混沌の時代のなかで、真実の光を求めて

現代に生きる私の上に 仏法は何ができるかを 試そうと思い立ちました。//全ての原発を 即刻停止して、 別の生き方をしましょう。

千葉県

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全5ページ

[1] [2] [3] [4] [5]

[ 前のページ | 次のページ ]

 
葛飾市民テレビ
2013.1.19  柏講演実行委員会
 
  「東葛から問う」放射線対策と原発の明日 
  対談 (独)日本原子力研究開発機構・小林 泰彦氏 VS 小出裕章氏
           http://www.youtube.com/watch?v=MLpfzMQVVsw#t=39
 
     1. 講演: 2氏 各45分
     2. 対談30分間
     3. 会場からの質問
 
                         (2)
 
ーー会場からの質問ーー

柳沢: えーっとですね、それではそろそろ質問の時間にしてもよろしいでしょうか?

 (※質問では無くご意見をおっしゃる方が多かったので、その部分はカットします)


Q: 人権を無視しても 科学のメリットを生かされてもいいのか?
  科学のメリットのために 人権は無視されてもいいのか?

小林:  じゃあ、わたしから。
  多分 そういう質問には お答えがずれていると思うんですけれども、
  さっき私が伝えたかった事は この場で この後 どうしたらいいのか?
ということ
  で、汚されてしまってけしからんと、 腹が立つというのは当たり前ですよね。
  完全に元通りにして欲しいと思う気持ちは 当たり前です。自分だって そう
  思います。
  でも それが無理な場合に、じゃあどうするのか? っていう時に、
  一番 自分と子どもにとって ベストな方法をさがす。
  で、どれがベストなのか?
  比べても分かりにくいところを図るための知恵が科学なんだろうと、
  そういう事になると思います、今の話しのなかにも。

柳沢: 小出さんは いかがでしょうか?

小出:  私からは 特に お答えするような事は無いと思いますが、
  科学は万能ではないし、科学が間違えることもあるし、原子力というものを
  やってきたことも、私は 間違いだ と思っています。
  それによって 被曝というリスクが 新たに加えられてしまって、
  被曝というのは メリットは何にも無くて、害悪だけがあるという そういうものです。
  ですから 今回の汚染というものは、全く 正当化できないという、そういうものが
  生じている訳で、今後 そういう正当化できない行為を どうすれば防ぐ事が
  出来るかという事を考えてほしいと。
  ま、科学も、そういうふうに きちっと考えて答えを出すべきだと思います。
 
 
 
Q: 資料の方に セシウム以外の存在とその危険、影響についてのことがあるん
  ですが、小出先生の方からは  セシウムについての危険のお話はあったんです
  が、それ以外の核種の危険度 或は影響度というものについても非常に関心が
  高いので、その辺もお示しいただけたら

小出: みなさんが心配されている放射性核種は セシウムのほかに ストロンチウム90
  という放射性核種と、プルトニウムという名前の放射性核種だと思います。
  それでよろしいでしょうか?
  もしそうだとすると、
  大気中に放出されたストロンチウム90の量は、セシウムの多分1000分の1だと 私は
  思います。そして プルトニウムは さらに また それの1000分の1位だと思います。
  ストロンチウム90は セシウム137に比べて 数倍危険度が大きいんですけれども、
    放出量が 1000分の1ですから、多分、問題にならないと思います。
  プルトニウム239とか、他のプルトニウムは 生物毒性が大変高いですけれども、
  それでも 放出量が圧倒的に少なかったので、
  私は セシウムに注意をするという事が一番大切なことだと思っています。
  ただし、ですけれども、それは 大気中に放出された放射性核種だけであって、
  先程も ちょっと聞いて頂きましたけれども、海にも放射性物質が、今現在も
  流れて行っています。
  その時には セシウムだけを注意していては 私はダメだと思います。
    何が重要か というと ストロンチウム90です。
  ストロンチウム90は 水溶性がかなり高いので、多分 大気中に出てきた量は
  セシウムの1000分の1だと私は言ったわけですけれども、
  海に流れていっているものは、セシウムと ひょっとすると等しいぐらいが流れて
  いっているかもしれません。
  ですから 今後、海の汚染を調べるという時には、
  ストロンチウム90という放射性核種に みなさんも注意をして欲しいと思います。
  しかし ストロンチウム90を測定するという事は、大変手間がかかるのです。
  ですから 中々 データがそろってこないという状態が今日まで続いていますので、
  これからは 海の汚染に関しては ストロンチウム90に関する測定という事を
  もっともっと力を入れて、国も自治体も やるべきだと私は思います。
 
 
 
Q: 小林さんの話を聞いているとなんだか夢の中にいるような話です。
  日本は 地震国 …略
  原発設置法の法律を変えないといけないと思うんです。それについてなにか。

小出:  もちろん 法律を変えるべきだと 私は思います。
  日本には 原子力基本法というのがあって、「平和目的に限る」というような条件
  がありましたけれども、「原子力をどんどん進める」というそういう法律だったん
  ですね。 私は その原子力基本法を無くして、皆さんなんていうんでしょう、
    「脱原発法」と呼んでいらっしゃるんでしょうか。そのように、原子力を これから
  廃止するという法律をきっちりと定めるべきだと私は思います。

Q: 小林先生にお伺いしたいんですけれども、
 小林先生は 小さなお孫さんとか もしかしたらいらっしゃいますか?

小林: いや、まだ残念ながら。

Q: もし、5歳以下のお孫さんがいらっしゃった場合は、
 毎日 たとえば 1ベクレルの食べ物を食べさせても ・・ 与えますか?

小林: 1ベクレルだったら大丈夫ですね、 それは。
  いま頭の中でパッっと計算しました。

Q: すみません、小林先生は 柏市に住めるということですね?

小林: はい もちろん。仕事と住む所があれば 家族で住みます。

Q: はい。じゃあ是非 近いうちに。

小林: 仕事の世話をしていただければ。
 
 
 
Q: 先ほど 柏に住むのは 全然問題が無いとおっしゃいましたけれども、
  それは、いわゆる 放射線管理区域というものに相当する地域ですね?
  という事は、放射線管理区域という、そういう区分け自身が無意味だという
  ふうに考えているという事ですか?

小林: 住むかどうかの区分け
のための基準ではありませんから、放射線管理
  区域は。 あれは、全く汚さないのに近い形で、綺麗に管理する。
  専門の方だと思いますけれども、そのための基準です。

Q: でも、その管理区域の中では 色々とやってはいけない事がある訳ですよね。
  でも、住むとなったら そういう事をやるわけですよね。
  それでも 全然 関係ないとお考えですか?

