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100㏃/kgの食品100g に入っている放射性物質の量は?
新たな基準値についての概要資料 〜平成24年4月から〜 厚労省
※ 100㏃/kgの食品100gは、放射性核種によらず、10㏃。
100×100/1000=10
※ 陰膳方式放射能量調査結果(2012年4月12日) 放射線ってなんだろう - 大分県 P27 家族の人数より1人分余計に作った食事(6食+おやつ等)をミキサーで均一に
混ぜてそのうちの1㎏を測定(コープ福島) : カリウム40は、10〜30㏃/kg
比放射能(ベクレル/g) : 単位質量あたりの 放射能の強さ
K‐40: 2.6×105 、Cs‐137: 3.2×1012 、Cs‐134: 4.8×1013
なので、 単位質量(1g)あたりの放射能の強さ(㏃数)は、
K‐40 : Cs-137 : Cs‐134 = 1 : 1.23×107 : 1.85×108
であり、セシウムの放射能の強さは カリウム40 の 1000万〜1億倍以上 ということになります。
これは、原子核が崩壊するのを炎に例えると、
カリウム40は、ちょろちょろと燃えている感じだが、放射性セシウムは 物凄い勢いで燃えている
イメージになります。
この比放射能を使って 以下計算していきます。
@ 1mg=10-3 g、 1pg=10-12 g
K‐40 100㏃/kgの食品100gには、 K‐40が 0.0385mg
100㏃×100/1000÷ 2.6×105 ㏃/g ≒ 38.5×10−6g = 0.0385mg
Cs‐137 100㏃/kgの食品100gには、 Cs‐137が 0.00000000313mg
100㏃×100/1000÷ 3.2×1012 ㏃/g ≒ 31.3×10−13g = 3.13 pg
Cs‐134 100㏃/kgの食品100gには、 Cs‐134が 0.000000000208mg
100㏃×100/1000÷ 4.8×1013 ㏃/g ≒ 20.8×10−14g
= 2.08×10−13g=0.208 pg(ピコグラム) だけ 入っている。 各核種 10㏃分の量は これだけだということになります。
すなわち、同じ10㏃と言っても、その重さの比は
K‐40 : Cs-137 : Cs‐134 = 180000000 : 15 : 1
これは、原子核の崩壊を炎に例えると、
放射性セシウムは コンロが燃えている感じで、その同じ量の炎が 家のあちこちに分散して
マッチの炎くらいで燃えているのが カリウム40といったイメージです。
コンロの上では 煮炊きできるが、マッチでは 煮炊きするには、炎が弱すぎる・・・。
この時 それぞれの放射性物質の原子の数を求めると、
K‐40 0.0385mg (38.5×10−5g ) には、
カリウム40の 1モル(原子量40) 40gには アボガドロ数の原子があるので、
(38.5×10−6g ÷40g)× 6.02 × 1023 ≒ 5.79×1017 個
Cs‐137 3.13pg (31.3×10−13g) には、 セシウム137の 1モル(原子量137) 137gには アボガドロ数の原子があるので、
(31.3×10−13g÷137g)× 6.02 × 1023 ≒ 1.38×1010 個
Cs‐134 0.208 pg (20.8×10−14g) には、
セシウム134の 1モル(原子量134) 134gには アボガドロ数の原子があるので、
(20.8×10−14g÷134g)× 6.02 × 1023 ≒ 0.93×109 個 となる。 ただし、カリウム40は、天然のカリウム中に 0.0117%あるので、
0.0385mgの カリウム40は、この食品中のカリウムは 329mgだったことになる。
0.0385×100/0.0117=329
カリウム1g は、30.42㏃
カリウム1g中に カリウム40は、1×0.0117/100 g ある。 比放射能は 2.6×105ゆえ、
1×0.0117/100× 2.6×105= 30.42
60kgの成人男子の体内に、K‐40 が 常に 約4000㏃( 67 ㏃/kg )あるが、
これは K-40 0.015gに当る。 4000㏃÷2.6×105 ㏃/g=1.54×10-2 g
また、これは カリウム132gが体内にあるということになる(体重の約0.2%)。 1.54×10-2 ÷0.000117≒132
すなわち、
K‐40 100㏃/kgの食品100gからの摂取量は、体内のK‐40の 0.25% に当る。
0.0385mg÷0.015g≒2.5×10−3 or 10÷4000=2.5×10−3
※ セシウム137 10万㏃/㎡の土壌汚染の場合
・・・ 1㎡に Cs137が 0.000031mg 、 Cs137原子が 1.38×1014 個 ある。
