号機の状況なんですけれども、3月13日は 3号機の
 辺りの線量が 非常に高くなっているような報告はありましたか。
 
● ありました。
 
○ 具体的には、手元には多分ないと思いますが、東電の記録を見ると、原子炉
 建屋の二重扉の内側辺りが 300m㏜とか、13時とか、14時の頃の話なん
 ですが、白いもやもやみたいなものがリアクタービルの内側の方に どうもある
 みたいだとか、そういう現象があったような記録があるんですけれども、そういう
 印象はありますか。
 
● あります。
 
○ 3号機の爆発よりも前になるんですね。
 
● 前になります。
 
○ そういうような現象があった報告を受けて、3号機で何が起こっていると
 思われましたか。
 
● 基本的には、1号機と同じように、燃料が何がしかの損傷を受けて、その中の
 蒸気だとか、漏れたものが 格納容器を出だしていて、それが建屋の方に出て
 きているという状況だろうなと思っていました。
 
○ 1号機の時は、それぞれの異変というか、そういうものが次から次に出てきて、
 その後 水素爆発という状況になってきて、それが どういう原因か というのは
 当初 分らないまでも、いろいろ議論する上で、建屋の上部に水素が漏れて充満
 しているんではないかみたいなことになったということでしたね。
 3号機で そういう事象が、白いもやもやだとか、放射線量が高くなっているとか、
 そういう報告を受けて、同様に 建屋の上部に 水素が溜ってきているんではない
 か とか、そういう。
 
● 当然 思いました。
 
○ 思われましたか。そうすると、いつというところまでは 予想は。
 
● 分らないんだけれども、可能性としては どんどん高まっているというふうに
 思っていました。
 
○ それに対して 何かできないかという検討は、ずっと 本店も含めて していた
 けれども、有効な手立てが見いだせない という状況だったということですか。
 
● そうです
 
 
○ それから、この13日の頃、爆発した1号機の使用済み核燃料プール
 辺りから、何か湯気が出ているというような話は 記憶にありますか。
 
● 何日ですか。爆発した後で 1号機が12日に爆発しますね。
 
○ 翌日の午前中ぐらいですね。
 
● 午前中ぐらいに、1号機ですか。
 
○ はい。
 
● 少なくとも 記憶、要ずるに ごちゃごちゃで、いろんな所から湯気が出ている
 あれは、その後は 山ほどあるんで、特定的に 1号機に そんな話があったか
 どうか、明確には覚えていない。
 
○ では、1号機とか 2号機とかを問わずに、要するに 何処かの時点で、それが
 13日でも 14日でも                         P33
 15日でも構いませんが、使用済み核燃料プールに対して 何らかの手立て
 を講じなければと思った。
 
● これは 最初から思っていました。
 
○ 当初から。
 
● はい。擁するに、原子炉を何とか制御しなければいけないというのは、一番
 高いんですけれども、当然 燃料プールも冷却ができていないわけですから、
 使用済み燃料の崩壊熱ですね、温度が上がってきて 水が蒸発していくだろうと、
 これを 手を打たないといけない というのは思っていました。パラで思って
 いました。 それは 別にシリーズの話ではなくて。
 
○ そういうふうに思われて、例えば 15条通報の記録だけを見ると、44報という
 ものですね。手書きで 45と書いてある。これの裏、添付資料で 1Fで作って
 おられた プラント関連パラメータという書式がございますね。ここの 4uと書か
 れた所に、停止中と書かれてています。
 その後、4枚のぐらいめくってもらって、15条の47報で、右上に手書きで48と
 書かれたものの添付資料として、その次のプラント、やはり同じような書式で、
 プラント関連 パラメータ というのがあって、4uの所に、停止中の下に 「プール温度
 84°、4時08分」とあって、これは 3月14日6時現在のものですから、3月14日
 の4時8分にプール温度を計っておられるということになって、その前の 最初に
 見ていただいた方には書いていないので、その前は計っておられなかったのか
 なとも思われたんですけれども。
 
● 計れなかったんですね。たしか 人の問題があるし、温度計そのものも生きて
 いないんですね。どうやって生かしに行かせたか、記憶にない。いずれにしても
 計る必要があるという意識で、何とかして計れという指示はしていたんです。
 
○ それは いつ頃からされていたんですか。
 
● これは 結構早い時期にしていましたよ。 5,6号などというのは、本当は もう
 ちょっと早く計れるはずなんですけれども、4号機は 少なくとも その時点で
 原子炉建屋に入ることが 全然問題なかったはずですから、3号の影響で ちょっと
 線量は上がりますけれども、建屋そのものの中に 線源があるわけではないんで、
 4号機は 燃料プールを冷やしておけという話は パラでしていて、一番問題なの
 は 温度ですから、温度は見てきてくれと。
 実際、現場で 3号にかかり切っている部分もありますので、どれぐらい 4号に
 人を割けたか、そこは よく把握していないんですけれども、同時に プール温度
 も確認するという話です。
 
○ 実際のプールの温度を計るという計り方なんですけれども、どうやって計るん
 ですか。
 
● 通常は、温度計が生きていれば、中操から スキマージタンク、プールがあって
 垂れてきた水の温度を計ったり、通常は冷却循環していますから、FPC系という
 系統で水を出して、熱交換して冷たい水を入れる。FPC系のポンプに入る入口
 の温度を計ったところが、ほぼプールの温度。数カ所、温度を計るポイントが
 ありますから、そこの温度計があれば、すぐに温度は認識できるんですけれ
 ども、4号機も同じように 電源が全部 いかれていますから、温度は計れない
 んで、中操で生かして、どこかの計器に無理やり生かして計ったのか、実際
 現場に行って、何がしかの温度計を入れて計ったのか、記憶にないんです
     
                                                      平成23年7月15日       原子力安全・保安院
 
○ まず、当初から 使用済み核燃料プールの状態については、これは監視して
 おかないといけないなという あれはあったんですか。
 
● 勿論 ありました。                        P34
 
○ 人や物がきちっと備わっていれば、当然 それはしなければならないと。
 それは 1も2も3も 全部同様ですか。
 
● 同様です。ただし、一番厳しいのは、4号機というのは 定期検査が始まって
 すぐですから、燃料を全部取りだしています。548体の燃料を全部、1年間
 燃えた燃料を 全部 燃料プールに入れていますから、一番熱い燃料を入れて
 いるわけです。ですから、燃料プールの条件としては 一番厳しいわけです
 1,2,3号機は 運転しているということは、その前の定期検査で燃料を外した
 ものが入っていますから、ある程度 冷却されたものが入っているわけです。
 1号機などは、そういう意味では 燃料的に言うと、発熱量が小さい。ですから
 温度の上りしろから考えると、4号機が一番クリティカルになりますから、4号機
 の使用済み燃料プールも非常に重要だと
 