小林: それは 程度の問題ですよね。
  その自然の放射線の受けている量に比べて、どれぐらいまで増えたら、
  まァ平気かなという、その感覚、その問題です。
 
 
 
Q: 先程 小林さんは受ける線量が同じであれば 受ける影響も同じである
  とおっしゃいましたけれども、そもそも シーベルトという単位は臓器や組織
  あたりに平均化した線量をベースにしています。
  実際の生体内における放射性物質や線量の濃度を反映したものでは
  ありません。
  そして ICRPの リスクモデルというのは、放射性核種が体内で均一に分布する
  と仮定しています。 しかし、ベラルーシのユーリバンダジェフスキーは 死体解剖など
  から生体内におけるセシウム137の分布が一様ではないと、いう事を見出して
  います。
   ですから このようなシーベルトという単位に基づいた ICRPの リスクモデルを
  健康影響を考えるために使えるのかどうか? これが一点。
 
   それから、先程疫学調査における被曝対照群の問題がありましたけれども、
  この ICRPが採用しているのが放影研の研究です。
     しかし、その放影研の研究で採用している比較対照群は、
いわゆる入市被曝者
  であるのか?などの、いわゆる 内部被曝を受けた方々です。
    ですから、放影研の研究というのは、被曝をしていない方を対照群としている
  のではなく、被爆をした方々を対照群としていますので、
  この放影研の研究も 全くデタラメではないかと思います。これが二点目。
 
   それから、もうひとつ、
     国の官僚
或は学会の中から福島原発事故による健康影響の言及に圧力を
  かけるような動きがあります。例のミスター何ミリシーベルト、学会の中で自由な
  研究をさせないような雰囲気もある事、この事を研究者としてどう思うか、
   以上3つお聞きしたいと思います。

小林: 先ず、3点目の事は全く知りません。
  私の学会ではそういう事はないし知りません。
   2点目については、そのテクニカルなところは放影研の担当というか、
  当人ではないので お答えするのは適切ではないと思います。
   最初のところは 全く ご尤もですね。 体内分布が分からないと見積もりようが
  ない。それは 非常に難しい。
    所詮 シーベルト なんていうのは 目安ですから、大体の目安で安全にしておこう
  というような、たとえばラドンの被曝で、空気で周りから内部被曝して同時に
  血液からまわって、その途中で アトランダムに固体元素に沈着していく、その分布
  を正確に見積もるのは非常に難しいですよね。
  ですから 万能ではない というのはおっしゃる通りです。
       以上です。

声: 放影研の大久保先生が エビデンスレベルが低いと言っていますけれど、

小林: いや、その話は私は知りません。

声: 今インターネットで見られますけど
          日本語 http://www.rerf.or.jp/news/pdf/lss14.pdf
          英語 http://www.rerf.or.jp/library/rr_e/rr1104.pdf 
      
小林: そうですか、

声: エビデンスレベルが低いんですよ、認めています。それはどうですか?

小林: いや、それ以上は 私はよく知りません。
  あの、疫学はにわか勉強なんで勘弁して下さい。

声: エビデンスレベル低いです。
 
 
 
柳沢: 一つ わたくしからの質問をさせて頂いてもよろしいでしょうか?
 1ミリシーベルトというのが倫理的な基準であるというふうに、小林さんは仰っている
 んですけれども、そうしますと、1ミリシーベルト以下を目指している柏市の除染という
 のは どういう事になるというふうに お考えになりますか?

小林: 倫理的なというのはもう十分に低いから 適当に止めてもいいよという
 判断は正しくないだろう。
 だから 放射線の変動レベル、事実上ゼロとみなしても、変動レベルという意味で、
 見なくてもいいという所まで、元通りに近いところまで除染していくっていうのは、
 倫理的に求められているという事です。
 そうしないと健康に影響が出る恐れが高いからという意味ではない。
 そういう意味で倫理的にということです。

柳沢: それに関しては 小出さんは?

小出: わたしですか?
  私は もう繰り返して言っていますけれども、子供たちに被曝のしわ寄せをする
  という事は、私はやるべきではないと思っていますので、
  限りなく これからも 子供たちの被曝を減らすための作業というのを続けて
  欲しいと思っています。
 
 
 
柳沢: 今日の講演会は小出さんが、「原子力を研究している方と是非お話しを
  したい」という事でいろいろと当たりました。それで、「原子力文化振興財団」
  という所があるので、そこでは講師を派遣しているという事を聞きまして、そこに
  お願いをしたんですけれども、
  そこは、一方的に行くのは やるんですけれども、「対談はイヤだ」と断られたん
    ですね。でも、それでも 是非是非、今まで 税金も使って 本当に色んなコマーシャル
  もされてきた。
  「安全だ、安全だ」 という事で、コマーシャルもされてこられた財団ですので、
  「こういう緊急事態には どんどん外に出てきてお話をしていただきたい」 という
  事をお願いして、「紹介ぐらいはして下さい」 ということで、
  それで、小林先生が 「じゃあいいですよ」って言って来て下さったんですね。
  本当にありがたく思っております。
  今後も ぜひ
こういう講演会が各地で行われるべきだと皆さん思われませんか?
  こんなに税金を使って 沢山主催者の人がいて、国民的議論をしなければ
  いけないので、ぜひ、こういうことが、この会が発端となりまして出来ることを
  望んでおります。
   本当にありがとうございます。
 
                                                以上
 
 
 
 
 
 
 
葛飾市民テレビ
2013.1.19  柏講演実行委員会
 
  「東葛から問う」放射線対策と原発の明日 
  対談 (独)日本原子力研究開発機構・小林 泰彦氏 VS 小出裕章氏
           http://www.youtube.com/watch?v=MLpfzMQVVsw#t=39
 
     1. 講演: 2氏 各45分
     2. 対談30分間
     3. 会場からの質問
 
 
 
      ーー<対談> 小林 泰彦 VS 小出裕章ーー
                                                                                        赤文字は 原文


柏市 柳沢: 小林さんは 遺伝子の損傷による発がんリスクに注目していらっしゃいます。
 低線量で、出来るだけ余分なリスクは避けるべきであるけれども、
 「 1ミリシーベルトの基準については倫理的な値である 」というふうに おっしゃっております。
 「 放射能汚染については 数ある中の一つの害であって、食品やたばこの害の方が上の場合
  もある 」というふうにおっしゃっています。
 小出さんは、法律に違反する、これは 異常な事態であって、
 「 被害による健康被害 それから被害による生活崩壊のどちらを選ぶのか」 という深刻な問題
 に至っている。というふうに おっしゃっていらっしゃいます。

柳沢: 小林さんのお話しの中で、事前に 私たちが お出ししました質問で、このあたりの
 放射線レベルについて、小林さんは このあたりのレベルについて どうお考えか?という所が
 ちょっと お話が無かったような気がするんですが、よろしいでしょうか?

小林: じゃあ その点は、えーっと、柏市の市のホームページに出ている数字など いろいろ見て
 考えたんですけれども、今 私自身が、皆さんに「 こうしたらいいですよ 」って言うつもりで
 言ってもしょうがないわけで、自分だったら どうするか? という事で考えると、
 私だったら、もう 全然 気になりません。小さい子も それでいいと思う。
 もし、自分の家族がいても それは気にならない。それは 学問上の確信があります

 そして、そうですね、私が配ったスライドの最後のところ、被ばく線量の測定と公開という所、
 これは 今 非常に 市もやられているし、詳しい情報が出ている。
 ただし これから気を付けるべきことは、「 どこが何ベクレル汚れている 」っていうことよりも、
 そうではなくて、「 今住んでいる人が どれ位のシーベルトで放射線を受けているのか 」
 これを基準にし 一人一人考えるのがいい
と思いますね。

 公共施設などは 非常に低くなっていますから、全く問題ないと思います。
 それから、通学路などで、もし 所々 マイクロスポットと呼ばれているような所があったとしても、
 そこを跨ぎ越す時間、時間にすれば非常に短いので、それから受ける線量というのは
 微々たるもの。
 それよりも 長い時間を過ごす 子どもさんの寝室の窓のサンとか、屋根のトイであるとか、
  そういう所の掃除の徹底で もう少し下げる事が出来れば、多分そっちの方が有効なのかな?
  という気がしています。

柳沢: それに関しまして 小出先生のご意見はいかがでしょう?

