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先日、ブログに書きましたように、今年は、伝統料理にこだわって行きたいと思っています。その第一弾として、リグーリア州の伝統料理、トロッフィエを作りました。なぜトロッフィエなのかと言いますと、うちの従業員にリグーリア州で勉強してきた人間がいるからです。彼は今、料理ではなく、サービスを担当していますが、イタリアを愛している従業員です。自分も昔、師匠から、「イタリア料理を作るのであれば、イタリアを愛せ」と教えられました。彼は、まさに、イタリアを愛している典型です。
「イタリアを愛せ」の言葉でひとつ思い出した話があります。それは、まだ自分がイタリア料理を始めたばかりの時の話です。自分が働いていたレストランは、シェフの考えのもと、ホールスタッフとして、何人かイタリア人をアルバイトで雇っていました。このイタリア人が日本語も出来、仕事もテキパキとこなしてくれればいいのですが、まるっきりその逆でした。ですので、当時、なぜ彼らを雇わなければいけないのか、理解できませんでした。しかし、自分の師匠であるシェフが、いいました。「イタリア人が一人いるだけで、日本ではなく、イタリアの風をお客さんに感じてもらえる事ができるんだよ。」あ、確かにそうだな。と納得しました。それから、自分は本当のイタリアを見たくなり、修行に励みはじめたことを思い出します。
話を、元に戻しまして、トロッフィエとは、粉とお湯だけで作る手打ちのショートパスタです。お湯で練ることによって独特のもちもち感が生まれます。このパスタを、リグーリア伝統のジェノバソースで合わせれば、そこはまるでイタリアです!
シェフになってしまうと若いころと違い、なかなか新しい料理を人から学ぶという事が難しくなってきます。しかし、今回うちの従業員が作ってくれたトロッフィエは新鮮な気持ちで学ぶことができ、嬉しかったです。これからも学ぶ気持ちを忘れずにやっていきたいと思います。
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