これは、1c㎡ に 0.0000000031mg、原子数は 1.38×1010 個(138億個)に当る。
カリウム40も セシウム134・137も、β線とγ線の2種類の放射線を出します。
( )内 : 放出割合
β線の最大エネルギーは、
カリウム40: 1.31MeV(89.3%)
セシウム134: 0.0886MeV(27.3%)、 0.415MeV(2.51%)、0.658MeV(70.2%)
セシウム137: 0.512MeV(94.6%)、 1.17MeV(5.4%)
γ線のエネルギーは、
カリウム40: 1.461MeV(10.7%)
セシウム134: 0.569MeV(15.4%)、0.605MeV(97.6%)、0.796MeV(85.5%)、
0.563MeV(8.4%)、 0.802MeV(8.7%)、 1.365MeV(3.0%)
Cs134は、1回の崩壊で2本以上のγ線を放出するため、放出割合の合計値は
100%を超える
セシウム137: 0.662MeV(85.1%)
というふうになっているが、β線については その最大エネルギー(下の図)なので、
※ β線のエネルギーは、同時に放出されるニュートリノという粒子とエネルギーを分けあうため、
ゼロから最大値まで連続的に分布する(連続スペクトル)
学習院大学理学部の田崎晴明氏の 【1回の崩壊で放出される平均エネルギー】
一回の崩壊で放出される
β線の平均エネルギーの比は、
K‐40 : Cs-137 : Cs‐134 = 0.52 : 0.19 : 0.16 = 3.25 : 1.19 : 1
セシウム137 の最大値が 0.514MeV, 1.176MeV の平均エネルギーは、
それぞれ、0.174 MeV, 0.416 MeV 。したがって、
全体では、0.174× 0.944 + 0.416× 0.056 ≒ 0.19 MeV
γ線の平均エネルギーの比は、
K‐40 : Cs-137 : Cs‐134 = 0.16 : 0.6 : 1.6 = 1 : 3.75 : 10 カリウム40: 1.461MeV(10.7%) だから、1.461×0.107≒0.16
このγ線を ホールボディカウンタ や モニタリングポスト で計測しているわけです。
田崎氏は、
エネルギーの平均値を考えると、β線については カリウム40 が高く、γ線は セシウム134 が高い。
内部被曝の場合、β線は ほぼ全てが寄与し、γ線は (体の外に出て行くので)半分くらいが
寄与する。そういった効果を合わせると、上で 実効線量係数から導いた「 内部被曝への寄与
は カリウム40 がもっとも大きい 」という結論と整合するはずだ。
平均値ではなく、具体的な エネルギー分布を見れば、もちろん、カリウム40、セシウム134、セシウム137
の出す放射線は微妙に異なる。ただ、その微妙な相違が 生体への影響を大きく変えると考える
理由はないように思う。
と結論付けておられます。
(つづく)
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放射性物質
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問3. 人工放射線 と 自然放射線とは、生体に与える影響は同じか違うか?
自然放射線
カリウムは、生物にとってなくてはならない物質(必須元素)であり、神経伝達で重要な役割を
果たしています。人の身体には8or9番目に多く含まれる元素ですし、 植物の生育にも欠かせ
ないもので、 「肥料の3要素(チッ素・リン酸・カリ)」 の一として よく知られています。
内外における カリウムイオン と ナトリウムイオンの濃度差 ( 細胞内では カリウムイオンの方が多く、細胞外では
その逆 ) を利用して行われるそうです。
カリウムには、血中塩分と結びついて 体外に排泄する能力があり、カリウムを含む食物を摂ること
で 塩分過多による高血圧を防止したり、血圧を下げたりする効果があると言われます。
「日本人の食事摂取基準」策定検討会: “日本人の食事摂取基準”. 厚労省. (2010年).
近年、カリウム摂取量を増加することによって、血圧低下、脳卒中予防、骨粗鬆症予防
につながることが動物実験や疫学研究によって示唆されている。 食品中に含まれている天然の放射性核種の中でも最も多いのは、カリウム40 。
食物から人体に摂取された カリウム は 生理的に調整されて、つねに 一定の濃度に保たれて
おり、体内量は一定( 体重60kgの成人男子の体内には 約4000㏃ )である。
体内の カリウム は、年齢とともに少なくなり、また 通常 女性は 男性より少ない。 その他の放射性核種では、炭素14 が多く、ついで ルビジウム 87、ポロニウム 210、鉛210の順。
土壌中に存在する天然の放射性元素、U、Th、Raも ごく微量だが 人体中に含まれている。肺の中には
呼吸によって取り込まれた気体中のラドン(Rn)から生まれる いくつかの放射性核種があり、これらの中には