 
 
                              (つづく)
  
 
 
 
 
 
    3月14日
○異常事態連絡様式(第41報〜第68報)
 ※第53報は欠番
PDF
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2−8 のつづき
 
(2)  〜平成23年7月29日聴取
 
                          2−9
 
○ もう少しお付き合いいただきたいんですけれども、この頃 所長の判断としては、
 淡水注入も開始したんだけれども、恐らく この淡水も いずれ枯渇するだろうという
 ところで、10時30分には 海水注入を視野に入れて動くという指示が。
 
● というか、ダブルで もう検討させていたと思うんですよ。
 
○ 淡水も。
 
● 淡水も。だから、まずは淡水を入れてくれと。その時に ホウ酸水を溶かしている
 と思うんですけれども、このホウ酸を入れて、それから海水という段取りを、私の
 記憶では そう思っているんです。現場から聞くと、最初 海水と言っていたのを、
 淡水に戻して というような、そういう指示があったと言っているんですけれども、
 私は その記憶がないんですよ。パラでは検討させた、いずれにしても、海水で
 入れるとは、こういうライン、淡水入れる時は、こういうラインという検討はさせて
 いた。
 
○ この頃、2号機の方なんかも、同様に検討なんかは。
 
● していました。ただ、その時に、多分 2号機は、そのタイミングで 消防車
 そのものが、12日か13日の朝でしょう、消防車が どれくらい集まってきたか
 というのは、確認をしていただいた方がいいと思うんですけれども、なかなか
 1台、2台と 次々と 逐次投入されてくるので、私も 記憶にないんですけれども、
 何せ、ポンプ代わりの消防車がないと注水できないので、そこら辺の段取りとか、
 この間は続いていたと思うんです。
  何せ、私が指示は、1号機がああいう状態になってから、ベントの準備と水を
 入れる注水、2号、3号、これも全力を向けてやってくれと、それに必要な機材は、
 さっき言いましたように、注水のための消防車を集めてくれと 本店にも言い、
 いろんなところから集めてくれだとか、そういうこと。
  段取りとして、それが次々に来るわけですよ。それは、その段取り状態です
 から、そこの細かい段取りが 現場で どう進んでいるかまでは、報告事項は
 覚えていないです。はっきり言って、細かく、ただ 何か大きい消防車が来たぞ
 と、それでダブルにして 物上げ場から持っていくと、より効率的な海水移送が
 できるようになったとか、タイミング、タイミングで出てくる、それと2号、3号との
 注水との絡みが、今 頭の中の整理ができていないんですけれども、実際
 現場も そんな状態なんですね。ただ、指示としては、さっき言ったように、注水、
 ベント、これは ずっと言っていましたから。
 
○ 10時30分頃には、淡水を注入中に、要するに なくなったら海水だという
 ことは、あらかじめ言っているわけですね。
 
● はい。
 
○ 結局、12時20分に淡水注入が終了して、13時12分から消防車で海水注入
 を開始していると。
 
● はい。
 
○ この辺りは、もう指示というのもなくなったので、またラインを見直して、すぐに
 また開始しているというような流れになるわけですね。
 
● はい。
 
○ ちょっと、今 私の方で切りがいい所になるんですけれども。
○ それだったら、お昼ご飯にして。                 P29
○ よろしいですか、それで、また引き続き、何時からですか。
○ 30分でいいですね。
○ 30分でよろしいですか。
 
● いいですよ。
 
○ では、12時半からまた、ということでよろしいですかね。
○ そうしましょう。
 
                       (休憩)
 
○ そうしたら、午後 また事務局の加藤からお尋ねしていきます。
 まず、3月13日の状況として、3号機につきましては、恐らくHPCIが止まった後、
 ベント操作、準備であるとか、実際に操作をされたり、他方で注水のラインを
 作って 淡水を入れるということを、3号機については されておられるようで、
 それとパラで、並行して、2号機についても 時系列で行くと、20ページの所で
 午前中の動きを見ますと、10時15分にベントを実施するように指示をされると。
 それから、日が変わった13日10時15分ベントを実施するように指示
 されたという状況のようなんですが、まず 2号機は この時点では まだRCICは
 動いているという認識でおられたんですかね。
 
● RCICは動いているという認識だったと思います。
 
○ この時の状況を見ると、2号機は RCICが動いているというところを、結局
 最終的に止まったと判断されたのが 3月14日のお昼過ぎになっていると思う
 んです。その頃までは 原子炉の水位計の指し示す値が TAF+3,000数百mm
 というところを ずっと推移しているという状況なんですが、まず RCICが動いて
 いるということについては、この水位計を信頼されてということですか
 
● していましたね。それから、その前にありましたけれども、RCICの突出圧の
 確認が 1回ありますね。12日の2時55分に。その後も定期的に確認してくれ
 と言ったんですが、多分 現場の状況が悪くて、なかなか行けなかったと思う
 んです。私も その後、RCICの運転状況の確認は 何回か指示したような記憶
 があるんですけれども、明確なあれが返ってこなかっただから、私は 水位計
 を信用していたというのが実態です
 
○ そうすると、このベントの実施の指示をされた13日の10時15分、この頃も
 依然として 水位計が指し示す値としては、3,000数百mm程度あったことになって
 いて、燃料域Bの方で TAF+3,700とか、その辺を指しているようなんですが、
 この頃は まだ2号機の炉心の状態は 水位が確保されていて、露出には至って
 いないという認識ですか。
 
● と思っている。ただし、これも どこまでが緊対室に情報で来たか、ドライウェル圧力
 が 2号機が13日の未明から、0.31とか 0.34とか、かなり高いんですね。
 設計圧力が 0.4ぐらいですから、設計圧力に近づいているんですね。ここは、
 炉心溶融等々の話とまでは思っていません。RCICが動いていて、炉圧が立って
 いるんで、中がひどい状態になっているとは思っていないんですが、ドライウェル
                                     P30
 圧力が 0.3幾つ、0.4に極めて近いんですね。そういう意味ではベントの準備
 をしなさいと。10時15分にベントをしなさいという指示をしたかどうかは記憶に
 残っていないですね。
 
