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IPCC、恐喝文書発表 のつづき
【 IPCCの問題の立て方の奇妙さ 】
IPCCは、非常に博愛的で、将来 貧困層に降りかかる災厄を心配して、
「 温室効果ガスの排出による地球温暖化 」を食い止めるべきだと言っているようだ。
しかし、これは オカシクはないか?
将来の貧困層のことを心配しているということは、
IPCCは 将来もなお貧困層があることを前提にしているのであるから、
貧困層の存在については 何の問題も感じていないのであろう。
また、将来の貧困層の災厄は心配しても、
現在の広汎な貧困層の災厄については、IPCCは 心配していないようだ。
すると、彼ら 地球温暖化の危機を言いつのる人々は
貧困層の運命を心配しているのではないということになる。
一体、これは どういうことだろうか?
実に 奇妙なことである。
IPCCが言っていることは、
貧困層は 彼らが主張する温暖化のように人工的に生じているのではなく、
自然発生しているのであり、
また、今の世界の貧困層が、先進国の経済活動のために作り出されたのではなく、
その経済活動の災厄を 様々に受けてはいないかのような錯覚に陥る。
一体 彼らは 何を心配しているのだろうか?
合掌
参考: <ムヒカ大統領のリオ会議スピーチ
CNN.co.jp 3月31日(月)
横浜市で総会を開催した国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は31日、
地球温暖化の影響に関する報告書を発表し、対策の重要性を訴えた。
報告書は、温室効果ガスの排出による温暖化の脅威が「 ますます明白になっている 」 との立場から、各国政府に対策を促した。
排出量をただちに削減すれば 具体的な気候変動に適応するための時間が確保できるとする 一方、対策の遅れは 将来の選択肢を減らすことにつながると警告。
温暖化の影響が厳しさを増して より広範囲に及び、不可逆的な結果を招く恐れがあると
訴えている。
報告書をまとめた IPCC第2作業部会の共同議長、ビセンテ・バロス氏は、気候変動にともなう リスクへの備えを強化することが 現在と将来のためになると強調した。
IPCCは 気候変動について 約1000人の専門家に意見を求め、6年ごとに評価報告書を 発表している。 昨年9月に公表された第1作業部会の報告書では、世界の平均気温が
1950年以降、約0.6度上昇したと指摘。2100年までにさらに温度が上昇すると警告していた。
31日に発表された報告書の概要では、温暖化の具体的な影響を大陸ごと、分野ごとに 分類し、緩和策や適応策を提案している。
報告書はまた、温暖化で 特に大きな打撃を受けるのは世界の貧困層だと強調。 農作物 の収穫量減少、自然災害による家屋の破壊といった直接的な影響や、食料の価格高騰、
供給不足といった間接的な影響に懸念を示した。
アメリカ合衆国のケーブルテレビ向けのニュース専門放送局。
正式名称は Cable News Network(ケーブルニュースネットワーク)。
テッド・ターナーによって創立され、1980年6月1日に開局。タイム・ワーナー・グループ
の傘下 ターナー・ブロードキャスティング・システムが所有。
本社は アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ市。
縄文時代に日本で発生した海水面の上昇のこと。
海面が今より 2〜3m高かったと言われ、縄文時代前期の約6000年前にピークを迎えた
とされる。日本列島の海に面した平野部は 深くまで海が入り込んでおり、香取海や
奥東京湾を形成した。気候は 現在より 温暖・湿潤で 年平均で 1〜2℃気温が高かった⋆。
⋆ 昨年秋に公表された 第1作業部会の報告書では、現状の ペースで 温室効果
ガスの排出増が続くと、今世紀末に さらに2.6〜4.8度上昇すると予測した。
――― IPCC、恐喝文書発表 この海水面の上昇は 約19000年前から始まった。
世界的には 海面は 年間1〜2cmの速度で上昇、場所によっては 上昇は100mに達した。
しかし、この現象が見られるのは 氷床から遠い地域だけであり、氷床のあった北欧など
では見られない。厚さ 数kmに及んだ氷床が解けた重みがなくなって 海面上昇速度以上に
陸地が隆起したからである。その典型が ノルウェーのフィヨルド地形。
最終氷期と呼ばれる今から約10000年以上前の時代には、 北米大陸やヨーロッパ大陸
の北部には 現在の南極氷床の規模にも匹敵する 厚さ数千mにも達する巨大な氷床が
存在していた。 これらの氷床は、約19000年前に最大に達し、それ以降 急激に融解し、
約7000年前までには、ほぼ完全に融けきってしまった・・・。
この北半球の巨大な氷床の融解に伴って、約19000年前以降、氷床から遠く離れた場所
では、 海面は 年間で 1〜2cmというものすごい速さをもって100m以上も上昇し、 ちょうど
約7000年前までには海面が一番高くなった。・・・
約19000年前以降に氷床が急激に融解した原因は、太陽と地球との天文学的な位置
関係によって、 北半球高緯度地域にもたらされる夏期の日射量が次第に増大したためと
考えられているが、北半球氷床の融解をもたらした日射量のピークの時期は約9000年前
であり、 温暖であった日本の縄文海進の時期である約7000年前とは一致しない。
おそらく 一度融解を開始した氷床は、 日射量が低下しても氷を融解する方向に働く
様々なフィードバック効果(例えば、日射をはね返す氷床表面の面積の減少など)によって、
日射量のピークである約9000年前を過ぎても融解が進行したものと考えられている。
その後起こった海退の原因は、氷床が再拡大したためではなく、その後、氷床融解
による海水量が増大したことによって、 その海水の重みで海洋底が遅れてゆっくりと
沈降した結果、海洋底のマントルが陸側に移動し、陸域が隆起することによって、
見かけ上、海面が下がって見えることによる。
↑ ↑現在
6000年前に温暖ピークがある(ヒプシサーマル(hypsithermal)期)
End of Last Glacial Period : 氷期(ヴュルム氷期)の終わり
※ 今から6000年ほど前、新ドリアス期以降の気温の上昇がピークに達し、
後氷期(=完新世)を通じて 最も温暖な時期になった。 過去約500万年間の氷期、間氷期の変動を示す堆積物の記録http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/60/Five_Myr_Climate_Change.png
↑
300万年前
(横軸は 単位百万年前、 縦軸は 地球上の氷床量の指標 Kyr:1000年 )
現在は氷河期⋆で、4000万年前の南極の氷床の成長に始まり、300万年前から起きた
北半球での氷床の発達とともに 規模が拡大した。
寒冷化が始まり、分裂と南下によって発達した 南極環流が 南極大陸への熱輸送を遮るように
なり 更に寒冷化を進めた。4000万年前には 南極の氷床の成長が始まり、3000万年前には
巨大な氷床で覆われるようになった。その後、300万年前頃から 北半球でも氷床の発達が
始まったが、この原因としては、北アメリカ-ユーラシア大陸の配置に加えて、パナマ地峡の形成
による大規模な海流の変化、ヒマラヤ山脈の隆起による大気システムの大きな変化が提唱され
ている。)
( 新生代が始まった時には、オーストラリアと南極大陸は一つになって南半球にあり、
ユーラシア、アフリカ、南アメリカ、北アメリカ、インドの各大陸は海を隔てていた。
南アフリカから分かれて北上していた インド大陸は 約4000万年前にアジア大陸に衝突、
インド大陸は その後も北上を続け アジア大陸の内部に 約2000kmも突入したため、衝突地点
のヒマラヤ山地や背後のチベット高原は、その下にもぐりこまれたインド大陸に押し上げられて
隆起した。 隆起しつつあるヒマラヤ山脈では、高山に対する激しい浸食による岩石の風化が
継続している。
約3800万年前に オーストラリア大陸と南極大陸が完全に分離し、約2000万年前には
南アメリカ大陸と南極大陸も離れて、南極大陸が完全に海で囲まれる。
約350万年前に 南北アメリカ大陸の間にパナマ地峡ができて、大西洋と太平洋が分離。)
⋆ 氷河期と氷河期の間には 数百万年続く 温暖な期間がいくつかある。
更に 氷河期の間にも (少なくとも最近の氷河期では)、より寒冷な時期 と より温暖な時期
がある。より寒冷な時期が 「氷期」、より温暖な時期が 「間氷期」と呼ばれている。
過去5億年間の気候変化
(横軸は 単位百万年前、 縦軸は 温度の指標) ↑
現在は氷河時代
Cm カンブリア紀、O オルドビス紀、S シルル紀、D デボン紀、C 石炭紀、P ペルム紀
Tr 三畳紀、 J ジュラ紀、 K 白亜紀、
Glacial Period : 氷河時代
4億6000万年〜4億3000万年前 アンデス−サハラ氷期
3億6000万年〜2億6000万年前 カルー氷期 生物の大量絶滅が起きた
更新世(約258万〜1万年前)に向かうにつれて 更に激しくなり、その頃から氷床の拡大
と後退の繰り返しによる 4万年 と 10万年の周期が世界中で見られるようになった。
新生代( 約6500万年前から現代まで )の気候変化
横軸は 単位100万年前
Pal 暁新世、 Eo 始新世、 Oli 漸新世、 Mio 中新世、 Pli 鮮新世
↑
新生代では最も高温の時代
北大西洋での海底火山活動やそれに伴うメタンハイドレートの融解などの
温暖化ガスの大量放出があったとする説がある。
極地付近にも氷床はなく、ワニや有袋類の化石が出土している。
始新世末or次の漸新世初期に 一時的に気温が急に低下したが(始新世
終末事件)、この頃彗星が頻繁に地球に衝突したためだとする説がある。
また 当時大規模な海退が起こり、海の面積が減少したのが気温低下の原因
であるとも言われる。
更新世の氷期と間氷期
ドナウⅠ氷期 (60万〜58.5万年前)
間氷期
ドナウⅡ氷期(55万〜54万年前)
間氷期
ギュンツ氷期:Gunz glaciation(41万〜31万年前)
ギュンツ=ミンデル間氷期 ミンデル氷期:Mindel glaciation(30万〜23万年前) ミンデル=リス間氷期 リス氷期:Riss glaciation(18万年〜13万年前) エーミアン間氷期(リス=ヴュルム間氷期) ヴュルム氷期(最終氷期):Wurm glaciation(7万年〜1.5万年前)
