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放射能汚染

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            京都大学原子炉実験所  小出 裕章    (2002年2月14日記)
 
インドの原子力開発とジャドゥゴダ
 「アンタッチャブル」。 アメリカ・マフィアの親分「アル・カポネ」を描いた映画の題名であった。
インドは 329万
km2の国土 10億人人口を抱える。それぞれ 日本の8倍に相当する。
1人当りGNPは、340ドル(1995)。 農林・漁業就業者比率、61.6%(1995)。
平均寿命、男60歳,女61歳(1992ー93)。
 日本でいえば、第2次世界戦争直後程度の生活レベルである。 そして、いまだ
多くの国民が貧しい中でも 厳しい カースト制度があり、その カースト制度からさえ疎外
された 「 アンタッチャブル不可触賤民)」 がいる。ガンジーは 彼等のことを 「ハリジャン
神の子)」と呼んだが、それでも厳しい身分制度の中で 苦難の歴史を背負ってきた
人々である。
 
      図1 インドの核開発施設の位置
 
 ところが インドには、その不可触賤民にすらなれない先住民達がいる。 とくに、
インド東部・ビハール州には そうした先住民が多く住んでいた。 その ビハール 州の中
でも 南部の ジャールカンド には 特に 多くの先住民が住み、長い独立闘争を経て
昨年 ようやくにして ビハール州から独立、「ジャールカンド州」として 一つの州となった。
そこでは 人口の 28%が先住民だ という。
 
         図2 ジャールカンド州鉄道地図
 
 インドにおける核関連施設の位置を 図1に、ジャールカンドの鉄道地図を図2に
示す。 ジャールカンドの人口は 約1億人、州都 ランチー には 周辺部を含めて 2600万人
が住んでいると聞いた。東側には カルカッタを州都とする 西 ベンガル 州が、南には
ブベシュワールを州都とする オリッサ州があり、 ジャールカンド州には 上記2つの州の中に
食い込むように「East Singbhum」と呼ばれる細長く延びた地域がある。
  その付け根に タタナガルがあり、さらに その先に インドの一連のウラン鉱山がある。
第1 ウラン鉱山は 「Narwapahar」、第2 ウラン鉱山が 「Bhatin」、そして 第3 ウラン鉱山
が 「Jadugoda」である。
ジャドゥゴダ中心部の位置は 東経86度20分、北緯22度40分、タタナガル の鉄道の
駅から直線距離で 24kmである。 Narwapahar から Jadugodaまでは わずか 10km
であり、3つのウラン鉱山は インド国営の会社UCIL (Uranium Corporation India Limited
によって運営されている。
 
 ただし、インドは 世界でも有数のトリウムの産地ではあるが、ウラン鉱石の品位は
低い。 通常、ウラン鉱石は 0.2%以上の品位でなければ採算に合わないといわれ
ているが、ジャドゥゴダを含めて これらの ウラン鉱山での ウランの品位は 0.06%
しかない。 これら 3つの ウラン鉱山で掘られた鉱石は ジャドゥゴダに集められて
製錬され、生じた鉱滓は すべてジャドゥゴダの鉱滓池に捨てられる。
  ジャドゥゴダの製錬能力は 1日当り 約 1000トンであり、品位を 0.06%とすれば
1日に得られるウランの量は 600kgとなる。
結局 ジャドゥゴダを含めて インドで生産されるウランは イエローケーキ(U38)に
して 年間 200トンである。 これでは、いくら 天然ウランを そのまま使えるといっても、
現状のインド国内の14基の原子力発電所を維持することすらできない。
 一方、生じる鉱滓と残土の量は厖大である。鉱滓だけでも 年間40万トン、40万m2の鉱滓池を作っても 毎年1mずつ池が埋まっていくことになる。その上、鉱山で
掘り出して周辺に捨てられる残土は そのまた数十倍となり、管理することすら容易
でない。
 
 ジャールカンド全体にも当てはまることであるが、Narwapaharから Jadugodaに至る
地域は 元々 インド先住民の土地であった。 何故か、米国でも オーストラリアでも、
ウランは 先住民の土地で発見され、それ故に 先住民は 苦難の歴史を背負わされ
きた。そして、インドの この地域でも ウランが発見されたために、先住民は 土地を
奪われ、自らの生活圏を放射能で汚染されることになった。
 
   
              