○ 10時15分の チョット前の所なんですが、「1F−2の水位、圧力に関するパラメータ」
 の 4/22の所なんですけれども、10時15分のちょっと前の所を見ますと、これは
 3月13日9時55分という所で、これが 原子炉の圧力 と ドライウェル圧力が
 それぞれですね。
 
● どーんと下がっている。
 
○ はい。これを その場で、例えば 炉圧を計っている人とか、ドライウェル圧力を
 計っている人が聞いたとすれば、何か起っているんではないかとか、原因が
 何なのかとか、他方で 水位は変わらず 3,700という、そういうような認識などが
 あってのベント実施の指示とか、そういうことではなかったんですか。
 
● 記憶にないんです、済みませんけれども。
 
○ 当時、水位は不変で、炉圧等、ドライウェル圧力が急激に下がるというような現象
 が生じていたという認識は。
 
● 2号機の方は、先ほどの3号機もそうなんですけれども、炉圧が 一時 ぐーんと
 下がっていますね。あの辺の記憶が 私、全然途切れているんです。途切れている
 のか、このデータが緊対室で共有されていなかったのか、今になっては分らない
 んですけれども、少なくとも 私の記憶の中では、3号機、2号機に関して、そこら
 辺は ほとんど薄れてしまっていますね。
 
○ では、この後、12時05分には海水を使用する準備を進めるように指示
 なさっておられるんですけれども、例えば この辺りとか、炉圧が非常に下がって
 いたり、ドライウェル圧力が急激に下がるというような状況があって、水位が 3,700、
 3,800みたいなことで確保されているものの、これは ちょっとおかしいから、注水
 の準備を進めろということをしたような経緯だったというわけではないんですね。
 
● パラメータの議論と注水の準備の話は別なんです。先程から言っているように
 いずれは 注水しないといけないようになるし、いずれは ドライウェルのベントを
 しないといけなくなるという覚悟でいましたので、その準備はしなさい、どんどん
 しなさいということでの指示は、2号機も3号機もパラで出した。だから、それに
 応じて、現場は いろんな工夫をしてくれていたと思うんです。
 実際に ベントしなさいという指示を ここで、私はしたことになっていますけれども、
 一つは記憶にないというのと、これを決めたときの決め手が 何かパラメータで
 あるかなと思って見たんですけれども、特段 ここの パラメータは記憶にないんです。
 逆に、炉圧が下がっていないのに ドライウェル圧力が上がっている状態が ちょっと
 嫌だなという所はあったような気がします。0.35MPaになっていますね。3/22
 ページ、13日の明け方からですね。データがぱっと出てきた時にですね。データ
 は連続して見えていないんです。要するに ダウンシケールしていたのが、いきなり
 データが ある瞬間にボンと計りましたと来ていますので、そうすると、上がって
 いるではないかと。これは上がりかけているとすると、ベントを急ぐ必要があるな
 と、そんな判断が途中で働いているんですね。ですから、きっかけとして、それが
 何キロになったからベントしなさいと言ったかどうかも記憶がないんです。
         ダウンスケール: 計器の針が一番下に張り付いている状態
 
○ ここのパラメータの数字そのものが 緊対に その時点でリアルタイムに入って
 きたかどうか 定かでないんですが、3月13日の 4/22の所で、急激に 9時55分
 に下がって、10時35分                    P31
 に ドライウェル圧力については 0.010MPaという所まで下がっているというのは、
 そもそも圧力計自体に何か異変が生じたとかですね。
 
● という可能性が高いと思いますよ。要するに、しょっちゅう ダウンスケール していた
 んです。2号機だけではなく、1,2,3 ともですね。空欄の所は 完全に読み取れ
 ていませんし、ぼんと出てきた値も 本当に その値なのかどうかというのは、よく
 分らないんですね。 ただ、水位計だけは ずっと同じ値を示しているんで、我々
 が一番信頼できるのは 水位計なわけです。このパラメータの連続性から見ると
 ですね。
 
 
 
 
 
・・・
この日から、総理執務室の隣にある総理応接室が、常設の会議室となった。
地下の危機管理センターは携帯電話が繋がらない構造の為、やむを得ない判断。
集うのは、総理や、長官、副長官、補佐官の官邸政治家、経産大臣、各省職員、保安院、
原子力安全委員会、そして東電幹部、職員。
この部屋に外部の人間が出入りする事に、秘書官付きの職員からは相当反対された。
なんとか秘書官らと説得し、貴重な装飾品を運び出した。
この部屋に、随時、現状の原子炉内部の情報を届けてもらい、関係者が一度に情報共有
出来るようにした。
 
「ダウンスケール」
この部屋で一番聞いた言葉。
東電から報告される原子炉内部の計器について、よく聞いた。
ダウンスケールとは、
計器の針が一番下に張り付いている状態をいう。
正常に計測されても、ダウンスケールになるし、計器が壊れていても、ダウンスケールになる。
例えば水位計。原子炉内部の燃料棒が水に浸っているかどうか調べた時に、
「ダウンスケールなので」との報告有り。
本当に水位が無いのか、実際は水位があるのに計器が壊れてダウンスケールなのか、
わからない。
徐々にダウンスケールと言われる計器が増えていった。
内部の正確な様子がわからなくなる。
 
午後、
「福島原発の上空で煙のようなもの、との情報有り」。
地下の危機管理センターから入った情報を 秘書官付の誰かが報告。
総理は階下で会議中。
秘書官らと 「総理にはお伝えしておこう」と決め、総理同行の秘書官宛にメールしてもらう。
総理が会議を終え執務室に戻る道中に伝達。
執務室では班目委員長らが集まって打ち合わせをしていた。
まだ、煙が出ているとの噂レベル。
私は秘書官室の自席で作業。
しばらくすると、 「4チャン見て下さい!!!!」と、隣の付室から大声。
急いで 秘書官室のテレビを日本テレビに合わせる。
原発が爆発していた。音は無い。
反射的に総理執務室に駆け込んだ。
総理が 班目委員長や福山副長官らと話し込んでいた。
「原発が爆発しています」と慌て気味に報告。テレビのリモコンをとって爆発映像を見せた。
班目委員長が 「あちゃぁ」と頭をうな垂れる。
総理は 厳しい表情。
前日、班目委員長は「爆発はありえない」と断言していた。しかし 目の前には爆発映像。
(これは 総理、感情的になるかもな)と内心思った。
だが、総理の口調は落ち着いていた。「これは何ですか」 と班目委員長に問う。
返答は 要領をえないものだった。
「情報をあげてくれ」 総理の この声は苛立ちが感じられた。
爆発なのか違うのか (一時、爆破弁との説すら流れた)。
建屋か格納容器か、放射線量は上昇したのかどうか。
衝撃的な映像のみが流れ、実態が報告されない時間が過ぎた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
福島原発の爆発を、官邸は テレビで初めて知ることになった。
総理も、地下の危機管理センターの幹部らも。官邸にいた東電の職員すら同様。
震災当初から数日、とにかく 確たる情報がない状況だった。
テレビ局から聞いた話。この爆発映像は 偶然撮れたものらしい。
各社、震災前から福島原発宛に 無人カメラを設置していたが、震災で どの社のカメラも
故障した。
だが、爆発の数時間前に 福島中央テレビ(日テレ系列)のカメラだけが、
なぜか復活し、爆発の映像を捉えた。そして、爆発の唯一の映像となる。
これを 福島中央テレビは 直ちに放送。
だから福島県民は、ほぼリアルタイムで爆発映像を見たと思う。
福島中央テレビは、県内放送と平行して 全国ネットの日本テレビに映像を送付。
爆発映像を受け取った日本テレビ側は、全国放送すべきかどうか判断に迷い、
結果、放送されたのは、映像を受け取ってから 1時間後。
それを、官邸は見た。
・・・
 
