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軽度発達障害やグレーゾーンの子ども達の、学習支援に奮闘しています。

ワカ

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異変:ワカ5

算数の個別指導がはじまった。
小学校1年生の後半なので、
1年生の薄っぺらいドリルからはじめるが、
とっても大変。
 
●いくつでしょう。
という問題では。
 
1つ、2つ、3つくらいは、
1,2,3・・・と数えなくてもわかりそうなものなのだが、
数えないと数が出てこない。
 
 
●どちらがおおいでしょう。
●おおきいのはどちらでしょう。
●どちらが なんこおおいでしょう。
 
という問題につまる。
比較ができない。
 
それ以前に、
自分で問題を読んで、
問題を理解することが、
かなりつらい。
 
問題を読んであげ、
解説をしてあげただ、
理解もつらそうな感じだった。
「難しい?」つい聞いてみた。
ワカは首をふったが、
難しいのだろうなと思う。
 
解説をしているうちに、
ワカに異変が・・・
急にうとうとしはじめた。
「ねむいの?」
「ううん、ねむくない。」
目がぱちっとあいた。
今、眠い顔ではない。
 
さらに解説を進めたとき・・・
目がひっくり返り、
イスの背もたれにふわっとよりかかった。
「ワカ、どうした?」
ワカ反応なし。
「ワカ、ねむいの?」
反応なし。
「ワカ、大丈夫?」
・・・ようやく、目があいた。
 
・・・なんだろう・・・
眠くてついうとうと・・・
ではなさそうだ。
なんだろう?
 
お迎えに来た母親にきいても
「ねむかったんじゃないですかねぇ。」
ということなので、
以降観察とした。
 
そして、
1年生の問題をやるには、
かなりつらいので、
次回より、
幼児向けの知育問題をやらせることにした。
 
 
家で私が勉強を見ていると、
「なんでそんなこともわからないのよ!」
つい怒鳴ってしまうんです。
だから、よけいこの子も勉強したくなくなるのかも。
 
ワカの母親から学習相談をされた。
 
ワカの宿題は教室で毎日みていたけれど、
なんとか補助して、誘導しないと問題が解けないことが多かった。
学習には問題があるのはわかっていた。
家庭でもかなり頑張らないとついていけない。
でも、家庭でも難しくなってきたのだ。
 
・・・私達でどこまでできるのかわからないけれど、
協力しましょう。
 
ということで、
ワカの算数と国語の個別指導がはじまった。
 
私達はまだ学習障害について
ほとんど無知な頃だった。
 
 
 
 
ワカは、
月曜日から金曜日まで毎日、
学校が終わってランドセルをしょってやってくる。
教室は学校から大人の足で10分ほど。
子どもだと15分くらいかかる。
 
教室の前の道は通学路になっているので、
登下校のときは、
大勢の子ども達がにぎやかに教室の前を通る。
学校が終わって、
ワカの学年の子たちが通り過ぎても、
なかなかワカが来ないことが多い。
 
あんまり時間がたっても来ないときは、
探しに出る。
学校までの道の半分くらいのところで、
ワカはのろのろと歩いている。
ときには、花をつんだり木の葉のにおいをかいだり。
みんなと一緒に行かなきゃとか、
急がなきゃというのはないのかもしれない。
 
体が細く、体力もあまりないワカは、
教室につくとランドセルをしょったまま、
あぐらをかきすわる。
背中をまるめて、
おおきな口をあけたまま、
窓の外を通る車や人をながめる。
20分ほど、そのまま。
 
宿題をやるときも、
遊んでいるときも、
おおきく口があいていることが多い。
「ぽかん」というより「あんぐり」という感じで。
 
なぜだろう?
口をとじるという習慣ができていないのか?
慢性的に鼻が詰まっていて鼻呼吸ができないからか?
あごの筋肉・筋の力が弱いのか?
 
インターネットでも調べてみる。
・・・口がひらきっぱなしの子どもは、
口呼吸をしており、脳に酸素が十分にいかない。
それによって、脳の働きが悪くなる。
学力が低下することがある。・・・
勉強がゆっくりなのも、
口呼吸のせいか?
 
