混沌の時代のなかで、真実の光を求めて

現代に生きる私の上に 仏法は何ができるかを 試そうと思い立ちました。//全ての原発を 即刻停止して、 別の生き方をしましょう。

死者は何処へいったか?

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知者の結末(10)

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 轟々たる百数十億年の時の流れの中で、

 否、過去久遠劫kuongouより 尽未来際zin/miraizaiに至る 時の奔流の中で、


 一世の知識を 詰込んだ彼・彼女は、老いさらばえて この世を去った。

 あの世でも、まだ その頭骸のうちに 知識を詰込む営みを為すのだろうか?



 この時代の、百年にも満たぬ生涯に、 その頭脳に詰込んだ 知識と体験は、

 かの身体とともに、火葬の釜の中で きれいさっぱりと燃え尽きた。


 或は、生前 彼は知者と称され、世の尊敬を 一身に集めていたが、 その知識も名誉も、

 土葬の中で 腐乱し 蛆虫の餌となってしまった。



 犯罪者や文盲の老婆と同じく、この世で辛苦した すべてを失って、

 永劫の時の奔流に呑込まれ、忽ち 一世を風靡した彼・彼女の名声を 知る人とて居なくなる。


 過去久遠劫より 尽未来際へ、時は 轟々と流れていく・・・・。

 ああ! かの魂の 短い間の 辛苦の営みは、何だったのだろうか?



                                  合掌

 
 

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今まで生きていた人が、呼吸を止めて その表情を失い 骸mukuroとなれば、その時から 

我らは その人にまつわる日常性を剥奪されて、もはや この日常の世界に存在しないものと感じます。

いかに親しい人であったとしても、交わりを堅く拒んで かの人は ここには居ない。


しかし、その存在が いまだ濃厚に 私にある以上、かの人は、何処かに居なければならない。

けれども、それは この日常的世界 すなわち この世にはない。

ここに 我らは、 異界or鬼界を 思うのでしょう。



かって あった人が、今は 居ない。

時間のうちに 滅すれば、 空間のうちに あらねばならない。

しかし、この日常的な空間には 消えてないのであるから、今という時間のうちに 蘇生させねばならない。


この二律背反を解決せねば、 我らは 落ち着かないし、 この事態に対して 為すすべを失う。

そこに 「 異界 」が生れる。人は これを、「 あの世 」といい、「 天国 」といい、「 鬼界・霊界 」という。

すべて、日常世界の破綻を救い 日常的自己を覆したくない 我らの悲しい性sagaの作ったものであろう。



これらの言葉は、かくして 我らの倒錯した心が 生み出したものでしょう。

現実を ありのままに受け入れることができず、 幻想の世界を張りめぐらし そこに安定を得ようとする・・・。

我らは、このように 暗愚のものでしょう。



この、現実から はみ出た者を、 現実に引き戻し 

ありのままの現実に 帰らせるはたらきを、 

「 如来の浄土 」という。


「 浄土 」 は、かの亡者が 逝iくべき所ではなく、

この日常的世界に 自己 と かの亡者を 埋葬せんとする私が、往iくべき処であろう。

なむあみだぶつ

 



                                      合掌



          

死者の眼(8)

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死者にとって、生者は 何であろうか?

すでに、彼らには失われた 自己と環境を持っているものである。


私をイラ立たせる 隣家のピアノの音 や 窓外の木に止っている雀の姿は、

それらが、たとえ 忽ちに変壊して 私の所有にはできない 根底のないものであろうと、

こちら側に 私があることを、寂しさのなかに 鮮烈に照らしだしています。

ものみな 希有の光を発しています。


しかるに、この私は ここに居て、まだまだ人間を勤め上げて、 

浅ましい 愛欲と名利に 狂わねばなりません。

まだまだ、辛い労苦の日々を 送らねばならないのです。

この地上に 生をうけた私の、残りわずかとはいえ、これが定めであります。


まことに、この人間社会の約束事のなかで、今しばらく

偽善と露悪に 私の納まりをつけて、やっていかねばなりません。

この浅薄な生に 没入して、昼を過ごし 夜を送るほか ないのです。

こうしたとき、私は 死者の眼を すっかり忘れています。


死者の眼が、かの世から 自らの身心を挙げて 私に教えている

この世の 相対と絶対、有限と無限 の二重構造を、

卑しい日常の私は 冗談のものとし、

そそり立つ 名利の高山が、それを睥睨しています。



                **  先日の義母の葬儀に際して **




    「 あなたは、低級なる平和 ・ 安価なる楽天で暮すのが 幸福なのですか?

