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核実験のよるフォールアウトは、
茨城県東海村における大気中放射性核種の濃度変化 1962〜86
を見ると、
ジルコニウム95(β崩壊 半減期:64.03日) がもっとも多く、
‘62〜63年には 1pCi/m3 (37㏃/m3)、この年以降 3.7〜0.37㏃/m3を推移
しています。
次に多いのは セシウム137 ( 核実験では セシウム134は 出ない )で、
‘63〜65年が ピークになっており 0.37〜3.7㏃/m3。 これ以降は、年を追う
ごとに 徐々に 少なくなっています。
次は、ストロンチウム90。
ピークは ‘64年の約1.2㏃/m3で、その前後は 0.37㏃/m3くらいの濃度。
10年後の‘74年には 1/10の 0.037㏃/m3 程度になっています。
※ 大気中の人工起源の放射性核種が‘63〜65をピークに少なくなっているのは、
1963年の「部分的核実験禁止条約 (PTBT) 」で
大気圏内、宇宙空間 及び水中における核兵器実験が禁止されたためでしょう。
この委員会の中心議題の一つは 原水爆実験による放射性fall-outによる影響の問題だった。
核実験と原発事故による汚染
スウェーデンのストックホルムにおける大気中のCs137濃度の時間変化
これをみると、平和利用と喧伝される原発は、いったん激甚な事故が起きると、
風下の国々では 核実験の比ではない トンデモナイ量⋆の汚染をこうむることが
わかります。福島第一原発の事故で放出された放射能も、例外ではありません。 ⋆ スウェーデンのストックホルムでは、上図のように 100倍以上を観測している
因みに、福島第一原発事故による大気中の放出量は、保安院発表では、
ジルコニウム95: 1.7×10^13 ㏃
セシウム137 : 1.5×10^16 ㏃ セシウム134: 1.8×10^16 ㏃
ストロンチウム90 : 1.4×10^14 ㏃ ストロンチウム89 : 2.0×10^15 ㏃
(半減期:50.05日)
実際は、この2倍以上か?
この核実験のフォールアウトで、日本の大地は どの程度 汚されたか?
を見てみると、
土壌汚染
各県における Cs137土壌汚染の経年変化は、
汚染レベルが 年とともに 次第に増えていく所、 半減期を過ぎても 一向
下がらない所、 順調に 年とともに下がっていく所など、県によって 様々です。
このような違いが どうして出てくるのか?
また、県によっては、100㏃/㎏をこえる数値が出ている所もあり、汚染濃度が
地域によってバラツキがあるようです。
――― これらは、大気に滞留したCs137が 長期間にわたり 徐々に 大地に
降ってきたわけ( 降下量が激減したのは 1990年以降 )で、気流や大地
の形状などが影響しているのでしょう。
ただ、↓
先に 放射能レベルが 60年代初めをピークに 次第に下がっていると言いましたが、
上の各県の経年変化で 1968〜71の頃 急に100㏃/kgを超える値が測定されている
のは、⋆⋆ページ冒頭の図のように、この期間に行われた 米ソ仏中の核実験の影響
ではないか? と思われます。 (中国は、1980年10月16日 最後の大気圏内核実験)
『中国核実験』の惨状 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
『週刊新潮』 2009年4月2日号
部分的核実験禁止条約の発効前に行われた米ソの大規模実験の影響を受け 1963年6月
に最大の降下量となり (90Sr 約170Bq/m2、137Cs 約550 Bq/m2)、その後、成層圏での
エアロゾル滞留時間(およそ1年の半減時間)をもって 指数関数的に低下した。
しかし、1960年代中期から中国核実験の影響で降下量は 度々増大し、1980年を最後に
大気圏内核実験は中止されたので 漸く低下した。
さらに、1986年4月の旧ソ連チェルノブイリ原子力発電所の大規模な事故により放射能の降下量
が再び増大した。大気圏内核実験と異なり、チェルノブイリ事故では 成層圏に大量に放射能
は輸送されなかったため、この影響は長く続かず、1990年代になると 90Sr、137Cs の
降下量は大きく低下した。 フォールアウト - 気象研究所 March 2012 2011年福島第一原発事故後の土壌汚染については、
農水省の 田畑の汚染調査のデータがあります。
これによると、 単位:㏃/kg
170 430 1550 560 460 ←最高値
というふうになっていて、「放射能水準調査」と比べてみると、いろいろ興味深い
ことです。
福島市:3640、二本松市:200〜4220、伊達市:3040、本宮市:3140、桑折町:2340
国見町:2020、川俣町:350〜3070(山木屋)、大玉村:180〜3650、郡山市:2580、
須賀川市:2590、田村市:2450、鏡石町:940、天栄村:1980、石川町:240、
三春町:1470、白河市:1380、喜多方市:480、相馬市:2460、南相馬市:4870、
川内村:130〜9940、双葉町:290〜68500、浪江町:91300、葛尾村:320〜15100
大熊町:790〜112000、新地町:500、飯館村:1680〜16300、いわき市:2430 福島第一原発事故による関東・東北の土壌汚染レベルの動向は、
今後 原発からの放出が かなり低減するとすれば、
核実験のように フォールアウト で 長期間 大地が汚染し続けられるというふうでなく、
初期の数次にわたる放出で 大地を這うように流れて行った プルームが 雨や
雪と伴に大地に降って沈着したものなので、汚染レベルの低減は 物理的減衰
と 土壌の質、そして 地形によって決まるのでしょう。
単純に 物理的減衰のみで 汚染レベルの低減を計算すると、
セシウム134は 約6.9年後、 セシウム137は 約100年後
ということになります。
すなわち、福島県中通りの 当初 6万〜30万㏃/㎡の Cs137 汚染地帯では、
100年後に 6000〜30,000 ㏃/㎡となり放射線管理区域⋆から外れています
が、なお 大気圏核実験による汚染を上まわる汚染地帯であり続ける可能性が
あるということになります。
⋆ 中通り一帯は 14年後も なお スッポリと放射線管理区域の地です。
⋆1 石川県では、1964年に 1kg当り 162㏃(羽咋郡富来町)、149㏃(小松市)
という突出したSr90の値を計測しています。 しかし、奇妙なことに この
データベースには、石川県の記録が ‘69 年まで欠落しており、 しかも ‘70年
からは資料採取場所を 金沢市に変更しています。
平成23年6月14日時点の Sr89、Sr90による土壌汚染地図
文部科学省 原子力災害対策支援本部 農林水産省 農林水産技術会議事務局 (つづく)
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放射能汚染
[ リスト | 詳細 ]
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Sr90の土壌汚染
環境放射線データベース http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top
資料採取地点は 県名のみしか記されていない。
1994年
2004年
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Sr90の土壌汚染
環境放射線データベース http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top
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Sr90の土壌汚染
環境放射線データベース http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top
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Sr90の土壌汚染
環境放射線データベース http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top
M㏃/k㎡=㏃/㎡
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