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(6)のつづき
前回の結論:
福島県立医大の結果結果に、放射線の影響がなく 地域差がないと
仮定し、かつ 福島県の子らの甲状腺の状態(A1、A2判定の割合)は、
各年齢層で ある一定の割合になっていると仮定すると、
各年齢層の A1判定とA2判定の割合は、それぞれ
0-5歳:81%,18.9%、6-10歳:54.7%,45%、11-15歳:54.8%,44.2%
16歳-:60.8%,37% で近似できる。
を前提にして、平成24年度検査の結果を 再び検討してみる。
前々回、事故2年目の「 平成24年度検査時点における年齢分布 」を
平成24年度検査確定者の 検査時点での 推定・年齢分布
対象者 確定者 0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳〜
福島市 53852 47046 10965 13085 13673.4 9344.6
二本松市10243 8709 2070 2482.8 2610.8 1547.4
本宮市 6147 5189 1275 1505.4 1503.8 914.8
大玉村 1620 1359 370.8 391 385.2 213.6
郡山市 65586 54018 13211.7 15516.7 16021.8 9369.8
桑折町 2058 1806 398.3 501.3 541.4 365
国見町 1557 1372 285.8 367.6 428.8 289.8
天栄村 1070 863 240.8 275.4 231.2 119.6
白河市 12590 11101 2550.8 3076.6 3420.8 2055.8
西郷村 4021 3631 908.3 1036.9 1036.2 649.6
泉崎村 1299 1154 288.3 322.9 315.2 217.6
三春町 2879 2503 572.5 691.3 729.2 513.4
いわき市 342 341 26.7 148.5 139.8 26
と推定した。
( ただし、それぞれの地における 各年齢層で、各々の年齢の子が みな同数からなる
として推定した。 注。 甲状腺検査は、事故時0〜18歳の子供を対象としているので、
事故による出生率の影響はない。)
これに、↑の仮定の下での結果を適用して、実際の検査結果と比べてみる。
A1判定の年齢層別人数
0-5歳 :81%、 6-10歳 :54.7%、 11-15歳 :54.8% 、16歳- :60.8% ※ 計/検査結果(%)
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳〜 計 検査結果 ※
福島市 8881.7 7157.5 7493 5681.5 29213.7 26865 108.7
二本松市 1676.7 1358.1 1430.7 940.8 5406.3 5121 105.6
本宮市 1032.8 823.5 824.1 556.2 3236.6 2939 110.1
大玉村 300.3 213.9 211.1 129.9 855.2 811 105.5
郡山市 10701.4 8487.6 8779.9 5696.8 33665.7 27885 120.7
桑折町 322.6 274.2 296.7 221.9 1115.4 996 112.0
国見町 231.5 201.1 235.0 176.2 843.8 728 116.0
天栄村 195.0 150.6 126.7 72.7 545 530 102.8
白河市 2066.1 1682.9 1874.6 1249.9 6873.5 6290 109.3
西郷村 735.7 567.2 567.8 395 2265.7 2106 107.6
泉崎村 233.5 176.6 172.7 132.3 715.1 523 136.7
三春町 463.7 378.1 399.6 312.1 1553.5 1186 131.0
いわき市 21.6 81.2 76.6 15.8 195.2 140 139.4
となる。
因みに、 平成24年度の A1 : A2 は
福島 26865:19906=1.35:1 二本松 5121:3535 =1.45:1
本宮 2939 : 2222=1.32:1 大玉 811 : 541 =1.50:1
郡山 27885:25661 =1.09:1 桑折 996 : 798 =1.25:1
国見 728 : 629 =1.16:1 天栄 530 : 327 =1.62:1
白河 6290:4747 =1.33:1 西郷 2106:1495 =1.41:1
泉崎 523 : 626 =0.84:1 三春 1186: 1300 =0.91:1
いわき 140 : 198 = 0.71:1
計 74920:61045=1.23:1 この計算結果を見ると、「※ 計/検査結果(%)」が 軒並み100%を超えている。
※ 100%を超えているということは、実際の検査では、推測されるほど
A1判定が多くなかったie.少なかった(=A2判定が多かった)ということを
意味している。
例えば、福島市の A1:A2は、
予想では、 29213.7 : 17461.8 = 1.67 : 1
実際は、 26865 : 19906 = 1.35 : 1
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16-18歳 計
A2判定の割合 18.9% 45% 44.2% 37%
受診(検査確定者)数 10965 13085 13673.4 9344.6
A2判定の人数 2072.4 5888.3 6043.6 3457.5 17461.8
初年度検査では (前回)で見たように、100%を挟んで −14.6%〜+11%
の幅にあって、冒頭の仮定:A1・A2判定の年齢階層別割合は よい近似を
示していたが、2年目の検査では、この仮定は よい近似とは言えない。
この一連の考察の大前提は、
福島県の 年齢階層別A1・A2判定の割合は、原発事故の影響がない場合、
どの年も、どの地も ほぼ同じ値をもっている
――― というものであった。
そして 初年度において、この年齢階層別A1・A2判定の割合を推測した。
この割合は 勿論 2年目(平成24年度)の検査時点での年齢階層の割合で
もあるはずだったが、上の計算のように 2年目では この年齢階層別A1・A2
判定の割合は、初年度(初年度検査対象地域)とは異なる結果となった。
これは 何を示しているのだろうか?
この異なりは どこに原因があるのだろうか?
□ □ □
まず、異なるの原因について
計算に間違いがなければ、計算or考察の前提に その原因があるはずである。
計算or考察の前提は、一応
① 「平成24年度検査時点における年齢分布」の推定
② 初年度地域でのA1・A2判定の割合は (福島県の)他の地域の割合と同じ
③ 初年度でのA1・A2判定の割合は、2年目・3年目・・・の割合と同じ
の3点に絞られる。
①について。
検討会資料は、平成23年3月11日時点の年齢でのデータ と 検査時点の
データとを混在させているため、事態の把握をしにくくしている。
私の感触では、県&県立医大は あえて このような分りにくい資料を提示
しているように思われる。
そこで、事故2年目の平成24年度検査時点での年齢階層人数が公表
されていないため、前々回に これを推定してみた。
これは、前に述べたように、「 それぞれの地における 各年齢層で、各々の
年齢の子が みな同数からなる 」と仮定した推定である。
問題となるのは、推定するに当っての この仮定が どれほど実際を
反映できているかである。
つまり、この仮定の真実性の度合いが低いために、↑の計算結果のように
すべて 100%を超える ie.実際より A1判定の人数が多くなった、つまり
事故2年目に or 2年目の検査地域で、何か 事故以前とは違った状況が
生じている と読み取れる計算結果となった可能性である。
この計算では 出生数の一般的な減少傾向や乳幼児の受診率の低さなど
は考慮していない。これらの「平成24年度検査時点での年齢階層人数」の
推計への影響は 検討の余地がある。
したがって、A1判定の数への影響が どれくらいか、という・・・。
※ 0〜5歳の受診率は、
平成23年度: 75.6%(川内村)〜95.9%(川俣村)
70%台:6町村、80%台:5市町村、90%台:2市町
平成24年度: 82.3%(郡山市)〜95.3%(泉崎村)
70%台: 0 、80%台:4市、 90%台:8市町村
②③は、A1・A2判定の割合において、時間的な違い(③) と 空間的(地域的)
な違い(②)がある可能性である。
鈴木氏は、資料2 県民健康管理調査「甲状腺検査」の実施状況 の冒頭にある
一次検査の「進捗状況」の表
平成25年12月31日現在 (11月15日検査分まで結果確定)
対象者数 受診者数 結果判定数 二次検査対象者
A1 A2 B C