      苦しくとも 目覚めて生きようというのですか?


      生きているのは、誰にも彼にも 賛成してもらったり、

      目覚めない人と 妥協しようとするためではない。


      真実に生き 目覚めて生きてゆく 無上正真の一道を 精進させていただくためではないか! 」
                                      

                                             (先師)


      参考:「 人間久遠の迷執(3)」
               http://blogs.yahoo.co.jp/kyomutekisonzairon/41917509.html



                                     合掌

大穴が開いている(7)

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偉そうに 分かった風に喋る この者よ!


かの人々の前で、私は 平気であった。

彼らは、幼子を亡くしていたのである。
         ( 一昔前、子供を亡くした親は あり触れたことであった)


私は、自分の生きているのが 当り前だと為して、かの人々に接していた。


しかし、彼らの死生観は 違っていた。

今に 生きていることは、希有なことであった。


かの人々は、死の影を見つつ 生きていたのである。

そして、横柄な 若い私の姿に、今は亡き わが子の影を 見ていたにちがいない。


死の欠落した そんな幸福な人生を謳歌している私が、

哲学や宗教を語るのを、憐みをもって 彼らは 見ていたのである。




私の心は、遺漏が多い。

私の考えは、観念的である。


経験しない事が、ほとんどである。

大穴が 開いているのである。


全くの 無感覚・無感動・無知・無恥・無慈悲のものである。

そして、貪欲は またしても 明日の幻影を追う。



                                  合掌

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 死者は、かって 生者であった。

 私は、今 生きている者である。
 

   40年前、何の屈託もなく両親の膝下にあった 少年時代の私も、私として生きていた。

   30年前、混沌の中に陥って不安と焦燥のうちに 夜の街を咆えつつ うろついていた青年期も、

   結婚し、子供たちが生まれ、そうした壮年の時代の私も 私として生きていた。

   今、50路を 一年また一年と踏み入っている私も、また私である。


 そうした過去の あらゆる時点で、

 私は 私である と、切実に感じながら 生きてきたのであった。


 その過去に 苦しみ、その未来に 不安を抱きつつ、

 眼前に広がる その時点その時点の状況を 生きていたのである。



 幸い(?)今日まで生き延びているのは、ただ私の力だけによるのではない。

 多くの人々に、陰に陽に支えられていたのであり、

 また、何かのチョットしたことで、死者の仲間入りを免れたことも、多々あったであろう。
 

 この間、私は、自分が 多くの人々に支えられていることも、

 運命の斧が 身近に光っていることも、知る由もなく、

 私は 私であるとして 生きてきた。


 今、私は 私である として生きているように・・・・。



 死者もまた、かって そのような生を 生きていた。

 その生の どの時点にも、自分を自分として 生きていたのである。


 私が思い出す その姿や表情や仕草や声は 断片的で、彼の人の影絵のようなもの。

 その時その時の かの人の生を尽くしてはいない。
 
 それは、丁度 私が わが過去を思い出すときのようである。


 今しか、私が 生きている という実感がなく、

 幼い日や若い時やを、もはや 私とは思わないのは、

 かって 生きていた人を、死者とし あるいは 忘れるのと同じことであろう。



 そもそも、‘ 本当の私は 何処にいるのか? ’という問いは、

 また、‘ かの死者は 何処に生きているのか? ’ という問いと、

 本質的には、同じものではないでしょうか?



                                   合掌


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