 
 
 
                            (つづく)
2−7 のつづき
 
(2)  〜平成23年7月29日聴取
 
                          2−8
 
〇 それで、淡水注入が 9時20分に開始されるまでの間に、時系列の30ページの
 所に、7時39分 丁度 海水注入の2時間弱前の頃に格納容器スプレーを開始
 と書いてあるんですが、これは どういった思惑というか。
 
● これは、やはり格納容器の圧力が上がっていますから、何とか下げられないか
 と、要するに ベントもあるんですけれども、一つは 冷却することができないかと 
 いったら、できるという当直の方から、そういう話がありまして、当直の方からも
 運転の方からも、下げるためには 一回働かせた方がいいんじゃないかという話
 がありましたので、いいんじゃないかと、やってみろという話はしましたね。
 
○ この格納容器スプレーというのは、この水源というのは。
 
● これは、私も その時は よく覚えていないです。ちょっと 彼らに聞いてください。
 できるという話を聞いたので、では やってみろ という話をした。
 
○ それで、その後、これは どうなったんですか、ずっと。
 
● いや、逆に 圧力を下げると、ベントに逆に、要するに 実際にベントする時に、
 圧力が落ちているとベントしづらくなってしまうから、逆に 本店の方から スプレー
 をやめろという話だったと思うんです。それで、結局 それに折れて というか、
 では やめろ という話をしたと思います。
  ここの操作は、書いていないゾーンですから、いいか、悪いかなんて分らない
 んですよ。要するに、発電からすると、圧力が上がっているんだから、落とす
 ために スプレーして冷やしてやれば 落ちるだろうと、こう単純に思っているんです
 けれども、どうも 本店の方では、落ちてしまうと 圧力が落ちてしまって、ベントが
 阻害されてしまうから 不要だという判断をしたんだと思うんですけれども、何か
 そういうやりとりがあったような気がします。
 
○ その点なんですけれども、ちょっとよく分からないのは、ベントというのは格納
 容器の圧力を抜いて、格納容器が壊れるのを守るということなんだったら、その
 メリットがある反面、大気中に放射性物質なんかが拡散されるということがある
 んだったら、ムリにベントで圧力を下げなくても。
 
● 格納容器がスプレーできるといったって、ほんのちょっとだと思うんですよ。
 大した水源があるわけじゃないですから、これを よく確認して欲しいんです
 けれども、そんなに長時間 格納容器スプレーができるような、通常の格納容器
 スプレーライン、ふつうは3号機ですから、RHR系にホンテンメットスプレーモード
 というのがあって、格納容器をスプレーするようなラインが引かれていて、その
 ラインを生かせば、格納容器に噴水みたいに水が出て、圧力を下げるという機能
 があるんですよ。これが そのラインで生きているんではなくて、何か流用して
 スプレーを生かせるラインができそうだという話があってやったんだと思いますが、
 これが コンスタントに それで冷却ができれば、それは それで一つ 結構なんで
 すけれども、そんな恒久的に圧力を下げられるようなものではないと、これは
 ちょっと発電班長に その辺は当直者に聞いて頂いた方がいいと思うんです
 けれども、その辺のラインが どういうラインで、どう入れたか、もう記憶にはない
 ですけれども、ちょっとでも下げられるのなら、下げてみ       P26
 たらという、一連の操作の中でも応用操作みたいなものですから。
 
○ その後、これも ずっとやっていたわけではなくて、本店の方からも いろいろ
 意見がもあって、途中で それはやめて。
 
● やめました。
 
○ FPIで淡水注入を開始という頃には、もう やめているんですか。
 
● 止めていたと思いますね。ちょっとベントとの絡みになってくるので、それは
 注水とのタイミングでの議論が、今 頭の中でぼやけているので、そこは 担当
 の方に確認してください。
 
 
○ 分りました。他方で 当然、このベントが 丁度 淡水注入を開始するまでの、
 それより前に、13日の明け方から ずっと操作されているみたいなんですが、
 この辺りで、どの程度 要するに AO弁の大弁が開いたとか、なかなか開かない
 とか、そういうような この弁の操作についてまで、報告というのは来るんですか。
 
● この時も、まず 1号機が前の日にあったので、ベントは3号機 どうなっている
 というのが、もの凄く頭の中にあって、操作状況について 報告を求めていました
 けれども、余り3号機のベントの操作が、ラインナップそのものは 確かに構成
 していましたね。5時15分に、要するに圧力が上がって、 ラプチャディスク を開けば
 自動的に出るようにしておけという指示はしてあったわけですね。ですから、
 その後 この指示後、そのラインがいつできたか というのは、今一つ、私も
 記憶に残ってないんですよ。
 
○ こちらの時系列用の36ページの所、そこを見ると、5時15分頃に所長からの
 指示があって、その後。
 
● 36ページですね。
 
○ 36ページですね。 1,3号機のベント操作の対応状況で、ベントのラインナップ
 完成作業実施という部分ですね。 一つ上の辺りを見ると、実際に その前から
 当直の方とか、色々 担当の方は覚えておられたのか、3月13日の4時50分
 には、SCベント弁のAO弁、大弁を開けるために、小型発電機を用いて 電磁弁
 を 強制的に 励磁されるということなんかも、予め、こういうようなこともされて
 いて、その後 5時台にも、同様の操作なんかをしたけれども、なかなか励磁は
 するものの、空気ボンベ、それが なかなか よく うまく送れないので、空気圧が
 ですね、それで ボンベ交換をするとか、そういう作業をずっとしているようなん
 ですが。
 