 
ジャドゥゴダでの健康被害
 ジャドゥゴダ周辺において深刻な放射能被害が生じていることを伝えたのは、2000年
地球環境映像祭で大賞を受賞した映画 「ブッダの嘆き」であった。 その映画では、
ジャドゥゴダに 巨大な鉱滓池が作られ、その内外で生活せざるを得ない先住民たち
に さまざまな疾病が生じていることが示された。 特に 近年になって 子どもたちに
現れてきた先天的障害は 深刻な様相だという。
 UCILを相手に闘ってきた JOAR(Jharkhandhi Organization Anti Radiation)の調査に
よれば、鉱滓池から 1kmの範囲内に 7つの村があり、そこでは 47%の女性が
月経不順に悩み、18%の女性は ここ 5年以内に流産  或は 死産を経験したという。女性の 3分の1は 不妊であり、住民の間には 皮膚病 やガン、先天的異常などが
多発しているという。
そして JOARの闘いの結果、州保健局による健康診断がなされるようになり、診断
を受けた鉱滓池近くの住民 712人の内 32人が放射線による疾病の疑いをもたれた。
 
放射能汚染調査
 2000年夏に 大賞の授賞式に来日した「ブッダの嘆き」監督のシュリプラカッシュ氏と
JOAR代表である ビルリ氏の来訪を受け、現地の放射能汚染状況調査に協力を
求められた。 私にできることは 放射能の測定だけであるが、協力できることに
ついては 協力する旨の約束をした。
 
 
A.ウランが持つ危険
  天然に存在しているウランでは、質量数238のウラン(U-238)が 99.3%を占め、
質量数235のウラン(U-235)が 0.7%を占める。 軽水炉の場合には、核分裂性である U-235の存在比を高める操作(濃縮)が必要となるが、 インドで利用されている
CANDU型原子炉では、濃縮操作は必要とせず、天然のウランが そのまま 燃料と
できる。
  したがって ジャドゥゴダの汚染を考える場合には、天然ウランの汚染を考えればよいし、同位体存在比圧倒的に多い U-238の汚染を調査することが中心的な課題に
なる。 
 
 しかし、U-238は 単独で崩壊するだけでなく、ウラン系列と呼ばれる 一連の崩壊を
経て 最終的に安定な鉛 206になる。 図3に ウラン系列の崩壊様式を示すように、
 U-238が 鉛206になるまでには 合計14種類の放射性核種に姿を変える。
そして、これらの放射性核種が生み出された その場所から動かないのであれば、
14種の放射性核種の放射能強度は すべて等しくなることが知られていて、そうした
状態を「放射平衡」と呼ぶ。
                    
              図3  ウランの崩壊系列図
  たとえば ウランが地底に眠っていて、その場所に激しい地下水の流れがないような
場合には、「放射平衡」になっているものと思われる。 しかし、一度 ウランを地上に
引き出してしまうと、放射平衡の状態は崩れてしまう。  なぜなら 崩壊系列の途中
にあるラドンは 希ガスに属し、完全な気体として挙動しようとする。 そのため、ウラン
を含んだ鉱石や土壌の中から 空気中に逃げ出してしまい、鉱石や土壌中の ラドン
以下の放射能濃度は低くなる。 また、ラジウムは ウランに比べて水溶性であるため、
周辺に 水が存在している場合には 鉱石や土壌から溶け出し、やはり ウランに比べて
濃度が低くなる。
 一方、鉱石を製錬して ウラン を取出す場合には、当然、製品の中には U-238や
U-234が多くなり、その他の放射性核種は少なくなる (ただし、トリウム234 と プロトアクチニウム
234mは 半減期が短いため、すぐに U-238と放射平衡になる)。  逆に、廃物である鉱滓
には ウランが少なくなるが、トリウム230以下の全ての放射能が存在する。
 従って、地底に眠っていた ウランを地表に引き擦り出してしまえば、ウランそのもの
からの被曝、鉱滓となった トリウム以降の核種による被曝、そして 空気中に浸みだし
てくる ラドンによる被曝の3種類の被曝が生じる。
 
B.放射能による汚染の概略
 一昨年には、熱蛍光線量計(TLD)を 現地に配置して 空間γ線量の測定を行った
し、採取した土壌を日本に送ってもらって 土壌中の放射能濃度の分析を行った。
 また 昨年には、私自身が現地に行き、サーベイメータによる空間γ線量率の測定、
空気中ラドン濃度の測定、そして 土壌試料の追加採取を行った。
細かい測定報告は 別に譲るが、これまでに得た知見の概略を以下に記す。
 
 まず、現地の地図を図4に示す。この地図は 人工衛星写真を参考にしながら、
ビルリ氏が書いてくれたものを修正して作成した。この地図には、UCILや鉱滓池、
周辺の集落の位置などを示してあるし、数字で示したのは、昨年暮れに行った
空間ガンマ線量の測定地点などである。
 
