混沌の時代のなかで、真実の光を求めて

現代に生きる私の上に 仏法は何ができるかを 試そうと思い立ちました。//全ての原発を 即刻停止して、 別の生き方をしましょう。

大乗起信論 1.

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 上にあげた本文は、「 帰敬序 」kikyouzyoといわれ、 大抵の「論」(西域・インドで釈迦が
亡くなって以降の人が作った仏教の書)や 「釈」(中国で作られた経・論の解説書) の最初に、
この帰敬序があります。

すなわち 論主(この場合は馬鳴)の依って立つ場を表明し、造論の意を述べるのです。

 具体的には、「 仏 」と その説かれた「 法 」と それを伝持する身近な人々である「 僧 」、
この三宝の恩を念じ敬うのが、これから この論を説こうとする論主の根本的な姿勢である、
というのです。


帰命とは、 

  これは、三宝の恩を念じ敬う者の姿orその「誠至を現す」。
 以下の「 尽十方・・修行等 」は、三宝の 「徳を現す」or「深広zinkouを現す」。

 「 帰 」は、「趣向」(方向性)の義。

 「 命 」は、「命根myoukon」いわゆる「いのち」の義。
 生きとし生けるもので、これを貴ばないものはない。
 「 万生の重んずる所、これより先なるは無し 」。
 この二つとない命を挙げて、 「無上の尊に奉る。信心の極kiwamariを表す」。 

  また、元曉の海東疏には、この「 帰命 」を 「源に還る」義としています。
  どういうことか?     
 「 衆生の六根は、一心より起こりて 自の源に背き、六塵に馳散す。今、命の 六情を総摂
 するを挙げて、その本の一心の源に還帰す。故に帰命という。 
 帰る所の一心は 即ち是れ三宝なり 」と。


   ** 仏教用語が、たくさん出てきています。
   六根・六情(識)・六塵 ――― 六とは 眼gen・耳ni・鼻bi・舌zetu・身sin・意i
   根は 器官、識は 意識、塵は 外の世界(眼などの対象)。 衆生は 我ら生きもの。  

  

  また法蔵の義記には、「 帰 」は 敬順kyoujyun、「 命 」は 仏の教命kyoumeiと。
 「 論主、如来の教命を敬奉して、法を伝え、生(生きとし生けるもの)を利することを明かす 」
 と。
  
  如来とは、「如(絶対無限〜相対有限を遙かに越えたもの)より来生raisyouす」 と。
  具体的には 釈迦・諸仏。


尽十方 とは、

  東西南北 と その間の東南・東北などの4方向、および上と下。
 ただ、このあらゆる方向の三宝に帰するのではなく、十方を尽して斉hitoしく敬uyamaおうと
 するのである。

  また、十方のなかの ただ 1,2の仏の世界に帰するのではない。と義記は言う。
 キリスト教の世界もイスラームの世界も儒教や道教の世界も・・・彼れらの敬い帰するもの
 (三宝)を尽して、 論主は それらに帰命する、というのである。

 驚くべきこと! 恐るべきこと! である。 

  まづ論主の口から出た 帰敬の意は、 我らを震撼せしめるに足る。
 西欧の自由平等の思想・人権思想など、この前には 木っ端に等しい。

 しかし これは 論主においてのこと。
 私たちの上に、これが実現しなければ、絵に描いたモチ。この欧米文明を越えられない。

  それゆえに、これから論主は この大乗起信論を説いていくのである。

 「 衆生をして、疑いを除き邪執を捨て、大乗の正信syousinを起こして、仏種を断ぜざらしめん
  と欲するがための故に 」と。

帰命尽十方  最勝業遍知  色無碍自在  救世大悲者   
及彼身体相  法性真如海  無量功徳蔵  如実修行等      
為欲令衆生  除疑捨邪執  起大乗正信  仏種不断故
         