● そういう状況は、ぼつぼつ聞いています。なかなかラインができないという話
 は聞いておりましたけれども。
 
○ それで、いろいろと担当の方で、いろいろと何とかして AO弁なんかを開けよう
 とか、AO弁を手動で開操作するとか、そういうことをして、最終的に 8時41分に
 AO弁、大弁開で、指示の内容であるラプチャディスクを除くベントラインの構成
 が完了したと。 この完了したという報告は来る。
 
● 来ています。
 
○ それで、後は もう ラプチャディスクが破れるのを待つということなんですね。
 
● そうです。
 
○ この時も、1号機と同様に、分らないということですか、やはり圧力の変化から
 推測す                                P27
 るというか。
 
● するしかないです。分らないんですよ。だから、要するに 本当に分からない
 状態で操作しているんです。 ですから、本来 確認すべきような監視項目が
 何も見られない状態ですから、よく‘ベントが成功したのか’とか聞かれるんです
 けれども、‘知りません’というのが、私の答えです。単純に言えば、分りません
 と。状況証拠から言うと、‘どこかで成功したんでしょうね’ということぐらいしか
 ないんです。だから、それを あたかも完璧なプラントでベントするようなイメージ
 で話をされると、これも また ムカつくんですけれども
 
○ そうすると、開いたかどうかよく分らないけれども、その現場の方の判断と
 しては、例えば 格納容器の圧力が 一旦下ったから 多分 開いたんではないか
 なと思っていて、また 上がり始めたら、どこか弁が閉まっているんじゃないかと、
 それで、できる所を また確認していって、開けて、ということの繰り返しになって
 いるんですか。
 
● はい。
 
 
○ それで、実際、これを見ますと、一旦は 9時20分に 圧力が、3月13日に
 低下したということで、これで ベントが実施されたと判断したというふうに、
 37ページには書いてあるんですが、次のページです。
  その後、色々と ボンベの接続部の増し締めなどに出動、リークは確認された
 とか、要するに空気が漏れていて、よく送れなかったと、それで閉っていたとか、
 AO弁、大弁が それで、そういうことで また開けるようなことをするとか、1回
 開いたはずなんだけれども、後から確認したら、やはり閉っていたので、また
 開ける操作をしたとか、そういうような ご記憶はありますか。
 
● それは、ありますね。あるというか、実際に 自分がやったわけではないので、
 どれ位 大変な操作か分りませんけれども、そういう報告は受けておりましたね
 
○ 3月13日の午前中ごろなんですが、これは 一旦 ベントラインを完成して、圧力
 低下を見て、その後 閉っている所は また開けて、というようなことをやりながら、
 他方で、淡水の注入を 一応始めているという所で、この時点では 一応 3号機
 については やれることはやっているということになるんですか。
 
● はい。
 
○ その時は、優先順位ですかね、一応 3号機については 手は打ったということ
 で、2号機の方に移るんですか。
 
● 移らないです。まず、3号機が 水が入ったのが何時でしたか。
 
○ 水が入ったのが 9時20分です。
 
● 9時20分ですね。水が入って、圧力 それで水位が回復してきたんですね。
 これは うれしかったですよ。3月13日の、この水位計が 本当に正しいのか
 どうか分からないんですけれども、マイナス3000から プラスになりましたね。
 これがうれしくてたまらなかったんですけれども、これが また ウソをつかれて
 いたんですが、ここで 一旦 ほっとしたわけです。水で ほっとした
 水でほっとしているんだけれども、ベントが本当にできたかどうか よく分らないね
 という状態が続いていて、その辺の報告が 次々ある中で、次が2号機だねと、
 それが重なっている感じですね。
 こんな3つのプラントを判断した人なんて、今までいませんよ、はっきり言って、
 これからも 多分 ないでしょうけれども、もう思            P28
 い出だしたくないんです。
 
 
 
                         (つづく)
2−6 のつづき
 
(2)  〜平成23年7月29日聴取
 
                          2−7
 
○ そうしたら、3号機に戻りますが、3号機でHPCIが止まりましたと、それで
 当時は パラでこそ 1MPa未満という状況にあるようですが、いずれにしても
 3時、4時の頃に もう既に 4MPaになっているわけですから、FP(消火系)ライン
 から水を入れようとしても入れられないという状況ですね。
 この頃、当然 そうは言っても、この時点で注水も、それは FPでの注水を考えて
 おられたと。
 
● ここが、さっきから全然 理解できないんです。ここの3月12日の12時45分から
 13日の5時までに 3号機の圧力が こんなに落ちているじゃないですか、1MPa
 割っているでしょう。これは 全く記憶にないんです。その後 また 7.38まで
 上がっているでしょう。物理的に下がったものが上がるなんて 全然 理解でき
 ませんもの。
 
○ これは、例えば HPCIが止まってから、水を全然入れていない状況になって。
 
● だから、逆に 上がるはずですもの、下がりませよ、絶対。
 
○ 下がるというのは。
 
● 圧力が、HPCIが止まった状態で どうなるかというと、どんどん逆に崩壊熱が
 あって、逃し弁が開かない限り、圧力が こんなに落ちるということは考えられ
 ませんもの。
 
○ 落ちるというのは、どこの部分を指して。
 
● ですから、原子炉圧力が 21分の2ページで、上の方で 7.53 とかなっていま
 すね、12時10分で。そこから いきなり 5.6MPaになって、1MPa切っている
 じゃないですか。そこからまた 5時で 7.2MPaまで上るじゃないですか。
 この間に 落ちているというのは、私の記憶からは 全部 欠落してい
                                     P23
 るんですけれども、発電班長が 何を言っているのか分らないけれども、私は 
 この認識はないですよ。このデータを見せてもらっているけれども。
 
○ では、ここに書いてあるところが、今から振り返ってみて、評価をするにしても、
 丁度 HPCIが起動している間、こういうふうにして減圧が進んで、それで トリップ
 した後に、また上昇してるように、このパラだけを見ると、見えるんですけれども、
 それでも HPCIが。
 
● こんな圧力になったら、HPCIは動きませんよ、0.8MPaとかね。
 
○ この3月12日の20時台とかですね。
 
● 逆に、このデータが信じられないんです。ここのデータふが どこから持って
 来たのか確認しないと。我々は、逆に言うと、要するに 7コンマ何メガ ずっと
 続いていると思っています。
 
