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ステージ2 寓意的オラトリオ(音楽幕間劇) ≪ヘラクレスの選択≫ HWV69 (本邦初演)
ヘラクレスが「美徳」と「快楽」の誘いに惑い、最終的には「美徳」を選ぶという、ギリシア神話の道徳的寓話をモチーフにしたもの。
ヘラクレス 米良美一さん
快楽 野々下由香里さん
美徳 波多野睦美さん
従者 辻裕久さん
器楽は先程の弦とチェンバロに、フルート・トラヴェルソ2、オーボエ2、ファゴット1(オーボエのうち1つと持ち替え)、ナチュラル・トランペット2、ナチュラル・ホルン2が加わる。合唱は4:4:3:3の編成。
ソリスト陣は文句のつけようのない演奏。これでもかと繰り出してくる超絶技巧が凄まじい。正直、「野々下さん=快楽」というイメージがあまりなかったが、妖艶さを出してしまうと「快楽」にはならないことに気づかされた。カデンツは辻さんの装飾が一番好み。米良さんはCあたりで上に届かないところが何箇所かあったが、音楽を損なうものではない。ヘラクレスの惑いと決意を十二分に表現していた。
さて、師匠たちの合唱だが、この際だ、はっきり書こう。
歌いこなしている曲とそうでない曲の落差がある。その落差が、「子音が聴こえない」「子音の長さ」の乱れとなって聴こえた。もちろん音程的には許容範囲なのだが。
そうして、最後の「God」という単語になって、最終的に乱れが出た。まず弦が指揮よりも早く終止してしまい、合唱がそれにうろたえてしまったのか、母音を喉で切るという事態に。
母音を喉で切ってしまうということは、最後の「d」がバラバラに聴こえるということであり、「d」ではなく「ォド!」と聴こえてしまうということ。
実は、この現象、GPでも起こっていたが…。プロだから自浄作用を期待した。
※アマチュアのオイラがここまで言うべきことではないのかもしれない。
でも彼らはプロであり、オイラは「お客」だ。代価を払っている。彼らは代価を得ている。
だから感想を述べる資格は十二分にあると思っている。
ともあれ、全体的には納得できる内容。堪能した一日だった。
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labiさんの指摘はとっても的確だと思います。お客様に聞いていただくわけですから代価を受け取っているプロはどんな感想も受け止める立場にあると思います。アマチュアだから余計なことを言うな!とかっていうのはおかしいと思うんですよね・・・・。野次ならともかくものすごくきちんと聞き込んでのまっすぐな感想ですから。・・・気になる点があったとはいえ、堪能できる内容でよかったですね!
2006/1/21(土) 午後 2:11
ちさ様、野次るのは簡単ですが、一応作り手としての苦労も判っているので。簡単には野次れません。
2006/1/22(日) 午前 1:07