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(よみかた)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
きみょうじんじっぽう/さいしょうごうへんち/しきむげじざい/ぐぜだいひしゃ
ぎうひしんたいそう/ほっしょうしんにょかい/むりょうくどくぞう/にょじつしゅぎょうとう  
いよくりょうしゅじょう/じょぎしゃじゃしゅう/きだいじょうしょうしん/ぶっしゅふだんこ 
ーーーーーーーーーーー  
尽十方の最勝業なる遍知と、色無碍自在と、救世の大悲者と、
及び彼の身の体と相となる法性真如海・無量功徳蔵と、如実修の行等とに、帰命したてまつる。 
衆生をして、疑を除き、邪執を捨て、大乗の正信を起こして、仏種を断ぜざらしめんと欲するが為の故に。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 

これから、自らの力量も顧みず無謀にも、

この有名な大乗仏教の論書である『 大乗起信論 』に取り組もうと思います。

 この論書は、サンスクリットの原本がなく、
著者は 馬鳴memyou菩薩bosatu、西暦550年に真諦三蔵よって訳されたということになっています。

 一度訳出されると、またたく間に 中国仏教界に受け入れられ、
当時 仏教界の泰斗・浄影寺zyouyouziの慧遠eon(523〜92)による解釈書『大乗起信論義疏』
が作られ、 新羅(三国を統一したが、まだ若々しく文化果する国であった)の元曉(617〜86)
による『大乗起信論疏』(海東疏)・同『別記』、 さらに 中国華厳宗第三祖賢首genjyu大師法蔵
(643〜712:タシケント出身)による『大乗起信論義記』(義記)・同『別記』(これは、元曉の海東疏
をベースに翻案したもので、昔から起信論を読む者の一級の解説書とされている)が作られました。



 **
  ここで思われることは、仏教の国際性と言うことです。

   当時、中国は 南北に分裂した戦乱の時代が 漸く終息に向い、隋から唐にかけて
  統一王朝を創出していました。
  朝鮮半島もまた、長い三国時代が新羅によって統一されようとしていました。

  わが日本列島もまた、聖徳太子(574〜622)が 大陸の動向を注視しつつ、独特の構想である
  17条憲法によって 列島に国家を樹立しようとしていました。
  太子は法華経・維摩経・勝マン経の解釈書(三経義疏)を自ら作られています。
  (起信論には触れられていないようだが、勝マン経は、起信論と同じ如来蔵仏教の経典です)

   当時 東アジアは、仏教が広く深く浸透して、中国も朝鮮も日本も、仏教をもって国家理念
  としようとしていました。

  「 二に曰く。篤atuく三宝sannpouを敬え。三宝は仏・法・僧butu/pou/souなり。
    則ち、四生sisyou(胎生・卵生・湿生・化生:生きとし生けるもの)の終帰tuinoyoridokoro
    ・万国yorozunokuniの極宗kiwamenomuneなり。 何の世・何の人かこの法を貴ばざる。
    人、尤hanahaだ悪しきもの鮮sukunaし、能く教えらるれば従いぬ。
    それ三宝に帰yoりたてまつらずば、何を以ってか、まがれるを直naoうせん。」
                                    (17条憲法)  

  とは、まさに当時の現実でした。

 
   その最も顕著な現れが、新興国・新羅(文化程度は高句麗〜太子の師は高句麗人であった
  〜や百済のほうが高かった) の何処の馬の骨とも知らぬ 元曉gangyouによる 海東疏を、
  仏教の伝統厚いタシケント出身で、しかも 中国華厳宗の第3祖であった 法蔵が 高く評価
  したことです。

  ここには 今日の宗教界にある権威主義などというものは全くなかったのです。
  驚きべきことです。


   ところで この元曉は、仏教の僧であるのに妻帯し(これは親鸞sinran〜浄土真宗の祖〜
  に先立つこと600年、当時としては破天候のことでした)、新羅が 華厳宗を国教としたにも
  かかわらず、国家機構のなかに入ることをせず、民衆の中で おもしろおかしく踊りながら
  仏教を説き、‘なむあみだぶつ’と 念仏を唱えることを勧めたといいます。
  それは、「 大乗起信論 」 の まさに生きた姿でした。

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