           図4
 
 
1. 空間γ線量
 地球の地殻中には、どこにでも カリウム40 や ウラン、トリウムなどの天然の放射能が
存在していて 放射線を放出している。従って、人間は そうした天然の放射線から
の被曝を避けることはできない。ただ、地殻中に含まれる カリウム、ウラン、トリウムの
濃度は広範に変化していて、空間でのγ線の被曝量が高い場所もあるし、低い
場所もある。 ごく 一般的な場所では 年間で 0.3mSv(0.04マイクロSv/h)程度
であるが、ジャドゥゴダ地域は ウラン鉱山もある地域のため、元々 天然のγ線が
多い地域になっている。
 ジャドゥゴダ周辺の集落で 測定した測定値の概略を表1に示す。
 鉱滓池のγ線量が高いのは 当然であるし、住民の証言によれば 道路や家屋
の建設材料には 日常的に鉱山の残土が使われてきたとのことであった。
アスファルトで舗装された道路脇には 往々にして残土がむき出しになっていて、その
場所での線量は高い。また、集落内の家屋でも 残土を使った場所では 高い線量
が測定される。
 集落では、鉱滓池に接している DungridihとChatikochaの線量が高い。雨期には
鉱滓池が 溢れ、乾期には 干上った鉱滓池から鉱滓が舞い上がって周辺に播き
散らされているとのことで、これら 2つの集落でγ線量が高いこともうなずける。
 また、この2つの集落を別にすれば、比較的鉱滓池に近い Tilaitandにおいても、
空間γ線量は それほど高くない。
     表1 空間γ線量率の概略             
場所
マイクロSv/h
DungridhiとChatikocha
0.1〜0.7
それ以外の集落
0.1〜0.2
残土を使った道路など
0.5〜0.7
鉱滓池
0.7〜1.2
(参考)Ranchi
0.2〜0.3
シェルター建設予定地
0.1〜0.2
熊取
0.04〜0.1
 
2. 土壌の汚染
 空間γ線量率の多い少ないは、その場所の土壌に含まれている放射能の量に
関連している。そして、その多い少ないを決める要因には、天然の理由もあるし、
人為的な理由もある。天然の理由は もちろん人間の力で避けることはできず、
受け入れるしかない。
 昨年分析した土壌中のウラン濃度の概略を表2 に示す。鉱滓池では 日本の土壌
に比べて 数十倍から数百倍 ウラン濃度が高い。又、建設資材として残土が使われ
た道路などでは やはり ウラン濃度が高い。
空間線量率が高かったDungridihとChatikochaの集落には やはり ウラン濃度の
高い場所がある。さらに、製錬したウランを積み出す Rakha Mine Station の汚染
は著しい。                         
             表2 土壌中のウラン濃度            
場所
ウラン濃度[ppm]
Rakha Mine Station
5200
DungridhiとChatikocha
2〜30
それ以外の集落
4〜11
残土を使った道路など
20〜110
鉱滓池
40〜530
(参考)Ranchi
17
熊取
3. 空気中ラドン濃度
 空気中ラドン濃度の測定については、未だに満足のいく データを得ていないが、
昨年暮れに実施した 3カ所での測定値を表3に示す。
  通常の屋外環境のラドン濃度は 10Bq/m3程度なので、ジャドゥゴダ周辺の集落
における ラドン濃度も高めになっている。 その理由は 天然によるものかもしれない
が、鉱滓池における値は 数十倍となっていて、鉱滓池から ラドンの汚染が広がって
いることを示しているように見える。
  また、Bhatin鉱山の坑道からの排気口での値は そのまた 10倍となっており、
坑道内で働く労働者の被曝が心配である。 特に、すでに述べたように インドの
ウラン資源は貧弱で、ジャドゴダの ウラン鉱石の品位は低いし、その上、当初 500m
から600mほどの深さであった掘削坑道は 今では 1000mもの地底になっている
といわれる。 鉱山労働者として かり集められている先住民たちの健康問題こそが、
ジャドゥゴダの最大の問題なのではないかと思うようになった。
 

         表3 空気中ラドン濃度 

場所
ラドン濃度[Bq/m3]
集落(Tilaitand)
45
鉱滓池(第一)
260
Bhatin鉱山坑道からの      排気口   
2400

 
 