北半球に巨大な氷床が発達しはじめた。カナダおよび米国北部、北西ヨーロッパ
の大部分を覆い、別の氷床がアルプス山脈とシベリアの一部を覆った。南半球では
それほどでもなかったと考えられている。
南極大陸は第四紀を通じて棚氷に覆われていた。
2〜1.8万年前 - 最寒冷期
1.4〜1.2万年前 - 古ドリアス期(小寒冷期)
(最終氷期が終わる約1万年前から現在までのこと。 その境界は、大陸ヨーロッパ
における氷床の消滅をもって定義された。)
1.2万年前 - アレレード期(温暖期)
or約1万4000〜1万1500年前
「プレボレアル期」(亜間氷期)
8200年前にも寒冷期が認められる。
・気候環境が一転して地球全体が温暖化し、氷河がモレーン(堆石)を残して後退した。
大型哺乳類の生息環境が縮小し、彼らを絶滅させた。
・期間が短いため大規模な大陸の移動などはないが、完新世の初期には、大陸氷床の
融解によって海面が130m以上急激に上昇した。特に完新世の気候最温暖期には、
今より3mから5mほど海水準(陸地に対する海面の相対的な高さ)が高かったとされる
(縄文海進)。その後、海面は 緩やかに下降し、海水準は 直近の 2000年ほどは
比較的安定している。
1.スンダランド⋆が海中に没し、現在のインドネシアやフィリピンなどに相当する地域が
ユーラシア大陸から分離して島となった。
⋆ 紀元前70000年頃〜14000年頃にかけてのヴュルム氷期には陸地であったが、
紀元前12000年頃〜4000年にかけて約8000年間にわたる海面上昇により
海底に没した。 アジア系民族の故郷。
2.ベーリング海に存在した陸橋ベーリンジアが温暖化の海進により水没し、
北米大陸が ユーラシア大陸から分離した。
3.9600年前ころ、ドーバー海峡ができ、グレートブリテンが大陸から切り離される。
・約7300年前に南九州の鬼界アカホヤが噴火、同時に巨大地震や巨大津波が発生した。
更新世末から完新世初めにかけて、
人類の直接の祖先であるヒト(ホモ・サピエンス・サピエンス)が世界規模で拡散する。
人類は それまで、遊動しながらの狩猟(漁労)採集生活であったが、大きな川の流域など
で 定住農耕牧畜生活に大きく転換し、徐々に人類が文明を築き始めたことは人類史に
とって重要な変化であった。
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現代の問題 1.〜科学
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朝日 2014年3月31日
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は横浜市で開いた総会で、地球温暖化
の影響について7年ぶりとなる第2作業部会の報告書を承認し、31日公表した。
農業や生態系などの面で「すべての大陸と海洋で影響が表れている」と断定。18世紀半ば
と比べた世界の平均気温の上昇が今世紀末に4度を超えるなら、後戻りできない環境の激変
を起こしかねないと警鐘を鳴らした。
報告書は、心配される温暖化のリスクとして、食料供給システムの崩壊や生態系の損失など
八つの分野を挙げた。こうした影響が暴力的な紛争に発展する可能性にも初めて言及した。
世界の平均気温は、18世紀半ばの産業革命前から最近 (1986〜2005年平均) までに
約0.6度上昇。 昨年秋に公表された 第1作業部会の報告書では、現状の ペースで 温室効果
ガスの排出増が続くと、今世紀末に さらに2・6〜4・8度上昇すると予測した。温室効果ガス
を世界全体で大幅に減らせないと4度上昇は現実味を帯びる。
今回の報告書は、4度気温が上がると、穀物の生産量が落ち込むなど世界的な食糧不足
が深刻化する可能性を指摘。さらに、大規模な海面上昇を引き起こす グリーンランド や南極
の氷床消失など「深刻かつ広範で不可逆な影響が起こる可能性が高まる」とした。
ただ、4度未満2度以上の上昇でも、動植物などに大規模な絶滅を招く危険性を指摘。
気温の上昇スピードが遅ければ生き物は過ごしやすい場所に移動できるが、予測される
上昇スピードが急激すぎるため 生き物の多くが 今世紀後半には追いつくことができなくなる
からだ。
プレスリリース 13-068-J 2013年10月01日
○ 第5次評価報告書第1作業部会報告書の主要な結論(速報版)(詳細は別紙1参照)
平成25年9月27日
第1作業部会報告書 政策決定者向け要約(SPM)の概要(速報版)
※速報版であり、今後公式資料により修正の可能性がある。 気候システムの観測された変化 ・ 気候システムの温暖化については疑う余地がなく、1950年代以降に観測された変化 の多くは、数十年から数千年にわたって前例がないものである。大気と海洋は温暖化し、
雪氷の量は減少し、海面水位が上昇し、温室効果ガス濃度は増加している。
・ 世界平均地上気温は、独立した複数のデータセットが存在する 1880〜2012年の期間 に 0.85[0.65〜1.06]℃上昇した。20世紀半ば以降、世界的に対流圏が昇温していること
は ほぼ確実である。
・ 最近30年の各10年間の世界平均地上気温は、1850年以降のどの10年間よりも高温 である。(図1)。
・ 世界平均地上気温の変化は、数十年にわたる明確な温暖化に加え、かなりの大きさの 十年規模変動や年々変動を含んでいる。自然変動のために短期間でみた気温の変化率
は、どの期間を採用するかに大きく影響され、一般には長期間での変化率を反映して
いない。強いエルニーニョ現象の起きていた 1998年から2012年までの15年間の温度の
上昇率は 1951年から2012年までの温度の上昇率より小さい。
・ 1950年頃以降、世界規模で 寒い日や寒い夜の日数が減少し、暑い日や暑い夜の日数 が増加した可能性が非常に高い。また、陸域での強い降水現象の回数は、減少している
地域よりも 増加している地域の方が多い可能性が高い。強い降水現象の頻度 もしくは
強度は 北アメリカ と ヨーロッパで増加している可能性が高いが、他の大陸では 強い降水現象
の変化の確信度は せいぜい中程度である。
・ 1971〜2010年において、海洋の上部(0〜700m)で水温が上昇していることはほぼ確実 である。1992〜2005年において、水深3000m以深の深層で水温が上昇している可能性が
高い。
・ 海洋の上部の 0〜700mの貯熱量は、2003〜2010年の期間に それ以前の十年間と 比べて よりゆっくりと増加しているが、700〜2000mへの熱の取り込みは衰えることなく
続いている可能性が高い。(新見解)
・ 海洋の温暖化は、気候システムに蓄えられたエネルギーの変化の大部分を占め、1971 〜2010年の期間では その90%以上を占めている(高い確信度)。
・ 過去20年にわたり、グリーンランド 及び南極の氷床の質量は減少しており、氷河は ほぼ 世界中で縮小し続けている。また、北極の海氷面積 及び 北半球の春季の積雪面積は
減少している(高い確信度)。
・ 世界平均海面水位は 1901〜2010年の間に 0.19[0.17〜0.21] m上昇した。世界平均 海面水位の上昇率は、1901〜2010年には 年あたり 1.7 [1.5〜1.9]mmの割合、1971〜
2010年には 2.0[1.7〜2.3]mmの割合、1993〜2010年には 年あたり 3.2 [2.8〜3.6]mmの
割合であった可能性が非常に高い。
・ 19世紀中頃以降の海面水位の上昇率は、それ以前の2千年間の平均的な上昇率より 大きかった(高い確信度)。(新見解)
・ 大気中の二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)濃度は 過去80万年間 で前例のない水準まで増加している。CO2濃度は、化石燃料による排出や正味の土地利用
の変化により、工業化以前より 40%増加した。
・ 海洋は人為起源の二酸化炭素の約30%を吸収して、海洋酸性化を引き起こしている。 エネルギーを吸収している。1750年以降の二酸化炭素の大気中濃度の増加は、正味の
放射強制力に最も大きく寄与している。
・ エーロゾルの排出や、エーロゾルと雲との相互作用による放射強制力は、正味で負と なっている。また、依然として地球のエネルギー収支の変化の見積もりやその解釈に
おいて、最も大きな不確実性をもたらしている。
・ 1750年以降の よく混合された温室効果ガス (二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、 ハロカーボン類)の排出による 2011年における放射強制力は、3.00[2.22〜 3.78]W/m2である。
・ 全太陽放射量や火山起源の成層圏エーロゾルによる放射強制力の変化は、大規模な 火山の噴火のあとの数年間を除き、20世紀にわたる正味の放射強制力に対して ほんの
わずかな寄与しかない。
気候システム及びその近年の変化についての理解 ・ 人間活動が 20世紀半ば以降に観測された温暖化の主要な要因であった可能性が 極めて高い(図2)。
将来の世界 及び地域における気候変動 ・ 温室効果ガスの継続的な排出は、気候システム の全ての要素に温暖化や変化を もたらす。気候変動を制限するためには、温室効果ガスの排出量の大幅かつ持続的な
削減が必要となる。
・ 地上気温の変化は世界的に一様ではなく、北極域は 世界平均より早く温暖化し、陸上 における平均的な温暖化は 海上よりも大きくなるだろう(非常に高い確信度)。
(図3、図4)。
・ RCPシナリオに基づく気候変動予測は、シナリオの違いを考慮すれば第4次評価報告書 に示されたものと変化のパターンや大きさの両方において類似している。高い放射強制力
のRCPシナリオによる予測の全般的な幅は、第4次評価報告書で用いた類似のシナリオ
の結果と比べて狭くなっている。これは、RCPシナリオは濃度経路として定義されている
ため、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与える炭素循環の不確実性は、濃度に従って
計算されたシミュレーションでは考慮されないためである。