参考:< カリウム40 (2)
例によって
カリウム40について、日本保健物理学会が言うことを 聞いてみます。
カリウム、セシウムについて教えてください。 Q&A. 2012年3月27日
まず、「放射線(ガンマ線、ベータ線など)は 放射性核種(セシウム137、カリウム40など)から放出される」
ことを、あらためて ご確認願います。
ご質問中の「 自然 又は人工の放射性核種から放出される放射線の影響 」について、放射線の種類と エネルギーが同じであれば、生物へ与える影響も全く同じです*。 この種類とエネルギーについても、
人工核種の方が より強い影響を与える放射線を放出するということはありません。これらは、自然・人工
にかかわらず 放射性核種によって様々です。
※ 「放射能の種類」とは、ⅹ線、γ線、β線、α線などのこと
※ 前記事の2.参照
※ * 放射性物質の分析について - 農林水産省 のP 5
次に、「 放射性核種によって 人体での挙動 (摂取された後、核種が体内で どのように分布・代謝・排泄
されるか) が異なる 」について、確かに 核種によって異なります。 例えば、ヨウ素は 甲状腺、セシウムは
筋肉、ストロンチウムは 骨に集積しやすい特徴があります。
ここで、周期表上で 同族元素である セシウム137(人工放射能) と カリウム40(自然放射能)は 化学的に
似た振る舞いをするため、体内での挙動も似ていると考えられています。
※ ICRPの セシウムの実効線量係数は、「セシウムは筋肉に集積しやすい」ということ
を前提にしていず、「全身に均一分布」するとして計算された数字である。
両者ともに ベータ線とガンマ線を放出しますが、放射線エネルギー が異なる等のため、被曝線量は 若干
異なります( 1Bq摂取当り 6.2×10-9 Sv (K‐40)、1.3×10-8 Sv (Cs‐137)⋆⋆ で、放射能が同じ場合、
セシウム137の方が カリウム40より、約2倍人体に対する影響が大きい )。
セシウム摂取による健康影響について ご心配のことと存じますが、 ひとつ重要なのは、我々の体内には
カリウム40が存在し (約4000 Bq) 、これによる放射線被曝を 常に受けているということです。
現状、暫定規制値による飲食物の出荷制限を行っているため、体内の放射性セシウム による被曝線量が
カリウム40と比較して 有意に高くなることは考えにくく、過度な ご心配は不要と思います。 なお、参考として、
コープふくしま で調査された例をあげておきます。 通常の店で購入した食材で料理を作り、それを調べた
27例 (食べる直前の状態にした料理で、陰膳方式の調査です) では、自然放射性カリウム40は 全てで測定
され、平均値は 32.3 Bq/kg であったのに対して、放射性セシウムが測定されたのは3例で、最も高い値で
6.7 Bq/kg(Cs-137)と報告されています。
低線量被曝による健康影響について、国連科学委員会(UNSCEAR)は 国際科学雑誌に掲載された論文
を中心に評価検討を行い、定期的に報告書を出しています。 しかし、これまでのところ、低線量被曝が
心筋・生殖器へ影響を及ぼすとは断定されていません。現在も 引き続き、原爆被爆者の疫学データの
蓄積がなされている状況です。 ⋆⋆ は、実効線量係数である。 しかも、大人の・・・。
↓の表を見ると、
年齢が低いほど カリウム40の係数の値が、セシウムよりも大きくなっている。
3か月の幼児では、セシウムよりも カリウム40の方が約3倍 生体への影響があることになる。
これは、どういうことだろうか?
核種 3 ヶ月 1 歳 5 歳 10 歳 15 歳 成人 実効線量係数の年齢依存性をみると、低年齢では 大小が逆転してカリウムの方が大きく
なっているのは、カリウムの生物学的半減期が ほぼ年齢によらない(約30年)⋆のに対して、
セシウムの生物学的半減期が 大きく年齢によるから。
実効線量係数は、一定量の放射性物質を一気に摂取したことを想定し、それが、摂取してから
後(排出されるor減衰するまで) の長い期間に どれだけの被曝を引き起こすかを示す数字。
同量の放射性物質が単位時間あたりに 体に及ぼす影響を比べるには、実効線量係数を半減期
(実効半減期だが、この場合は生物学的半減期とみなしてよい) で割った量を比較する必要が
ある。 食品中のセシウムによる内部被曝について考えるために(田崎晴明 学習院大学理学部)
⋆ カリウム40の実効半減期は、物理学的半減期が12.48億年と長いので、
実効半減期=生物学的半減期である。 < カリウム40 (8) 実効半減期
ただし、これらの数値は 一定していず、研究者・機関によって 多少異なっている。
(未完成) |
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問3. 人工放射線 と 自然放射線とは、生体に与える影響は同じか違うか?