小出: 私は先程聞いていただいたように、
 この柏を含めて広い地域が 1平方mあたり4万ベクレルを超えて汚れています。
 そういう所に 私は「 普通の人々が住むという事自体に反対 」です。


 出来る事ならば みなさん逃げて欲しいと思いますし、
 本当であれば その法律を作った日本国政府が責任を持って、皆さんをコミュニティーごと、
 どこかで きちっと生活できるようにするというのが  私は必要だと思っています。
 今 大地を汚している主犯人は セシウム134と137という放射性物質ですが、
  1平方mあたり4万㏃の所にいれば、1年間で 1ミリシーベルトになると思います。
  避けることができません。
  それだけでも もう、法律が決めている限度を超えて被曝をしてしまうという事になる訳です。


 そして 今、小林さんが言って下さったように、
 そうではなくて 局所的に汚染しているところも あちこちにあります。
  そういう所を きちっと調べて、子供達が接するような場所からはそういう汚染を除くという作業
 を、これからも ずっと続けなければいけませんけれども
 環境中で放射性物質は移動していますので、ある場所を綺麗にしたと思っても また そこが
 しばらくしたら汚れてくるという可能性もありますので、これから長い期間にわたって
 そういう作業を続けていって、出来る限り 子供を被曝から守るという事をしていって頂きたい
 と思っています。

柳沢: では 質問の2に移らせていただきます。
 同じ原子力を学ばれていらっしゃるんですけれども、お聞きになりましたように
 お二人のご意見には かなり差があるように思うんですけれども、
 それに関しまして ご意見がありましたら 小林さん、いかがでしょうか?

小林: まぁ、ご意見っていう事ではないんですけれども、
 小出さんがお示しになった資料には 科学的な間違いが多々ありますしね。
 まぁ でも、細かいことだ と思われるかもしれない。専門的には 私は非常に気になります。
 たとえば、ICRPが 半分に値切ったという表現は、あれはおかしいですね。
 DDREFのことを おっしゃっているんだと思います。
 瞬時の被曝に対して、緩慢な被曝は 1/2から1/10ぐらいの影響になるだろうという事は、
 さまざまな科学的実験事実
です。
 そのなかで、一番用心深いところを取って 2分の1をとるとか、DDREFの値をとるというのが
 国際的な合意だというふうに思っています。

小出: えーっと学問的な誤りと言われてしまうと、私としても言わなきゃいけないのですが、
 DDREFという係数がありまして、低線量で 低線量率で被爆をした時には、高線量、
  高線量率で被爆をした時の危険度よりも どれだけ少ないかというような事を表す係数です
 それを ICRPは 「2」という係数を使っていまして、
  高線量の時よりも 低線量は 2分の1になるというような係数を使っているのです。
   そして、今 それは 慎重な過程だとおっしゃったけれども、先程 聞いていただいた、
 ベイグという米国の委員会では 1.5です。 確か小林さんの資料にもあったと思います。
 むしろ ベイグの方がずっと厳しく見ているわけですし、
 私は 先ほど 原爆被爆者たちの実際の疫学データ、人間の物を見ていただきましたけれども、
  人間の疫学データは むしろ低線量の方が 危険度が大きいということも示しているのです。
  ですから 簡単にDDREFという係数を使って、低線量のリスクを値切るということは、
  私は 正しくないと思っています。

小林: それは値切っているんではなくて、
 えーっと じゃあ、先程 今 仰った原爆被爆者データの所で お聞きしたいと思いますけれども、
 低線量ほど 1シーベルトあたりの過剰相対リスクが大きくなる。
 この時のコントロールは 何ですか?

小出: これはだから、コントロールというか 何キロごとの被曝の基準がありますよね、
 何ミリシーベルトから何ミリシーベルト。そういうものを 一番低いものから順番に積み上げて
   いって、高いところまで、先程の図に示した通りです。

小林: これ、なにを コントロールに取るかで、そのデータも出ますよね。

小出: それは 3キロエリアの集団だったと思います。

小林: そのコントロールの取り方で、もともと 有意差が全然ないようなところ。
  どれを 1にするとどうなるか? という事にしても あまり意味が無いと、

小出: おっしゃるとおりです。 ただし、これは原爆という非常に特殊な集団を取っている
  のであって、 コントロールが どこまで正しいかというのは、それこそ また議論が起きてしまう、
  ということなんですね。

小林:  そのとおり。 だから、コントロールの取り方によって、逆に線量が低くなるほど シーベルト
 あたりの過剰相対リスクが低くなるという結果も導き出せる。
 つまり、どうにでも出せるという意味で、本当に何が起きているのかという議論をするには
 あまりふさわしくないと。

小出: ですから、疫学というものは 今 小林さんがおっしゃってくれたけれど、統計学に
 基づいているわけだし、どれだけの候補を集めるかという事で違ってしまう訳で、大変難しい
 学問だと思いますけれども、やり方によって いろんな結論が出てきてしまうという、まだ
  そういう段階にある訳ですね。

小林: それで 私だったら こういう特定の見方だけを出すような扱い方はしないで、

小出: もちろん だから いろんな

小林: 医学データは 結論が出せない状態である、まぁ、ハッキリ言えば
 ゼロから100m㏜の間は言いたい放題ですね。 何を言ってもいい領域になっている、
 しかも ゼロと言っても、場所によって 人によって違うわけで、
  そこで これ以上 本当の事を知りたいと思ったら やはり、メカニズムの研究で 一つずつ解明
 していくしかないのかなぁと考えて、そういうふうに 今 大勢の人が努力していますよ という話
 を今日させていただきました。

(客席:安全だって言えないだろ!)

小出: そうですね、ですから 疫学だけでは証明できないという

小林: そうです

小出: 範囲が必ずある訳で、そこでは実験もしなければいけないし、
 モデルもつくらなければいけない という事になっている訳です。
 ただし それを全部踏まえた上で べイルにしても ICRPにしても、
 低線量でも危険は直線的に存在し続けると考えるのが、科学的に妥当だと言っている。


小林: そうですよね、それは 全てのリスクについて そうですよね。
  絶対に安全という事は 誰にも証明できない訳です。

小出:  そうですね。

小林: リスクはある。ただし その大きさを どうやって定量的に調べようか、
  把握しようか という所が努力すべきところだと思います。

小出:  そうですね。

小林:  普段の生活で感じて、生活の中では リスクは あまり感じないわけですね。
  まぁ、そういう日常バイアスというものがある。 たとえば 今日 ここに来られるのに歩いて
 来られた方、車で来られた方いらっしゃると思いますけれども、縁起悪い事 言って申し訳ない
  けど、「 帰りに交通事故に遭わないだろうか 」とか、普通考えないですよね。
  しかし それは ゼロではない、リスクは 必ずある。
  でも 本当は 皆さん 日常生活の中で そういうリスクを何となく感じて 保険に入ろうか、
 どれぐらいの保険に入っておこうかとか、或は 飛行機で行った方がいいかな、列車の方が
 いいかな、という事を判断しています。
 ま、そういう日常的な感覚を、日常的な感覚の中に、同じように、

(会場:ザワザワ)

板倉: 会場からの発言は 後で お願いいたします。

小林:  信用しないと、特別なリスクで考えてしまうとね、比較は しにくくなるんじゃないかな
 と思います。

柳沢:  えっと、すみません、次の質問をさせて頂いてよろしいですか。
 環境中に 今 放射能が いっぱいある状態になっておりますけれども、
  これは そんなに気にしなくても OKと小林さんはおっしゃっているんですが

  そうしますと たとえば レントゲンでは、何回ぐらい浴びても OKっていうふうに、
小林:  いや、それはおかしいですよね、必要以上のレントゲンをしてもしょうがないし、

柳沢:  そうしますと 今、この辺では 初めの頃は 何日間に 一遍ずつレントゲンを浴びている
  みたいな状況だったと思うんですけれども、 えー、何のメリットもなく放射線を浴びせられて
  いる状態ではないかと思うのですが、

小林:  そうですね、おっしゃるとおりです。

柳沢:  そうですよね。
  では、年間1ミリシーベルトというのは 権威ある学者が認めていた世界的な基準だったと
  思うんですけれども、 これは 急に 20とか、100とかの数字が出てきているんですけれども、
  ちょっと 資料の方で分からなかった部分がありまして、年間どれぐらいまでだと 大丈夫、
  100という数字が小林さんの資料にあったんですが、それは年間でしょうか?