・ 1986〜2005年を基準とした、2016〜2035年における世界平均地上気温の変化は、 大規模な火山噴火や太陽全放射照度の長期的な変化がないと仮定した場合、0.3〜
0.7℃の間である可能性が高い(中程度の確信度)。
・ 1986〜2005年を基準とした、2081〜2100年における世界平均地上気温の変化は、RCP 2.6シナリオでは 0.3〜1.7℃、RCP4.5シナリオでは 1.1〜2.6℃、RCP6.0シナリオでは
1.4〜3.1℃、RCP8.5シナリオでは 2.6〜4.8℃の範囲に入る可能性が高い(表1)。
また、RCP2.6以外のシナリオでは 1850〜1900年と比較した 21世紀末の気温の上昇量が
1.5℃を超える可能性が高く、RCP8.5とRCP6.0は上昇量が 2℃を超える可能性が高い
(高い確信度)。
・ ほとんどの陸域で、世界平均地上気温の上昇につれて、極端な高温の頻度が増加し、 極端な低温の頻度が減少することは ほぼ確実である。
・ 地域的な例外はあるものの、地球上のほとんどの地域において、季節平均降水量の
乾燥地域と湿潤地域の間での差異 や 乾季と雨季の差異が増加する確信度は高い。
・ 世界平均気温の上昇に伴って、中緯度の大陸のほとんど と 湿潤な熱帯域において、 今世紀末までに極端な降水がより強く、頻繁となる可能性が非常に高い。
・ RCP8.5シナリオでは高緯度域と太平洋赤道域では今世紀末までに年降水量が増加する 可能性が非常に高い。
・ 21世紀を通して、世界全体で海洋は昇温し続けるであろう。熱は海面から深海に広がり、 海洋循環に影響するであろう。
・ 21世紀の間、世界平均地上気温の上昇と伴に、北極の海氷域が小さく 薄くなり続ける こと、また北半球の春季の積雪面積が小さくなることの可能性は非常に高い。また、
世界規模で氷河の体積は更に減少する。
・ 1986〜2005年を基準とした、2081〜2100年の期間の世界平均海面水位の上昇は、 RCP2.6シナリオでは0.26〜0.55m、RCP4.5シナリオでは0.32〜0.63m、RCP6.0シナリオでは
0.33〜0.63m、RCP8.5シナリオでは0.45〜0.82mの範囲に入る可能性が高い(中程度の
確信度)(表1)。
・ 地球システムモデル6によると、気候と炭素循環の間のフィードバックが21世紀に正で ある、すなわち 気候変動は 陸地と海洋の炭素吸収を一部相殺してしまうことの確信度は
高い。この結果、排出された二酸化炭素は、大気中により多く残ることになる。海洋への
さらなる炭素の蓄積の結果、海洋酸性化が進行する。
・ 二酸化炭素の累積排出量と世界平均地上気温の上昇量は、ほぼ比例関係にある。 (新見解)
・ 気候変動の多くの側面は、たとえ温室効果ガスの排出が停止したとしても、何世紀にも わたって持続する。このことは、過去、現在、及び将来の二酸化炭素の排出によって、
数世紀にわたり大きな既定的変化がもたらされることを表している。
・ ジオエンジニアリングと呼ばれる気候変動に対抗する方法が提案されている。証拠が 限られているため、ジオエンジニアリングの手法 及び それが気候システムに与える影響
について、総合的かつ定量的な評価は不可能である。(新見解)
第4次報告2007
6.6.1 Northern Hemisphere Temperature Variability
(MBH1999 : 1000〜1980 Mann et al., 1999 )
「IPCC報告書」の信頼性は? - 3月31日
江守正多 国立環境研究所地球環境研究センター気候変動リスク評価研究室長
人口:約5万6千人 面積:216万6,086km2
グリーンランドは、島内のほとんどの土地が厚い氷に覆われており⋆、地下資源の
採掘が困難であった。しかし、地球温暖化の影響で少しずつ氷が溶解しており、今後
採掘のスピードが速まると予想される。地下には中東地域に匹敵する量の原油が
存在するとされており、地下資源収入が経済的にグリーンランドを支え、デンマーク
からのグリーンランド独立が容易になるとも指摘される。
⋆ グリーンランドの81% 175万5,637平方kmを氷床が覆う。氷の厚さは
沿岸近くで1500m、内陸部で 3000mに達する。氷の重さで島の中央部の
地面は 海面より 300mも低い。氷は 中央部から周囲の海岸へゆっくり流れて
いる。海岸線は39,330kmに及び赤道の長さに相当する。
町や居住地は 氷が無いところにあり、人口は島の西海岸に集中している。
内陸部のほとんどは 厚い氷で覆われている。
2500 - 800 BC サカク文化(Saqqaq) (グリーンランド南部)
2400 - 1300 BC インディペンデンスI 文化:(グリーンランド北部)
800 - 1 BC インディペンデンスII 文化:(グリーンランド最北部)
700 BC - AD 200 前期ドーセット または ドーセット I 文化: (グリーンランド南部)
前期 ドーセット文化以降は、グリーンランドは無人であったと思われている。 初めてグリーンランドを発見
エイリークは、アイスランドに帰還後、グリーンランドへ植民する仲間を募り、
伝承では 985年 25隻の船で出発し、14隻が 辿りついたとされる。かれらは
グリーンランド南西岸、現在の Qassiarsuk 付近に 最初の定住地を作る。
また、伝承では 西暦1000年にエイリークの息子のレイフ・エリクソンが、
ヴィンランド(現在のニューファンドランド島)を発見した。
定住地は、東西二ヶ所に分かれ、ピーク時には それぞれ千人規模となり、
合わせて 3千〜5千人が居住していた。
行っている。ヨーロッパ(ノルウェーやアイスランド)からは、船舶の建造に必要な
木材や鉄製品の輸入を行っていた。アイスランドからの交易船は 毎年運航され、
時には グリーンランドで越冬することもあった。住民の信教は、キリスト教信仰が
行われており、少なくとも 5つの教会跡が確認されている。
1261年 グリーンランドの住民は、ノルウェー王国に忠誠を誓うこととなったが、
基本的には自治が行われていた。(1380年ノルウェー王国がデンマーク王国の
支配下に入る。)
ヴァイキングの定住地は、14世紀頃から衰退し始め、15世紀後半には消滅したもの
と考えられている。
後期 ドーセット文化は、現カナダ北東部を中心に繁栄し、10世紀頃 グリーンランド北西部
に居住していたらしいが、この文化も 1300年頃までに消滅している。
1200年頃から 狩猟を中心としたチューレ文化が西方から広まってきた。彼らは 極地
での生活によく適応していた。チューレ文化は 後期ドーセット文化よりもやや南方に分布し、
島の最北部には居住しなかったが、島の西部・東部の広い範囲に居住した。
このチューレ文化の民族は 現在のイヌイットの祖先と考えられている。
ヴァイキングたちは 無人だったアイスランドとは違い、グリーンランドでは 先住民たちと
交渉する機会があった。チューレ文化の人々は 南下の末、12世紀には ヴァイキングたち
に遭遇した。
1536年 ノルウェーが デンマークの完全な従属下に置かれると、グリーンランドは
デンマーク領となった。
17世紀には イギリス、オランダ、ドイツの捕鯨船がグリーンランド近海に出漁したが、
定住地をつくるまでには至らなかった。
1721年にノルウェーの宣教師に率いられた一団が グリーンランドに上陸した。この一団
の目的は、グリーンランドにおける欧州人の居住の確認及び布教にあった。商人も含まれて
いた この一団によって、欧州人によるグリーンランドの再定住化が行われた。この植民地
はゴットホープ(現在のヌーク)と呼ばれグリーンランドの南西岸に建設された。
また、イヌイットと交易を行い、イヌイットの一部へのキリスト教布教に成功している。
1774年 デンマーク王政府、王立グリーンランド貿易会社 設立。この会社は、グリーンランド
の行政も任されていたが、統治は なおざりで 交易が中心であった。
過去2000年の温度 (複数のデータを同時に表示したもの)
( 中世の温暖期=Medieval Warm Period、小氷期=Little Ice Age )
☟ この時期は、西欧において 大航海時代・ルネサンス・宗教改革・科学革命・
産業革命・アメリカ独立・フランス革命といった現代文明の基礎が作られた時期に当る。
現代西欧人の魂の故郷が この 寒冷な「小氷期」の環境なのである。 彼らは
「 中世の温暖期 」を暗黒時代として忌み嫌い、この 「小氷期」の時代を 殊の外
誇りに思っている。 彼らが 「温暖化」を必要以上に恐れる 心理面での秘密は、
こういう処にあるのかもしれない。
また、白人の身体は 寒冷地適応であることにも留意したい。
東アジアにおいては、この小氷期には 中国北方の民族が活躍する時代に入り、
モンゴル帝国の勃興から 清帝国支配と、漢民族にとっては 異民族支配に晒される
時代に入っていた。
小氷期 (14世紀半ば〜1850年代の寒冷な期間のこと)
IPCCは
「 期間中の気温低下が 1℃未満に留まる、北半球における弱冷期 」としているが、
17世紀半ば、スイス・アルプスの氷河は徐々にその版図を低地へと広げ、谷筋に広がる
農場を飲み込み 村全体を押し潰していった。氷河が 河川を塞き止め、決壊による洪水に
襲われた村も多い。
テムズ川やオランダの運河・河川では、一冬の間完全に凍結する光景が頻繁に見られ、
人々は スケートや氷上縁日(フロスト・フェアー)に興じている。
1780年の冬には ニューヨーク湾が凍結し、マンハッタンからスタッテンアイランドへ
歩いて渡ることが可能であった。
アイスランドでは、海氷が何マイルにもわたって 島を取り囲んで長期間に渡って港湾を
封鎖し、漁業や交易に打撃を与えた。
この厳冬の到来で、飢饉が頻繁に発生するようになり (1315年には150万人もの餓死者
を記録)、疾病による死者も増加した。アイスランドの人口は半分に減少し、グリーンランド
のバイキング植民地は全滅した。
フランドルの画家ピーター・ブリューゲルは 往時の村落を多岐に描いているが 雪に
覆われた風景が多くある。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d8/Pieter_Bruegel_the_Elder_-_Hunters_in_the_Snow_%28Winter%29_-_Google_Art_Project.jpg/180px-Pieter_Bruegel_the_Elder_-_Hunters_in_the_Snow_%28Winter%29_-_Google_Art_Project.jpg1565年