ここで、権威筋の
慢性の低線量・低線量率被曝の生体影響に対する見解の論理構造をまとめておきます。
0.(大前提)慢性の低線量・低線量率の被曝は、生体への悪影響がない。
或は、悪影響があったとしても、これを過小に評価する。
( 放射性物質・放射線を利用するためには、この被曝は免れないので、
これを すべての前提にしなくてはならない事情が、彼らにある )
↓
1. 放射線の生体への影響を、DNA損傷のみに限定する。
( 放射線の影響を ガンと遺伝のみとして、他の 様々な健康影響を無視する )
↓
2. 放射線のDNA損傷は、放射線が
①直接DNAを傷つける場合
②活性酸素を生成し、これによって DNAを傷つける場合
の2通りがある。
( 人工放射線も自然放射線も、同じ放射線であることを強調して、
自然放射線(核種)への何十億年にわたる生体の適応の歴史を無視し、
人工放射線が 生活環境には存在しなかったという事実から目をそらせる )
↓
3. ②の活性酸素の害が重要だとする。
活性酸素の生成には、
a.放射線被曝によるもの b.放射線以外の要因によるもの(詳細は ここ を参照)
がある( 放射線だけが、活性酸素を生成するのではないことを強調する )。
↓
4. DNA損傷には、 塩基の化学修飾( 酸化・脱 アミノ化など ),塩基の遊離,DNA一本鎖切断,
DNA二本鎖切断,架橋 など がある。 ※ 活性酸素による傷害
↓
5. 生体には、DNA損傷に対して 修復と防御の機構がある。
DNA損傷は 修復酵素によって修復。 修復が失敗しても、細胞の自滅する(アポトーシス)。
アポトーシスを免れた細胞は 癌化の可能性があるが、免疫細胞により駆逐される。
塩基損傷と一本鎖切断は、2本あるDNA鎖の内のどちらか一本鎖上で起きるものなので、
無傷の もう一本のDNA鎖を鋳型としたDNA複製の原理 (DNAポリメラーゼ)で 元通り修復される。 (日本保健物理学会)
( 活性酸素のDNA損傷に対する 修復と防御の機構を強調する )
↓
6. 3−a の放射線による DNA損傷は、
二本鎖切断が生じ易く、かつ クラスター損傷を引き起こすために、修復機構が
十分に働かない。 (DNA損傷の生成機構)
( DNAの二本鎖切断に、生体の放射線影響を収斂させる。 )
↓
7. DNA損傷がクラスター化するかは 線量や線量率に依存するが、
低線量・低線量率の慢性被曝では、細胞内には抗酸化酵素による DNA 修復機構が
十分に機能する。
一年間 20mSvのγ線を被曝した時の,1日当りの二本鎖切断の頻度は 約0.002個/細胞
であり,代謝により生じた活性酸素による DNA 損傷の影響に比べて,放射線による影響は
かなり少ないことが予想される。 (理研・仁科加速器研究センター )
このDNA損傷の生成は、線量が低くなると検出することが困難で、低線量での実験的な報告は
ほとんどない。(日本保健物理学会)
( DNAの二本鎖切断については、
1.細胞のチェックポイント機構とアポトーシスがあるとする
2.低線量・低線量率の慢性被曝の生体影響を できるだけ少なく見積もる )
※ 2.のために、
a。生体への放射線影響は、 被曝の仕方( 慢性の低線量率・急性の高線量率/
内部被曝・外部被曝 )よりも、「総被曝量」に 主に依存するとする。
b。慢性の低線量・低線量率の影響評価を、それ自体で評価せず、
急性の高線量・高線量率から LNT仮説 及びDDREF=2 を使って外挿する。
c。内部被曝と外部被曝の違いを曖昧にする。
d。被曝評価を シーベルトでする。
⋆ 人工放射能の体内での臓器間の挙動の違いもあるが、それも 動物実験や
過去の人工放射能を治療に使用した医療現場のデータなどから評価され、
摂取した量から ㏜ という統一した影響の指標に換算する手法を持っている。
㏜という単位で比べれば、自然放射能も人工放射能も同じ土俵で評価できる。
(日本保健物理学会)
↓
8. 放射線管理区域相当の地に生活している人たちは、
何んにも健康に心配することはない。
放射性カリウムとその意味を考える: 六号通り診療所所長のブログ 2011-05-13
赤い羽根共同募金とピーチプロジェクトと半谷輝己そして田中俊一が同じ線でつながった
2012年9月6日
おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 - マガジン9 2012年12月5日
第54回:「アフリカに原子力を推進するために、福島 原発事故の汚染を住民が受け入れることが必要」
というOECD/NEAアジア会議の件
動画は こちら
http://www.nsra.or.jp/safe/nea/vod.gif 2人目のスピーチ(日本語)は
原子力規制庁の中村佳代子氏
3人目は 文科省のMasaaki TANAKA氏
高橋亨平先生の思い 福島民報 2013,1,27 (玄侑 宗久、僧侶・作家、三春町在住)
・・・ 先生の気概を端的に伝える文章をブログからご紹介しよう。 「 自分でも、何のために こんな苦しみに耐える必要があるのかと、ふと思う時がある。 しかし、 この地域に生まれてくる子ども達は、賢く生きるならば 絶対に安全であり、危険だと大騒ぎしている
馬鹿者どもから守ってやらなければならない 」
また先生は、「 意味不明の数値で規制している文部科学省、厚生省(原文ママ) 」についても 容赦なく発言された。
・・・ 先生が除染すべきと考えていたのは 年間換算3・5ミリシーベルト以上の家屋である。
自然放射線量が2・5ミリシーベルトから 3・5ミリシーベルトに上昇しても発がん率は上昇せず、
同じように2・5ミリシーベルトから3ミリシーベルトに低下しても 発がん率は低下しないことが
分かっているからだ。
不安や恐怖だけで、ただ 3ミリシーベルトを目指す除染は もうやめにしてはどうだろう。 正気に返れば お金を使うべき場所は もっと他にあるはずだし、3ミリシーベルト以上の地域は
全国各地にある。先生は そう願っておいでのような気がして仕方ない。 (つづく)
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問3. 人工放射線 と 自然放射線とは、生体に与える影響は同じか違うか?