小林:  あ、私の資料ですね。
  これはね、年間ではなく まぁそう長くはない、何年も続く事は考えているわけではなくて、
  その事故の直後のひとしきり という考え方です。
  別に 年間とは 決まっていません。
  少なくてもある短い期間に 100ミリシーベルト以上を浴びると有害疫が出る可能性が強い、
  それも証拠がある訳ですね。
  そこは 絶対に避けたいという事で、想定避難を含めてだれも100ミリシーベルトを超えない
  ようにという事が、最初の段階の措置になる、そういう考え方です
   発がんの影響もあるし、発がんリスクの増加も 最新の広島のデータだと、200ミリシーベルト
  から優位になりますけれども、大体そのぐらいという事です。

柳沢: では 次の質問です。
  内部被ばくが軽んじられて無視されてきた歴史があると思うんですけれども、
  それについてでは、小出さん。

小林:  お話しした通りで、内部被ばく 外部被ばくを、あ、先生の方ですか? どうぞ。

柳沢:小出さんから、

小出: えーっと、内部被ばくも 外部被ばくも同様に危険です。
  どちらも 安全ではなくて どちらも危険です

  ですから 外部被ばくも避けなきゃいけないし、内部被ばくも避けなければいけません。
  特に 内部被ばくの場合は、 ま、外部被ばくというのは外にある放射性物質から被ばくを
  するわけですから、逃げれば被ばくをしないで済むようになる訳ですけれども、
  内部被ばくというのは 体の中に放射性物質を取り込んでしまう訳ですから、
  たとえば これ(コップに入った水)が汚れているとすると (ごっくん)飲めば、
  私の体の中に放射性物質が入ってしまう。
  ですから、もう 私は どこへ逃げても それと一緒に動いてしまう訳ですから、逃げる事が
  出来なくなります。
  ですから、内部被ばくというのは大変コントロールが難しいという意味で、
  出来る限り注意をして避けなければいけない と思いますし、
  特に 子供に関しては 汚れたものを出来る限り与えないという注意を私はして欲しいと
 思います。特に 学校給食であるとか 子供が食べるという、そういうものに関しては出来る
  限り注意して、汚染の少ないものを回すと、そういう方策を取るべきだと思っています。

柳沢: それに関して ご意見がありましたら。

小林:  いや、全く同じ意見ですけれども、ただ、言葉の使い方で ちょっとお願いなのは、
  「安全か危険か」っていう分け方はよくないですよね。 科学的じゃないし。
  「汚染」というのも、それは放射線管理区域で その、きちんとしつけられて作業をしてきた
  そのしつけの名残で、「 汚染していないところは全く綺麗か? 」そうではないですね。
  放射線管理での汚染というのは 「あるはずの無いものがある」そういう汚染ですから、
  放射性物質があるかないかとは関係が無い。
  たとえば お水の中に わざと入れた実験用の実験に使っている放射性物質が混じった汚染
  ですけれども、 じゃあ、地球の大気の中で、宇宙船でつくられているトリチウムが入って、
  入っているんですけれども、 それは 汚染か? と言ったらそれは言わない。
  普通にあるものには言わない。
  そういう所でなんか、必要以上に 神経質になってしまう言葉使いは、
  一般の人にお話しするのはどうかなと思います。

小出:  私は むしろ安全と危険を使い分けていないんです。
  私は、放射線、放射能というものは 全て危険だと言っている

  ただし、それは 量によって 危険の大きいものから危険の小さいものまで、ずーっと続いている
  のであって、「安全は むしろない」と 私は言っているのであって

小林:  はい、それで結構です。

小出:  危険という言葉は 私は使っていませんから。

小林:  程度問題ですね。違いの程度問題。

小出:  そうです、程度の問題なんですけれども、
  どんなに低いものでも 危険があるという事を まず認めた上で議論をしなければいけないし

小林:  もちろん

小出:  はい。

柳沢:  次の質問ですが、科学というものについてちょっとお伺いしたいんですが、
  科学というのは なんだ というふうに思われるでしょうか?
  科学者として どういうふうにあるべきだ と思われるでしょうか?
  科学から誘導される利益と人の健康リスクをどのように思われるでしょうか?
  それについて小林さんから

小林:  はい、科学には 二つの役割があると思います。
  一つは、人間の生活を安全に豊かに便利にする科学。物理的な心ですね。
  もうひとつは 訳の分からない不安、恐ろしい事、理解できない事を減らして、心の平穏と
  言いますか、あ、わかった、知らない所が分かった。
  「 だんだん知っている世界が広がった 」という、そういう喜びのもとにですね、そういう営みで。
  で、世の中で、この複雑な世の中で、「 物事をどっちにしたらいいだろう? 」と決めて、いろいろ
  と迷う時に、一番多くの人が納得できる物事の決め方が、科学の実験で明らかになって、
  「 ああこういうだ 」と思って決めていく。  そういう事なんだろうと思います。

小出:  それは、その通りだ と思います。
  ただし、科学というのは要するに、
  自然、世界というものが、どういう姿なのかという事の真実を知りたくてやっているんですね。
  で、長い間 科学をみんな、沢山の人が関わってやってきた訳ですけれども、
  「 知れば知るだけまた分からないものが広がってくる 」という、
  そういうのが科学という場所の世界でした。
  だから、科学というのは 非常に大切なものです。
  わたしも 科学に携わっている人間として そう思います。
  人々を平和に、そして 豊かにするというためにも大変力を持ったものだと思いますけれども、
  でも 「 科学は万能ではない 」のです。
  必ず いつも「 分からないものがある 」というのが、むしろ 科学の本質になっているわけ
  で、「 全てが もう分かってしまっている 」というふうに、科学に携わる人が思ってしまって、
  「 自分たちの判断が必ず正しい 」と思いこむようなやり方は間違いだ
と、私は思います。

小林:  もちろんそうですね、誰も反対しないと思います、科学者ならば。

柳沢:  日経新聞にですね、ある原発が非常に問題、地下に断層があって、
  という事が発表されたと。 しかし それは、新聞の中では
  「 これは 科学的な事実であって、経済的には別なんだ 」という書き方がしてあったりして、
  中々、科学の先生のお二人の前で、科学というのは 本当に、あの、今 軽んじられていると
  いうのか、別の視点から物事が動いているという事が凄く不思議なような気がしております。
  で、今日は 放射線の話ということで、小出さんは 原発の事を お話しされましたけれども、
  皆さんも 小林さんにも そこら辺を どのように思っていらっしゃるのか、
  あのー、お聞きしたいと思うんですけれども、やはりダメでしょうか?
  今日は ダメという事でしょうか?

小林: なんですか?

柳沢:  原子力の今後について どういうふうに思われるか? ということについては、
  お話はいただけないでしょうか?