平成23年度 4 7,766 41,561 (87.0) 41,522 (99.9) 26,278 (63.3) 15,026 (36.2) 218 (0.5) 0 (0.0)
平成24年度163,264 139,239 (85.3)139,092 (99.9) 76,120 (54.7) 61,985 (44.6) 986 (0.7) 1 (0.0)
平成25年度122,373 88,554 (72.4) 73,666 (83.2) 32,407 (44.0) 40,668 (55.2) 591(0.8) 0 (0.0)
と、②−17 「検査結果確定者の年齢及び性別」 男
0〜5歳 ―――― A1 72.2%――――ー―― A2 27.7%ー――・ B 0.1%
6〜10歳 ――― A1 46.8%ー―――――A2 53.0%――――ー- B 0.2%
11〜15歳 ――― A1 47.9%――――― A2 51.4%―――――ー B 0.7%
16歳〜 ――― A1 53.0%――――――A2 45.3%――――― B 1.7%
女
0〜5歳 ―――― A1 69.8%―ー――――― A2 30.1%ー――・ B 0.1%
6〜10歳 ―― A1 42.6%ー―――――A2 56.9%―――――ーー B 0.5%
11〜15歳 ―ー A1 41.6%ー――――― A2 57.0%――――⁻―― B 1.4%
16歳〜 ――― A1 48.5%――――――A2 48.7%―――ー⁻― B 2.8%
年齢は平成23年 3月11日時点のもの
平成25年11月15日検査分まで結果確定 を示しながら、判定結果が年度が進むと伴に 減少(A1判定)増加(A2・B判定)
していることに注意しているが、これは 時間的変化に対する 一般の疑念を
払拭するためになされた。
しかし、年度と伴に 判定結果が漸次 減少・増加している原因の説明は、
そうとうに曖昧である。苟も 「検討委員会」と言われるならば、鈴木氏の
説明の曖昧さを払拭すべく、もっと厳しい検討をこそしなくては意味がない。
判定結果の年齢階層での割合を、検査時点の年齢ではなく、②−17
のように 事故時の年齢で表すというのは、事態を曖昧にし 人を混乱させる
ものになっている。
さらに、鈴木氏の説明は 甲状腺の「時間的変化」を 年齢階層の移動と
いう「時間的変化」とイッショクタに説明して、甲状腺の時間的変化に光を
当てるのを妨げている。
もし、時間的な差異がないというのであれば、事故時の年齢階層ではなく、
検査時点の年齢階層で 判定結果の割合を示すべきだったはずである。
しかも、市町村別に これをやれば、空間(地域)的な差異の如何も 同時
に明らかになったはずなのである。
かくして、
検討委員会の委員が言うべきことは、‘甲状腺の被曝線量を明らかにせよ’
というような 他人に仕事をおっ被せることではなく、目の前に出された資料
から もっと シッカリと 事態を読み取る、或は 提出されていない資料を
県及び県立医大から出させて 自らの眼と頭で事態を読み取る仕事であろう。
こうしたことができないならば、委員の委嘱を辞するのが 最低限の誠実・
彼らの責任or仕事というものだろう。
事態に誠実であろうとする人は、このような性格の委員会の委員になること
を恥とするはずである。検討委員会は、事態を曖昧のままにするために設置
されているからである。
(つづく)
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放射能汚染と どう向き合うか
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(5) のつづき
前回の検討で、福島県の子供たちの甲状腺の状況には、
放射線の影響がなく、年齢階層別のA1、A2判定の割合に地域差がなく、
年齢階層別の A1、A2の割合を
0-5歳:71%,28.9%、6-10歳:44.7%,55%、11-15歳:44.8%,54.2% 16歳-:50.8%,47% 年齢は平成23年 3月11日時点のもの と仮定して計算してみると、実際の検査結果とは 幾分 異なる値が出た。
それは、やはり この検討委員会資料の値が、3年間にわたる検査結果を
そのまま計上していて、年度がずれると年齢階層が移動している事態を
補正した値でないことによると推測される。
( 例えば、2年目・平成24年度に検査を受けた 事故時に 5歳だった子は、検査時には
6歳、上の年齢階層[6‐10歳] になっている。この子が 初年度に検査しておれば、
A1判定だったのに、2年度目で A2判定とされたとすると、資料では 0−5歳の階層
に A2判定の一人に計上されているため、検査時の年齢における年齢階層のA1、A2
の割合とはなっていないのである。)
3.11以前の,福島県における年齢階層別のA1、A2判定の割合は
どれくらいなのか? ということが、したがって 知りたい所である。
そうすれば、実際の検査結果と比べてみることで、放射線の影響があるのか
ないのかが分かるはずである。
そこで、検査結果には
① 放射線の影響はない( 検査結果は 3.11以前に検査したものと ほぼ同じ )
② 地域差はない
と仮定して、年齢階層別のA1、A2判定の割合を調べてみたい。
まず、初年度の平成23年検査。
年齢階層別の A1、A2の割合が どうであれば、
平成23年度(避難区域等の13市町村)
川俣 1532:697=2.20:1 浪江 2106:1092=1.93:1 飯館 693:242=2.86:1
南相馬6732:3857=1.75:1 伊達 6775: 3812=1.78:1 田村 4030:2307=1.75:1
広野 507:298 =1.70:1 楢葉 631: 470=1.34:1 富岡 1310: 896=1.46:1
川内 151 :117 =1.29:1 大熊 1123: 794=1.41:1 双葉 557: 362=1.54:1
葛尾 114: 65=1.75:1
計 26261:15009=1.75:1 となるかを調べる。
そこで、
A1、A2判定の割合を、男女の平均をとって
0-5歳:α1%,α2%、 6-10歳:β1%,β2%、 11-15歳:γ1%,γ2% 16歳-:δ1%,δ2% だったとする。
市町村別一次検査受診状況は、
対象者 受診者 0-5歳 6-10歳 11-15歳 16-18歳
川俣町 2403 2237 562 623 691 361
浪江町 3645 3223 906 855 913 549
飯館村 1090 941 249 268 264 160
南相馬市 12530 10657 3156 3009 2909 1583
伊達市 11357 10639 2566 3005 3298 1770
田村市 7081 6373 1543 1801 2004 1025
広野町 1077 810 195 210 286 119
楢葉町 1429 1112 270 309 342 191
富岡町 2940 2221 580 617 686 338
川内村 357 275 68 92 69 46
大熊町 2386 1934 636 571 521 206
双葉町 1204 924 283 238 269 134
葛尾村 233 181 43 54 57 27
なので、
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳〜 計
川俣町 562 623 691 361
A1 562α1 623β1 691γ1 361δ1 562α1+623β1+691γ1+361δ1
A2 562α2 623β2 681γ2 361δ2 562α2+623β2+681γ2+361δ2
実際のA1:A2は 1532 : 697 =2.20 : 1 であるから、
562α1+623β1+691γ1+361δ1 =1532
562α2+623β2+681γ2+361δ2 =697
ただし、状況を反映した 大体の数字を求めればよいので、
1位の数は四捨五入し、
560α1+620β1+690γ1+360δ1 =1530
560α2+620β2+680γ2+360δ2 = 700 としておく。
すなわち、
56α1+62β1+69γ1+36δ1 =153
56α2+62β2+68γ2+36δ2 = 70 以下 同様にして、
浪江町 : 91α1+ 86β1 + 91γ1+ 55δ1 = 211
91α2+ 86β2 + 91γ2+ 55δ2 =109
飯館村 : 25α1+ 27β1 + 26γ1+ 16δ1 = 69
25α2+ 27β2 + 26γ2+ 16δ2 = 24 南相馬市:316α1+301β1+291γ1+158δ1 =673
316α2+301β2+291γ2+158δ2 =386 257α2+301β2+330γ2+177δ2 =381
田村市 :154α1+180β1+200γ1+103δ1 =403
154α2+180β2+200γ2+103δ2 =231
広野町 : 20α1+ 21β1 + 29γ1 + 12δ1 = 51