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ee/Pieter_Bruegel_d._%C3%84._093.jpg/180px-Pieter_Bruegel_d._%C3%84._093.jpg1565年
日本でも、東日本を中心に たびたび飢饉が発生し、これを原因とする農村での一揆の
頻発は幕藩体制の崩壊の一因となった。
ニュースの真相
2007年12月27日
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北極圏海氷モニター - IJIS 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
海氷面積数値データ Ver.1 2007.8.16 JAXAプレスリリース: 「北極海での海氷面積が観測史上最小に -今後さらに予測モデルを大幅に上回る減少の見込み- 」 北極海における海氷面積が、過去最小を記録した2005年夏を大幅に上回るペースで 減少し、8月15日に1978年から開始された衛星観測史上最小となったことを確認しました。 海氷の減少は、9月中旬まで続き、海氷面積はさらに大幅な減少となる見込みです。 この海氷の減少は、IPCC第4次報告書で予測されている北極海での海氷の減少を 大幅に上回るもので、このような観測と予測の大きな差は、予測モデルでは北極海で 起こっている現象が十分に表現されていないことの現れであると考えられます。 北極域の海氷域面積は、1979年以降 長期的に減少傾向を示しています。
特に 海氷域面積の年最小値は減少が顕著です。2013年までの減少率は9.2万平方km/年
で、近年は減少率が大きくなる傾向にあります。
一方、南極域における海氷域面積は、1979年以降、長期的に増加傾向を示しています。 2013年までの年平均値の増加率は、2.6万平方km/年となっています。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panelon Climate Change)では
第3次評価報告書(2001年)で、地球の平均気温が2100年までに1.4〜5.8℃上昇との予測
を行った。一方、2002年11月、NASAは人工衛星による観測結果などから、現在のペース
で温暖化が進めば、北極圏の永久海氷は 21世紀中に完全に消滅との予測を発表した。
これを裏付けるように、米国雪氷データセンター は 2004年12月から2005年2月までの調査で、 氷の減少が進む北極海では冬場になっても氷が十分に回復せず、氷の面積が観測史上
最小を記録したと発表。
2013年7月17日
下に解説の通り、今年の海氷分布予報は7月末まではよく的中しましたが、8月以降は
特に太平洋側で予報ほど海氷域が後退しませんでした。その結果、私たちが予測した
最小面積の記録更新は 現実になりませんでした。
「エネルギー・資源学会」のメール討論
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e8/Arctic_Ocean-ja.png/220px-Arctic_Ocean-ja.png
◇ ◇ ◇
http://i.dailymail.co.uk/i/sitelogos/logo_mol.gif 28 September 2013
And now it's global COOLING! Return of Arctic ice cap as it grows by 29%
in a year 今 地球寒冷化! 年29%の割で 北極の氷冠の戻り
・ 2012年より 533,000平方マイル以上の海が 氷で覆われる
・ 2007年 BBCは、地球温暖化で 2013年までに 北極海から氷はなくなるだろうと報道した
・ 人類によって引き起こされる地球温暖化を示唆する国連の気候変動の報告書は、
今月末に延期された。
A chilly Arctic summer has left 533,000 more square miles of ocean covered with ice than
at the same time last year – an increase of 29 per cent.
The rebound from 2012’s record low comes six years after the BBC reported that global
warming would leave the Arctic ice-free in summer by 2013.
Instead, days before the annual autumn re-freeze is due to begin, an unbroken ice sheet
more than half the size of Europe already stretches from the Canadian islands to Russia’s
northern shores.
寒い北極の夏は、昨年同期よりも 533,000平方マイル以上(29%増)の海が 氷で
覆われたままである。
地球温暖化によって 2013年までに北極海から氷が無くなるだろうというBBCの報道の
6年後、2012年の記録から反転が起きた。
それどころか、毎年秋に 再氷しはじめる ずっと前に、ヨーロッパの半分以上に相当する
切れ目のない氷原が、すでにカナダの島々からロシアの北海岸にかけて広がっている。
HOW NSIDC GOT ITS FIGURES WRONG AND THEN KEPT QUIET
Since publication of the original version of this article, the US source of the figures – the
NASA-funded National Snow and Ice Data Centre (NSIDC) - was discovered to have made
a huge error and then quietly corrected the figure without mentioning it.
On September 4, NSIDC, based at the University of Colorado, stated on its website that
in August 2013 the Arctic ice cover recovered by a record 2.38 million sq km – 919,000 sq
miles – from its 2012 low. News of this figure was widely reported – including by Mailonline - on September 8. But on September 10, the NSIDC quietly changed it to 1.38 million sq km (533,000 sq miles) – and replaced the original document so the old figure no longer shows up on a main Google
search. It can now only be found on an old ‘cached’ page. The figures in this article have now been corrected.
Prompted by an inquiry from ‘green’ blogger Bob Ward, the NSIDC’s spokeswoman Natasha
Vizcarra said the mistake was a ‘typographical error’, telling him: ‘There are no plans to
make a statement on the change because it was not an error in the data.’ この記事の元版の公表後、数字の出所である NASA− 米国雪氷データセンター(NSIDC) が 大きな間違いをしていたことが見つかり、何のコメントもなく 黙って 数字を直した。 9月4日、コロラド大学(ボールダー校) にある NSIDC は ウェブサイトで、 2013年8月に 北極海の氷冠が 2012年から 238万平方kmまで回復したと述べた。 この数字は、9月8日 広く公表された(含メイル)。 しかし、同10日 NSIDCは そっと
138万平方km(533,000平方マイル)に それを変えた。そして、元文書は書き換えられて、
元の数字は もうグーグル検索では見られない。今は ただ 古いキャッシュだけで見つかる。
環境ブロガーのボブ・ワードからの問い合わせに促されて、NSCIDのスポークスマン ナターシャ
ビズカラは、「入力ミスだ」と言い、「データには 誤りがないので、変更に対する声明をする
つもりはない」と語った。
The Northwest Passage from the Atlantic to the Pacific has remained blocked by pack-ice all year.
More than 20 yachts that had planned to sail it have been left ice-bound and a cruise ship
attempting the route was forced to turn back.
Some eminent scientists now believe the world is heading for a period of cooling that will not
end until the middle of this century – a process that would expose computer forecasts of
imminent catastrophic warming as dangerously misleading.