○ では、そういうご認識でおられるということは、減圧をして 注水をしていこうと
 いうふうに、HPCIが止まった時にも考えておられたということなんですね。
 
● そうです。
 
○ では、この時 2時42分に止まってから、これは 止まる前から そういうふうに
 当然 考えておられるわけですね。
 
● はい。
 
○ そうしたら、時系列表なんか見ていくと、実際に 減圧操作なんかをされる前
 というのが、結構 時間がかかっていると思うんですが。
 
● それは、水を注水するラインができなかったからです。
 
○ それは どこに要因があったんですかね。
 
● ポンプの準備と、あのとき明け方、13日の朝。
 
○ 注水が開始したのが 9時20分に開始となっていますね。
 
● だから、1号機が やっと海水注入、先ほどの話で 12日の夜の19時だった
 とか、ストップがかかったとか、へったくれの話があって、そこは ずっと海水注入
 が続いているわけです。その タイミング から 当然、次の水の ラインナップ、要するに
 3号なり 2号なりは考えていると。
  あと、消防車が いつ来るかということのタイミングになってくるので、その頃から
 消防車が ぼちぼち集まり始めるんだと思うんです、いろんな所からですね。その
 消防車を どうラインナップするかも含めて 考えておきなさいよ という指示は 出し
 ていた。
  それから、何かやれと言ったって、物がなければできないわけですから、物が
 準備されてからラインナップを始めていくと、こういう準備をしていた段階。
 
○ 注水のためには、当然 消防車が必要だということですね。それから、減圧操作
 する上では、逃がし安全弁で減圧を行うというわけですから、その際に 時系列の
 33ページにあるんですが、バッテリーが不足して、SR弁が動かせない状態だと、
 何か そういう状態があったんですか。
 
● あります。SR弁が動かすには 2つあって、この前も言いましたが、電源と
 圧力源といいますか、それが必要だった。ですから、そこが 要するに 一つは
 バッテリーが切れているという状態、もしくは アキュムレーターの圧力が入って
 ないという、その状態が どっちが(あるんですかね。そこの対応をしていたと
 思います。
 
○ これを見ますと、発電所の対策本部におられる社員の方々が、これも自前の
 ものだと思うん                          P24
 ですが、通勤用の自動車のバッテリーを取り外して集めて、中央制御室の方に
 運んで、計器場につなぎ込むというような作業なんかをされていると、これは
 当時 ご認識されていましたか。
 
● していました。要するに バッテリーがないという話で、どっちかというと、私の
 立場からいうと、本店に何をくれと、いろんなものが欲しいわけですけれども、
 人も欲しいんだけれども、要するに その時に言っていたのは、何せ電源車で
 電源が欲しい、それから バッテリーが欲しい、それから消防車が欲しい、それと
 それを動かすような人が欲しいというのも 勿論 言っていましたけれども、それと
 後は 水と、こいつらを動かす軽油と、それから ガソリン、これをふんだんに送って
 くれと、これしか言っていませんから、そうじゃないとバッテリーが付かないわけ
 ですよ、それで困った、困ったと、何かないか 発電所の中を探せと。要するに
 うちの事務所だけではなくて、協力企業も いろいろあるので、色んな所を聞いて
 何せバッテリーの代りになるものを探せという中で、では 車のバッテリーを
 外そうじゃないかという話はしていたので、何でもいいから集めろと。私の趣旨
 は そういうことで、それで 結果として、車のバッテリーを外したという話は、
 その ちょっと後で 聞きましたけれども、車のバッテリーを外してもって行って
 いますという話
 
○ それで、結局 その後、だんだん夜が明けて、ずっと準備をされていたと思う
 んですが、2時42分に HPCIが止まってから、余り 注水が その間、結局 始まる
 のが9時20分までで、6時間40分ぐらい 間が空いているんですが、その頃の
 所長のご認識として、この3号機の炉心の状態が どういうふうになっているのか。
 
● もう この時は死ぬと思っていましたから、要するに もっと早く入れたいわけ
 ですけれども、結局 ラインナップもできないとか、いろんな条件が整わないと
 いうことで
 
○ 15条通報の方の、これは28報で、手書きで 29と右上に書いてあるものなん
 ですけれども、それを見ますと、これは ファックスの送信の印字が 3月13日
 0時53分となっていますけれども、恐らく この頃のものだと思うんですが、
 これについては、 3号機が HPCIが停止したため、RCIC(原子炉隔離時冷却系
 による原子炉への注水を実施しましたが、RCICが起動できなかったことから、
 5時10分に原子炉冷却機能喪失に該当すると判断した という報告になって
 おりますね。
 
● はい。
 
○ ここの記載から見ても、HPCIが停止して、何かできないかということで、RCIC
 の再起動を試みるということもされているわけですね。
 
● はい、しています。
 
○ それから、その次の15条の29報を見ますと、手書きで右上に 30と書いてある
 ものですね。これは、6時19分発信時刻、それで ファックス完了 6時25分とあります
 が、ここでは 3号機は 4時15分に TAFに到達したものと判断しましたという
 ことで、実際に パラメーターを 一応 見ても、3月13日の5時以降、水位が マイナス
 2000ミリ、これは 燃料域Aのところですね。 それで、マイナス 2000ミリ台をずっと
 マイナス2000、マイナス2300、マイナス2400、それで マイナス2600と どんどん水位
 が下がっていくという状況が 客観的にも示されているんですけれども、こういう
 形で、燃料棒の相当部分が もう露出しているだろうという認識は、当時はある
 ということですか。
 
● 勿論 あります。ですから、最初に申し上げていますけれども、今回も そうなる
 というふうな、どの号機も、認識で、だから それを ちょっとでも早く止められる
 ような方策を練らないといけな                 P25
 いというのが、私の至上命題ですから、ですから さっきから言っているように、
 水を入れることと、格納容器の圧力を抜くと、この2点だけ考えていたということ
 ですけれども、でも 準備ができないわけですよ遅いだ、何だかんだ、外の人は
 言うんですけれども、では お前がやってみろと、私は言いたいんですけれども、
 本当に、その話は 私は興奮しますよ、3 プラントも 目の前で暴れているやつを、
 人も少ない中でやっていて、それを遅いなんて言った奴は、私は許しませんよ
 
 
 
 
                             (つづく)
2−5 のつづき
 
(2)  〜平成23年7月29日聴取
 
                          2−6
 
○ それで、先ほど ちょっとお話があったんですが、これは 水素爆発後、色々
 1号機も2号機も3号機も いずれも対応しなくてはならないと思うんですけれども、
 この時の 限られた人手、物資といったもの、どこに優先的に投入するかという
 観点で言うと、爆発後は 1番は 3号機なんですか。
 