20α2 + 21β2 + 29γ2 + 12δ2 = 30
楢葉町 : 27α1+ 31β1 + 34γ1 + 19δ1 = 63
27α2 + 31β2 + 34γ2 + 19δ2 = 47 富岡町 : 58α1+ 62β1 + 69γ1 + 34δ1 =131
58α2 + 62β2 + 69γ2 + 34δ2 = 90
川内村 : 7α1 + 9β1 + 7γ1 + 5δ1 = 15
7α2 + 9β2 + 7γ2 + 5δ2 = 12
大熊町 : 64α1+ 57β1 + 52γ1 + 21δ1 =112
64α2 + 57β2 + 52γ2 + 21δ2 = 79
双葉町 : 28α1+ 24β1 + 27γ1 + 13δ1 = 56
28α2 + 24β2 + 27γ2 + 13δ2 = 36
葛尾村 : 4α1 + 5β1 + 6γ1 + 3δ1 = 11
4α2 + 5β2 + 6γ2 + 3δ2 = 7 以上 26個の式 すべてを 概ね満たすような α1、・・・δ2 の8個の数
(少数) を見つけるのが、当面の課題となる。
ただし、↑の連立方程式は きちんとした解は期待できないが、
大雑把な値が見つけられれば、今の目的には十分である。
見当としては、 *:未知数
α1=0.7**,α2=0.2**、 β1=0.4**,β2=0.5**、
γ1=0.4**,γ2=0.5**、 δ1=0.5**,δ2=0.4** といった感じである。
もちろん、それぞれのペア(α1 ,α2 など)の合計は 1以下である。
この,すべての未知数*を見つけるには、10の16乗個の数字の組合せ
の中から、一番 適切な数字の組合せを見つけることになる。
これを遂行するコ ンピュータソフト があれば、簡単に見つけることができるだろうが、
私は そういうものを持ち合わせていないため、勘に頼るしかない。
まず、A1判定の割合:α1〜δ1 の値を見つけようとすると・・・。
56α1+ 62β1 + 69γ1 + 36δ1 =153 ・・・①川俣町
91α1+ 86β1 + 91γ1 + 55δ1 =211 ・・・②浪江町
25α1+ 27β1 + 26γ1 + 16δ1 = 69 ・・・③飯館村
316α1+301β1 +291γ1+158δ1 =673 ・・・④南相馬市
257α1+301β1 +330γ1+177δ1 =678 ・・・⑤伊達市
154α1+180β1 +200γ1+103δ1 =403 ・・・⑥田村市
20α1+ 21β1 + 29γ1 + 12δ1 = 51 ・・・⑦広野町
27α1+ 31β1 + 34γ1 + 19δ1 = 63 ・・・⑧楢葉町
58α1+ 62β1 + 69γ1 + 34δ1 =131 ・・・⑨富岡町 7α1 + 9β1 + 7γ1 + 5δ1 = 15 ・・・⑩川内村
64α1+ 57β1 + 52γ1 + 21δ1 =112 ・・・⑪大熊町
28α1+ 24β1 + 27γ1 + 13δ1 = 56 ・・・⑫双葉町
4α1 + 5β1 + 6γ1 + 3δ1 = 11 ・・・⑬葛尾村
⑬ と ①⑦から δを消去する (以下 サフィックス:1を省く)
①−⑬×12 : 8α+ 2β−3γ=22 ・・・①’
⑦−⑬×4 : 4α+ β+5γ= 7 ・・・⑦’
①’−⑦’×2 −13γ=8 ??? ☜ ⑬(葛尾村)は 検査人数が少ないためか
⑤−④ : −59α+39γ+19δ= 5
⑨−⑧×2 : 4α+ γ − 4δ= 5
①−⑨ : − 2α + 2δ=22
上下の式を加えると γ =27 ??? ☜ γは 1未満でないとイケナイ!
このように、ふつうのやり方では うまく行かない。
そこで、エイ、ヤーッと 検討委員会資料のA1判定の割合を 10%上げ、
したがって A2判定の割合を 10%下げて、
α1=0.810,α2=0.189、 β1=0.547,β2=0.450、
γ1=0.548,γ2=0.442、 δ1=0.608,δ2=0.370
として計算してみると、
検査結果との差異〜計/検査結果(%)
川俣町: 56α1+62β1+69γ1+36δ1 =153
45.4+33.9+37.8+21.9=139 90.8% 浪江町 : 91α1+ 86β1 + 91γ1+ 55δ1 = 211
73.7+47+49.9+33.4=204 96.7%
飯館村 : 25α1+ 27β1 + 26γ1+ 16δ1 = 69
20.2 +14.8+14.2+9.7=58.9 85.4%
南相馬市:316α1+301β1+291γ1+158δ1 =673
256+164.6+159.5+96.1=676.2 100.5% 208.2+164.6+180.8+107.6=661.2 97.5%
田村市 :154α1+180β1+200γ1+103δ1 =403
124.7+98.5+109.6+62.6=395.4 98.1% 広野町 : 20α1+ 21β1 + 29γ1 + 12δ1 = 51
16.2+11.5+15.9+7.3=50.9 99.8%
楢葉町 : 27α1+ 31β1 + 34γ1 + 19δ1 = 63
21.9+17+18.6+11.6=69.1 109.7% 富岡町 : 58α1+ 62β1 + 69γ1 + 34δ1 =131
47+33.9+37.8+20.7=139 106.1%
大熊町: 64α1+ 57β1 + 52γ1 + 21δ1 =112
51.8+31.2+28.5+12.8=124.3 111%
双葉町: 28α1+ 24β1 + 27γ1 + 13δ1 = 56
22.7+13.1+14.8+7.9=58.5 104.5% と、当らずとも遠からずの値となった。
A2判定の年齢別割合も 当然に 同じような結果になる。
もう少し、α、β、γ、δの値を絞り込むことができるのかもしれないが、
何らかの地域差があるとすれば (どの年齢層か不明だが)、
%の値が100%に満たない所は、仮定したA1判定の割合が もう少し高く、
100%を超える所は、A1判定の割合が 幾分低いわけである。
以上の考察から、
福島県立医大の検査結果に、放射線の影響がなく 地域差がないと
仮定し、かつ 福島県の子らの甲状腺の状態(A1、A2判定の割合)は、
各年齢層で ある一定の割合になっていると仮定すると、
各年齢層の A1判定とA2判定の割合は、それぞれ
0-5歳:81%,18.9%、6-10歳:54.7%,45%、11-15歳:54.8%,44.2%
16歳-:60.8%,37%
で近似できると、一応 結論してよいようである。
(つづく)
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(4) のつづき
前回に引き続き A1: A2 の比について、
事故から1年後 平成24年度検査の結果で、鈴木眞一氏の説⋆を検討する。
⋆「 年度が進むと 漸次 A1判定の割合が少なくなり、A2・B判定の割合が増えているのは、
年度が進んで 年齢層が移動することに原因がある 」
一次検査
平成25年12月31日現在 (11月15日検査分まで結果確定)
対象者数 受診者数 結果判定数 二次検査対象者
A1 A2 B C
平成23年度 4 7,766 41,561 (87.0) 41,522 (99.9) 26,278 (63.3) 15,026 (36.2) 218 (0.5) 0 (0.0)
平成24年度163,264 139,239 (85.3)139,092 (99.9) 76,120 (54.7) 61,985 (44.6) 986 (0.7) 1 (0.0)
平成25年度122,373 88,554 (72.4) 73,666 (83.2) 32,407 (44.0) 40,668 (55.2) 591(0.8) 0 (0.0)
A1 : A2
色付けは、事故時点の年齢で 0〜5歳と6〜15歳との比が
0〜5歳を1としたとき、
6〜15歳が 2より大きい地域:桃色、小さい地域:水色
すなわち、A1判定に大きく影響すると推測される0〜5歳の割合が
桃色地域は少なく、青色地域は多い。 ( 前々回(3)を参照 )
平成23年度(避難区域等の13市町村)
川俣 1532:697=2.20:1 浪江 2106:1092=1.93:1 飯館 693:242=2.86:1
南相馬6732:3857=1.75:1 伊達 6775: 3812=1.78:1 田村 4030:2307=1.75:1
広野 507:298 =1.70:1 楢葉 631: 470=1.34:1 富岡 1310: 896=1.46:1
川内 151 :117 =1.29:1 大熊 1123: 794=1.41:1 双葉 557: 362=1.54:1
葛尾 114: 65=1.75:1
計 26261:15009=1.75:1
平成24年度
福島 26865:19906=1.35:1 二本松 5121:3535 =1.45:1
本宮 2939 : 2222=1.32:1 大玉 811 : 541 =1.50:1
郡山 27885:25661 =1.09:1 桑折 996 : 798 =1.25:1