人間以外の他の生物の放射線感受性(続2)
まず、
ちょっと長いですが、3.11の6日前(2011年3月5日)に 収録された米国のTV番組:
Chernobyl: A Million Casualties (日本語の字幕スーパーあり) を見て下さい。
チェルノブイリの人々の放射能影響について、深刻な実態を暴き出していますが、
それとともに、この記事の主題である 生き物たちへの深刻な影響にも言及しています。
植物 及び動物に対する放射線の生物学的作用は 長い間科学者の関心の的であった。実際、人間に
対する作用についての情報の多くが、植物 及び動物に関する実験研究から発展してきたのである。
核エネルギーの開発と、陸上 及び水中環境への放射能放出によって発生しうるインパクトに関する懸念
から、さらに追加的な研究調査が行われた。 1970年代半ばまでに、電離放射線が植物 及び動物に
及ぼす作用に関して 大量の情報が蓄積された。
1986年4月の チェルノブイリ 核事故は、砂漠や海ではなく、温暖な気候を持ち、植物相や動物相が
繁殖する地域で発生した。 急性の放射線作用 (植物や動物の放射性の死、再生産機能の喪失など)
と長期的作用 (生物多様性の変化、細胞遺伝学的異常、など) が被害地域で観察されてきた。
放射能放出源に もっとも近い地域、30kmゾーン 或は チェルノブイリ居住禁止区域(Chernobyl exclusion
zone; CEZ) に位置する生物相が もっとも大きな影響を受けた。 その結果、この地域では、一方で
放射線レベルによって、他方で 種内 及び種間競争に起因する植物遷移や動物移住によって、生物相
に対する個体群レベルの影響 及び生態系レベルの影響が引き起こされた。
CEZ内の植物 及び動物の状況は、事故後 最初の数ヶ月から数年で 急速に変化し、その後 疑似− 安定平衡状態に達した。現在では、生物相に対する放射線作用の痕跡は、放射線源周辺付近 (損傷
した原子炉から数km) でもほとんど見つからず、それ以外の領域では 自然に対する最大の有害因子
である人間が除去されたことにより、野生の植物や動物が繁栄している。
しかし、より注意深い観察(☟)では、 静かな変化が 広く深く進行しているようです。
樋口 広芳(東京大学大学院農学生命科学研究科)
福島第一原子力発電所からの放射性物質の大量放出、そして 今なお事故の終息のめどが立たない
状況の中、私たちの生活は日々不安に苛まされている。放射能の影響は、私たちの健康にどのように
影響するのだろうか。 また、私たちの生活を 様々に支える自然や生きものの世界には、どのような影響
を及ぼすのだろうか。 残念ながら、この答は まだ得られていない。また、今後 どのように得られるのかも
よくわかっていない。 本報告では、これらの問題への参考になる事例として、旧・ソ連(現・ウクライナ)の
チェルノブイリ原発事故が生物多様性や生態系に及ぼした影響、特に 鳥類の繁殖や生存などへの影響に
ついての研究事例を紹介する。
チェルノブイリの高濃度汚染地域で調べられたツバメでは、 血液や肝臓中の カロチノイド や ビタミンAやE と
いった抗酸化物質の量が 対照地域と比べて有意に減少している。抗酸化物質の減少は、雄の精子異常
や羽色の部分白化などをもたらす可能性がある。実際、チェルノブイリのツバメでは、部分白化個体の割合が
原発事故前にはゼロであったのに対し、事故後には 10〜15%に増加している。部分白化がより著しい
個体ほど、つがい形成率は低い。雄の喉などの白化は、雌によるつがい選択に負に影響するからである。
チェルノブイリのツバメでは、白血球数や免疫グロブリン量の減少、 脾臓容積の減少なども認められている。
これらの減少は、免疫機能の低下を示唆している。
生活史形質の変化については、チェルノブイリ汚染地域 と そこから220km以上離れたカネフで、やはり
ツバメを対象に調べられている。 チェルノブイリのツバメは、23%の雌が 非繁殖個体で、繁殖のための抱卵
に必要な抱卵班をもたない。 このような状況は 他の地域では見られない。 汚染地域では 一腹卵数や
孵化率も有意に減少している。 生存率は、カネフと比べて 雄で 24%、雌で 57%減少している。
既知の成鳥の生存率や分散率などの情報にもとづくと、1986年の事故以降、チェルノブイリへの移入率は
他地域への移入率よりも 高くなっていると推定できる。 羽毛を用いた安定同位体分析でも、原発事故
以降、より広範囲の地域から移動があったことが示唆されている。
放射能汚染は カロテノイドやビタミンAやEなどの抗酸化物質の量を減少させる。抗酸化物質は 遊離基
によって引き起こされるDNAなどの分子の損傷を防ぐ役割をもつ。雌の繁殖は、抗酸化物質の量によって
制限される。 従って、放射能汚染による抗酸化物質の減少は、鳥の繁殖時期、一腹卵数、生存率などに
影響を及ぼすことになるのである。
