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軽度発達障害やグレーゾーンの子ども達の、学習支援に奮闘しています。

タクロ

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タクロは、学校ではいろいろなことがうまくいかない。
 
授業中ちがうことをやりたくなる。
思い出したかのように、
疑問に思ったことを担任や補助の先生に
聞かなければ気がすまない。
 
授業に関して知っていることだったら、
先生より先にいろいろな知識をしゃべってしまう。
 
そんなとき、
先生が興味を持ってくれなければ、
居場所を失い、
別なことをやりはじめるか、
教室をあるきまわり、
次の興味を探す。
 
プリントやノートに書かされるときは、
前述「タクロ2」にも書いたが、
書くことがイヤなので、
へこたれてグダグダする。
 
担任は、
理解ができないと思い、
別メニューのワークシートをやらせたり、
タクロだけやらなくてもいいことにする。
 
これは、
今どこの学校でも起こっていることで、
グレーゾーンの個性の子に対して行われるやり方。
担任は、
個性について無知であることが多い。
 
そして、
タクロの個性は、
たとえば1時間目の国語が自分が参加でき楽しいものだったとすると、
1時間目が終了し、2時間目の算数がはじまることも納得できない。
なんでこんなに楽しいのに終わりにしなくてはならないのか。
2時間目も国語をやりたいのに、なぜだめなのか。
説明もないまま納得ができないまま算数にいくことができない。
 
タクロにとっては、学校のシステムが納得いかない。
 
自分がはまっていることについて、
とことんやりたいだけなのだ。
 
 
宿題がイヤ!
単純にそれだけじゃない。
書くことがとても面倒なのだ。
 
書かなければならないのはわかっている。
答えがわからないわけではない。
でも、書くのが面倒。
 
「面倒だから書きたくない」
という気持ちとやらなければいけないという気持ちの
葛藤に時間がかかる。
 
たいがいの子は、
「しょうがないから、やろう」
となるが、
とことんこだわって葛藤する。
 
本人自身、
とってもくるしいのだろう。
「まあ、しょうがないか」
という妥協ができない。
あきらめもつかない。
 
この個性の『ぐだぐだ』現象を理解するまでは、
こちらもイライラして、
「早くやりなさい!」
「いいかげんにしなさい!」
なんていうことも言っていた。
今では、
そんな声かけじゃやるわきゃないよ
と思う。
 
この個性に「まいったな」と思っているのは、
まず本人なんだと思う。
 
死にそうな顔をして、
もんどりうって、
宿題を前に苦しむ。
 
タクロの個性には、
良くあることだ。
 
 
タクロと出会ったのは3年前。
母親から聞くと、自閉症といわれているそうだ。
私から見ると、
高機能自閉症(アスペルガー)・ADHDのミックスのようだった。
 
彼が3年生のとき。
理科実験に5年生の兄と一緒に通い始めた。
 
母親は、
兄はまあいいのだけれども、
タクロの個性と、学力に悩んでいた。
特に宿題をやらせることがとても大変だということで、
ほどなく毎日教室に通うクラスも申し込んだ。
 
教室のシステムは、
学校から直接教室に来て、
入室を保護者に知らせる「あしあとメール」という個人カードを
バーコード読み取り機でスキャンする。
スーパーのレジのようなものだ。
これをスキャンすることによって、
保護者に入退室をメールで知らせることができる。
そのあと、
手洗い・うがい。
宿題。
宿題が終わったら、自由に遊ぶことができる。
体験学習を申し込んでいる子は、
時間になったらそれぞれの教室でレッスンを受ける。
終わったら帰る時間まで遊べる。
 
タクロは、
毎日宿題で大量の時間がかかる。
 
いちばん時間がかかるのが「漢字の書き取り」。
ただ書き写せば終わる宿題だ。
でも、タクロは一行書くのに30分もかかる。
いや、もっとかかる。
漢字ドリルとノートを出しえんぴつをにぎってから、
「はぁ〜〜〜っ。」
何度もため息をつく。
 
「さあ、書こう!」
の声かけにしぶしぶ書き始めるが、
一文字書いて
「はぁ〜〜〜っ。」
ぐだぐだ・・・
「はぁ〜〜〜っ。」
ぐだぐだ・・・
この連続。
 
書けないわけじゃないのに。
書きたくないのだ。
 
タクロ「これを書くことに何の意味があるの?」
スタッフ「おぼえるためよ」
タクロ「一回書いただけじゃおぼえられるわけないじゃん」
スタッフ「おぼえるまでには、何回もかかなきゃね。
      でも、一回はきちんとノートにかいてごらんって宿題なんじゃないの。」
タクロ「じゃ、一回じゃダメじゃん」
スタッフ「まず一回だけでも書いてみようよ。」
タクロ「一回じゃ意味ないじゃん」
 
意味のない行動はしたくない。
納得がいかなければ、先には進めない。
そんなこだわりの強いタクロに、
漢字書き取りの宿題をさせるのは
とても声かけに努力が必要だった。
 
 
 
 

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