国見 728 : 629 =1.16:1 天栄 530 : 327 =1.62:1
白河 6290:4747 =1.33:1 西郷 2106:1495 =1.41:1
泉崎 523 : 626 =0.84:1 三春 1186: 1300 =0.91:1
いわき 140 : 198 = 0.71:1
計 74920:61045=1.23:1 検討は、前回C。と同じやり方を使う。
すなわち、それぞれの地における 各年齢層で、各々の年齢の子が みな同数
からなるとする。
(これは、検討委員会資料は、市町村の年齢別検査確定者の数が未公表のためである)
事故1年後の平成24年度では、事故時の年齢が 皆 1歳づつ増しているから、
5歳の子は 6歳と 6〜10歳の年齢層になり、10歳は 11〜15歳の年齢層に移り、
15歳は 16歳以上の年齢層になっている。
下の「市町村別一次検査受診状況 ②−9」が、検査確定者の年齢分布(未公表)
を そのまま反映している⋆として、
⋆ 平成24年度の検査確定者率(進捗状況)は、99.5〜100%であるため、
今は 受診者数=検査確定者数とする
対象者 受診者(率%) 0-5歳 6-10歳 11-15歳 16-18歳
福島市 53852 47068(87.4)13158(28.0)13615(28.9)13688(29.1) 6607(14.0)
二本松市10243 8711(85.0) 2484(28.5) 2586(29.7) 2617(30.0) 1024(11.8)
本宮市 6147 5199(84.6) 1530(29.4) 1563(30.1) 1489(28.6) 617(11.9)
大玉村 1620 1359(83.9) 445(32.7) 394(29.0) 383(28.2) 137(10.1)
郡山市 65586 54120(82.5)15854(29.3)16093(29.7)16004(29.6) 6169(11.4)
桑折町 2058 1806(87.8) 478(26.5) 527(29.2) 545(30.2) 256(14.2)
国見町 1557 1372(88.1) 343(25.0) 388(28.3) 439(32.0) 202(14.7)
天栄村 1070 867(81.0) 289(33.3) 284(32.8) 218(25.1) 76(8.8)
白河市 12590 11104(88.2) 3061(27.6) 3208(28.9) 3474(31.3) 1361(12.3)
西郷村 4021 3631(90.3) 1090(30.0) 1069(29.4) 1028(28.3) 444(12.2)
泉崎村 1299 1154(88.8) 346(30.0) 344(29.8) 308(26.7) 156(13.5)
三春町 2879 2507(87.1) 687(27.4) 721(28.8) 732(29.2) 367(14.6)
いわき市 342 341(99.7) 32(9.4) 179(52.5) 130(38.1) 0(0.0)
年齢は平成23年3月11日時点のもの 平成24年度検査確定者の 検査時点での年齢分布を推定してみると、
( )内は、事故時点の年齢における 受診者の年齢分布数(上表の数)
0-5歳:(0-5歳)×5/6、 6-10歳: (0-5歳)×1/6+(6-10歳)×4/5、
11-15歳:(6-10歳)×1/5+(11-15歳)×4/5、 16歳〜:(11-15歳)×1/5+(16歳〜)
対象者 確定者 0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳〜
福島市 53852 47046 10965 13085 13673.4 9344.6
2193+10892 2723+10950.4 2737.6+6607
二本松市10243 8709 2070 2482.8 2610.8 1547.4
414+ 2068.8 517.2+2093.6 523.4+1024
本宮市 6147 5189 1275 1505.4 1503.8 914.8
255+ 1250.4 312.6+1191.2 297.8+ 617
大玉村 1620 1359 370.8 391 385.2 213.6
75.8+315.2 78.8+306.4 76.6+137
郡山市 65586 54018 13211.7 15516.7 16021.8 9369.8
2642.3+12874.4 3218.6+12803.2 3200.8+ 6169
桑折町 2058 1806 398.3 501.3 541.4 365
79.7+421.6 105.4+436 109+ 256
国見町 1557 1372 285.8 367.6 428.8 289.8
57.2+ 310.4 77.6+351.2 87.8+202
天栄村 1070 863 240.8 275.4 231.2 119.6
48.2+ 227.2 56.8+174.4 43.6+ 76
白河市 12590 11101 2550.8 3076.6 3420.8 2055.8
510.2+2566.4 641.6+2779.2 694.8+1361
西郷村 4021 3631 908.3 1036.9 1036.2 649.6
181.7+ 855.2 213.8+822.4 205.6+444
泉崎村 1299 1154 288.3 322.9 315.2 217.6
57.7+ 265.2 68.8+246.4 61.6+156
三春町 2879 2503 572.5 691.3 729.2 513.4
114.5+ 576.8 144.2+585. 146.4+367
いわき市 342 341 26.7 148.5 139.8 26
5.3+ 143.2 35.8+104 26+0
となる。
そして、
年齢層によって A1判定とA2判定の比には、下のような差異があったという。
男
0〜5歳 ―――― A1 72.2%――――ー―― A2 27.7%ー――・ B 0.1%
6〜10歳 ――― A1 46.8%ー―――――A2 53.0%――――ー- B 0.2%
11〜15歳 ――― A1 47.9%――――― A2 51.4%―――――ー B 0.7%
16歳〜 ――― A1 53.0%――――――A2 45.3%――――― B 1.7%
女
0〜5歳 ―――― A1 69.8%―ー――――― A2 30.1%ー――・ B 0.1%
6〜10歳 ―― A1 42.6%ー―――――A2 56.9%―――――ーー B 0.5%
11〜15歳 ―ー A1 41.6%ー――――― A2 57.0%――――⁻―― B 1.4%
16歳〜 ――― A1 48.5%――――――A2 48.7%―――ー⁻― B 2.8%
年齢は平成23年 3月11日時点のもの
平成25年11月15日検査分まで結果確定 資料 の②−17 「検査結果確定者の年齢及び性別」
A1、A2を 男女の平均をとって
0-5歳:71%,28.9%、6-10歳:44.7%,55%、11-15歳:44.8%,54.2% 16歳-:50.8%,47%
とし、これが
放射線の影響もなく、地域差もない 福島県における年齢階層別の
A1:A2比であったと仮定して、
初年度検査の結果で、 A1 : A2=1.75 : 1 だった2市を比べてみると、
南相馬市: 各年齢層の人数は、それぞれ 3156 3009 2909 1583 なので、
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 計
A1 2240.8 1345.0 1303.2 804.2 5693.2
A2 912.1 1655 1576.7 744.0 4887.8
A1 : A2=5693.2 : 4887.8=1.16 : 1
田村市: 各年齢層の人数は、それぞれ 1543 1801 2004 1025 なので、
A1 1095.5 805.0 897.8 520.7 3319
A2 445.9 990.6 1086.2 481.8 3004.5
A1 : A2=3319 : 3004.5 =1.10 : 1
――― ずい分、比の値が 実際と違う。
※ 伊達市は、 2566 3005 3298 1770
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 計
A1 1821.9 1343.2 1477.5 899.2 5541.8
A2 741.6 1652.8 1787.5 831.9 5013.8
A1 : A2=1.11 : 1 しかし、実際は 1.78 :1
初年度に、上の仮定を適用してみると、このように 実際の検査結果の方が A1判定の割合が高くなっている。すなわち、資料の男女別年齢階層の判定
割合は、A1判定が 実際よりも過小な値になっている。
もし 資料のA1:A2の値が 放射線の影響もなく、地域差もないとすると、
ここに、どういう理由が考えられるだろうか?