口があいているのは、
本人が無意識かもしれないので、
ワカの口がひらきっぱなしのときは、
スタッフ全員が注意していこうということになった。
 
「ワカ、お口があいてるよ。」
「お口あいていると、ハエがはいっちゃうよ。」
などと言っても、
「はぁ?」という様子で、閉じようとすらしてくれない。
 
スタッフの発見で、
あめをなめているときはとじていることがわかった。
でも、それ以外はうまい棒を食べているときもほとんどあいている。
お弁当を食べるときもあまりとじない。
 
お母さんにも相談した。
母「そうなんですよ、
  まるでボケ老人みたいに・・・
  なんなんでしょうねぇ。」
 
しばらくの間、
スタッフ全員で「お口あいてるよ、とじようね。」
などと声かけを続けたが、
改善は見られなかった。
 
そのうち、
学習面の問題や友人関係の問題が大きくなったので、
口がひらきっぱなしのことはそれまでになった。
 
 
 
 
 
 
学校の宿題をやるのにもとっても大変だった。
 
漢字の書き取りは、
どんなにていねいにやっても、
いびつで、枠の中にはおさまらず、
書き足し文字になってしまう。
何度も消して書き直すから、
よけいきたなくなってしまう。
 
なんで書き足し文字になるの?
こんなかんじ
 
イメージ 1
 
 
 
 
 
 
何度やりなおしても右と左の長さが同じにならず、
最後に片方ないし両方を調整する。
それじゃあ画数があわない。
 
算数は、5−2がわからないから、
「5コあめがありました、
2コたべちゃったらのこりはいくつ?」
ワカ「・・・6コ!」
「え?」
ワカ「・・・7コ?・・・」
「さいしょにあったのが5コだよ。」
ワカ「10コ?」
 
どうしたらいいの、ワタシ?
 
お母さんなら発達しょうがいについて知ってるはず!
どうやったらいいか、聞いてみよう!
そんな思いで母親に来てもらい、
話をすることにした。
 
私「ワカちゃんについて、気になることはありませんか?」
母「特にありません。」
私「すこし、のんびりですね。」
母「先生も気づきましたか?」
私「何か、ありますか?」
母「(涙ぐみながら)病院から言われています。
  でも、いいんです。普通に扱ってください。
  あの子には、それがいいんです。
  他の子についていかなきゃダメなんです。」
 
わかっている。
難しいのは、わかっている。
でも、親としても苦しい。
 
言葉は少なかったが、
そんな思いが痛くて、
深い話もできず、
どうやったらいいかも聞けなかった。
 
でも、なんとかしてあげたかった。
みんなについていけるくらいに、
なんとかしてあげたかった。
 
 
放課後の学習支援の教室をはじめて、
最初に出会った1年生の子、ワカちゃん。
 
他の子と同じように、
外での清掃活動をしていたときのことです。
 
その子が落ちているゴミを拾おうとしたら、
塀におでこを「ゴン!」とぶつけました。
「ワカ、だいじょうぶ?痛かった?」との声かけに、
「ううん(なにごともなかった顔)」
でも、30秒くらいして、手でひたいをさすっていました。
 
すいぶん、おっとりした子だな。
それとも、感覚がにぶいのかな?
 
そういえば・・・
発話がきわめて少ない。
おとなしい子なのか?
 
教室内に小さな駄菓子屋を設置しており、
教室内通貨(エコマネー)での買い物ができるようになっている。
その駄菓子屋の前で、
ワカ:   「お菓子は?」
スタッフ:「お菓子は、売ってるよ」
ワカ:  「お菓子は?」(再度)
スタッフ:「買うの?」
ワカ:   「お菓子あげるぅ?」
コミュニケーションがむずかしい。
 
その頃、ワカちゃんの妹(3歳)もキッズクラスに来ていたが、
妹:「お菓子買うよ、コレ」
スタッフ:「はいよ、(通貨)3枚だよ」
妹:「はい、3枚」
というやりとりができていた。
 
この頃、保護者からは個性の話は聞いていませんでした。
どうやったら、わかちゃんがコミュニケーションできるようになるのか、
どうたったら、文字がきれいに書けるのか、
どうやったら、1+1=2 がわかるのか、
毎日考え、私たちスタッフは必死でした。
 
そんな中、本屋で
「学習障害LD」
という本を見つけ、
あ、もしかして!
 
・・・その時、はじめて学習障害・軽度発達障害というものを知りました。
 
 
 
 

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