環境中の放射能の量と単位面積当りの鳥の種数や個体数を調べた研究では、種数、個体数、種当り の個体数のいずれも放射線量の増加に伴って減少している。 とくに、土壌中の無脊椎動物を主食に
している鳥の減少が著しい。土壌汚染による影響が より強く表れているためと思われる。また、57種の
異なる生活史をもつ鳥を対象に調べた結果では、長距離の渡りや分散をする種、大卵多産の種、カロテノイド
による羽色をもつ種などで減少が著しいことが分った。 これらの鳥は 移動、卵生産、色素形成などに
多量の抗酸化物質を消費するためであると考えられる。抗酸化物質の大量消費は、鳥の繁殖や生存等
に影響をおよぼす。
最後に、メラー教授らは脳容積への影響も調べている。といっても、鳥を解剖して調べたのではなく、
捕獲した鳥の頭部を中心に 体サイズを細かく計測して推定した結果である。様々な種を対象に調べている
が、総じて 汚染の著しい地域ほど 鳥の脳容積は減少する傾向にある。脳容積の減少は、生存力の減少
を示唆している。減少の程度は 種によって、或は年齢によって違いがある。年齢については、若い個体
の方が影響を受けやすい傾向がある。
メラー教授らは、鳥類以外の動物、及び植物への影響も調べている。クモの巣網の数、バッタ、トンボ、
ハチ、チョウ、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類それぞれの個体数(密度)と環境中の放射線量との関係を
調べた結果では、地域の放射線量の増加に対して どの分類群の密度も 減少する傾向がある。特に 鳥
と哺乳類で 減少の程度が顕著である。鳥と哺乳類には 影響が出やすいといえる。哺乳類では 調査が
容易ではないことを考えると、鳥が放射能の影響を知るよい指標動物といえる。
植物については、環境中の放射線量の増加に伴い花粉の形態異常や花粉退化の頻度が増加している
(Møller私信)。影響の程度は やはり種や分類群によって異なり、ゲノムサイズが小さい植物ほど異常を
示す個体の割合が高い。
以下、樋口氏は 福島第一原発事故の生態系影響への対応について 提言されていますが、
本記事の趣旨を越えた問題なので、引用を割愛します。
ただ、提言の前文:
本年3月に起きた福島の原子力発電所の事故も、今後、様々な形で生物多様性や生態系、そして
私たちの生活に影響を及ぼしていくことが予想される。影響は 恐らく 国内だけでなく、海外にも及ぶと
考えられる。それが どんなものであるか、・・・
だけを、ここに転記しておきます。
放射線に対する生物の感受性を、急性の高線量率を使った
半致死線量〜その生物集団の半数が 死に至る放射線の量(線量)で表した生物の感受性〜
という指標で比較するのが一般的
――― という 「放射線生物学」 ( 先の記事(42) )のあり方は、
世界的な放射線生物学の衰退 (この学問は好むと好まざるに関わらず、原子力産業と密接な関係
をもっています) と、放射線耐性細菌の特殊性と取り扱いの難しさ? から 今では、その研究をやって
いる人は ほとんどいなくなりました。
と、 この広島大学の研究者が 率直に語っているように、原子力産業に奉仕するという立場を
もつ科学であるため、現実から遊離し 袋小路にはまり込んで、世界的な放射線生物学の衰退
を結果しているのでしょう。
即ち、この科学は チェルノブイリ で起っている慢性の低線量被曝について、全くの無力を露呈
しており、 今 フクシマで起りつつあることにも、何か意味のあることを述べる能力もないにも
かかわらず、恣意的な観念を振り回して、人々を 「安全・安心」の牢獄に閉じ込めようとする
ことしかできません。
実際、< 日本保健物理学会 は、放射線によるDNA損傷を、
細胞にとって、クラスター損傷を正確に修復するのは大変難しく、その結果、染色体異常や遺伝子変異
に発展する可能性が高くなる。 もし、癌の初発や促進に関係した遺伝子が変異を受けると、これが原因
となって 癌につながっていく恐れがあると考えられている。
としつつも、 この損傷の生成は 線量や線量率に依存するが、線量が低くなると検出することが困難であるため、
低線量での実験的な報告はほとんどない。
と、生物への 慢性の低線量・低線量率の影響を評価することを投げ出しています。
ウクライナ科学アカデミー・細胞生物学遺伝子工学研究所 ドミトロ・M・グロジンスキー氏による
ウクライナにおける放射線影響(1997年)は、世界のこうした学問のあり方に対して 厳しい批判の眼
をもって記述されており、 その中(4) では、低線量・低線量率の慢性被曝について、権威筋
の学問を覆すような事実を突き付けています。
(ただ、論文は 結論を述べることに重点を置いていて、
その掲げた資料の詳しい説明が省かれているのが 残念です)
(つづく)
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問3. 人工放射線 と 自然放射線とは、生体に与える影響は同じか違うか?