※ この図の年齢は 事故時点のものであり、検査時点のものではない。
たとえば、0〜5歳(男)における A1判定 72.2%というのは、1年 或は2年を経て
6〜10歳の年齢層になり、甲状腺に嚢胞等が生じた 当時 4歳と5歳の子は、A2判定
27.7%の中に含まれている― 6〜10歳の年齢層のA2判定には含まれていない―
ので、検査時点に 0〜5歳の年齢層のA1判定(男)が 72.2% ということではない!
すなわち、検査時点 0〜5歳の年齢層のA1判定は 72.2%よりも高いはずである。
また、市町村別の各年齢(層)の男女数(比)〜未公表〜も影響しているかもしれない。
などなど・・・。
したがって、
この図のA1判定とA2判定の割合の比は、検査時点のそれの大雑把で
過小な近似に過ぎないが、今は この図の%値を 検査時点のものとして
扱うことにする。
(正確な値は 福島県立医大 及び県のみが把握しているのだが、
これによる 鈴木氏の見解を率直には信ずることができないのは、
残念なことである。)
福島市は、上の各年齢層人数推定は それぞれ
10965 13085 13673.4 9344.6 なので、
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 計
A1 7785.2 5849 6125.7 4747.1 24507
A2 3168.9 7196.8 7411 4392 22168.7 A1 : A2 =24507 : 22168.7 = 1.11 : 1
しかし、実際は 1.35 :1 だった。
※ 因みに、
初年度に検査したとすると 各年齢層人数は 13158 13615 13688 6607 なので、
A1 9342.2 6086 6132.2 3356.4 24916.8
A2 3802.7 7488.3 7418.9 3105.3 21815.2
A1 : A2= 24916.8 : 21815.2 = 1.14 : 1
3年目に検査したとすると、年齢層人数は 9137.5 12295.5 13555.7 12079.3
A1 6487.6 5496.1 6073 6136.3 24193
A2 2640.7 6762.5 7347.2 5677.3 22427.7 A1 : A2=24193 : 22427.7 = 1.08 : 1
4年目に検査すると、欄外の計算式を使って、
A1 4・9137.5/6+2.24・12295.5/5+2.3・13555.7/5+0.51・12079.3
=6091.7+5508.4+6235.6+6160.4=23996.1
A2 2・9137.5/6+2.74・12295.5/5+2.64・13555.7/5+0.47・12079.3
=3045.8+6737.9+7157.4+5677.3=22618.4
A1 : A2=23996.1 : 22618.4 = 1.06 : 1
三春町
24年度の推定年齢層人数は、 572.5 691.3 729.2 513.4
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 計
A1 406.5 309 326.6 260.8 1302.9
A2 165.5 380.2 395.2 241.3 1182.2 A1 : A2=1302.9 : 1182.2 = 1.10 : 1
実際の検査結果は 0.91:1
郡山市
同上 13211.7 15516.7 16021.8 9369.8
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 計
A1 9380.3 6936 7177.8 4759.9 28254
A2 3818.2 8534.2 8683.8 4403.9 25440.1
A1 : A2= 28254 : 25440.1 =1.11 : 1
実際の検査結果は 1.09 :1 白河市
同上 2550.8 3076.6 3420.8 2055.8
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 計
A1 1811.1 1375.2 1532.5 1044.3 5763.1
A2 737.2 1692.1 1854.1 966.2 5249.6
A1 : A2=5763.1 : 5249.6 =1.10 : 1
実際の検査結果は 1.33 :1
本宮市 同上 1275 1505.4 1503.8 914.8
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 計
A1 905.3 672.9 673.7 464.7 2716.6
A2 368.5 828 815.1 430 2441.6
A1 : A2=2716.6 : 2441.6 =1.11 : 1
実際の検査結果は 1.32 :1 西郷村
同上 908.3 1036.9 1036.2 649.6
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 計
A1 644.9 463.5 464.2 330 1902.6
A2 262.5 570.3 561.6 305.3 1699.7
A1 : A2=1902.6 : 1699.7=1.12 : 1
実際の検査結果は 1.41:1 各年齢層の人数を
0-5歳:a 6-10歳:b 11-15歳:c 16歳-:d
とする。
次年度の各年齢層の人数は、
0-5歳:(0-5歳)×5/6、 6-10歳: (0-5歳)×1/6+(6-10歳)×4/5、
11-15歳:(6-10歳)×1/5+(11-15歳)×4/5、 16歳〜:(11-15歳)×1/5+(16歳〜)
で、計算すると、
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 5a/6 a/6+4b/5 b/5+4c/5 c/5+d
したがって、
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳-
A1 0.71・5a/6 0.447(a/6+4b/5) 0.448(b/5+4c/5) 0.508(c/5+d)
A2 0.289・5a/6 0.55(a/6+4b/5) 0.542(b/5+4c/5) 0.47(c/5+d)
計
A1 0.71・5a/6+0.447(a/6+4b/5)+0.448(b/5+4c/5)+0.508(c/5+d)
≒4a/6+2.24b/5+2.3c/5+0.51d
A2 0.289・5a/6+0.55(a/6+4b/5)+0.542(b/5+4c/5)+0.47(c/5+d)
≒2a/6+2.74b/5+2.64c/5+0.47d (つづく)
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(3)のつづき
前回 「年齢別人口比の影響はあるか?」ということで、
②−17「検査結果確定者の年齢及び性別」の判定結果の年齢分布図を
ベースに考えた。
この分布図は、平成25年11月15日検査分まで検査結果確定者のものであり、
平成23年3月11日時点の年齢であって、検査時点の年齢ではないので、
事故時点の年齢における大雑把な傾向を示しているだけである。
※ 結果確定数は、
平成23年度:41522 平成24年度:136936 平成25年度:73666 なので、
この年齢分布への平成25年度の影響は 約41%である。
73666/(41522+136936)=73666/178458=0.413 しかし、検査結果は この大雑把な傾向に矛盾してはいないか?
