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今回の「九電第三者委員会事件」を踏まえて、今後、検証と検討が必要と思われる課題を整理してみました。「第三者委員会制度」は、まだ日弁連ガイドラインが公開されて1年半に満たない状況ですが、その充実整備のために、今回の「九電第三者委員会事件」は、新たな検討材料を多数提示するものとなりました。
今後、関係者や有識者による検討、検証が行われることを期待したいと思います。少なくとも「1」については、マスコミにおいて早期に実施していただきたいものです。
1 第三者委員会報告書内容の検証
○複数の法曹関係者による内容の評価
・ 検事OB、弁護士、日弁連ガイドライン策定グループ、大学教授等
○九電等からの質問状及び第三者委員側からの回答についての評価
2 「第三者委員会」制度に関する検討
○報告書内容に、会社側に異議がある場合の異議申立て的手続きのあり方(白紙委任の問題点)
○報告書の直接の調査対象ではない者であって、報告書において負の影響が出るおそれがあるものからの異議申し立てに対する対応のあり方
○報告書提出後の経営側への説明及び意見交換手続きのあり方
○委員内における合意形成のあり方、及びその形成過程の記録・公開のあり方
○第三者委員会の役割及び期間のあり方、及び個人的資格による活動の是非
○第三者委員会委員による中途段階及び事後における個人的媒体での関係情報等の公表の是非
○委員就任依頼後に知った情報の扱いのあり方、及びそれに基づく個人的行動の是非
○委員忌避の必要性、要件、手続きのあり方
○報酬の公表のあり方
○「第三者委員」候補データベースの整備のあり方
○「第三者委員」の評価、格付け制度の整備のあり方
○その他の「第三者委員」選任支援制度のあり方
3 「第三者委員会」と会社法制度との関係の検討
○第三者委員会の意見と、会社法上の意思決定機関(株主総会、取締役会)の意見とが対立した場合の対応のあり方
○第三者委員会が、取締役の辞任まで求めることの是非、及びその見解の取扱いのあり方
4 「第三者委員会」と政府との関係の検討
○第三者委員会又はその元委員が、第三者委員会報告書の「尊重」を政府に訴えることの是非
○第三者委員会報告書の「尊重」を、政府が会社側に要請、要求する行為の扱い(行政指導か否か)、及びその行為の是非
5 行政庁による行政指導のあり方についての検討
○不祥事を起こした企業に対して、行政庁が経営陣の辞任を求めることの是非。不祥事の程度とのバランスのあり方
○第三者委員会報告書の「尊重」や経営陣の辞任等がなされなければ、許認可をしないこと、又はそのような方針を述べることの行政手続法、行政救済法上の問題点
○行政手続法違反の行政指導に対する救済手段のあり方
6 その他
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業界団体が作成したガイドラインが公開されてからまだ一年半足らずなのですね。「第三者委員会制度」なんてまだまだ未成熟で怪しいものだというのが今回の件でよくわかりました。是非とも検証されるべきでしょう。
ところで「有識者」という連中もどうなのでしょうか。政府は何かと言うと「有識者会議」やら「有識者による検討会」の類を乱立させてますが、アウトプットが信頼できるものなのか検証が必要ですね。有識者を隠れ蓑にして誰かが変なものを政策に忍ばせていないか注意したいと思います。特に今はエネルギー政策に注目ですね。
2011/11/24(木) 午前 0:20 [ 薩摩次郎 ]
kyushutaroさん、誹謗中傷の書き込みは気になさらないでください。彼らは悔しくてたまらないのです。kyushutaroさんの分析があまりに明解で的を射ているからです
2011/11/24(木) 午後 4:20 [ tokyojiro ]
「第三者委員会事件」もさることながら、一般国民(私も含めて)は不祥事を起こした会社、それも経営陣が率先してやったことなのに、誰も責任をとっていないことに怒っているんです。給与の減俸ぐらいでは、お茶を濁す程度で責任をとったことには値しないと思っているのです。佐賀県知事が関与した、関与しないは、また別の話しなのですね。経営陣のコンプライアンス違反で、一般社員が苦しめられているのはかわいそうです。
2011/11/24(木) 午後 8:49 [ うに ]
多くの九電関係者さん。
ご苦労様です。その無駄な苦労は報われないでしょう。
自浄作用が働くことを強く望みます。
仕事中にコソコソやってんじゃねーぞ。
2011/11/25(金) 午前 6:34 [ たろ ]