絵画制作日記

作品制作のために頭の中がどのように展開しているのか

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刃物を研ぐ

 今日は健康診断後、ずっと放置していた再検査のハガキをもって病院へ。
 と言っても、採血するだけなんだけど・・。

 暇が出来たので、尊敬する秋岡芳夫先生の木工の本を読んでいました。そしたら、鉋の刃の研ぎ方について書いている箇所があり、「・・・丸く研いでしまいがちですが、機会があったらちょくちょく研いで、コツをつかんでください」と言うような内容があり、〜そうだよな、やりもしないでできんと決め付けるのは良くないな・・・と思い、やってみました。

 昔、木工芸の先輩に鉋を研いでみろと言われてやったとき、だめだしされて、何となく苦手意識があったんだけど・・・。とりあえずやってみた。

 ん〜、まあ、こんなもんか・・・。

 次に、木工用のナイフを研いでみた。
 刃が丸くならないように、指先を固定して、研いで見る。やっぱ歳食ってるだけあって、慎重にやるせいか昔よりちゃんと研げている気がする・・・。そう思って、切れ味確認。

 まあまあ切れるが、もともと切れるやつには及ばない。同じナイフで、全然研いでないやつもあり、それと比べると

 ・・・同じか、まあ、ちょっと切れる気がする・・・気のせいかも知れないけど・・・ってレベル。

 刃を丸くしないで、慎重にきちんと削れてるはずなんだけど、何か研いだ意味無いよなあ・・・
 これ、いつものパターンです。

 しかし、今回は違いました。いや、もっとやってみよう!だんだん慣れてくるって秋岡先生も書いてるし!

 だが、努力空しく、やっぱり切れ味は向上しません。
 僕の、刃物研ぎの少ない経験といえば、じいちゃんに、鎌の研ぎ方やらせてもらって、それじゃあダメだといわれた経験、前述の先輩に鉋研ぎをダメだと言われた経験、そして、23歳のとき、見知らぬ農家の人に、もう一度鎌の研ぎ方を少し説明してもらった経験だけ・・。

 少ない経験を頼りに、いろいろ考えてみて、やってみる。でも、研いでないほうのナイフの方が切れる気がするぐらい、そしてもう一本ナイフを持ってきてみた。こっちは別なメーカーのやつでいわゆる「肥後の守」ってやつ・・。これは、断然切れ味が良い。・・・何でなんだ・・・。

 いよいよもって、これまでの失敗、今回の経験に後押しされてか、刃先をじっと見つめる・・。
 じっと見つめる・・・。
 その時、田んぼの横で鎌の研ぎ方を教えてくれたおじさんのしぐさが頭をよぎるとともに・・・
 分かりました。ほんの数ミリですが、もう一段角度を変えて研ぐんですな!

 実際、その発見後に少し研いで試してみたら、切れ味がぐんと良くなってる!うれしかった。
 ま、知ってる人にとっては、そんなこと・・・ってレベルなんだと思いますが。

 なんか、やっぱやってみるもんだな〜と思いました。俺じゃだめなんだって思ってるといつまでも出来ないんだな〜と痛感しました。

イチョウの木

枝の剪定で出た、わりと太めの枝、一年寝かせたやつを、なたで割ってみた。
びっくり。木の中の色が黄色い・・。

丘へ続く道

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アクリルで一枚描いたあと(右)、もう一枚油で描いてみました(左)

油の方はまだ途中です。

ベンチの上の藤棚が右上がりか、左上がりかでだいぶ印象が違います。
左の作品は、右の作品がうまくいったという印象をもとに、記憶を頼りに描いてますがやはり、最初のよさは越えてない。

しかし、今回はがんばって、前のやつより良くなるように粘着質でがんばってみます。

絵画について

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今日、描いていた絵について「分かんない」と指摘をうけ、つい面倒でそっけない受け答えをしてしまった。僕は、絵は見る人の自由な解釈で見てほしいと常々思っているので、自分の絵について解説はしたくないのですが、たまにはきちんと説明してみるのも、自分のためにもいいのではないかと思い、ちょっと解説してみます。

対象の絵は、この絵です。

題材は「ガリバー旅行記」からとっています。この小説は、ガリバーがたどり着く様々な変わった国の様子やそこでのガリバーの行動によって起こる摩擦を描いた作品です。その中には、きっと当時のヨーロッパの価値観を風刺する意味が込められているのではないかと思います。大人になった今でも十分楽しめる内容です。