小林: ああ、そうですね、
   いやぁ、あんまり 素人の国会談義をやってもしょうがないですけれども、
  原子力発電をどうするか?という事については、私は 多分 国の エネルギー をどうするか?って
  いう事に 意見を持っている人や、電力供給をどうするか? っていう事のテクニカルが分かって
  いる人も 一緒に交えて議論をしないと、
  多分、私と小出さんだけだと素人談義になって、終わるのかな、と思いますね。

小出:  フフッ・・・

柳沢:  ま、本当に今日の講演会は、ここ柏市というのは首都圏の入り口で、
  で、電気も、福島の方から来ている電気も使いながら、
  それで 放射能が下りてきてしまって、ホットスポット になったという、そういう場所なんですよね。
  ですから、本当に 今日の講演会は、そういうとても、
  あの、大きな意味のある講演会だというふうに思っているんですけれども、
  では、どうしましょうか。

小林:  ひとつ 私から 小出先生に質問いいですか?

柳沢:  はい、どうぞ。

小林:  最後のところのスライドに書いてありました、
  「一人一人が決めるべきこと」というのは 全くそうだと思うんですけれども、
  この地域の子どもたちの健康を守るために、具体的に 今 どうするのが一番いいと、

小出:  えー、本当の事を言えば、子どもを中心として この地域から逃げる事が正しい
 と 私は思います。 ただし、さっきもそれも聞いていただいたけれども、
 逃げるという事、その事自身が猛烈な苦難を伴ってしまうので、容易なことではありません。
 それで 今 現在 人々がこの地域で生きているわけだし、子どもたちも生きている訳です。
  私は 何度も言いましたけれども、「子供だけは とにかく被ばくから守りたい」と言っている
  わけで、
   子どもが集中的に時を過ごす場所、学校の校庭であるとか、幼稚園の園庭であるとか、
  地域の公園であるとか、あるいは 人々が住んでいる、ま、ご自宅でもいいけれども、
  子どもたちが泥んこになって遊ぶような場所の土は まずは剥いで欲しいと思っています。
  ただ剥いだところで 放射性物質が無くなるわけではありませんので、
  それを 今度は どこにどうするか? というような困難な課題がまた持ちあがってくるという、
  でも やって欲しい と私は願っていますし、
   それから 内部被ばくを避けるためには、学校給食であるとか、子供が とにかく食べるもの
  に関しては 注意をして、行政も もちろん一緒になって、子供たちに 放射能汚染の極力
 少ないものを回すと、そういう対策をとって欲しいと思います。

小林: 私は 少し違いますね、
 基本的には 良いんですけれども、放射線のリスクの事だけを考えると そうかもしれないけど、
 残念ながら、現実には もっといろいろ、普段 見えていないリスクがあって、
 そちらの大きいリスクを忘れて 目の前の小さな放射線の事だけにとらわれると


(会場騒然「えーっ」)

小林: その 「えーっ」とおっしゃった方はね、大きい小さいを比べる物差しが、違うんですね。
  それは 科学的なデータで比べないと、感覚で言っていても しょうがないと思います。
  ま、専門家は そういう事のために助言をする役割があるんだろうと思います。
  たとえば、もし 自分が住んでいたとしたら、
  給食だったら、今の流通しているものの放射性物質の内部被ばくのリスクよりも、
  圧倒的に食中毒の事を気を付けてほしい。

(「えーーーーっ」ざわざわ)

小林:  小さいお子さんを持っているお母さんは そうじゃないですか?
  あるいは 木のお金があれば、通学路で大きな車がビュンビュン通るところを
  ひょっとしたら引っ掛かりそうになりながら行く。

柳沢:  すみません 静かにお聴きください、貴重な時間ですのですみませんが。冷静に。

小林:  いや、結構です。
  意見を聞きたい方だけに お話をする事にしますから、押し付けませんから大丈夫です。


 
 
 
 
 
 (10) のつづき
 
 平成23年7月8日、千葉県東葛6市に 中村尚司氏らの文書が出される以前
の世の動きを見てきました。
 このような背景の中で この文書は書かれているわけです。
 
 
 福島第一原発が放出した放射性物質は 日本全土を汚染し、特に 福島を中心
として 東北・関東に 放射能管理区域相当の地が、突如 広汎に出現しました。
そして、そこに住む 数百万の老若男女が 年1m㏜以上の被曝を余儀なくされる
ことになったのでした。
 
 
 これを見た放射線の専門家らは、この状況は 「 大したことではない 」という印象
を 人々に刻印すべく、 一斉に 大キャンペーンを始めました。
それは、「科学的」という 水戸黄門の印籠をかざして、年1m㏜で 人々の被曝を
守っていた従来の法令を、事実上 葬り去ることでした。
 
  ここで 重要なことは、「 科学的(or事実)であれば 法令は無視してもよい 」
 というメッセージを、「 非常時だから 」という前提を設けずに発したことです
 しかも、中央政府や地方行政が、彼らの言動を黙認するばかりか、積極的に
 その言を受け入れて行動したことです。
 これは、物凄く危険なことで、今後の前例になりかねません。
 
   @ 武田邦彦氏の発言は、このことに 人々の注意を喚起することだったでしょう。
 
    すでに 4月11日 政府が公式に ICRPの勧告を受け入れて 「現存被曝」状況での
    年20m㏜の公衆被曝限度を決定した後なので、中村氏は これを前提( これで 
    「問題ない」という立場で )に語っており、放射線被曝の健康影響についての細かな
    科学論議は避けています。
 
  一方、事故後の被曝環境下で 今まで通りの生活をする住民にとっては、
専門家の「 大したことはない 」というメッセージは、自己のあり方を肯定し 安心
するためには 願ってもないものでした。 彼らを救世主のごとく思った人々も 
たくさんいました。特に、行政や企業関係などの人々は そうだったでしょう。
 
  しかし、中には、先の柏市等の住民たちのように、専門家や行政に不審を懐き、
自ら さまざまな行動を起こした人々もいました。       
 放射線の専門家の言は、この中村氏について 少し検討したように、「 大した
ことない 」が先行し過ぎていて、結局 被曝環境下に 人々を放置するだけの
メッセージだったため、専門家という社会的地位 と 「科学的」という黄門さまの
印籠をかざした言葉は、シロウトの頭を イタズラに混乱させ、地域社会の人間関係
を裂いていったのでした。 
                                      (5)    (7)
 
 
 ただ、ある福島の人が言っていましたが、「 彼ら専門家の当初の目的は 成功裏
に終わった 」のでしょう。 「 なぜなら、被曝環境下に 今も 人々が残って、日常の
生活を送っているのだから・・・ 」と。
でも、彼ら専門家も そのために 手痛いor致命的な疵を負ったことは確かでしょう。
 
 
 
               ◇      ◇     ◇     ◇
 
 
 東葛6市に出された この文書には、国立がん研究センター 藤井博史氏も見解を
寄せており、これは ICRPに依って 細かな数字を挙げて 被曝影響を述べて
 
 そこで、今 この資料によって、
 福島第一原発の放射能汚染でもたらされる健康影響の程度を考えてみます。
 
  確率的影響の発生頻度を ICRP 1990年勧告は、
 1m㏜/年当り、致死的発癌が 5人/10万人、重篤な遺伝的影響 1.3人/10万人
 と見積もっているそうです。    
 
 ■ 例えば 柏市の人口は 約40万人なので、この事故によって 一生の間
  致死的な癌を発症する人は 約20人を下らないということになります。
 
  致死的とは、癌を死因とするという意味でしょうが、そうでない癌や また
 に至らない健康傷害は ここでは計上されていないわけです。こうしたものが
 この何倍になるのか分りませんが、今 仮に 10〜100倍とすると、
  柏市40万人のうち、フクシマを要因とする健康被害は、200〜2000人を下らない
 ということになります(1m㏜の追加被曝による健康影響)。
 