人間以外の他の生物の放射線感受性(続1)
第 3章 放射線と生命 から。
滅菌
γ線による滅菌の原理は、生物細胞のDNAやタンパク質に変化を引き起こし、細菌を死減させる
というもの。細菌の中には 環境が悪化すると、芽胞という耐久器官を形成し、熱や薬品に対して
も非常に強い抵抗性を持つようになるものがある。 しかし、γ線は芽胞も透過して 細菌を確実に
死滅させることができる。
γ線滅菌に使われる放射線の線量は 通常 20〜30k㏉の範囲で、これは人の放射線治療 に比べ 数百倍以上の放射線量である。・・・
滅菌に要する時間は 数時間程度。γ線を出す コバルト60 は、直径約10mm、長さ約450mmの
ステンレス製の容器に収納され、それが多数集まって、幅約2m、高さ約4mの板状の線源を構成し
ている。ちなみに 照射に使用する コバルト60は すべて海外からの輸入。 ジャガイモの発芽防止に コバルト60 照射
収稚されたジャガイモは、ただちに出荷されるものを除いて、定温貯蔵される。貯蔵時に問題
になるのが、発芽だ。収穫後2〜3か月は休眠期で発芽することはないが、この時期を過ぎると、
気温が3度以上になればいつでも発芽し、発芽すると芽の基底部に有毒な物質が生じてしまう。 発芽を防ぐにためには低温で貯蔵しなければならない。海外では、クロロプロファムという薬品を散布 して発芽を抑制している国もあるが、日本では 食用のジャガイモに収穫後、薬剤を散布することは
一切禁止されている。
低温貯蔵や薬品散布に代わるものとして、十勝の士幌町幾協では、厚生省の認可を受けて、 1973年12月以来、一部のジャガイモに対して、コバルト60 から出る γ線照射による発芽防止
を行っている。・・・
食品への放射線照射の安全性については、1980年に国連食糧農業機関(FAO)・国際原子力
機関(IAEA)・世界保健機構(WHO)の三機関合同の専門委員会が、1000グレイ以下の線量では
安全性に問題はないと報告している。ちなみに ジャガイモ の発芽を防止するために照射する放射線
量は 70グレイ程度。
食品への放射線照射は、生鮮野菜の発芽防止、害虫や寄生虫の繁殖防止、食中毒菌の殺菌、 腐敗菌の殺菌、などの目的で使用されている。世界では 50カ国以上で食品への放射線照射を
行っていて、品目数は100品目以上に達しているが、日本では ジャガイモのみ許可されている。
昆虫
ウリミバエ ( インドから東南アジアに広く分布するが、日本には本来はいなかった昆虫 )
沖縄料理になくてはならないゴーヤの生産農家は、つい近年まで ウリミバエ の被害に苦しんでいた。
1972年、本土復帰直前の沖縄本島で繁殖が確認され、そのため復帰後も、わが国の植物防疫法
により 沖縄のウリ類は 本土に出荷することができない状態が続くことになる。
ウリミバエの防除に農薬を使用することは 環境に与える影響も大きく、しかも 農薬では害虫を根絶
することは非常に難しい。そこで 放射線によって 不妊化した ウリミバエ を自然に放す「不妊虫放飼」
がとられることになった。
ウリミバエを大量に飼育し、これに 一定量の放射線をあててオスを不妊化して自然に放す。放された
不妊オスは 野生のメスの ウリミバエ と交尾するが、それによって産まれた卵は照化できない。
これを何世代か続けると、ウリミバエは 子孫を残せずに根絶されてしまう。
不妊虫放飼は環境に影響を与えない優れた方法であるが、わが国では経験がなく、世界的にも 二地域で成功しているだけで失敗例が多かった。 ・・・
不妊化するためには、コバルト60 のγ線を照射する。過去の失敗例には、不妊化すると交尾能力
も減退するという問題があった。そこで 不妊化させながら なお交尾能力を維持できる放射線量、
照射時期が さまざまに検討され、照射時期は、さなぎの状態のある特定の期間が最も良いことが
つきとめられ、照射線量は 70グレイが適量であることが明らかになった。・・・
不妊虫放飼によるウリミバエ根絶の戦いは、1972年久米島に始まり、1993年八重山諸島で
最後の一匹がトラップにかかったのをもって一応の終了となった。
この間に放たれた不妊虫の数は 530億匹に上る。 しかし、これで闘いは終わったわけではない。 ウリミバエは 台湾をはじめ東南アジアに生息し、風に乗って、また往来する船や人・荷物に乗って、
絶えず わが国に侵入しようとしている。 したがって 不妊虫の放飼は 今なお続けられている。
とある昆虫研究者のメモ http://t.co/PxosbIlv
強い放射線は生物に死をもたらします。哺乳動物であれば致死線量は10Gy以下です。
6Gyを超える放射線を浴びて生き残ったヒトはいないと言われています。 昆虫は 哺乳動物よりは
致死線量が高く、1kGyの高線量に耐えることも稀ではありません (但し不妊化は 100Gy程度で