大西洋から太平洋への北西航路は 一年中 氷に閉ざされて ブロックされている。
それを渡ろうとしたヨット20隻以上が 氷に囲まれてしまい、このルートに挑戦したクルーズ船
は 引き返すことを余儀なくされた。
著名な科学者らの中には、世界は 今世紀半ばまでは終わらない寒冷期にさしかかっている
と信じている。これは、差し迫った破局的な温暖化 という コンピュータ予測を 危険な誤誘導
として暴くプロセスである。
The disclosure comes 11 months after The Mail on Sunday triggered intense political and scientific
debate by revealing that global warming has ‘paused’ since the beginning of 1997 – an event
that the computer models used by climate experts failed to predict
地球温暖化が 1997年の初め以来 止ったということ 〜気候専門家が使った コンピュータモデル
が予測し間違えたという事件 〜が明らかになったことで、政治的・科学的な激しい議論の
キッカケになった 日曜日のメールの11カ月後に、その情報開示はなされた。
In March, this newspaper further revealed that temperatures are about to drop below the level
that the models forecast with ‘90 per cent certainty’.
The pause – which has now been accepted as real by every major climate research centre
– is important, because the models’ predictions of ever-increasing global temperatures have made
many of the world’s economies divert billions of pounds into ‘green’ measures to counter
climate change. Those predictions now appear gravely flawed.
3月、この新聞は さらに そのモデルが 90%の確度で予想する気温のレベルが低下
しかけていると報道した。どの主要な気候観測センターでも 真実と認められている休止
は重要だ。なぜなら、これまで増加してきた地球の気温 という モデル予測が、気候変動
に立ち向かうための緑の対策に 数十億ポンドを 世界の経済界に出させたからだ。
それらの予測は、今 重大な欠陥があるようだ。
The continuing furore caused by The Mail on Sunday’s revelations – which will now be
amplified by the return of the Arctic ice sheet – has forced the UN’s climate change body
to reconsider its position.
The UN Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC) was due in October to start
publishing its Fifth Assessment Report – a huge three-volume study issued every six or
seven years. It will hold a pre-summit in Stockholm later this month.
日曜日の曝露メールによって引き起こされた怒りは、それは 今や北極の氷床の戻り
によって増幅するだろうが、国連の気候変動団体に その見解を再考させるよう強いた。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、10月に 第5回の評価報告書を出版
を始める予定だった (6、7年ごとに発刊される3巻の大研究)。
それは、今月末のストックホルムでの作業部会に掛けられるだろう。
☟
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、第5次評価報告書 | 国連 2013年10月01日
THERE WON'T BE ANY ICE AT ALL! HOW THE BBC PREDICTED CHAOS IN 2007
Only six years ago, the BBC reported that the Arctic would be ice-free in summer by 2013,
citing a scientist in the US who claimed this was a ‘conservative’ forecast. Perhaps it was
their confidence that led more than 20 yachts to try to sail the Northwest Passage from the
Atlantic to the Pacific this summer. As of last week, all these vessels were stuck in the ice,
some at the eastern end of the passage in Prince Regent Inlet, others further west at Cape
Bathurst.
Shipping experts said the only way these vessels were likely to be freed was by the icebreakers of the Canadian coastguard. According to the official Canadian government website, the Northwest
Passage has remained ice-bound and impassable all summer.
ほんの6年前 BBCは、これは保守的な予測だと主張する米国の科学者を引用して、
北極海は 2013年夏までに 氷がなくなるだろうと報道した。
この夏 大西洋から太平洋への北西航路を航海しようとした20隻以上のヨットは、
恐らく これを信用したためだった。先週の時点で これらは みな 氷に取り囲まれた。
あるものは 航路の東端のプリンスリージェントカイ峡で、他のものは はるか西のバサースト岬で。
船舶の専門家は、これらの船が自由になる可能性は ただ カナダの沿岸警備隊による
しかないだろうと言う。カナダ政府のウェブサイトによると、北西航路は 夏中 氷に閉ざされ
航行できない状態だった。
The BBC’s 2007 report quoted scientist Professor Wieslaw Maslowski, who based his views on
super-computer models and the fact that ‘we use a high-resolution regional model for the Arctic
Ocean and sea ice’.
He was confident his results were ‘much more realistic’ than other projections, which ‘underestimate the amount of heat delivered to the sea ice’.
Also quoted was Cambridge University expert Professor Peter Wadhams. He backed Professor
Maslowski, saying his model was ‘more efficient’ than others because it ‘takes account of
processes that happen internally in the ice’.
He added: ‘This is not a cycle; not just a fluctuation. In the end, it will all just melt away quite suddenly.’
BBCの2007年の報道は 科学者・Wieslaw Maslowski教授を引用していた。そして、彼は
スーパーコンピュータのモデル と ‘ 我々は 北極海と海氷に対する 高解度の地域モデルを
使っている’という事実に その見解を依っていて、他の‘ 海氷に輸送された大量の熱を
過小評価した ’ 予測よりも、その結論は ずっと現実的だということに 自信をもっていた。
さらに、ケンブリッジ大学の専門家・ Peter Wadhamsをも引用した。彼は、Maslowski教授
を支持して、そのモデルは 氷の内部で起こる過程を考慮しているので、他のものより 有効であると言い、‘ これは サイクルではなく、ただの変動ではなく、 最後に すべてが
極めて突然に 融け出すだろう ’と付け加えた。
http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2013/09/08/article-2415191-1BAED5FF000005DC-408_638x431.jpg Leaked documents show that governments which support and finance the IPCC are demanding
more than 1,500 changes to the report’s ‘summary for policymakers’.
They say its current draft does not properly explain the pause.
At the heart of the row lie two questions: the extent to which temperatures will rise with carbon d
ioxide levels, as well as how much of the warming over the past 150 years – so far, just 0.8C –
is down to human greenhouse gas emissions and how much is due to natural variability.
リークされた文書は、IPCCを支え 資金援助する各国政府が 報告書の政策決定者の ための要約に、1500件以上の変更を要求していたことを示している。 現草稿は 一時停止を 正しく表現しない、と言われる。 騒動の核心には 2つの問題 がある。 気温がCO2レベルとともに上昇するだろう程度 と同時に、過去150年にわたる 温暖化( 今のところ 0.8℃ )のどれほどが、人間の温室効果ガス排出量により、どれほど が 自然の変動によるかということである。
caused by humans – up from 90 per cent in 2007.
報告書案で IPCCは、95%の確率(2007年には 90%以上)で 温暖化が 人間によって
引き起こされていると言っている。
This claim is already hotly disputed. US climate expert Professor Judith Curry said last night:
‘In fact, the uncertainty is getting bigger. It’s now clear the models are way too sensitive to
carbon dioxide. I cannot see any basis for the IPCC increasing its confidence level.’
She pointed to long-term cycles in ocean temperature, which have a huge influence on climate
and suggest the world may be approaching a period similar to that from 1965 to 1975, when there
was a clear cooling trend. This led some scientists at the time to forecast an imminent ice age.
Professor Anastasios Tsonis, of the University of Wisconsin, was one of the first to investigate
the ocean cycles. He said: ‘We are already in a cooling trend, which I think will continue
for the next 15 years at least. There is no doubt the warming of the 1980s and 1990s has stopped.
この主張は、すでに 熱く議論されている。米国の気候の専門家Judith Curry教授は
昨晩言った。 ‘ 実際、不確実性は だんだん大きくなっている。モデルは CO2に対して
あまりに過敏なものであることは、今や明らかである。私は 信頼性のレベルの点で、
IPCCに 何らの根拠も見いだせない ’と。 彼女は 気候に大きな影響を与える海の
温度や、世界が 明らかな寒冷化傾向にあった 1965〜75 に似た期間に近づいている
らしいことを暗示する海水温に、長期間にわたるサイクルがあることを指摘した。
幾ばくかの科学者に、これは 差し迫った氷期の予測に導いた。ウィスコンシン大学の
Anastasios Tsonis教授は 海のサイクルを調査した最初の一人だ。彼は言った。
‘我々は すでに 少なくとも 15年間は続くと考えられる 寒冷化傾向の中にある。
1980年代と90年代の温暖化が止まったのは疑いない。’
http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2013/09/08/article-2415191-1BAED746000005DC-112_638x341.jpg Then... NASA satellite images showing the spread of Arctic sea ice 27th August 2012
そこで・・・、2012年8月 北極海が広がっていることを示すNASAの衛星画像(↑)
http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2013/09/08/article-2415191-1BAED742000005DC-727_638x345.jpg ...And now, much bigger: The same Nasa image taken in 2013
そして、今 ずっと大きい氷床 ( 同じく 2013年に撮ったNASAの画像 ↑)
‘The IPCC claims its models show a pause of 15 years can be expected.
But that means that after only a very few years more, they will have to admit they are wrong.’
‘ICRPは、そのモデルが 15年間の(温暖化の)休止を予期しうることを示すと主張
している。 しかし、それは たった数年後に、それが 間違っていることを認めねば
ならなくなったことを意味する。’
Others are more cautious. Dr Ed Hawkins, of Reading University, drew the graph published by
The Mail on Sunday in March showing how far world temperatures have diverged from computer
predictions. He admitted the cycles may have caused some of the recorded warming, but insisted
that natural variability alone could not explain all of the temperaturerise over the past 150 years.
Nonetheless, the belief that summer Arctic ice is about to disappear remains an IPCC tenet,
frequently flung in the face of critics who point to the pause.
Yet there is mounting evidence that Arctic ice levels are cyclical. Data uncovered by climate
historians show that there was a massive melt in the 1920s and 1930s, followed by intense
re-freezes that ended only in 1979 – the year the IPCC says that shrinking began.