問題の所在

A.汚染は存在している
 当たり前のことであるが、汚染は存在している。ウランを地底から掘り出し、それを
地表付近に 野ざらしで放置するようなことをすれば、汚染が生じない道理がない。
その上、始末に困った残土を積極的に建物や道路の建設資材に用いるようなこと
をすれば、汚染は さらに拡大する。
 JOARの要請に応じて設置された ビハール州の環境委員会は2年にわたって周辺
を調査した上で、1998年12月に最終報告を出しているが、その中で、「鉱滓池周辺
5km以内には集落はあるべきでない」と指摘している。
ただし、これまでの私自身の調査によれば、鉱滓池を中心にした汚染は 未だに
広範囲には広がっていないように見える。 DungridihとChatikochaの2つの集落は
鉱滓池に接していることもあり、土壌が汚染されているし、空間のγ線量も高い。
しかし、Tilaitandを含め 鉱滓池に 直接接していない集落での空間γ線量は高くないし、土壌にも 鉱滓からの汚染は見られない。
 ただし、ビハール州環境委員会が すでに指摘しているように、鉱滓池は住民の
生活の場所になっており、住民は放射能の危険性を知らされないまま日常的に
鉱滓池に出入りしている。当然、被曝も生じる。
 
B.シェルター建設について
 ジャドゥゴダで子供達に先天的な異常が多発していることを受け、日本に生まれた
支援組織「ブッダの嘆き基金」は ジャドゥゴダから 20km程度離れた場所に新たに
「シェルター」を建設して 子供達を避難させる計画をたてている。
計画は すでに動き出していて、土地の造成や一部の建物の建設作業も始って
いる。 その場所における空間γ線量の値は すでに表1に示したが、ジャドゥゴダに
おける普通の集落と変わらない。 したがって、ジャドゥゴダのDungridihとChatikocha
以外の集落の子供達を シェルターに収容しても、被曝を減らすことはできない。
  日本のように 誰もが車を利用できるような社会でない世界で、ジャドゥゴダの住民
から見れば、自らの生活の場所から はるかに離れた場所に子供達を収容する
ことは 本当に よいことなのであろうか?
 ついでに 一言述べておけば、やはり 表1に示しておいたように、ジャールカンド州の
州都であるランチーは、おそらく 地殻中の天然起源の トリウム や カリウムの濃度が
高いため、空間γ線量が高い。 したがって、もし ランチーに ジャドゥゴダの子供達
のための シェルターを建設し、そこに 子供達を収容すれば、子供達の被曝は むしろ
増えることになる。
 ただし、シェルター建設のための 先住民たちの努力は、すでに 多数の集落と住民
を巻き込んで進んでおり、先住民たちの連帯を築き上げるための 大きな力と
なっている。
C.差別の構造
 ジャドゥゴダは もともと先住民の土地であった。しかし、ウランが採掘されることに
なって、住民たちは 土地を奪われた。 農地であった場所 或は集落そのものを
奪われた住民たちが DungridihやChatikocahの集落に暮らしている。
私が Dungridihを訪ねた時に、一人の住民が寄ってきて、怒った顔で 私達に何か
言っていた。後で聞いたことだが、彼は 「 自分たちの集落が 危険であることは
分かっている、しかし、一体 どこに住めと言うのだ 」と言っていたのだそうだ。
D.故なき被曝は避けねばならない
 放射線を被曝することは どんなに微量であっても危険をともなう。 しかし、この
地球上には もともと天然の放射能が存在しているし、宇宙線などの放射線も
あって、完全に被曝から逃れることはできない。
土壌中 ウラン や トリウム含有率高い地域もあり、そうした場所では 他の地域に
比べて 10倍以上の被曝を受けてしまうような所もある。 しかし、それは受け入れる
ほかない。ジャールカンドの州都ランチーも、そのような場所の一つである。
 一方、人間の行為が被曝を生む場合もある。ジャドゥゴダで進行していることが
それである。その上、その被曝を強制されているのが、カーストからも阻害されて
きた先住民達なのである。 ジャドゥゴダの先住民達は、土地と生活の場を奪われる
ことで 生活を破壊され、巨大な国営企業の労働者になることで 健康を破壊され、
その上、生活の場に 放射能を捨てられて被曝させられている。
 
 
                    2003.11.1「原子力資料情報室通信」No.353号
 
   インドは 2000年5月に人口が10億を超えた大国である。また、1974 年には「ブッダの微笑」
  と名づけた核実験を成功させるとともに、豊富なトリウム資源を生かすために 古くから原子力
    発電の開発に取り組んできた。日本初の原子炉(JRR-1、50kWt)が臨界になったのは1957年
    8月であるが、インド初の原子炉(Apsara、1MWt)は すでに その前年1956年8月に臨界に
    なっている。また、2003年現在 14基272万kWの原子力発電所を稼動させている。
    14基の内 2基は 米国から導入した沸騰水型炉(BWR)、2基は カナダから導入したCANDU炉
  、そして残りの10基は 独自開発の沸騰重水冷却型炉(PHWR)である。さらに ロシア型の
    加圧水型軽水炉(VVER) 2基を含め建設中、計画中で 9基の原子力発電所がある)。
      そうした核=原子力開発を支えるためのウランは、インド東部、ジャールカンド州にある3つの
    ウラン鉱山で採掘されてきた・・・。
 