この絵の元になったシーンは、ガリバー旅行記最後の章、フウイヌム国の話しです。ガリバー旅行記の中では様々な民族が現れ、それぞれに賞賛、非難されますが、フウイヌムという種族に関してはガリバーはすっかりほれ込んでしまい、尊敬し、ずっと一緒にいることを願います。しかし、ガリバーはその国から追放されてしまいます。理由は、フウイヌム国で最も忌み嫌われている生き物「ヤフー」とガリバーは姿形がそっくりだったからです。この国では、人間に似た生き物「ヤフー」が最も卑しい存在とされ、馬に似た生き物「フウイヌム」が統治しています。この絵はガリバーとフウイヌムの別れのシーンをイメージしました。

なぜ、ガリバーがフウイヌムを尊敬し、最も気高い種族であり、ずっと一緒にいたいと思ったのかは、小説を読んでいただくとして、僕がこの、フウイヌム国記に興味をもったいきさつは、一冊の本にあります。

その本はクッツェーという人が書いた「動物のいのち」という本です。そこには、動物との共感、十全なる存在への尊敬、肉食と菜食という問題が書かれています。この本の中に「ガリバー旅行記」の一節がでていたのです。

絵の中の空間については、西洋的な遠近法は無視しています。空間的なつじつまをあわせるということにはあまり力を入れていません。多少近いものと遠いものは区別していますが、それが同一平面状に配置することはしません。

ある、特定のシーンを想定して、それを再現するというのであれば、きっと写真的な表現になるのでしょうが、ことばで書かれた物語が頭の中でイメージ化されるときというのは時間と空間を超えてしまいます。

例えば、僕の大好きなブランキージェットシティの曲の中にある浅井健一氏が作詞した「3104丁目のダンスホール」の一部を取り上げると

「・・・月へ行く予定だったロケットが湖のほとりに突き刺さった/そこに住んでたペリカンの親子は即死だったらしい/そんなことを口走るような夜はやばいぜ/どこかスカッとするようなところに行かなくちゃいけない/3104丁目のダンスホールに足を向けろ・・・」

ここで、僕の頭の中に展開されるのは、優雅な美しい湖、そこは人の姿が無く自然の静寂がひろがっていて、ひっそりと動物達が暮らしている、そんなイメージと、繁栄しきった大都会の、うらぶれた一角3104丁目のコンクリートと鉄筋でできた暗い地下室のイメージです。問題はそれが同居しているということ。理屈から言えば時間と空間を大きく隔てたイメージです。

たとえば、昔の西洋の宗教画だったらそれを同一空間上に象徴として同居させるかもしれません。この例で言えば、ダンスホールのカウンターの奥のテレビに湖が映っているという具合に。しかし、絵以外に現実を映し出す装置がなかった時代ならそれでいいとして、現代ならばもっと違う方向に「絵とは何か」という追求があってしかるべきです。同一空間・同一時間を再現するという制限から絵は解き放たれていいはずです。ダンスホールの中に広大な湖が広がっていてもいいというか、むしろそう描くのが自然のような気さえしてきます。遠近法を無視して。

そもそも遠近法というのも西洋の価値観でして・・・この辺でやめときます。

ヒキガエル

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先日、職場の玄関にヒキガエルが入ってきた。
大きいカエルって言ってたから、ウシガエルかと思っていたのが、ヒキガエルだったので
ちょっとうれしかった。〜というのは珍しいから。

紙袋に入れて、近くの河川敷(草原の中の堀みたいなとこ)に放してきたけど
ほんとは山の中がよかったんだろうな・・いや、時間が無くて。

つかまえるとき、その力と重さに感心しました。


小さい頃、学校のハイキング中に、山中の道沿いの側溝にヒキガエルが4,5匹落ちていて、上がれなくなっているのを見たことがあった。助けてやりたかったんだけど、本で、いぼに毒があるって読んでて、怖くて触れなかった。その夜、眠れなくて、風が強くて、窓が「ドン、ドン」と叩かれるのが、昼間助けてやらなかったヒキガエルたちが、うらんで窓を叩いているように思えて怖かった。

今回は、放してやれたのでよかった。顔をじっと見たら、結構きれいな目をしていた。

調べたら、ヒキガエルは10年以上生きるということ。うちの猫より長生きじゃん!
そう思うと、ヒキガエルは敬意を表するに値する生き物かも・・。
どこか悟りきったような顔をしているしなあ。

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