Professor Curry said the ice’s behaviour over the next five years would be crucial, both for
understanding the climate and for future policy. ‘Arctic sea ice is the indicator to watch,’ she said.
他の人々は、もっと慎重だ。リーディング大学のEd Hawkins博士は、コンピュータ予測
から 世界の気温がどれくらい離れたかを示す 3月の日曜のメールによって公開された
グラフを引き合いに出した。 彼は、サイクルは 記録的な温暖化を いくつか 引き起こす
と認めているが、ただ自然の変動だけが 過去 150年の気温のすべてを説明することは
できないと主張した。 それにもかかわらず、夏の北極圏の氷が消えかけているという
信念が、ICPPの原則として残っており、しばしば 一時停止を指摘する批評家に対して
投げつけられているが、なお 北極海の氷の レベル が循環的だという証拠が高まっている。
気候史学者によって明らかにされたデータは、ICPPが (氷床の)縮小が始まったと言って
いる年である 1979年に終わる 厳しい再氷の前に、1920年代と30年代に 大きな溶解が
あったことを示している。
Curry教授は、次の5年間にわたる氷の挙動は 気候の理解 と 今後の方針の両方に
とって 決定的になるだろうと語った。‘北極海の氷は、注意して見守るべき指標である’と。
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時事ドットコム
予知研究は前兆現象探求http://www.jiji.com/news/handmade/special/v4_photos/20130911_earthquake_prediction/15071151_m.jpg インタビューに答える上田誠也東大名誉教授【時事通信社】
甚大な被害を出した東日本大震災の後、最大で マグニチュード(M)9クラスとされる南海トラフ
沿いの巨大地震が注目を集めている。
津波の高さは最大34mで、死者32万人、被害総額220兆円という被害が推計されている。
しかし、内閣府の調査部会(座長・山岡耕春名古屋大教授)は 2013年5月の報告書で
「 現在の科学的見地からは 地震の規模や発生時期を高い確度で予測することは困難 」との
見解を公表。 日本地震学会も 12年10月に発表した行動計画に「 地震予知は 現状では
非常に困難 」と明記した。
地震学は「 最悪の事態 」を予知できないという結論に国民は困惑せざるを得ない。
地球物理学者で 日本学士院会員の上田誠也東大名誉教授、日本におけるプレートテクトニクス
研究の第一人者。 地震学とは 別の分野での科学的研究によって 地震の短期予知は可能
とする考えから、「 地震予知学 」を提唱している。
地震予知を可能にするため何が必要なのかを聞いた。
(聞き手 時事通信社編集局長 安達功、インタビューは 2013年8月27日)
安達:「地震予知―現状とその推進計画」(ブループリント)に基づいて 1965年にスタートした
日本の地震予知計画では観測網も充実し、研究も進歩したと思います。しかし、その結果
「予知は困難」と言わざるを得なくなった地震学とは どういう学問なのでしょうか。
上田: 地震計で地震の揺れ、つまり地震波を観測し、その結果に基づいて地球や地震のこと
を研究するのが 地震学(seismology)で、大きくは 2つに分かれています。
1つは 地震波を媒介として 地球の内部構造(地殻・マントル)を調べる学問。これは 地震学
の出発点で、19世紀に 主に欧州で始まりました。
もう1つは、地震波によって 地震そのものを調べるのもので、英語で 「earthquake seismology」
と言います。 欧州で始まった地震学が ある程度進歩した20世紀になって、地震が起こる地域
で盛んになりました。米カリフォルニア、日本、イタリア、ロシアの一部地域などです。
実は、地震学は 地震予知にとって 直接的には 余り役に立ちません。地震予知は 短期予知 でなければ意味がないからです。1週間とか 1月以内とかですね。「 何年後に何% 」という
のは地震予知と言うべきではないと思います。 それが 国民一般の常識ではないでしょうか。
自分の生命を救うには 1週間ぐらい以内に言ってくれないと困るわけです。
地震の発生を予知するためには、前兆とされる現象を研究し、とらえなければなりません。 地震の前兆現象を研究するのが短期予知なのです。ところが、前兆現象とは地震の前に起る
現象なのですから、その大多数は 地震そのものではないんです。地震計を いっぱい並べて
地震のメカニズムなどを明らかにするのは大切な研究ですが、地震の予知には 余り役に立た
ないのです。
5月の報告書の見解は、まさに そのことを言っているのです。地震そのものを研究対象とする 地震学では、本来の意味での地震予知、つまり短期予知はできない。 ところが、65年に始った
地震予知計画では、地震学しかやってきませんでした。多くの地震計を設置して地震観測を
盛んにやり、地震というものが だんだん分かってくれば 地震予知ができるかもしれないという
建前だったのですね。
しかし、地震の前兆現象は ほとんどが地震そのものではないのですから、地震学は ベストの 方法ではなかった訳です。他のことをやらなくてはなりません。当事者は そのことを認識して
いたにもかかわらず、地震計測以外のことを ほとんどしなかった。
予知情報が出たことはないhttp://www.jiji.com/news/handmade/special/v4_photos/20130911_earthquake_prediction/08402238_m.jpg 東海地震を想定して開かれた地震防災対策強化地域
判定会委員の打ち合わせ会=2009年8月31日、
東京都千代田区の気象庁[代表撮影]【時事通信社】
安達: 東海沖地震については 大規模地震対策特別措置法ができて、79年に地震防災対策
強化地域判定会が置かれ、静岡県の御前崎などで異常を観測したら、判定会の判断を受けて
首相が警戒宣言を発する仕組みができました。それから40年たちますが、この間に日本で
予知された地震はありますか。
上田: 短期予知された地震は一つもありません。あの法律ができた時の根本的な思想は、もし
予知できるとなった時には、政府は 色々なことをしなければならない。今 そういう法律はない
じゃないか ということでした。予知ができたとしたら、電車を止め 銀行を閉め 学校も休みにし
病院も対応しなければならない。本来は そういう発想だったはずなのですが、やっている内に
予知はできるものだということになってしまった。しかし、未だ地震予知警報が出たことはあり
ません。
ところで、仮に 気象庁が御前崎の地殻変動に異常発生をとらえたとしても、政府は警戒宣言 は出さないでしょう。何かシグナルが出ても、これは何だ と言っている内に終わってしまうで
しょうし、警戒宣言を出したのに、もし 何も起こらなかったらどうなるかと誰でも考えてしまう
でしょう。 実際問題として、あの法律は 死文化していると思います。地震の調査・研究に
関する業務を一元的に担うとされる、文部科学省の地震調査研究推進本部が 「短期予知」
には興味がないことを公にしているのですから。
安達: 85〜86年ごろ気象庁を担当し、9月1日には判定会招集の訓練も取材しました。首相
は 本当に警戒宣言を出せるのだろうか とは思いましたが、まさか21世紀になって「 予知は
困難 」となるとは思いませんでした。
上田:少し説明すると、東海地震の予知は 地震学ではなく 測地学、つまり地盤の上下の動きなど
を測る学問に頼っている希なケースなのです。太平洋戦争終戦寸前に起きた44年のM7.9
東南海地震の直前に 御前崎周辺の地盤が上昇したということが 当時の陸軍によって観測
されたらしいのです。 その一度だけの報告を頼りに、気象庁が敷いている大観測網は 地震計
ではなく、地殻変動を測る 「ひずみ計」です。 M8ぐらいの地震ならば、44年のような前兆を
とらえる可能性はないではないと思います。 成功を祈っていますが、それでも警報は出せない
でしょう。官庁は 本来、警報には向いていないのです。
安達: 上田先生は 東大地震研時代、プレートテクトニクス研究の第一人者でした。その頃、地震
の短期予知については悲観的だったと聞いています。定年退官ごろ、もしかしたら できるの
ではないかと思うようになったということですが、きっかけは何だったのでしょうか。
上田:地震研には 30年以上いましたが、何人かの人たちは 地震予知計画の下で多額の予算
をもらい、地震学をやっていました。しかし その当時、教授会ですら そのための予算がどうなっ
ているのかよく分からなかった。分かるのは、地震計を並べて 定員が増えて予算が増えて と
いうことでした。そういうことを見ていて、これではできないなと思っていました。
そもそも前兆現象を対象としない地震学では 予知はできるはずがないからです。また、我々
は地震予知(短期予知)をやっています と公言する教授会メンバーもいませんでした。
そうかといって、私にも当てになる前兆現象は思い当たりませんでした。関心もなかったのです。
定年間近になり、プレートテクトニクスの研究は、丁度そのころ完成したというか、大事なことは 押さえたと思っていました。この辺が潮時かなとも思っていた時、VAN法(Varotsos-Alexopoulos
-Nomikos method)というギリシャの地震予知研究に遭遇しました。 VANは 3人の物理学者の
名前のイニシャルですが、地電流に 地震前兆の信号が出るという研究です。
丁度その頃、オランダで出しているテクトノフィジクスという雑誌の編集長になり、彼らの論文
に関する相談を受けたのです。日本の研究者にも 何人かに相談してみましたが、だめな論文