   原子力(=核)利用による被曝は あちこちで生じる。Figure 5 に国連科学委員会による
  評価を示すが、過去に人類が受けた被曝のうち、およそ1/4は原子力利用の最上流である
  ウラン鉱山での汚染から生じているその上、この汚染は 半減期45億年のウランから生じて
   いるため、長期間の被曝を考える場合には、人類にとって 最大の被曝源になる。
     日本ではかって 人形峠において ウランの試掘が行われた。しかし約 10年の歳月を通して
   得られたウランは 総量でも 84 tで、採算に合わない鉱山は閉山された。その後には8万 t
   の鉱滓と45万m3の残土が残された結局、現在の日本の原子力を支えるウランは すべて
   海外から輸入されている。現在、日本の原子力発電の設備容量は 約4600万kW で、インドの
  それの約20倍である。したがって、日本の原子力開発は、ここで例示した被曝の20倍の
   被曝を海外に押し付けていることになる。・・・
 
        ※ 45万m3・・・厚さ5m×300m×300m
 
 
 
                              (未完成) 
 
        - 世界版SPEEDI(WSPEEDI)を用いたシミュレーション -
                                                                平成23年9月6日
                                                         (独)日本原子力研究開発機構
 
1) 3月末及び4月末までの降下量の推定
  (左が 3月末まで、右が 4月末までの積算降下量の推定値)
 
    4月中の降下量は 3月に比べ格段に小さいため、左右の図は ほとんど
    同じように見える。
 
   文科省の航空機モニタリングの結果 (福島・宮城・栃木・茨城) と比較すると、
  茨城県では分布をよく再現しているが、宮城県南部から中部、福島県会津
  地域での明らかな過大評価や、栃木県での過少評価が見られるなど、
  量的に一致しているわけではなく、この解析結果はあくまでも分布傾向を
  概観する上での参考とするレベルである。
 
 
 
2)関東及び東北地方へのCs137の降下プロセス
  主要な大気降下のあった 3月 1ヶ月の日々の降下量推定値
 
       3月25日〜31日のものは、原資料を参照
 
 3月12日9:00- 13日9:00 (図2 (1) 左)
  1号機の水素爆発の頃に一時的に放出が増加と推定された放射性物質が、
  12日午後から深夜にサイト北北西方向から宮城沿岸部に拡散・沈着。
  降雨はなく 放射性物質の降下は乾性沈着に起因する。 
 3月13日9:00- 14日9:00 (図は省略)
  主に海上に拡散。
 3月14日9:00- 15日9:00 (図2 (1) 右)
  14日中は北東の海上へ拡散した後、時計回りに向きを変えて 14日夜間から
  15日朝にかけて 南南西の茨城県方向に拡散。
  降雨はなく放射性物質の降下は乾性沈着に起因する。
 3月15日9:00- 16日9:00 (図2 (2) 左)
  南南西方向から 時計回りに向きを変えながら関東、東北へ拡散。
  高降下量地域は、主に 2号機の圧力抑制室付近の爆発音以降に放出が
  増加したと推定される放射性物質の、降雨による湿性沈着により形成された
  と考えられる。
  福島市周辺及び宮城では予測結果は過大評価になっている。
 3月16日9:00- 20日9:00 (図は省略)
  主に海上に拡散。
 3月20日9:00- 21日9:00 (図2 (2) 右)
  20日の昼までは関東に拡散した後、北西方向へ拡散し、深夜から再び南西
  の関東方向に拡散。
  関東地方では20日夜までの乾性沈着と21日朝からの湿性沈着に起因して
  降下量が増加した。
  福島県東部は 乾性沈着、宮城、山形 及び岩手県では 湿性沈着に起因した
  降下量の増加がある。
 3月21日9:00- 22日9:00 (図2 (3) 左)
  関東地方全域に拡散し、降雨による湿性沈着で降下量が増加した。
 3月22日9:00- 23日9:00 (図2 (3) 右)
  22日中は福島県、栃木県に拡散し、23日朝は海上へ拡散。
  降雨による湿性沈着で降下量が増加した。
 3月23日9:00- 25日9:00 (図は省略)
  主に海上に拡散。
 3月25日9:00- 26日9:00 (図2 (4) 左)
  海上から サイト北西方向に拡散した後、南東方向へと反時計周りに向きを
  変えながら拡散し、
  降雨によって山形・福島・宮城県の県境を中心に湿性沈着による降下量の
  増加があった。
 3月26日9:00- 30日9:00 (図は省略)
  主に海上に拡散。
 3月30日9:00- 31日9:00 (図2 (4) 右)
  太平洋上から内陸へと拡散し、
  福島・栃木県を通過中に降雨によって降下した。
  千葉県での過大評価は、降水量の計算値の過大評価に起因する。
  なお、3月30日のみ、文部科学省の「都道府県別環境放射能水準調査結果」
  と整合性をとるため、放出率を調整している。
 