● 3号機です。
 
○ それは、なぜ 3号機なんですか。
 
● あのときの状況から言うと、RCICが 多分 先に行ったのが 3号機。
 
○ そうですね。
 
● だから、RCICがだめだと、それを HPCIに切り替わりましたけれども、HPCIの
 継続時間も、そんなにないんじゃないかということで、それで 何で 2号機が
 後回しかと言うと、2号、3号というのは、多分 同じタイミングで考えたんですよ、
 いろんなことを。 ただ、先に 3号機HPCIが止まったので、では 3号機に
 行けということであって、2号、3号というのは、結果として 3号が先にきたので、
 3号機にいったということです。
 
○ では、この爆発直後の、それから その日の、12日の夜なんかは、2号機は
 RCICが起動していて、3号機は HPCIが起動していると。 ただ、2号機だって
 いつ RCICが止まるか分からない状況で、HPCIも同様だということで、その頃は、
 同じようにして考えていて、HPCIが止まった所で、3号機の方に まず、という
 考えになっていたということなんですかね。
 
● はい。
 
○ それで、東電の方の時系列の中の発表しているやつで、33ページの所なん
 ですけれども、既設冷却設備の復旧というところがあって、これは HPCIが停止
 した後の話になると思うんですが、 ディーゼル駆動消火ポンプによる注水を
 試みるも、原子炉圧力が約 4MPaまで上昇しており、注入できず という記載
 がありまして、これは この頃、要するに HPCIが止まった後に、まずディーゼル
 駆動消火ポンプで注水を試みたというようなご記憶はありますか。
 
● ないです。
 
○ これも ないですか。
 
● というか、こんなもの もともと 誰かがうまくまとめているので、その時の現場
 の状態なんかが 分らない奴が まとめているんだと思いますが、当然 こんな
 もの 4MPaあれば入らないのは 当り前なんですね。何をばかなことを言って
 いるんだということぐらいしか ないんです けれども
 
○ ここでなんですけれども、他方で 東電に発表されているパラメーター、1F3
 の水位、圧力に関するパラメーターの21分の2ページの所なんですが、それぞれ
 番号が振ってあって。
○ 何時何分といってくれれば分りますから。
○ そうですか、時間を特定しますので。
○ 21分の何ページでしたか。
○ 21分の2ページです。ここの2011年3月13日3時44分の所が、原子炉圧力が、
 A系統で計測した値が 4.100MPaということになっていて、確かに この頃に、
 実際に DD消火ポンプによ                      P20
 る注水を試みているようなんですけれども、ここで疑問というか 思ったのは、
 HPCIが止まったのが 2時42分で、その直後のパラメーターの値を見ますと、
 これは 3月13日の2時44分のパラで見ますと、0.58MPaと。
 
● これは、私は 後で見るんですけれども、途中で 3号機の原子炉圧力が
 下がっていたという記憶が、今 ないんです。
 
○ HPCIが起動中に、それがよく効いて、圧力が下がる。
 
● それはないです。あり得ないです。HPCIがうまく働いたからといって、炉の中の
 崩壊熱を 全部吸収して 圧力を下げるような、そんなものはないですから、圧力
 なんか 絶対に こんなに下がりません。ですから、今 これを見ていても 不思議
 です。
 
○ これを見ると、このパラメーターとHPCIの関係を読み比べていくと、HPCIは
 3月12日の12時35分に自動起動しているようになっているんですが、これは
 丁度 パラメーターを見ますと、3月12日の12時10分に 7.530MPaあったものが、
 35分に起動したとされて、その直後 12時45分には 5.600となって、その後
 どんどん下がっていって、こんな感じにはならないんですか、普通は。
 
● ならないと思います。というか、まず 圧力が無くなると HPCIは止まるわけ
 ですね、蒸気が、圧力が、駆動蒸気圧がなくなりますから、ここで下がって、また
 上がっていますね。これは分らないです。済みません、私は ここ、記憶にない。
 何せ 12日の朝から夜でしょう、丁度 1号機をやって、1号機が爆発したりとか、
 1号機の注水だとか、さっきの話じゃないけれども、邪魔されながら注水している
 段階で、ここの3号機のパラメーターの変化について、ほとんど記憶にないんです
  私は、この時は HPCIが回っていて、3号機は 大丈夫だと、RCICが、忘れまし
 たけれども、まだ 次の ステップ だと思っている段階です。
 
○ 要するに、このパラメーターなんかは、原子炉の圧力の値なんかを 発電班
 なり 当直の人間が、HPCIが。
 
● これは、本当に あそこに書いてあったデータを持ってきていますか、中央
 操作室に書いてあったデータを。
 
○ ここに取った根拠が何かというのは、これは 東電の方で把握されている
 データー。
 
● ですね。ですから、私は ここは、こんな値が、要するに計測不可、要するに
 空白になっていますね。計測不可だったと思うんですけれども、ここが計測不可
 だったものを、どこかの値を 後で持ってきた可能性がないかだけを確認して
 おいていただきたいんですけれども、ですから 円卓で見ているデーターと、
 しょっちゅう計測不可になっているわけですよ。それで、計測屋が 一生懸命
 バッテリーをつないで見るんですけれども、バッテリーがなくなると、もう見られ
 なくなってしまいますから、そういう監視機器が その時 生きていたかというのが、
 一番重要で、後から 色んな メモリー された データー を持ってきて、こうなっていま
 したと言われても、知りませんというのが、私のあれでしかないんですけれども
 
○ 当初は、このHPCIが起動中の所長の認識は どうなっていたんですかね。
 圧力が1MPa未満まで十分に下リ切っているみたいな、そんな認識ではなかっ
 たんですか。
 
● ですから、HPCIが動いているというのは、それは 高い圧力のまま、蒸気が
 出ていて、その                              P21
 蒸気をうまく逃がしながら、その蒸気を水に戻して注水しているというシステム
 ですから、それが生きているということは、逆に言うと 7メガ近辺の炉が 安定
 して運転されている という認識しかないんです。
 
○ そうしたら、他方で DDFPのことが、今 ここに書いてありましたので、DDFP、
 3号機については、これは どういう認識だったんですか、これを使おうと思えば
 使えるという。
 
● ですから、DDは この前も 1号の時に申しましたように、要するに 逆止弁が
 あって、圧力バランスで、相手側の圧力が高い時は 注水できませんけれども、
 相手側の圧力が 時分の時のポンプの圧力よりも下がれば 注水できる という
 のが、基本的な形ですから、そのDDの注水をしなさいという指示をした覚えは、
 私は ないんです。ですから、発電の方で いろんな工夫をしていたんだと思うん
 ですけれども。
 