ということを、前回に 注意したのである。
平成25年11月15日というと、事故から 2年8か月経っている。検査をしたのは
平成23年10月から この日以前までの間である。
この間、それぞれの子供らの甲状腺は 放射線の影響があるなしにかかわらず
刻々と変化している。
しかし、たった 2年目の検査で、初年や1年目から A1判定とA2判定が 劇的に
逆転する(主に20mm以下の嚢胞が増える)というのは、何か信じられない気が
するのである。こういうのは 通常の出来事なのだろうか? と。
それでは、1次検査結果から
A1判定 と A2判定の人数比が 年度や市町村によって
どのように違いがあるかを調べてみる。
A1 : A2
色付けは、事故時点の年齢で 0〜5歳と6〜15歳との比が
0〜5歳を1としたとき、
6〜15歳が 2より大きい地域:桃色、小さい地域:水色
すなわち、A1判定に大きく影響すると推測される0〜5歳の割合が
桃色地域は少なく、青色地域は多い。 ( 前回(3)を参照 )
平成23年度(避難区域等の13市町村)
川俣 1532:697=2.20:1 浪江 2106:1092=1.93:1 飯館 693:242=2.86:1
南相馬6732:3857=1.75:1 伊達 6775: 3812=1.78:1 田村 4030:2307=1.75:1
広野 507:298 =1.70:1 楢葉 631: 470=1.34:1 富岡 1310: 896=1.46:1
川内 151 :117 =1.29:1 大熊 1123: 794=1.41:1 双葉 557: 362=1.54:1
葛尾 114: 65=1.75:1
計 26261:15009=1.75:1
平成24年度
福島 26865:19906=1.35:1 二本松 5121:3535 =1.45:1
本宮 2939 : 2222=1.32:1 大玉 811 : 541 =1.50:1
郡山 27885:25661 =1.09:1 桑折 996 : 798 =1.25:1
国見 728 : 629 =1.16:1 天栄 530 : 327 =1.62:1
白河 6290:4747 =1.33:1 西郷 2106:1495 =1.41:1
泉崎 523 : 626 =0.84:1 三春 1186: 1300 =0.91:1
いわき 140 : 198 = 0.71:1
計 74920:61045=1.23:1
平成25年度 いわき 19754:24998=0.79:1 須賀川 4689:5679=0.83:1 相馬 2261:2474=0.91:1
鏡石 840: 946 =0.89:1 新地 466: 565=0.82:1 中島 320: 389 =0.82:1
矢吹 651: 909 =0.72:1 石川 825: 968=0.85:1 矢祭 411: 560 =0.73:1
平田 264:290 =0.91:1 棚倉 747:1097=0.68:1 塙 310: 599=0.52:1
鮫川 220:254 =0.87:1 小野 72: 124 =0.58:1 玉川 143: 202=0.71:1
古殿 223:230 =0.97:1
計(除.会津地域) 32399: 40655=0.80:1 上に調べたことから、どういう問題が見えるかというと、
a。 平成23年度(10月〜)において、すでに
桃色地は 0〜5歳の割合が少ない(A2判定が多いはず)にもかかわらず、
A1判定が A2判定の2倍以上の川俣・飯館に特徴的に見られるように、
鈴木氏の「(年度が進むと) 0〜5歳の割合が少なくなるから、A1判定の割合
が少なくなる」という言に反する事実がある。
また、青色地では 0〜5歳の割合が多いにもかかわらず、少ない所との
差異が認められない。
b。 平成24年度では、事故時5歳の子は 6〜10歳の年齢層に入っている。
5歳が何人いるか(年齢層の移動状況)は分らないが、この年 年齢層が
16歳〜になる 事故時 15歳のA2判定の割合を凌駕する程 1年間に 6歳児
の甲状腺が変化して、A1とA2の判定比に このような影響を与えるもの
だろうか?
A1判定とA2判定の比は 元々 0〜5歳の割合が多い地(青色)で
A1が A2判定の 0.84〜1.62倍、少ない地(桃色)で 0.71〜1.45倍である。
(初年度検査では 青色地域:1.41〜1.93倍、桃色地域:1.29〜2.86倍)
1年後でも 青色地域の方が A1判定の倍率が高く、初年度5歳だった子が
6歳になったために A2判定が多くなったなら、まず5歳の子が多い青色地域
に その影響が出るはずであるが、そのようになっていない。
C。 3年目の平成25年度は、
どういうわけか いわき・新地・中島を除いて 他は青色地域(事故時0〜5歳
の割合が多い)の検査地になっており、全ての地で A2判定が A1判定より
多くなっている。
青色と桃色の地を比べて、A1判定がA2判定より 極端に少ない所がある。
棚倉・塙・小野の3町である。 これは どうしたことか?
初年度 4、5歳の子が、6歳 7歳になったためだけとして、調査対象地の
内で もっとも事故時 0〜5歳の受診者割合が少なく、一番 A1判定の割合
が低かった小野町を俎上にあげて考えてみる。
小野町の検査対象者は 1884名、受診者は 1125名で 受診率は 59.7%と
全地域の中で もっとも低かった。また、年齢階層の受診率は、
0-5歳:76.3%、6-10歳:92.0%、11-15歳:47.0%、16-18歳:13.4%
受診者は、それぞれ
368(32.7%) 446(39.6%) 263(23.4%) 48(4.3%) である。
0〜5歳 各々の年齢の子が みな同数とすると、この年齢層の受診者
368(32.7%)の 2/6(122.7、33%)が 6〜10歳の年齢層に移動している。
同様に 6〜10歳、11〜15歳 それぞれ 各々の年齢が みな 同数とすると、
受診者446(39.6%)、263(23.4%)の2/5(178.4 15.8%、105.2 9.36%)が、
11〜15歳、16歳〜の年齢層に移動していることになり、
各々の年齢層に留まっているのは、
0〜5歳が4/6(245.3人)、6〜10歳が3/5(267.6人)、
11〜15歳が3/5(157.8人)、16歳〜は 48人である。
そうすると、平成25年度の年齢層の受診人数は、
0-5歳: 245.3人, 6-10歳: 390.3人(122.7+267.6),
11-15歳: 336.2人(178.4+157.8)、 16歳-: 153.2(人105.2+48)。
また、 判定結果の年齢分布図から A1、A2を 男女の平均をとって
0-5歳:71%,28.9%、6-10歳:44.7%,55%、11-15歳:44.8%,54.2%
16歳-:50.8%,47%とすると、
0-5歳 6-10歳 11-15歳 16歳- 計
A1 174.2 174.5 150.6 77.8 577.1
A2 70.9 214.7 182.2 72.0 539.8
A1 : A2 = 577.1 : 539.8 =1.07 : 1
どうであろうか?
大雑把ではあるが、鈴木氏の説で計算しても やはりA1判定がA2判定
を上回ることはなく、検査結果とは 著しく異なる。
以上の考察から、
鈴木真一氏の「 年度が進むにつれて 年齢層が移動するために、A2判定が
増えていく 」という説だけでは、事態を説明できないということになる。
したがって、
検査結果(A1判定とA2判定の逆転)を説明or解釈するためには、
別の理由・原因がなくてはならないことになる。
○ 数字がいっぱいの考察で、これを見られた方は ほとほと辟易して、
一々 私の計算を検証する暇もなく、おそらく これを シロウトの戯言
と見做されるだろうと思います。
どうか、元気のある方は、以上の考察を 一つ一つ検討して、
もし 間違いがあれば それを指摘して下さり、もし 幸い 道理が通っておれば
この考察を さらに深め、論旨を より明瞭な形にして 人々に伝えて下されば
ありがたいと思います。
合掌
(つづく)
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(2)のつづき
「 3.11以前から 子供たちの甲状腺の状態に地域差があった 」
という前提で、引き続いて、14回検討委員会資料 を見ていく。
年齢別人口比の影響はあるか?