       参考: 柏市では、地上1m 
            6月16日:0.42〜0.47μ㏜/h、 12月22日:0.08〜0.38μ㏜/h
  
 ■ 東葛6市全域では、
  6市の人口は、
   野田市:約15.5万人、流山市:約16.8万人、柏市:約40.6万人、
   我孫子市:約13.1万人、松戸市:約48万人、鎌ヶ谷市:約10.8万人
   ――― 計 144.8万人
 
   そこで、上と同様にして 計算してみると、
   1m㏜被曝での致死的癌発症は、 72人    144.8×5/10=72.4
    1m㏜被曝での健康影響は、 720〜7200人
   ということになります。
 
   東葛6市一帯に 3万〜10万㏃/㎡の土壌汚染をこうむっているので、
  この数字は、 最低限の見積もりだということになります。
 
 
 
  もし、ICRPの数字が正しいとすれば、
  自然放射線のであれ フクシマによる被曝であれ、1m㏜の被曝によるリスクは 
  このようなことになります。
 
     ※ 積算被曝線量の評価がなくては、そのリスクを より正確に出せないわけですが、
      中村氏は
         東葛地区のような低い線量での被ばく線量の推計は 非常に困難 ・・・
         自治体独自でやることも出来ますが、ものすごく大変な作業量を伴い、不可能だ
      と言って、市ごとに ↑のような計算だけでもする親切さえなかったようで、各自治体
      としては、事態に対処するだけの判断材料よりも、 「安全・安心」メッセージだけを
      これら専門家から 一方的に伝えられたのでした。 或は、自治体が欲するような
      「安全・安心」の見解を、これら専門家は述べたとも考えられます。
 
       中村氏の言は SPEEDIを適切に公表しなかった文科省や安全委の「 言い訳 」と
      良く似ていることに 注意して下さい。
 
 
 
    以上、
  年1m㏜の被曝限度は 中村氏が 正しく語っているように、 
 
      1年当り1m㏜ という一般公衆に対する線量限度は、安全と危険の境とは全く違う数値で、
   これは 平常時において、放射線を使用する施設がこれを超えないように施設を管理する
   ための基準
 
  であるわけで、 何も この数字が安全というのでは、まったくありません。
  すなわち、1m㏜/年は 安全の「しきい値」ではないわけです。
 
       ※ (大雑把な 自然放射線のリスク見積もり)
         日本人の自然放射線による被曝は 1.5m㏜/年だそうです。
         したがって、日本人が 一生の間に浴びる自然放射線は、
           <日本人の平均寿命(2012年): 女性 86.41歳、男性 79.94歳 >
         人生80年として 120m㏜。  1.5×80=120 
         よって、自然放射線被曝による致死的発癌件数は、
           10万人当たり 600人ということになります。  120×5=600
         癌で死ぬ人は 10万人当たり 3万人ということなので、
         その要因のうち 自然放射線であるのは、
                       600/30000=1/50。 
         即ち、癌死者の50人に1人が 自然放射線を原因としていることになります。
        
         また、
         致死的発癌以外の自然放射線による健康障害を この10〜100倍とすると、
         10万人当たり 6000〜60000人が、バックグランドによって 一生のうちに
         健康を害しているということになります。 
         すなわち、5〜50人に 3人の割になります。
 
         この見積もりでは、癌以外の健康障害のリスクを 致死癌の10〜100倍として
         いますが、これが もし妥当だとすれば、自然放射能の健康影響は 想像以上
          に大きいことになります。 
         ICRPが癌以外の健康影響を認めようとはしない理由がもしかすると、ここにある
         のかもしれません。
 
 
 
   また、藤井氏の文書にも、
    放射線発がんの生涯リスクには 被曝時の年齢が影響する
  とあるように
  年齢が低いほど リスクは 高まるとされているので、若年層では ↑の数字の 
  割合が もっと高くなります。
        氏の文書は、この事への言及が舌足らずで、もっと詳しくすべきであった!
   これが意味することは、その自治体の将来世代に 現世代以上の負担を
  残し、当該自治体の脆弱化を結果するということです!
 
   少子高齢化が深刻化しつつある中で、このことは 由々しきことです。
 
 
 
   まして、20m㏜/年というのは、たった1年間で ↑の数字の20倍のリスク
  を被ることになる値なわけで、2年間であれば その2倍の40倍になること
  になります。
   すなわち、10万人当たりの致死的癌の発症は、
   1年間の被曝で 100人 5×20=100)   ie. 1000人に1人の割り
        2年間の被曝で 200人           ie.     500人に1人の割り
  になるわけです。
 
  
   事故から 2年半以上経った現在も、この20m㏜/年を引き下げることを
  する気配もない安倍政権や福島県当局は、一体 どういう料簡でしょうか?!
     誰のために 行政を行っているのでしょうか!
 
 
   否、彼らは 夢うつつで、正気を失って 国や県の操縦席に座っているのでは
   ないでしょうか? これが、飛行機やバスの運転手なら、その夢うつつの者を
   のんびり揶揄して済まされるものでなく、即刻 彼を その席から 引きずり出さ
   なくてはならないはずなのです。 
 
 
          
                         (おわり)
                                  平成16年3月
 
 
 
 (9) のつづき
 
  では、それは 何だったか?
 
 もし、年1m㏜の追加被曝限度を適用すれば、200万人の住民を避難させ
なくてはならなくなり、政府は これはできないと判断したわけで、日本学術会議
も そう考えたわけですが、 問題は その「できない」理由です。
 
 これが、明瞭ではありません。
ICRPがどうのこうのと言う前に、わが国の法律 1m㏜/年で住民を守ること
捨てた理由を、我々は ちゃんと聞かされたでしょうか?
 
よく聞かされたことといえば、先の 日本学術会議会長・金澤 一郎氏の談話 にも
あるように、
 
  おびただしい数の人が避難しなければならないことになり、かえって 避難者の多くに
  そのことによる身体や心の健康被害などが発生する危険性があります。 そこで、・・・
 
と、「 ひとえに被災住民のため 」 というような恩恵的な言い方ばかりです。
 
 私は、これを 卑怯な言い方と思います。
 
 
 この談話で、ICRP防護基準の「3つの原則」を述べるなかで、
 
  第2に、今回のような緊急事態に対応する場合には、一方で 基準の設定によって防止
  できる被害と、他方で そのことによって生じる他の不利益 (例えば 大量の集団避難による
  不利益、その過程で生じる心身の健康被害等) の両者を勘案して、リスクの総和が 最も
  小さくなるように最適化した防護の基準をたてること。
     ・・・
  このように、ICRPの考え方によれば、健康を守るためには被曝線量は低い方がいいことは
  当然ですが、被曝線量の限度を低く設定すると、そのことにより他のデメリットが生じることが 
  あり、これらを相互に比較して、最適な防護が得られるようにすべきだということになります。
  緊急時には、単に 線量を最低にすることではなく、様々な要因を考慮して、合理的に達成
  できる限り被ばく線量を低く保つことが必要なのです。
 
 と説明しています。
            正当化、 最適化、 線量限度
                 ICRPによる放射線防護の最適化の考え - ATOMICA -
 
  これが、いわゆる「 放射線防護の最適化 」で、ICRPの考え方の功利主義を 
よく表しているものです。
 
 人はみな このような功利的な考え方をするわけではありませんが、ICRPは
その考え方を 平気で 各国に勧告するわけです。そして、日本の専門家(科学者
も 政府も これを有難がって、頭の上に押し戴いているのです。
            ――― この構図の異様さに、我々は 気づくべきだろうと思います。
 
 
 