 
  本推定に基づく、簡単な考察
 
・冬型の季節風の影響で、3月の放出期間の半分は海洋上に拡散している。
・陸域への拡散では、海陸風循環や移動性高低気圧の影響で、1日の間でも
  風向は 時計回り又は反時計回りに大きく変動するケースが多く、放出された
    放射性物質は 広く薄く拡散する傾向にあった。
・日々、一定量の降下があるわけではなく、3月15日、21日、25日頃の降雨が、
  陸域への放射性物質の降下量増加に影響を与えている。
  また、降雨帯の分布によって、降下量分布は帯状であったり、事故サイトから
  遠い地域に降下量増加が見られるといった特徴的分布を形成する。
・これらのことは、地域ごとの気象上の特徴を考慮した原子力防災計画の
  立案や、SPEEDI等での降雨分布予測や降雨沈着モデルの精度向上の重要性
  を示している。
 
 
 
  参考:
        < 大気輸送沈着 シミュレーション   
                平成23年8月2日  (独)国立環境研究所 〜環境省所管〜 
                   平成25年6月27日 (独)日本原子力研究開発機構
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 日本分析センター千葉本部
    千葉市 稲毛区山王町295−3
                              
                                    千葉県千葉市稲毛区の周辺地図-Yahoo!地図
 
 
2011年3月測定分   0.022 〜 0.732 μ㏉/時
     4月測定分   0.136 〜 0.218 μ㏉/時
     5月測定分  0.112 〜 0.158 μ㏉/時
     6月測定分  0.110 〜 0.149 μ㏉/時
     7月測定分  0.113 〜 0.129 μ㏉/時
     8月測定分  0.103 〜 0.158 μ㏉/時
     9月測定分  0.092 〜 0.146 μ㏉/時
    10月測定分  0.091 〜 0.127 μ㏉/時
    11月測定分  0.098 〜 0.128 μ㏉/時
    12月測定分  0.097 〜 0.135 μ㏉/時
・・・
2012年3月測定分  0.092 〜 0.113 μ㏉/時
・・・
     7月測定分  0.084 〜 0.110 μ㏉/時
・・・
     11月測定分  0.077 〜 0.101 μ㏉/時
・・・
 2013年3月測定分  0.075 〜 0.112 μ㏉/時
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
環境放射線データベース(文科省管轄だった。今は規制庁管轄)
 
  東京 新宿
 月間降下物  Cs137   MBq/km2.月=㏃/m2.月
                                                                                                        年合計

1963/05/01302.66
06/01122.1
07/01114.33
08/0148.84
09/0213.32
10/0162.16
11/0120.72
12/0119.24   703.4
1964/01/0491.76
02/0126.27
03/0171.78
04/0188.8
05/0138.48
06/0156.98
07/0122.2
08/018.51
09/0116.28
10/0117.02
東京五輪
中国核実験
11/017.03
12/0113.32458.4
1965/01/0411.47
02/0119.24
03/0120.72
04/0129.23
05/0160.31
06/0132.93
07/0118.5
08/0115.17
09/019.25
10/0111.47
11/013.7
12/017.77239.8
1966/01/010.296
02/0110.36
03/018.88
04/0114.43
05/0222.2
06/019.25
07/013.33
08/013.33
09/014.07
10/017.4
11/010.74
12/011.8586.1
1967/01/041.48
02/012.59
03/016.29
04/019.25
05/013.7
06/015.55
07/012.59
08/011.48
09/011.85
10/012.59
11/011.48
12/010.3739.2
1968/01/040.37
02/012.22
03/015.55
04/0112.21
05/012.96
06/015.92
07/011.85
08/014.44
09/015.18
10/014.81
11/010.74
12/013.749.95
1969/01/041.85
02/012.96
03/013.33
04/014.81
05/018.51
06/017.4
07/017.03
08/012.59
09/014.44
10/014.07
11/011.85
12/010.3749.2
1970/01/052.96
02/011.48
03/010.74
04/0111.47
05/0112.58
6/0133.67
07/0114.06
08/013.7
09/014.07
10/013.7
11/012.96
12/012.2293.6
1971/01/050.74
02/011.85
03/013.33
04/0110.36
05/0113.69
06/0114.43
07/0111.84
08/012.59