だという人が多かった。私の専門ではなかったが、それでは と自分でも読んでみたところ、悪く
なさそうに思える。予知に成功しているんですね。うまくいっているのに ダメとは言えないと思い、
その論文を採択しました。84年のことです。これがいけるのなら日本でもやれないかと思い
ました。
地震の寸前に地電流に異常http://www.jiji.com/news/handmade/special/v4_photos/20130911_earthquake_prediction/quake-denjihaijyou_m.gif 地震による電磁気異常の計測のイメージ図
【時事通信社】
安達: 地電流ということですが、地中に 電流が流れているということでしょうか。
上田: 地面の中は ある程度の電気伝導性がありますから、地磁気の変化などで誘導電流が
起きたり、電車が走れば電流が流れたり、色々なことが起こっている。3人の研究者は 地震
の寸前に地電流に異常が起こると言っていました。 物理学者だったせいか 地球物理学者
とは全然違い、場所を示すのにも 緯度経度で言わずに「アテネの西方何キロのあたり」など
と言う訳です。偏見を持たないで読めば悪くないのですが、地球物理学者は ハナからこんな
素人論文は だめだと思うのですね。
安達: 測定ポイントをもうけて、ずっと測っているのでしょうか。地震の前には電気の流れ方が
違うということですか。
上田: そうです。物理学者で 電磁気学をよく分かる人たちなので、地震の前には地面の中に
電流が流れるのではないか という理論的研究を始めていた。そのうち、アテネで地震の被害
が出たものですから、何とかしたいという思いから 実際に地電流を測ってみようとなったんだ
そうです。地震が起った時に地磁気が変わったり、電気が変わったりするだろうという発想は
しばしば 地震学者以外の人から出ています。物理学者の田中舘愛橘(東京帝大教授、1856
〜1952)は英国の有名な物理学者ケルビン卿の下で勉強した。帰国後3カ月、1891年に
M8.0濃尾地震が起きるや学生を連れて震源地に行き、地磁気変動の観測をしました。
半世紀後のブループリントにも 地磁気や地電流がちゃんと観測項目に書いてありました。
安達: 古い時代から、物理学者は 地震と地電流、地磁気の関係に注目していたのですか。
上田: そうらしいですね。これも ケルビン卿の下に留学して令名をはせた明治時代の有名な
電気の専門家、電気学会の創始者志田林三郎(1855〜1892)などもそうですね。
安達: 地震学以外では、他にも 幾つかの研究があるようですね。阪神大震災の時は神戸薬科
大学の研究者が地中から放出されるラドンガスの濃度の変化をとらえたと聞いています。
自然現象が変化するということですか。
上田: そうです。大地震の前には 地殻の状態が臨界的になって、色々なことが発生するので
はないかと思われています。運送会社の運転手さんが 地震直前に神戸の街に入っていったら
ラジオが聞こえなくなったという話もあります。六甲の ミネラルウオーター を調べ、地震の際に成分
変化があったという研究結果もあります。色々な動物の集団移動などの報告は世界各地から
沢山あります。しかし、地震学者は そういう情報を聞いても 「ああそうか」 というふうにしか
受け取りません。それは世界的な傾向らしく、ギリシャでも VAN法によって あれだけ予知が
されても、地震学者の無関心 ないし圧倒的反対を受けて評判はよくありません。
ギリシャではVAN法による予知に成功http://www.jiji.com/news/handmade/special/v4_photos/20130911_earthquake_prediction/00569567_m.jpg 1999年9月、ギリシャの首都アテネ一帯
を襲った地震で崩落した建物【AFP=時事】
安達: 随分予知を成功させているということですが。 M5.5以上の地震ということでしょうか。
上田: そうですね。M6以上だと被害が出るので 彼らは公表しています。
安達: 地震の発生まで どのくらいの時間があるのでしょうか。
上田: 数年前までは、信号が出てから 2週間から数カ月でした。それでは 時間的精度が足り
ないという声もありましたが、ここ数年は、ある種の信号が出てから数日にまで短縮されて
います。どうして 数日後なのかは今のところ分かっていませんが、そういう例が実際に幾つか
ある。
安達: これまで VAN法によって警告が発せられ、その通りに地震が起こった例は ギリシャ
では何例ぐらいあるのでしょうか。
上田: 正確には言えませんが、数十例あります。年に 1つぐらいはあります。
安達: そういう警告が発せられると、ある程度人口の集中した町では 防災、避難活動などが
行われるのでしょうか。
上田:行われた例と行われなかった例があります。VANグループが 政府に報告しても、多くは
無視される。しかし、メディアが気付きます。彼らは あまりメディアが好きではないが、非常に
危ない時には テレビに出て発言する。そうすると 地方の行政が動く。それによって 多くの人
が助かったということは 少なくとも3回ぐらいはあります。
安達: VAN法による地電流の観測は ギリシャ国内の何カ所ぐらいでやっているのですか。
上田: 全国で10カ所位あります。もっとあったのですが、10カ所位あればいいということになっ
たようです。
安達: 日本国内では 地電流の観測は 電車などの影響でノイズが入ってしまって、難しいよう
ですね。地電流のほかに 電波の伝わり方に変化が起こるようですが、それはなぜでしょうか。
上田: 確かに日本では ノイズのために地電流の観測は実用的ではなさそうです。電波の伝わり
方の変化の方が測定は 遥かに容易です。なぜ変化が起こるのかについては、まだ一致した
見解はありません。皆が研究しているとしか言えませんが、電波の伝わり方に異常がある
ということは、電波が伝わる経路、主に地球を取り巻く電離層に変化があるということです。
「 地震が起きる前に電波が発生する 」という有望な例もありますが、多くの例は FMなどの
放送波や標準電波(JJY)が経路の変化によって違った振る舞いをするということです。
安達: ラジオでは AMの電波は 電離層と地表で それぞれバウンドして比較的遠くまで届き
ますが、FMの電波は反射せずに電離層を突き抜けてしまうので、遠くまでは届きませんね。
ただ、FMにしても気象状態などによって受信状態が違ってきます。それと同じようなことが
地震の前にあるのでしょうか。
上田: まさに、そういうことです。その現象は、八ケ岳で天文観測をしている串田嘉男さんが
95年の神戸地震の前兆として発見したもので、串田さんは 現在も全国的に観測を続けて
います。これは面白いと、北海道大学の森谷武男さん達も研究を始めました。観測は北海道
だけですが、いい結果が出ています。また、フランスは 人工衛星を使って上層大気中の電波
放射強度などを測定し、統計的に有意な結果を報告しています。アメリカでも最近では盛んな
研究が始まっています。
「地震ムラ」はなぜできたhttp://www.jiji.com/news/handmade/special/v4_photos/20130911_earthquake_prediction/01132748_m.jpg 気象庁の地震観測処理室(地震現業室)に設置され
ている地震計=2002年撮影、東京・大手町【時事通信社】
安達: 地震予知を名目にした地震観測研究の研究費は国全体としては莫大なものです。一方、
地震学以外の物理学、化学などの分野での地震予知研究には予算が付かず、研究として
認めてももらえない。先生は 地震学と防災行政について 「地震ムラ」 と呼んでいますが、その
地震ムラは あんなに大きな地震も予知できなかった。国民には強い不信感があると思います。
地震ムラは どうしてできてきたのか。
上田: ブループリントによって 国家予算が付きました。予算の使い方を地震学者に相談すれば、
地震計を 一杯並べて観測網を充実させましょうと言うわけです。地震学からすれば、当然の
ことだと思います。どっさりお金が付き、観測所もできるし人も雇う。そうなると、これで十分と
いう状態にはならないんです。来年も その次の年も予算が付くとなると体制ができてしまい、
別のことに切り替えますということができなくなる。永久的事業になってしまうんですね。それが
地震ムラです。
安達: 地震行政というのができて、その中で予算の配分がされてくると、予算確保を毎年して、
それを拡大していこうということになるわけですね。
上田: そうです。地震は 頻繁に起こりますから、地震計が増えれば観測する人も もっと必要に
なるわけです。人も増えるし予算も増えるしで、止めどもないわけです。国家予算は決まって
いるので、それを独占してしまっては、地震以外の観測が必要だという人に対しては、お金も
人もいかない。産官学の共同体ができてしまった原子力ムラと同じです。それを崩すことは
今でも困難ですね。
安達: ブループリントには 地震観測だけではなく 前兆現象の研究も書かれていたが、それが
地震ムラでは行われなかった。地震学者は それで地震が予知できると考えたんでしょうか。
上田: 短期予知は出来ないことは よく認識されていたと思います。しかし、出来ないと明言して
は元も子もなくなるので、地震予知ということばを非常に曖昧に使って、将来、地震予知に
役立つだろう ということでやってきたわけですね。役に立たない とは言えないですからね。
安達: メカニズムを解明すれば、何らかの形で 地震の発生をつかめる可能性があるということ
ですか。国民もみなそう思っていたと思います。先生は 地震学ではなく 前兆現象を研究対象
とする「地震予知学」の講座を 大学に設け、研究者を 少しでも増やすべきだと提唱されて
います。地震の短期予知研究の現状と予算はどうなのでしょうか。
上田: ここで 一つ最近の地震学について言えば、日本は 地震予知計画で地震観測網を沢山