起こります)。 何故、昆虫が放射線に強いのかは 余りよくわかっていません。・・・
乾燥状態のネムリユスリカは9000Gyの放射線に耐えることが示されている( 9000Gy照射後に
即死を免れる幼虫は約20% )。水のある状態では 同じ程度の生存率が観察されるのは5000Gy
程度。
即死を免れても 幼虫は数日で死亡したり、蛹化に失敗してしまったり、羽化できなかったりする。 そういった放射線傷害全てが、乾燥幼虫で低くなっていた。・・・
9000Gyに耐える能力は動物としては最強のカテゴリに入る。一方で、不妊化に必要な線量は 他の虫と比して(乾燥状態であっても)高いとは言えなそう(100Gy程度)。 また、乾燥状態で
放射線に強いのは当たり前のように思えるかも知れないが、クマムシでは乾燥状態の方が
わずかに放射線耐性が弱いことが明らかにされている。・・・
ネムリユスリカの放射線耐性は昆虫の中でも驚異的なものだが、そもそも昆虫自体が哺乳類
と比べると放射線に強いことは 以前から良く知られた事実である。
以上は、みな 急性の高線量・外部被曝に関する所見です。
しかし、 慢性の低線量・低線量率の放射線による内部 or外部被曝における
生物の放射線感受性についてはどうなのか?・・・
ICRPも、これを無視することができなくなって、
・ ICRPの環境生物の放射線防護 (第 3章 放射線と生命)
「 人に対する影響を適切に防護することで、環境生物も 防護することができる 」(1990年勧告)
理由(1)人は他の環境生物に比べて放射線の影響を受けやすいこと、(2)環境中の放射性物質は、 土壌や微生物、植物、小型動物、家畜などを介して、最終的に人に摂取される。
つまり生態系の中で食物連鎖の頂点にある人が、どのような放射性物質を どの程度の量 摂取
するか、それに伴って どの程度の影響があるかを推定し、人で影響が現われないようにすれば、人
より放射線に強い他の環境生物は防護できるであろう という ICRPの考え方に基づき、環境生物を
防護するための直接的な規制は行われていない。
しかし、最近、化学物質などと同様に、放射線(放射性物質)についても、人だけでなく、環境中の 生物にどの程度の影禅を与えるか十分に調べておいた方がよいという考え方も広がっている。
ICRPでは この点に関して 新たに 第五委員会を設けて検討を始めている。また、国際原子力機関
等でも 国際会議を開催するなどして 検討を進めている。 ICRPなどでは、当面、代表的な環境生物
(リファレンス生物) を決め、環境中で、どのような放射線物質が どの程度 リファレンス動物に取り込まれ、
どのような線量を与えるかを明らかにしようとしている。
2003年 「ヒト以外の生物種に対する電離放射線のインパクト評価の枠組み」(Publication 91,)
2005年 「環境の防護」を専門に取り扱う第5委員会、ICRPに設置
といった動きに、最近は なっているようです。
また、昆虫も 放射線に 決して平気なわけではなく、極めて敏感なようです。
その後、彼女は世界各地を回り、2007 年までに 16000 例のカメムシを集め、詳細に観察した。
その結果、チェルノブイリの影響地帯だけでなく、スイスやドイツの原発周辺、フランスの再処理工場
(ラ・アーグ)周辺でも多数の奇形カメムシを採集した。・・・こうした異常は、原発や再処理工場
からの距離ではなく、明らかに風向きや地形と関係し、風下に多くの奇形カメムシが見つかった。
風下地域には原発から トリチウム(H3)、 放射性炭素(C14),ヨウ素131 などの放射能が定常的
に風に乗って流れ、カメムシの食草を汚染する。カメムシは こうした低レベルだが長期的な汚染
に敏感で、カメムシは放射能に敏感な バイオ・インジケーターだ・・・
アメリカとフランスの研究者達が、ウクライナとベラルーシの比較的低レベルの汚染地域の森で、
マルハナバチ や蝶々、バッタ、トンボ、蜘蛛の生息密度を調べた。それによると、これらの昆虫や 蜘蛛の数は、汚染レベルが大きくなる程 顕著に減少していることが分かった。こうした昆虫
が減れば、当然それらを餌とする小鳥も減少するはず。 事実、別の研究者らは、汚染地域で
小鳥の数が汚染レベルに比例して減少し、特に 汚染した土壌昆虫を食べる小鳥の数に大きく
影響し、生息する小鳥にも奇形が多いことを発見して、生態系への影響は予想以上に深刻だ、
・・・
・< 生態系異変 ヤマトシジミ(1) (2) 大瀧丈二琉球大准教授
・ チェルノブイリの放射能汚染:若い世代ほど遺伝子変異が蓄積/ルモンド紙(2012年8月16日)
(つづく)
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