前回、嚢胞も結節もないとされた(A1判定)子供の%には、明らかな地域差
があるということに注意した。
ここで、資料 の②−17をみると、「検査結果確定者の年齢及び性別」がある。
A1 A2 B C 合計
男 女 計 男 女 計 男 女 計 男女計 男 女 計
0〜5歳 27,103 24,911 52,014 10,411 10,754 21,165 31 44 75 0 0 0
37,545 35,709 73,254
6〜 18,753 16,158 34,911 21,212 21,577 42,789 95 177 272 0 0 0
10歳 40,060 37,912 77,972
11〜 17,705 15,156 32,861 19,012 20,744 39,756 257 514 771 0 0 0
15歳 36,974 36,414 73,388
16歳〜 7,402 7,617 15,019 6,324 7,645 13,969 231 446 677 0 1 1
3,957 15,709 29,666
合計 70,963 63,842 134,805 56,959 60,720 117,679 614 1,181 1,795 0 1 1
128,536 125,744 254,280
年齢は平成23年 3月11日時点のもの
平成25年11月15日検査分まで結果確定
そして、男女別に 判定結果の年齢分布図が添えられている。
男
0〜5歳 ―――― A1 72.2%――――ー―― A2 27.7%ー――・ B 0.1%
6〜10歳 ――― A1 46.8%ー―――――A2 53.0%――――ー- B 0.2%
11〜15歳 ――― A1 47.9%――――― A2 51.4%―――――ー B 0.7%
16歳〜 ――― A1 53.0%――――――A2 45.3%――――― B 1.7%
女
0〜5歳 ―――― A1 69.8%―ー――――― A2 30.1%ー――・ B 0.1%
6〜10歳 ―― A1 42.6%ー―――――A2 56.9%―――――ーー B 0.5%
11〜15歳 ―ー A1 41.6%ー――――― A2 57.0%――――⁻―― B 1.4%
16歳〜 ――― A1 48.5%――――――A2 48.7%―――ー⁻― B 2.8%
この分布を見ると、事故時の年齢において
0〜5歳の割合が少なく、6〜15歳の割合が多い地では、
当然 A1判定の割合が低くなるはずである。 そこで、 嚢胞も結節もみられなかったA1判定の%の明らかな地域差に、
年齢別人口比の影響があるかどうかを調べてみる。
市町村別一次検査受診状況 ②−9 平成25年12月31日現在
年齢は平成23年3月11日時点のもの
平成23年度 実施対象市町村(国が指定した避難区域等の13市町村)
年齢階層別受診者数(人)年齢階層別内訳(%)
対象者 受診者(率%) 0-5歳 6-10歳 11-15歳 16-18歳
川俣町 2403 2237(93.1) 562(25.1) 623(27.8) 691(30.9) 361(16.1)
浪江町 3645 3223(88.4) 906(28.1) 855(26.5) 913(28.3) 549(17.0)
飯館村 1090 941(86.3) 249(26.5) 268(28.5) 264(28.1) 160(17.0)
南相馬市 12530 10657(85.1)3156(29.6) 3009(28.2) 2909(27.3) 1583(14.9)
伊達市 11357 10639(93.7)2566(24.1) 3005(28.2) 3298(31.0) 1770(16.6)
田村市 7081 6373(90.0)1543(24.2) 1801(28.3) 2004(31.4) 1025(16.1)
広野町 1077 810(75.2) 195(24.1) 210(25.9) 286(35.3) 119(14.7)
楢葉町 1429 1112(77.8) 270(24.3) 309(27.8) 342(30.8) 191(17.2)
富岡町 2940 2221(75.5) 580(26.1) 617(27.8) 686(30.9) 338(15.2)
川内村 357 275(77.0) 68(24.7) 92(33.5) 69(25.1) 46(16.7)
大熊町 2386 1934 (81.1) 636(32.9) 571(29.5) 521(26.9) 206(10.7)
双葉町 1204 924(76.7) 283(30.6) 238(25.8) 269(29.1) 134(14.5)
葛尾村 233 181(77.7) 43(23.8) 54(29.8) 57(31.5) 27 (14.9)
その他* 34 34(100) 0(00.0) 6(17.6) 10 (29.4) 18(52.9)
47766 41561(87.0) 11057(26.6) 11658(28.1) 12319(29.6) 6527(15.7)
*国が指定した避難区域等の13 市町村以外で、学校等において甲状腺検査を受けた人数 平成24年度(いわき市は久之浜等一部の地区のみ)
年齢階層別受診者数(人)年齢階層別内訳(%)
対象者 受診者(率%) 0-5歳 6-10歳 11-15歳 16-18歳
福島市 53852 47068(87.4)13158(28.0)13615(28.9)13688(29.1) 6607(14.0)
二本松市10243 8711(85.0) 2484(28.5) 2586(29.7) 2617(30.0) 1024(11.8)
本宮市 6147 5199(84.6) 1530(29.4) 1563(30.1) 1489(28.6) 617(11.9)
大玉村 1620 1359(83.9) 445(32.7) 394(29.0) 383(28.2) 137(10.1)
郡山市 65586 54120(82.5)15854(29.3)16093(29.7)16004(29.6) 6169(11.4)
桑折町 2058 1806(87.8) 478(26.5) 527(29.2) 545(30.2) 256(14.2)
国見町 1557 1372(88.1) 343(25.0) 388(28.3) 439(32.0) 202(14.7)
天栄村 1070 867(81.0) 289(33.3) 284(32.8) 218(25.1) 76(8.8)
白河市 12590 11104(88.2) 3061(27.6) 3208(28.9) 3474(31.3) 1361(12.3)
西郷村 4021 3631(90.3) 1090(30.0) 1069(29.4) 1028(28.3) 444(12.2)
泉崎村 1299 1154(88.8) 346(30.0) 344(29.8) 308(26.7) 156(13.5)
三春町 2879 2507(87.1) 687(27.4) 721(28.8) 732(29.2) 367(14.6)
いわき市 342 341(99.7) 32(9.4) 179(52.5) 130(38.1) 0(0.0)
163264 138865(85.3) 39797(28.6) 40971(29.4) 41055(29.5) 17416(12.5)
平成25年度
年齢階層別受診者数(人)年齢階層別内訳(%)
対象者 受診者(率%) 0-5歳 6-10歳 11-15歳 16-18歳 いわき市 61834 45860(74.2)13258(28.9) 14928(32.6) 13412(29.2)4262(9.3)
須賀川市 14828 10783(72.7) 3470(32.2) 3868(35.9) 2700(25.0) 745(6.9)
相馬市 6798 4808(70.7) 1577(32.8) 1608(33.4) 1240(25.8) 383(8.0)
鏡石町 2508 1842(73.4) 603(32.7) 667(36.2) 450(24.4) 122(6.6)
新地町 1429 1038(72.6) 317(30.5) 373(35.9) 276(26.6) 72(6.9)
中島村 1076 717(66.6) 221(30.8) 268(37.4) 201(28.0) 27(3.8)
矢吹町 3273 2229(68.1) 820(36.8) 799(35.8) 531(23.8) 79(3.5)
石川町 2901 1966(67.8) 655(33.3) 680(34.6) 527(26.8) 104(5.3)
矢祭町 1012 733(72.4) 262(35.7) 231(31.5) 207(28.2) 33(4.5)
浅川町 1340 992(74.0) 309(31.1) 363(36.6) 269(27.1) 51(5.1)