作った。さすがに これだけ観測網が整うと 地震学の方でも面白い研究が出つつあります。
東日本大震災の前に震源が だんだん移動していったことが分かったとか。ある値が変わった
とか、そういう種類のことが地震学者からも出てきました。やっと長年の地震学のあてどもない
ような努力が 実を結びつつあるとも言えるような気がします。
安達: 地震学の観測データを精査したことで、何らかのことがあったということですね。将来の
短期予知に結びつくのでしょうか。
上田: そうなるといいですが、どうでしょうか。他の地震では そういうことは見つかっていないん
ですから。 しかし、地震学の成果が役に立つような気配は 見えてきたとは言えるでしょうね。
予知研究の予算は1700万円程度http://www.jiji.com/news/handmade/special/v4_photos/20130911_earthquake_prediction/4703442_m.jpg 岩手県宮古市の堤防を乗り越えた大津波
=2011年3月11日、河北新報社刊「巨大津波が襲った 3・11大震災」より【時事通信社】
安達: 地震学以外の予知研究は 研究者も少なく、研究費も非常に少ないということですが。
上田:現在、地震の短期予知をやろうと言っているのは、日本では 20人ほどです。地震学者も
いますが、大勢は 電波工学者、電離圏研究者、物性物理学者とか 色々で、生物学者まで
入っています。ほとんど研究費というものはないです。皆それぞれ工夫してやっています。
何がしかの予算がついているのは 北海道大学、東海大学くらいのもの。
地震ムラは 年間数百億円も使っているが、大学における地震予知研究の名目では 4億円
しかありません。14の大学が参加しているにもかかわらずです。しかも、その大部分は地震
学者が使い、地震学以外の予知研究に役に立てようというのは 1700万円程度です。
これでは研究は とても無理です。
その理由は単純です。地震の前兆現象というのは 前兆ではあっても地震を起こす原因には なりませんから、地震学者が興味を持たないのは当然なんです。つまり、地震予知は 地震学
の目的ではありえない。「地震学」と「地震予知学」は違う学問なのです。 地震学の講義は
いろんな大学にあるが、地震予知学というのは 一つもない。
しかし、前兆現象についてこそ、基礎研究を 十分にやらなくてはいけないのです。先ほど
言及した 沢山の前兆現象のどれが、科学的に意味があるものなのか。そして、それらは
どうして発生するのかなどの研究です。そういう 「地震予知学」 の講座がどこの大学にもない
から、それを作りましょうというのが 私の念願です。 武田信玄ではないですが、人は城です。
人がいないんです。目の前で 地震が起こるかもしれない静岡あたりの大学が それを作って
くれたら 本当に世のため、人のためになるでしょう。それほど お金はかからないんですよ。
安達: 地震学は 地殻にかかる力の作用によって、ひずみがたまって地震が起こるメカニズム
を研究する物理学の一分野ですね。 しかし、もっと範囲を広げると予知を可能にするいくつも
方法がある。地震の周りで起こる 色々なことをまず科学としてとらえ、可能性のあるものを
一生懸命研究しましょう ということですね。前兆であるかもしれない現象があるにもかかわらず、
長い間、科学の対象にしてこなかった現実があるということですね。
上田: その通りです。私は 予知は可能と考えています。既に 射程に入っているとさえ言えます。
前兆かもしれない現象を科学の対象としてこなかったのは、地震学が悪いのではないんです。
それは守備範囲ではないんですから。ただ、地震学者が もうちょっと広い視野を持っていたら
よかったとは思いますがね。
安達: 先ほど名前が出たケルビン卿が空中を飛ぶ機械について 1895年に無理だと言っていた
ようですね。ところが、1903年にライト兄弟が飛んでしまった。こういうことが科学の歴史には
あります。地震学者が 現在、地震予知は困難と言っているが、数年後には何らかの前兆を
とらえる可能性があるということでしょうか。
上田: そう思います。地震学ですら前兆をとらえる可能性があります。しかし、研究をするには
圧倒的に予算がないんですね。みんな途中でやめていく。大学院生がやっていても 就職は
別のところにしてしまうんです。
安達: 2007年の学士会会報に掲載された講演録の中で、先生は 「地震被害で最も深刻な
のは人命の損失。地震予知ができれば人命は劇的に助かる」 と話しています。 地震学は
「予知は困難」としましたが、可能性がある分野が存在することを 我々はもっと知らなければ
ならないと思います。その点に関して、マスコミは きちんと役割を果たしてきたのだろうか。
我々も地震ムラの中にいたのではないか。東日本大震災では多くの人命が失われました。
地震の犠牲者をできるだけ出さないために、科学は あらゆる可能性を探究する必要がある
と思います。
上田: 地震を予知すれば人命は助かるんです。短期予知はしないという人もいますが、なぜ、
そんな簡単なことが分からないのかと思います。ただ、先ほど申したように仮に予知できても
政府は宣言を出さないだろうと思います。ですから、私は これは民間セクター の仕事では
ないかと思うようになりました。実際に 地震予知に対する社会的需要は 物凄く多い。病院、
企業、学校、交通機関などにとっても非常に必要な訳です。政府は当てにできないのだから、
お金を出してでも情報を買いたい。そういう喫緊の需要のために予知を行う会社が必要だ
と思う。 そして、そういう会社には、目覚めた大学研究者が積極的に協力していく。それは
最もいい形の産学協同ではないでしょうか? 大いに進めていくべきだと思います。
安達: 基礎的な研究は 大学と民間でやる。地震予知学講座の予算は確保したいということ
ですね。地震学以外の研究としては 地電流、地磁気、ラドン、地下水の変化など 色々お話に
ありましたが、現状では このどれが有力と考えていますか。
上田: 我々の一致した意見は、優先順位はあっても、全体として研究すべきだということです。
ラドンだけでも井戸の水の変化だけでもだめだと思います。短期予知は、まさに まだ研究段階
なのですから。
安達: 地震学の分野でも 新しい研究が出てきている。予知の可能性を追究してもらいたいと
いうことでしょうか。 上田: そういうことです。メディアについていえば、体制側や行政の言うことに 事大主義的に
従い過ぎに見えます。予知より 防災などという 二者択一論に乗っているのも どうかと思わ
れます。予知も防災のためなのであって、排他的関係ではない。もう少し考えてほしい。そして
「 短期予知研究こそ進めるべし 」という大論陣を張ってほしい。そうしないと 人命が救われ
ないですよ。 |
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現代科学技術文明の先進国を自負する日本は、
己が招いた 福島第一原発事故に際して、
200万はおろか 80万人の住民さえも 避難させられなかったのである。
むしろ、
「 安全だ、安心せよ。避難をする必要はない。 」と
この文明の聖職者たる科学者たちは 託宣を垂れたのである。
このような文明は、本当の文明だろうか?!
人間の弱みに付け込んで、
ウソ偽りの張りぼてで 体裁を繕うのが、
この科学技術文明であろう。
かって、人類絶滅の可能性があった かの冷戦時代、
己が営みで、この状況を作り出した科学者らは 嘯(ウソブ)いていた。
「 科学の進歩は 宇宙の法則である。そのために、人類が滅んでもしかたがない。」と。
――― これが、科学者の本音である。
その,科学者の営みに 深く依存する この文明は、
まともな文明ではない。
合掌
毎日 2013年11月10日
猛烈な台風30号が直撃した フィリピンで、ロイター通信などは 10日、地元警察幹部ら
の話として 犠牲者は1万人以上にのぼる見通しであると伝えた。
同通信などによると、台風の直撃を受け最も被害が大きいとみられる中部レイテ島
では、犠牲者は地元政府の推計で少なくとも1万人にのぼる。多くが水死や倒壊
した建物による圧死だという。
フィリピン国軍や警察に加え、国連の専門チームなどが現地入りして救助活動を
本格化させ、被害状況の把握を急いでいる。
毎日 2013年11月09日
今年発生した台風としては最も強い台風30号が 8日、フィリピン中部を直撃した。
ロイター通信によると、フィリピン赤十字幹部は 9日、現地スタッフからの情報として
「レイテ島で 1000人を超すとみられる遺体を確認した」と話し、犠牲者が同島や
サマール島で 1200人以上になるとの見方を示した。
最も被害の大きいレイテ島の中心都市タクロバン市(人口約20万人)では8日朝、
暴風雨と高潮に見舞われ、住宅や建物が次々と濁流にさらわれた。地元テレビは
濁流から逃げ惑う住民や折り重なった車、がれきに埋もれた町、空軍ヘリコプターが
飛び交う様子を伝えた。政府関係者によると、同市内だけで 100人以上の遺体が
見つかった。
フィリピン政府によると 9日夕時点の死者数は レイテ島を中心に 138人となっている。
約80万人が避難を余儀なくされ、被災者総数は 400万人を超えた。
政府は 軍や警察を動員し、食料や救援物資の運搬を本格化させているが、レイテ島
では 通信手段や道路が寸断されており、被害の全容は明らかになっていない。
死者数は 数千人に膨らむとの情報もある。
マニラの日本大使館によると、レイテ島の在留邦人は約100人。今のところ被災した
との情報はないが、通信が遮断されており、安否の確認ができていない。
台風30号は一時、中心気圧 895ヘクトパスカ ル、最大瞬間風速 90mと今年発生した
台風で最大の勢力になった後、南シナ海に抜けた。 公開期間限定ですので、お早めに 視聴ください。
2013年11月3日
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