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オペラの演出について色々不満多々書いてきたオイラですが、この御方だけは素晴らしひ…。
ジャン・ピエール・ポネル様…。嗚呼、演出家の中の演出家!!
楽譜を読み込むことの出来る演出家、今はもういないでしょうね…。そのアリアの調性を考え、それによって演出していく…。粗筋だけをなぞって自己中心的な深読みを押し付ける現代のオペラ演出、辟易した時に必ずポネルの映像を観ます。
何で凄いかって、百聞は一見にしかず…。オイラのお気に入りは「チェネレントラ」。ロッシーニの音楽が洪水のように溢れてきます。
アンジェリーナ(チェネレントラ) フレデリカ・フォン・シュターデ
ラミロ フランシスコ・アライサ
アリドーロ ポール・プリシュカ
ドン・マニフィコ パオロ・モンタルソロ
粗筋は誰でも知っている「シンデレラ」。だから子供でも楽しめます。アンジェリーナについては、確かにバルトリやジュノーの方が超絶技巧を駆使していますが、見た目になると、シュターデの美しさにはかないませんて…。完璧なチェネレントラです。脇を固めるプリシュカやモンタルソロの演技も馬鹿ウケ!
聴き処は…、全部です!!!
って言ったら話しになりませんな。第2幕の4重唱は大笑いします。あと最後のアンジェリーナのアリア、装飾の美しさ!!これぞロッシーニです。
あ、ちなみに指揮はアバド君。「君」付けは訳あり。序曲では若い彼の「一所懸命な」指揮が観られます。もう懸命に振ってます。かわいいです…。
で、アライサ君ですが、ヨッヘンの記事のときにもちょこっと書いたかもしれません。この時のアライサ君が一番好きでした。ハイCのロングトーン!!アジリタの技巧!!!アルヴァの軽やかさはないかもしれませんが、凛々しさがある!!第1幕のアンジェリーナとの2重唱、第2幕のアリア、うっとりモンです。
…でも、「魔笛」のタミーノ、ローエングリンとかドイツ物を歌わせると…。いや、確かに上手いです。感動します。でも違和感があるんです。ドミンゴがジークムント演じるような違和感と同じもの…、そう、ドイツ的な物腰がない。おかげで昔のロッシーニなどのイタリア物は歌えなくなっちゃって…。悲しいな…。
裏らび
「今後はフローレスに期待しましょうか!」
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