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久しぶりに書きます;;;
BSアニメ夜話「海のトリトン」をYoutubeでみた。
宇宙戦艦ヤマトよりも前の作品、プロデューサーは同じ西崎さん
監督はガンダムの冨野さん
ヤマト以前に唯一はまったTV漫画である。
アニメ夜話なので「夜中っぽい話」もあり、エロ話があったりと、驚いた話だったんだが
(アニメ夜話というのを初めて見ました。ヤマトの話もあるんだろうか?)
岡田さんが面白いことを言っていた
「トリトンは、冨野作品であるとともに、西崎作品でもあるんです。
冨野さんのは、父親の不在とか理不尽な関係とかを表しているけど
西崎さんは、違うと思ったのか、強い父から強い子へ伝わっていく思いを作品にした・・・」
(うろ覚えなんで違ってるかもしれない)
74年版ヤマトとトリトンだったら、トリトンの設定の方がはるかに悲惨だと思う。
不条理という言葉が番組内で使われていたけれど、本当にそうだと思う。
トリトンの大人たちは、ヤマトの沖田艦長やデスラー総統、スターシャと違って本当に責任取らない。
13歳の子供に向かって
声だけの両親「トリトン族として海の平和のために戦え」
ルカー「トリトン族として戦ってください」
プロテウス「ポセイドン族をこのままにはしておけないでしょう。」
ポセイドン「ポセイドンの像を動かしたのも、我らポセイドン族をすべて殺したのも、トリトン、お前だ」
酷い・・・(ルカーやプロテウスは武器を持っていないので、トリトンに頼るのはわかるんだが)
それはないだろうって西崎さんが思ったのかどうかはわからないけど
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沖田艦長「ガミラスの硫酸火山脈に波動砲を打て、そうすれば全土で大火山活動が誘発されるはずだ。」
デスラー「我々ガミラス人にも生き抜く権利はある。」
スターシャ「他人を滅ぼしてまでも?」
デスラー「そうだ。私たちガミラス人はあなたがたイスカンダル人のように星と共に死んでいくことなどできない」
スターシャ「イスカンダルがなくなってしまうまだにはまだ時間がかかります。私にはとても見捨てることはできません。」
(たった一人で、墓守をするという。守兄さんを生き残らせたのは、古代のためでも沖田艦長のためでもなく、スターシャさんのためだったような気がする。)
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トリトンのエピソードは悲惨なものが多い
私が初めて見たのはタロスという巨人の話だったが
ポセイドン族だったがペンギンの守り神だったタロス
トリトンと出会ったことで、戦い、ペンギンたちもみんな死んでしまう。
守り神だったのに・・・TVの前でガックリしたことを覚えている
ファンタジーものだったら、オリハルコンの剣でタロスは改心するのが普通なのに
ゲストキャラはほとんど死んでしまうので(冨野作品らしいのだろうけど)
ヤマトも戦争を扱っているから、悲惨なものは多いが
ゆきかぜの場面
古代の両親
相原のノイローゼ
ドメル艦隊との決戦後の宇宙葬(ガミラスは全滅)
でも、それは、仲間との絆を確かめる物だったり
自分の成長のステップだったり
館長との信頼回復だったり
切なく温かいエピソードもあった
ビーメラ星のアナライザー
どれも、前を向いて進めるような話が多かったような気がする。
トリトンのは違う
どれも、彼にとってトラウマになるんじゃないか?というものが多いのだ。
不条理というのはそう言うことなのかもしれない。
自身が戦闘のプロであり、島や加藤、南部たち仲間、いずれ恋人になる雪、アドバイザーである沖田艦長、佐渡先生、徳川機関長の大人たちとともに、ヤマトで戦った、古代と比べて、たった一人、海の平和と正義のために、戦わざるを得なかった少年・・・
視聴者だった少年少女は、彼に感情移入した。
しかし、トリトンの戦いは、ヤマト(地球)VSガミラスの生き残りをかけた戦いとは違う。
水没したポセイドン族の街のなかで、ほら貝が彼に言う
5000年前の因縁を・・・
じゃあ、戦わなくてもよかったんじゃないの
陸にいるトリトンに、
オリハルコンの短剣を捨ててくれ、そうすれば、お前たちを襲わない
そう交渉すればいいんじゃないか
最初から酷い目に遭って、育ての親からも引き離され
襲ってくる相手を正当防衛的に戦って、オリハルコンで粉砕し
酷い目に遭った少年が、最後の最後で得たものがこれだったの?
守り刀みたいな短剣も無くなってしまうし
あんまりだ・・・
番組が終わっても、その次の日も、また次の日も、茫然として
少年はどこへ行ったんだろうと考えていた
「ヤマト」に会うまでは
◆トリトンは初恋だったのか
私にとって、トリトンは何だったんだろう?
ずっとその思いを引きずっていった
小谷さんが言った言葉に腑に落ちた
「わたしは、初恋はレインボー戦隊のロビンでした」
ああ、懐かしい名前だ。
たしかに、私の初恋は
レインボー戦隊の「ロビン」かもしれないし
ウルトラセブンの「モロボシ・ダン」かもしれないし
カムイ外伝の「カムイ」かもしれないのだ。
3つとも子供のころ見たTVの中では、例外的に最終回までしっかり覚えているからだ。
トリトンに出会ったときは、少し大きくなっていたので、初恋という年ではなくなっていた
では、彼は何者か?
孤独に戦う彼と共に、私は脳内で戦った。
海の平和のために、彼と共に
そして、彼と共に、ほら貝の呪いの言葉を聞いた
彼は「戦友」だった。
惚れた晴れたなら、そのうち別の相手を探す。
初恋とは、第二、第三の恋があるからこその初恋なのだ
だが、戦友だったら、苦楽を共にした友であったなら
これは、全然話が違う
あの後、何処ともなく去っていった戦友を探していたのだ
敵との戦いに、絶対的正義などありはしない
それが、トリトンという作品なら
ヤマトは、その互いの正義のための戦いを真正面から描いた
最初の作品だったろう
私は、ヤマトに救ってもらったような気がする。
◆1972.9
74年版ヤマトが当時の社会状況を反映していると私は思っている。
小野田少尉が帰還し、石油ショックで、高度経済成長は終わった。
終末論がオカルトが流行り、世相は騒然としていた。
トリトンもそうだと思う。
リアルタイムで見たこの月は、ミュンヘンオリンピックが開かれていた。
その時、アラブゲリラが、イスラエル選手村を襲って、選手を人質に、西ドイツの警官隊と銃撃戦となり、人質含め全員死亡、警官隊にも犠牲者が出るという事件が起きた。
平和の祭典のはずなのに血まみれなのかよ!
そのやりきれなさも冷めやらぬ状況で、トリトンの最終回がやって来た。
「ポセイドンが海を荒らしさえしなければ、トリトンは戦いはしなかった」
「我々は狭い世界の外に出たかった。トリトン族を倒し平和に暮らしたかっただけなのだ。」
番組の後、ゲリラが言ったであろう言葉が被って聞こえた
「ドイツ人よ、お前たちがユダヤ人をヨーロッパから追い出したりしなければ、我々は戦いはしなかった。」
「我々は、ユダヤ人を追い出し、パレスチナの地で平和に暮らしたいだけだ。」
自分たちの世界も血まみれだが、トリトンの世界も、そうなのかよ!
その当時、あの事件の前に録音が終わっていたのかはわからない
ただ、今だったら放送できなかった内容だと思う。当時のおおらかさに今は感謝したい。
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