 今、注目したいのは、大量の集団避難による不利益 と言っていますが、この不利益
は 誰の不利益なのか? ということです。
 事故以来 強調されてきたのは 「被災住民の不利益」ばかりでした。 
 
 住民は もちろん いづれにしても不利益を被ります。 当り前のことを強調する
ことで、本当の意図or事柄を隠すという態度は、かの枝野官房長官も この談話
の主も同類でしょう。 
 
 そこで言われていないことは、
 
 ① 避難or移住に対処をする 意思も 能力も、科学技術の先進国であり
  世界の経済大国である日本の行政は もっていないという事実。
 ② 避難or移住で生じる不利益は、被災住民だけではないという事実。
 
でしょう。
 
 
  ①については、原発事故を起してしまったわけなので、本当の意味での
  行政能力のレベルは、もはや 国民の眼には明らかです。
   彼らが 「 今までのあり方が間違っていた、申し訳ありません 」と深刻な
  反省をして 国民の前に 俎板の鯉になろうという姿勢を示せない限り、
  このような者たちに、国の将来を託するのは慎重にならざるを得ません
 
     ⋆ 国民or住民を騙して 悲惨な状況に導くだけの行政能力には長けていました。
 
  ② 被災住民以外の誰が 不利益を被るのか? 
 
    前記事の欄外に掲げた 経団連会長や経済同友会の新旧両代表幹事
   の発言、さらに原子力委員会の内部資料を見ても分るように、
   彼ら経済界や原子力を推進してきた当事者らは、3.11後も 従来のやり方
   ・考え方を 何ら変更する気はないのです。
      @ YouTubeの 経済同友会トップの面構えを見ても、自信に満ちて堂々としています。
    首都東京が 壊滅するかもしれなかった危機を経て、なお 精々 東電送電圏
   東京に集中した 本社機能を見直す程度の アイディア しかなく、従来の企業
   あり方に 深刻な疑問を懐けない 企業経営者の この鈍感さに、我々は 注目
   すべきだと思います。
 
    彼らは 所詮 己が利益を追求する商売人でしかなく、そういう者らに 堂々
   と 国の運命を左右させている 今日の政治・経済のあり方そのものが、実は 
   政府をして 年1m㏜を捨てさせたのではないでしょうか?
   
    すなわち、年1m㏜で 一番 不利益を被るのは、国際的に広がった 今日の
   政治・経済体制だったはずです。  被災住民や一般の国民の不利益など 高
   が知れているわけで、 避難or移住 及び それに伴う負担を 自らの責任として
   背負う気のない この国の政治・経済 及び学問を主導してきた者たちこそが
   最大の不利益を被る者であったはずなのです。
 
    いわば、3.11以前のあり方or理想が崩壊すること、これが 最大の不利益
   だったはずではないでしょうか? 
   しかし、そもそも この従来のあり方or理想は、年1m㏜を犠牲にしてまで
   後生大事に守らねばならないほどの価値が、我々にあったのでしょうか?
 
 
 
    日本学術会議の会長・金澤氏が、その専門家としての権威で、ICRPの
   功利的な思想を唱道して、経済人や官僚を安心させたのは、まさに この
   ICRPが 3.11以前の学問活動や経済活動の破綻を隠し、その継続を保障
   してくれているからでしょう。 
   「放射線防護の最適化」という思想の真意は、まさに ここにあるからです。
    すなわち、原発事故によって、従来の政治・経済体制 及び 原子力推進を
   破綻させないために、ICRPが用意した魔法が「最適化」だったのでしょう。
 
    このICRPの魔法は、しかし 人間の倫理性を 麻痺させることなしには、
   成立しません。この麻痺の薬が 功利主義(メリット・デメリット)です。
   人間我々の心の中にある卑しい損得勘定に訴えて、善悪の倫理的感覚を
   麻痺させるわけです。
 
 
 
   そして、大抵の専門家(科学者)が このICRPの魔法に簡単にかかるのは、
  まさに、科学研究というものの本質が、人間の心の奥にある損得勘定
  に根を張っているからでしょう。
   仏教(唯識)では、これは 末那(マナ)識として 古くから知られている
  もので、科学者の行為が 社会に多くの災害を引き起こしてきた理由は、
  科学(者)というものが、本来 この末那識を克服できないからです。
 
   また、実存哲学というのが 西欧にありましたが、ある人は 我々人間を
  美的実存・倫理的実存・宗教的実存の3タイプで考えました。
  そして、科学活動は 経済活動とともに、美的実存を越ええない・・・。
 
 
     
 
 
  
 
 

 
   国益・国民本位の質の高い政治の実現に向けて   2013年1月15日
                    一般社団法人 日本経済団体連合会
    2013年10月23日    政策評価について
 
    ※ 経済界の責務は、
       経済界としても、これまで以上に積極的・主体的な取り組みにより、経済の好循環
       を実現していく覚悟である。
      というような 脂ぎった元気の良い所にあるのではなく、経済活動の倫理性にある
      のではないのか?!
       政治に要求するのは、いい加減にして < 電力会社、原子力機構に多額寄付
      というふうな不明朗な行為を、その活動から一掃することの方が先決である。
 
           否、福島第一原発事故に対して、経済界は 何の責任もなかったのかどうか?
     ――― 政策評価という傲慢なことではなく、自らの経済活動の評価を 第三者に
     資金を出して やってもらうことこそ、国のためにも 経済界のためにもなるのでは
     ないだろうか? もちろん、この第三者は 信用格付をするのではない。企業活動
     が国民に不利益をもたらしていないかどうかという観点から評価するのである。
 
       この観点からは、東電送電圏で活動する企業は、福島第一原発事故に対して
     応分のマイナス評価をされて しかるべきだろう。
     その最大の減点項目は、事故後にも なお 事故に対する己の責任が ピンときて
     いない鈍感さである。
 
                                        合掌
 
     
 
 
 
 
 
 
                            (つづく)
 (8) のつづき
 
 2011年4月1日の東京新聞の記事から
 
  原子力安全委員会の代谷(シロヤ)誠治委員は 31日の記者会見で、福島第一原発の事故
 が収束した後、放射能汚染が残った地域に住民が住み続ける場合に限って、一般人の被曝
 線量限度を引き上げるよう検討を始めることを明らかにした。
  現在の上限は 年間1m㏜。 国際放射線防護委員会(ICRP)は 2007年の勧告で、
 事故からの復興期は 1〜20m㏜が妥当と設定している。
 代谷委員は 「 年間の放射線量が 1m㏜以下にならない場所も出てくる。そういった地域に
 戻ったり、住み続けたりする際は、何らかの基準を設けないといけない 」と述べた。
  年間の被曝線量が 100m㏜を超えると、発がんの恐れがわずかに高まるとされる。
 日本では、原発事故などの復旧時を想定した基準は これまで設けられていなかった。
 
  一方、代谷委員の会見に先立ち、ICRP日本 メンバーの丹羽太貫オオツラ)京都大名誉教授
 らが 31日、都内で記者会見、07年の勧告内容について解説した。
  丹羽教授らは 放射線物質の放出が止まった後も 汚染地域は残るとした上で、そこに住む
 場合は 年間1〜20m㏜内が妥当とされていると強調。 「長期的には 年間1m㏜を目標に
 している 」と説明した。
 
 
 
 このように観測気球を上げた後、
  4月11日午後 枝野官房長官記者発表 により、
 日本国民に 20m㏜/年の被曝線量限度を適用する決定が発表されました。
 
  「計画的避難区域」・・・その基準は、国際放射線防護委員会(ICRP)と国際原子力機関
  (IAEA)の緊急時被ばく状況おける放射線防護の基準値、年間20〜100m㏜という基準値
  を考慮して、事故発生から1年以内に積算放射線量が20m㏜に達する恐れがある、
  こうした地域を指定をしたいと考えております。
 