平田村 1212 760(62.7) 261(34.3) 274(36.1) 189(24.9) 36(4.7)
棚倉町 3035 2101(69.2) 729(34.7) 722(34.4) 548(26.1) 102(4.9)
塙町 1662 1103(66.4) 356(32.3) 374(33.9) 316(28.6) 57(5.2)
鮫川村 690 481(69.7) 166(34.5) 164(34.1) 121(25.2) 30(6.2)
小野町 1884 1125(59.7) 368(32.7) 446(39.6) 263(23.4) 48(4.3)
玉川村 1325 919(69.4) 329(35.8) 333(36.2) 214(23.3) 43(4.7)
古殿町 1041 732(70.3) 247(33.7) 230(31.4) 216(29.5) 39(5.3)
78189 23948(30.6) 26328(33.7) 21680(27.7)
この資料は、A,B,Cの判定が確定した子供たちの年齢分布ではなく、
受診者のものなので、前回に見た資料・「市町村別一次検査結果」における
年齢分布とすることは そのままではできない。
しかし、
県立医大は、一次検査結果の各市町村における年齢分布を公表していない
(公表するとなると 非常に複雑なものとなる)ので、ここでは 一応 検査確定者の
年齢分布が 受診者の年齢分布を そのまま反映しているとする。
すると、
平成23年度検査地域では、
0〜5歳は 23.8〜32.9% トータルで 26.6%、 6〜15歳は トータルで 57.7%
平成24年度検査地域(除。いわき市)では、
0〜5歳は 25.0〜33.3% トータルで 28.7%、 6〜15歳は トータルで 59.0%
平成25年度検査地域(除.会津地域)では、
0〜5歳は 28.9〜36.8% トータルで 30.6%、 6〜15歳は トータルで 61.4%
となっている。
高校を19歳で卒業するので、16〜18歳の割合が 年度とともに 次第に
少なくなっていて、A1判定の割合に 主に影響を与えることが予想される
0〜5歳 及び 6〜15歳の 地域による 検査結果の人数比が、これでは
比べられない。
そこで、16〜18歳を除いて 0〜5歳 と 6〜15歳のみの比を調べてみる。
例えば、川俣町は 0〜5歳 562人、6〜10歳 623人、 6〜15歳 691人だから、
0〜5歳 と 6〜15歳の人数比は、562:623+691=1 : 2.34 という風にする。
0〜5歳 : 6〜15歳
平成23年度
浪江: 906:855+913 =1:1.95 飯館: 249:268+264=1:2.14
南相馬:3156 : 3009+2909=1:1.88 伊達:2566 : 3005+3298=1:2.46
田村:1543 : 1801+2004=1:2.47 広野: 195:210+286=1:2.54
楢葉: 270:309+342=1:2.41 富岡:580:617+686=1:2.25
川内: 68: 92+69 =1:2.37 大熊:636:571+521=1:1.72
双葉: 283:238+269 =1:1.79 葛尾: 43: 54+ 57=1:2.58
平成24年度
福島:13158:13615+13688=1:2.08 二本松:2484:2586+2617=1:2.09
本宮:1530 : 1563+1489 =1:1.99 大玉:445:394+383=1:1.75
郡山:15854:16093+16004 =1:2.02 桑折:478:527+545=1:2.24
国見: 343 : 388+439 =1:2.41 天栄:289:284+218=1:1.74
白河: 3061 : 3208+3474 =1:2.18 西郷:1090:1069+1028=1:1.92
泉崎: 346 : 344+308 =1:1.88 三春:687:721+732=1:2.11
平成25年度
いわき:13258:14928+13412=1:2.14 須賀川:3470:3868+2700=1:1.89
相馬:1577 : 1608+1240 =1:1.81 鏡石:603:667+450=1:1.85
新地:317 : 373+276 =1:2.04 中島:221:268+201=1:2.12
矢吹:820 : 799+531 =1:1.62 石川:655:680+527=1:1.84
矢祭:262 : 231+207 =1:1.67 浅川:309:363+269=1:2.05
平田:261 : 274+189 =1:1.77 棚倉:729:722+548=1:1.74
塙 :356 : 374+316 =1:1.94 鮫川:166:164+121=1:1.71
小野:368 : 446+263 =1:1.93 玉川:329:333+214=1:1.66
古殿:247 : 230+216 =1:1.81
0〜5歳 と 6〜15歳に関するかぎり、
その比が 1:2 を超える地は 0〜5歳の割合が少なく、超えない地では
0〜5歳の割合が多いので、年齢分布の影響で A1判定の割合を高くする
のは、1:2を超えない市町村であるはずだ。
1:2を超えない市町村は
平成23年度検査地では 5/13、 24年度では 5/12、25年度では 13/18
となっていて、それぞれ 各検査年度の 38.46%、41.67%、72.22%になる。
このことは、
A1判定の各市町村の割合の 検査年度別の推移((2)参照)と矛盾する。
即ち、年齢分布がA1判定に及ぼす影響だけからすると、平成25年度検査
の市町村が 他の年度より A1判定が少なくはならない。
或は、23年度検査地で A1判定の割合が 他の年度より多くはならない。
(但し、16歳以上の影響と 各年齢層の男女比は 考慮外。)
したがって、
23年度地域では 24・25年度検査地域より A1判定が多くなる、或は 25年度
検査地域で 23年度地域より A1判定が少なくなる何らかの要因があり、
それは 事故時の年齢が、
「 0〜5歳では その過半がA1判定、6〜15歳では A2判定が 50%を超える 」
という統計的事実を凌駕するものでなくてはならない。
或は、23年度検査地で、特に 広野・田村・伊達など 0〜5歳 : 6〜15歳
が 1:2を大きく超える(0〜5歳の割合が少ない)地域で、A1判定が 60%を超える
(浪江は 1:2を割り込んでいるが A1判定が 60%を超えている )何らかの理由が
なくてはならない。
%の値では 事柄が ピンとこないところもあるので、今一度 1次検査結果
のA1判定とA2判定の推移を見てみる。 ↑クリック
平成23年度(避難区域等の13市町村) は、すべての市町村で A1判定の人数
が A2判定の人数を上回っている。
平成24年度検査 では、「泉崎」「三春」「いわきの久之浜等」以外の市町村で、
やはり A1判定の人数が A2判定の人数を上回っている。
ところが、平成25年度検査の結果では 突然 様相が一変して、検査をした
すべての市町村で A2判定の人数が A1判定の人数より多くなっている・・・。
私は このことに驚いているのである。
これは、平成23年3月11日 0〜18歳だった子供らの甲状腺を 2年にわたって
調べたものである。
彼らは 平成25年3月11日で 2年の歳月を経たことになる。
0歳だった子は 2歳になり、5歳の子は 7歳に、10歳の子供は 12歳の中学生
になった。高校1年生だった 15歳の者は 17歳、16歳の者は 高校3年生 18歳
になっている。当時高校3年生だった者(18歳)は すでに 20歳になった!
本来なら しなくてもよい検査をされて、彼らは 何を思っているだろうか?!
これが、しなくてもよいものだったということを、大人たちは忘れてはいないか?
「 なぜ、本来なら(福島県に生まれなければ) しなくてもよい検査を、自分は
やられているorやられたのか?!」と、心の奥底で 深刻な思惟をしていく者
も出てくるだろう。
また、広島・長崎の子供らの中から 原子力推進の先導者が出てきたように、
福島でも そうした道を辿る者も出てくるだろう。
閑話休題
鈴木真一氏は、このA1判定とA2判定の数の逆転は、みな一様に 年齢が
増えたことに原因があるとしている。
の「検討会後半」の出だし 参照
すなわち、
平成24年度では 検査対象の年齢は 0〜18歳ではなく 1〜19歳であり、
平成25年度は 2〜20歳の者であり、年度毎に A1判定が多い 0〜5歳の数
が「ドンドン」減って、A2、B判定が多い年齢になるからだ・・・と。
疑り深い私は、この見解を素直に納得できず、色々と検討しているのである。
(つづく)
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