○ 例えば、1号機に関して言いますと、3月12日の未明、1時48分頃なんですが、
 DDのポンプが不具合で動かなくなったというようなことが どうも あったみたいで、
 そういうようなポンプの故障とか、3号機のDDFPで、そういう 要するに 何か
 不具合か何かが発生して、DDFPがうまく機能しないと、そのDDの部分がですね、
 というようなことなんかは、報告を受けたりなんかはしていましたか。
 
● 1号機が DDがだめになったという話は聞いています。それで、3号機が どうだ
 ということについては、3号機は まだ大丈夫だという話は聞いていた。だけれども
 それで 注水しなさいだとか、そういう指示はしておりません。
  逆に言うと、原子炉の圧力が落ち切るまで DDを動かしたって入らないに
 決まっているじゃないというだけの話です。
 
 
○ あと、DDに関して言うと、水源がろ過水タンクということになっていると思うん
 ですが、そこからずっと配管をつないで という所で、そういう所で、3月11日の
 夕方頃に、ろ過水タンクの所に破断が、水漏れが配管の所のどこかに生じた
 ということで、元弁を閉めるという操作を、自衛消防隊の方でされていると思う
 んですが、この辺りは その後、どうなったんですか。
 
● それで、結局 水源の議論の時に、要するに 今だからこそ海水注入したという
 のが事実として出てきていますけれども、いろんな検討をしているわけですよ、
 水源として、当然 ろ過水タンクの水源も考えているんです。消火栓がラインが
 生きていれば、色んな所に消火栓が立っていますから、消火栓から防火水槽に
 水を満たして、その水を消防車で送ってやれば、淡水注入だってできるわけです。
 ですから、そんな検討はやっているんですけれども、結局 消火栓が漏れていて
 出ません、これから ろ過水タンクの漏れがあるということだったら、水源が漏れて
 いるとまずいですから、まずは閉めると、それはいいんじゃないかということで、
 ここは OKした記憶がありますけれども、いずれにしても どこか漏れている所を
 処置していって、使えるラインを作るしかない、そこはパラで指示はしていたんで
 すけれども、何せ夜遅いだとか、電気もない、線量もだんだん上がってきている
 という中で、なかなか ここも難しかった、実態として。
 
○ それで、構造として 例えば、あそこは ろ過水タンクが2つあったと思うんです
 が、それで 元弁を閉めた場合、素人考えでいくと、元を閉めてしまえば、結局
 水が DDFPの水源としては、要するに その先の方に、配管に残っている水くらい
 しか使うものがなくなっている。
 
● そこは、勿論そうですよ。だけれども、結局 漏れていれば、そっちの方に水が
 行かなくなってしまいますから、元弁を閉めるということは、ただ閉めるだけの話
 だけでなくて、閉めて、漏れて                    P22
 いるところを直すだとか、要するに そこを確認して、水源をちゃんと確保すると
 いう意味で指示したわけなんです。ですから、それと このDDポンプと駆動の
 タイミングについては、もう記憶にないです。はっきり言って。
 
○ 例えば、3月の12日とか13日とか、DDFPが 1号機は 結局 不具合で、という
 ことなんでしょうけれども。
 
● ただ、極点なことを言うと、はっきり言いますよ。私の感覚では DDポンプは
 ほとんど期待していなかった。3号機も 1号機も、はっきり言って、そんなに水源
 もないし、どうしようもないようなポンプに期待して水を入れるなんて、そんなこと
 を考えるよりは、ちゃんと消防車で入れるという方が 確実に入ると思っていました
 から、みんな DDのことを言うんですけれども、ほとんど 私のイメージでは、こんな
 もの 使い物にならないだろう という感覚しかなかったです。
 
○ 仮に、DDを使っていこうということになれば、元栓を閉めた後に、配管を修繕
 して、それで 開けて、という話になってきますね。そういうような指示を、DDを
 駆動させて、これでやっていこうという時に。そういう指示をさせて(して)修繕
 させたというご記憶は。
 
● ないです。というか、漏れているということで、だったら、これから先も どこで
 水を使うか分りませんから、ろ過水タンクの水位は確保しておくべきだと思って
 閉めさせましたけれども、さっき言ったみたいに、修理なんか、当時に あの線量
 下で どうなっているかというチェックに行かせても、行けないわけですよ
 だから、逆に言うと、私は DDには 余り期待しなかった。
  ただ、後で話を聞くと、当直の連中は DDに かなり期待していたという所が
 ギャップであるんですけれども、私個人としては DDなんか 余り期待して 
 いなかった。ちょっとでも入ればいいなというぐらいにしかおもっていません
 でした
 
 
 
 
                            (つづく)
 
 
             2011年12月23日
 東京電力は 22日、福島第一原発事故発生直後の3月11〜15日の事故対応
状況をまとめた報告書を公表した。3号機では、注水に使う装置を切り替える際、
準備が整っていないのに、片方の装置を停止させた結果、6時間も注水が止まる
事態を生んでいたことを明らかにした。この空白の時間が炉心溶融につながった
可能性がある。 
 注水が中断したのは3月13日未明。圧力容器からの蒸気の力を使って水を
送る装置(HPCI)を使っていたが、動力源の蒸気が乏しくなってきたことから、
ディーゼルポンプ(DDFP)への切り替えを決め、HPCIを手動停止させた。
 しかし、原子炉内は 過熱によって 高圧になっており、DDFPの力では 注水でき
ない状態だった。本来は、炉内の圧力を下げてから切り替えるべきだが、圧力を
逃がす弁が開かず、注水できない状態が続いた。HPCIに戻そうとしたが、既に
起動するための電源が失われていた。
 弁の操作に必要な直流電源が失われていたため、運転員たちは 原発内の
自動車からバッテリーを集め、弁の電線をつなぎ替え、約六時間後に弁を開けた。
 DDFPによる注水が始まったが、核燃料の溶融は進んでおり、3号機は翌14日
午前に水素爆発した。
 東電の松本純一原子力・立地本部長代理はHPCIを止めた理由を、運転員たち
は 「当時、HPCIの タービンの回転が操作手順書より遅く、いつ止まるか分らない」
などと懸念していた、と説明。判断は 妥当だったと強調した。
 HPCIの操作は 政府の事故調査・検証委員会も着目しているが、今月26日の
同委の中間報告直前に、東電が自ら説明した。
 

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