09/01                3.7    
10/01      4.07
11/01      0.74
12/01      0.74   68.08
1972/01/04      1.11
02/01      2.22
/03/01      2.22
04/01      3.7
05/01      3.7
/06/01      5.18
07/01      3.7
08/01      1.11
09/01      1.85
10/01      1.11
11/01      0.74
12/01      1.11
1973/01/04      1.85
02/01      1.85
03/01      1.11
03/31      6.66
05/01      4.07
06/01      8.51
07/01      7.4
08/01      2.257
09/01      1.924
10/01      2.146
11/01              0.407    38.18
 
 
 
 

サツマイモなど

 
   福島県の農産物検査及び発表は、下の如く 何か ヘンだ。
 汚染の実態を 正しく反映しているかどうか、疑いをもたざるを得ない。
 
 
   
サツマイモ
                     セシウム134       セシウム137      採取日

郡山市(<3.9)4.1610-02
三春町(<3.8)(<2.8)10-02
いわき市(<3.2)(<2.2)09-30
北塩原村(<3.1)(<2.7)09-30
新地町(<3.4)(<3.2)09-30
南会津町(<3.5)(<3.3)09-30
郡山市(<4.4)(<3.3)09-26
田村市(<3.2)(<3.2)09-25
平田村(<4.4)(<4.5)09-24
西会津町(<6.1)(<4.0)09-19
西会津町(<4.5)(<3.2)09-19
郡山市(<4.8)(<3.8)09-18
南相馬市(<5.4)8.1309-18
西会津町(<3.8)(<3.0)09-18
会津若松市(<3.5)(<3.0)09-17
塙町(<4.5)(<5.4)09-17
石川町(<4.9)(<4.3)09-12
玉川村(<5.2)(<3.3)09-12
玉川村(<3.3)(<3.2)09-12
三春町(<2.9)(<3.4)09-12
郡山市(<4.6)(<5.4)09-11
会津若松市(<3.6)(<2.8)09-10
磐梯町(<4.6)(<4.7)09-10
下郷町(<4.3)(<5.2)09-09
三春町(<7.0)(<4.6)09-06
相馬市(<4.0)3.3309-06
郡山市(<4.8)(<4.1)09-04
田村市(<5.3)(<4.6)09-03
北塩原村(<2.9)(<3.3)09-03
猪苗代町(<4.1)(<3.8)09-03
猪苗代町(<4.9)(<4.1)09-03
須賀川市(<3.6)(<2.8)09-02

磐梯町(<3.5)(<3.0)09-02
只見町(<4.7)(<3.8)09-02
南会津町(<4.2)(<3.4)09-02
郡山市9.632208-29
喜多方市(<4.1)(<2.9)08-27
猪苗代町(<3.2)(<3.3)08-27
喜多方市(<4.2)(<4.1)08-26
南相馬市5.51508-26
古殿町(<4.2)(<3.4)08-26
南相馬市13.424.508-20
喜多方市(<3.5)(<3.0)08-01

 
   栃木県  かんしょ
 宇都宮市    露地          (<2.5)          3.30          8月27日 NaI
 鹿沼市      露地          (<7.6)           (<6.8)           8月27日 NaI
 那須町      露地         4.73          7.37           8月20日 NaI  
 
 
 ガボチャ
    福島県
矢祭町(<4.0)(<3.9)09-30
郡山市(<3.6)(<3.6)09-25
白河市(<3.7)(<2.6)09-17
中島村(<3.6)(<3.1)09-13
福島市(<3.8)(<2.4)09-13
福島市(<3.5)(<2.7)09-13
福島市(<4.7)4.7909-13
南相馬市(<4.1)(<4.0)09-09
三春町 (<4.6)(<3.9)08-28
南相馬市6.3110.108-26
 
   栃木県  かぼちゃ
     那須塩原市   露地     (<2.9)          4.20         7月2日  Ge  
 
 
 ささげ 
    福島県 
南会津町(<3.5)(<3.7)09-18
下郷町(<4.8)(<4.3)09-17
南会津町(<4.4)(<4.3)09-17
                                  以上3点だけ???!
 
