ここから本文です
西村京太郎氏に関する書籍やドラマを見たときに書こうと思います.

書庫全体表示

イメージ 1

毎度のこと久々の更新ですが、今回空いたのは相当ひどい・・半年以上たちます。

「最果てのブルートレイン」という短編3つ入った作品を紹介します。
過去に一度呼んだ記憶はあるのですが、、すっかり忘れていたため再読しました。

タイトルに惹かれる作品の一つではあるのですが、副題に『急行「天北」殺人事件』とありますので、どの列車のことを指しているのかはわかります。

急行「天北」と聞いてピンと来る人は、鉄道好きの人しかいないんじゃないかなあ・・・
過去に札幌〜稚内(日本最北端の町)を走っていた急行列車です。
現在でもこの区間を走っている列車はありますが、名前の通り、過去に存在した「天北(てんぼく)線」経由で稚内に向かう列車になります。
旭川からまっすぐ北へ稚内まで向かうのが宗谷本線ですが、音威子府駅から南稚内までオホーツク海側を走るのが「天北線」でした。
国鉄民営化後に道内大量廃線になった路線の一つです。

また「最果てのブルートレイン」という呼び名の通り、急行「天北」の編成は、機関車(DD51とDE10)+客車(12系と14系)だったそうですが、世代によって編成は変わっていたそうです。
今回の小説に登場するのは、上記の編成、また、「ブルートレイン」という名前で勘違いしてしまうと思いますが、「夜行列車」ではなく「昼行列車」です。

さてストーリーはそんな札幌発稚内行、下り急行「天北」です。

以下ストーリー。ネタバレなし

矢代は妻の京子の死んだ後、急行「天北」に乗って、思い出の稚内へ向かった。
乗車率は低く、席の空席が目立ったが隣に若い女性が乗ってきて、突然「助けてください」と助けを求めてきたのだ。
「何から助ければいいんです?」と矢代は聞き返したが「私にもわからないんです」というあいまいな返事をする女性。
やがて女性は寝台車(14系)が連結されている1号車に消えていった。
矢代は気になって女性の後を追うのだが、1号車の入り口で大男に止められるのだった。
「彼女を追っかけるのはやめるんだ」と。

やむなく矢代は自分の席に戻るのだったが、その後も頭の片隅に残ったままだった。

列車は音威子府駅に到着する。矢代は駅のホームにある、そばを買いにいったん列車を降りた。
すると先ほど助けを求めてきた女性がいたのだ。
矢代は声をかけるが、女性は「え?」とそっけない対応をする。
よく見ると、顔は似ているのだが、服装が先ほどの女性と違っていたのだ。
あわてて詫びを入れるが、列車に戻ってからも矢代は女性のことが気になってしまった。

やむなく再度列車に戻った後、列車内を探したが、女性もさっきの大男も消えていたのだ。

そして翌日、女性は下り「天北」ではなく、稚内発札幌行の上り「天北」で死体となって発見されたのだった…


ブルートレインという列車を舞台に、初っ端から伏線をはりまくる手法は、やはり西村京太郎氏ならではのものですね。
女性は何故矢代に助けを求めたのか、矢代を引き止めた男は何者なのか、女性に似ているあの女性は何者なのか、何故、逆方向の「天北」で殺されたのか。

短編なのでサクっと読める作品の一つです。
列車の時刻表トリックなるものはありませんが、上記に書いた謎も論理的に解決するので、読んでいて安心です。

他2編「餘部橋梁310メートルの死」「愛と死の飯田線」が入っています。「愛と死の飯田線」はドラマ化もされてますね。


西村京太郎データベース:
http://www.kyotaro-db.com


[[img(https://book.blogmura.com/suiri/img/suiri88_31.gif)]]
[https://book.blogmura.com/suiri/ranking.html にほんブログ村 本ブログ ミステリー・推理へ(文字をクリック)]

この記事に

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事