     【報道発表】計画的避難区域、緊急時避難準備区域の設定(平成23年4月22日)
 
 
 この意味するところは、
 
  ① 日本国は、自ら それに対処する法律のないまま 原発推進という国策
   をなしていた 半人前の国だということを、内外に認めることになったこと。
 
  ② 事柄に対処できないために、十分な検討をすることなく 外国の権威を
   盾に、その勧告を そのまま 自国の法律として取り入れたこと。 
   すなわち、国の主体性・自律性を大きく損なったこと。
 
  ③ 自らの過失で起した事故にもかかわらず、その上に その被害者を 従来
   の法律の保護から外してしまうという 倫理問題を、国家が抱え込んだこと。
 
 
  しかし、
 こうした 国家的リスクを冒してまでも この決定をしたのは、何といっても
  
  ④ 広汎に 出現した放射線管理区域相当の大地に、人を住まわせること
 
 という、事故以来、彼らが追求してきた課題の達成だったでしょう。
 
    3.11以前は、そこで 飲み食いしてはならず、中のものを 外に持ち出すには、
    厳しい線量チェックが必要な場所でしたし、もちろん、そこに 子供は立ち入ることは
    できない区域でした。
 
  もし、年1m㏜の追加被曝限度という 従来の法律を適用すれば、
 200万人の住民を避難させなくてはならなくなり、彼らは これが堪えられない
 と判断したわけです。
 
  何が堪えられなかったかというと、
 避難or移住先の確保、生活再建の費用或は賠償費用、全国への社会不安の
 波及・・・と 色々ありますが、彼らの最大の懸念は そこにはなかったはずです。 
 もちろん、被災住民のことを 最優先に、これを決定したのでもない!
 
 
  では、それは 何だったか?
 
 
 
 
  ここに、
  2か月ほど経った 6月17日の日付で ↓ のような文書があります。 
 
   今回のような放射性物質による環境汚染が発生した場合にも、年間1m㏜という平常時の
   線量基準を維持するとすれば、おびただしい数の人が避難しなければならないことになり、
   かえって 避難者の多くに そのことによる身体や心の健康被害などが発生する危険性が
   あります。 そこで、ICRP の 2007年勧告は、緊急時における最適化の目安とする線量を
   1−20mSv、20−100mSv、100mSv 以上(急性または年間線量)の3つの枠で示し、状況
   に応じて、それぞれの枠の中で適切な線量を選定することを勧めており、今回のような
   緊急事態では、年間20 から100m㏜の間に適切な基準を設定して防護対策を講ずるよう
   勧告しています。これを受けて、政府は最も低い年間 20m㏜ という基準を設定したのです。
 
  ――― この20m㏜は、「 ひとえに 被災住民のことを思って 決定したのだ 」
  と、歯のうくようなことを言っています。
 
   これは、日本の科学者82万の代表・日本学術会議会長・金澤 一郎氏の談話 
   の抜粋です。
 
   なぜ、日本学術会議の会長さんが このようなコメントを出したのか、理解に
  苦しむわけですが、金澤氏は その理由を、
 
    平成23年3月11日に発生した事故により東京電力福島第一原子力発電所から漏出した
   放射性物質の人体への影響などに関して、科学者の間から様々な意見が出されており、
   国民の皆さんが戸惑っておられることを憂慮しています。
    事故から10日後の3月21日、国際放射線防護委員会(ICRP)から日本の事故後の事態
   に向けてのコメントが配信されました。
   ICRP が定めた放射線防護の考え方は、多くの科学者の異なった意見を取りまとめたもの
   であり、これまで 世界各国に採用され、日本政府もこれによって施策を進めています。
   そこで、日本学術会議は、コメントの重要性に鑑みて、これを翻訳して発表しましたが、
   その内容が十分に理解されていない状況が続いているように思います。
       そこで、国民の皆さんの理解が進むことを願って、改めて見解を出すことにしました。
 
   と述べています。
  この日本学術会議は、自ら「 わが国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の
  意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です 」と、その権威を アッピール
 しています。 すなわち、
 上の会長の発言は、この国の科学者を代表した見解だというわけでしょう。
 
  でも、氏自身が述べているように、
 
   科学者の間から様々な意見が出されて
 
 いるわけで、氏の言も 科学的議論を経たものではない以上、結局、この会議
 の科学業界での権威をもって、政府決定の支持表明をしているだけでしょう。
  しかも、この会議が 内閣府の一機関であり、その長の発言の政治性は、
 これを聞く者の誰も理解するはずです。
 
  つまり、「 政府の決定に異を唱えるものは、科学業界の異端児ですよ 」と、
 この業界の人々に警告しているのでしょう。
  或は、「 この国の科学業界は、ICRP や IAEAに逆らっては イケナイのですよ。
 分っていますね。 」というお知らせでしょう。
  しかも、
  「 我々は 純粋に 被災住民のことを思って 人道的立場で、この決定を支持
  するのだから、良心の呵責に悩む必要なはいんですよ 」と・・・。
 
 
  ところが、
 さらに 事故後2年余り過ぎた 本年6月27日、 原発事故復興 学術会議が提言 
   というものを出しており、
 
   原発事故の特徴として、被害の実態が 明らかになるまでに長期間かかることや、
  健康被害への見解が分かれ、被災者の間に深刻な不安と対立をもたらしていることが
  挙げられるとし、こうした実態に即した取り組みが十分にできていないと指摘しています。
   そのうえで、低い放射線量を長期間浴びることによる健康影響を、様々な立場の
  科学者が一緒に検討する場を作ることや、・・・など
 
  を提言しています。
 放射線の健康影響は シロウト には分らないわけで、 頼るべき その クロウト が
 あっちに フラフラ、こっちに フラフラ。  これが、権威ある科学者集団の実態です。
 
  彼らは、政府が出した 20m㏜/年の見直しについては、提言しないわけで、
 科学者の頭には、研究対象ということはあっても、予防原則というものは
 ないようです。

 

 

 


 
 
   日本経団連 の米倉弘昌会長は 11日、長引く福島第1原子力発電所の事故を巡り、
  東京電力の対応について「 東電には頭が下がる。 甘かったのは東電ではなく、国が設定
  した安全基準の方だ 」と述べた。 その上で、事故自体については「 峠は越しつつある 」との
  認識を示した。
   損害賠償などによって 東電の経営不安説が流れていることに関しては 「 (事故原因は)
  天災であり、国が支援するのは当然のこと 」と語った。
  国有化論については「 全然ありえない。一部の政治家が 口にしたせいで どれだけ東電の
  株価が下落したか 」と非難した。
 
 
 
     今後の対応について(1)   
    􀁺 原子炉の安定化と後始末は 必ず成し遂げなければならない大事な仕事であるが、
      それ以上に大事なのは、「社会的修復」であり、 日本の原子力の復権は
     福島地方の土壌・環境汚染問題を住民との間で民主的な方法によって解決できる
     かどうかにかかっている
    􀁺 避難者を地元に帰し,生活を取り戻させるためには,大規模な土壌修復計画
     が不可欠であり,それらと連動した避難解除計画,長期モニタリング,住民ケアを含む
     包括的な環境修復事業(ふるさと再生事業)に 国は強い決意で臨む必要があり,
     そのために しっかりした体制を構築することが望まれる。
 
 
 そして、 これは You Tube ですが、
 
 
                          (つづく)

全5ページ

[1] [2] [3] [4] [5]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
kyomutekisonzairon
kyomutekisonzairon
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
検索 検索

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事