    栃木県  ささげ  
    大田原市     露地      (<6.1)          8.64         9月2日  NaI  
   宇都宮市     露地      (<8.2)          7.80          8月30日 NaI  
 
 
 クリ
    福島県 
        出荷停止要請    二本松市、伊達市、南相馬市、いわき市
        収穫停止要請    福島市、相馬市、川俣町、広野町
古殿町5.7510.909-25
会津坂下町(<4.5)4.3409-24
昭和村11.719.809-24
会津美里町(<5.1)(<5.0)09-24
三春町(<5.5)(<5.0)09-24
田村市(<6.6)7.2309-17
広野町31.650.909-17
広野町(<6.8)19.209-17
西会津町(<5.1)(<5.7)09-13
西会津町(<3.8)(<5.2)09-13
西郷村12.74209-13
郡山市(<5.3)11.509-09
須賀川市(<4.6)(<3.4)09-09
 
    栃木県  くり  
 
国の出荷制限
 那須塩原市全域    平成24年9月14日から
 那須町全域       平成24年9月14日から
 大田原市全域     平成24年9月18日から
    鹿沼市      露地      (<5.8)           9.66              9月10日 Ge  
  さくら市     露地      (<3.5)          3.76               9月10日 Ge  
  佐野市     露地      (<3.7)            (<3.2)              9月10日 Ge  
  塩谷町     露地      (<4.0)          5.62              9月10日 Ge
 
  日光市     露地      5.88        15.9              9月10日 Ge 
  矢板市     露地      3.85        10.4              9月10日 Ge
  塩谷町     露地      6.16        15.4              9月5日 Ge
 
 
  千葉県は、
   のように、栃木県とおなじく、放射能検査に誠意が感じられます。   
流山市
クリ
露地
9月10日
9.81
21.4
 
 
 
 
 しかし、
  群馬県は、
    農産物の検査結果(随時)のごとく、放射能検査をやる気なし。 
  茨城県も、
    農林水産物モニタリング情報(平成24年4月1日から) のごとく、やる気なし。
  宮城県は、
    「放射能情報サイトみやぎ」のごとく、非常に複雑で分かりにくい。
 
 
 

 
 ■ 食品のメニュー
         安全安心情報の「食品の安全」に関する情報のメニュー
  
                 ↑ 頭がくらくらしてくる福島県のサイトです。
                    悪い冗談は いい加減にしてほしい。
 
             そして、県行政のこういう態度を長させているのは、 
             福島県民の ↓ のような デリカシーのない元気さだろう。
             
 
                    開催日時 : 平成25年10月13日(日)   
    福島市は 総務省統計局の家計調査で平成22年度から平成24年度の平均値で
   「納豆消費量日本一」を誇ります。しかし、以前より納豆イコール水戸市のイメージが
   非常に強く、全国はもとより福島市民ですらその事実を認知している方が少ない現状です。
    そこで、当青年部では、福島市の隠れた魅力である「納豆消費量日本一」を市内外に
   発信することで新たな地域活性化を目指すとともに、福島市の食の安全をPRし、今なお
   続く風評被害払拭の一となることを目的に「ふくしま納豆フェスティバル inまちなか広場」
   を開催します。  
 
 
 
    ※  「風評被害」とは、加害者があるから (風評)被害がある。
     そして、福島市の商工会議所の青年部の人たちは、
     その害を与えた者を 誰だとしているのだろうか?
 
     「安全なものを 安全でない」と思う バカな購買者が、
     彼らの加害者だと言っているのであろう。
 
     ということは、
     自分たちは利口だが 購買者はバカだと言っているのである。
 
     お客さんを、バカ呼ばわりし、また加害者だとするとは、
     何と 失礼なことではないだろうか?
          これを、デリカシーのなさと言ったのである。
 
     このような人を喰った不誠実な商売は、そうそうにやめたがいい。
     自ら 福島の名を汚し、全国民からの侮りを長するだけである。
 
                                     合掌   

 

 
 食品の検査対象を縮小 厚労省、放射性セシウム :日本経済新聞
                                    2013年3月20日
  政府は19日、自治体が実施している食品の放射性セシウム検査で、葉もの野菜や、果実の一部
とイワシなど魚類の一部などを4月以降、原則として 重点検査対象から除外すると発表した。
厚労省によると、対象食品数(品目・類)は 132から98に減る。重点検査の大幅見直しは 初めて。
 同省は「 検査で放射性セシウムが検出されない食品が多くなっているため 」としている。
具体的には、野菜類では ホウレンソウやレタス、キャベツ、ダイコン、ジャガイモなど、果実では
モモ、リンゴ、ナシなど、魚類では コウナゴ(イカナゴの稚魚)、イワシ、サバ、ブリなどが除外される。
                                                   〔共同〕

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