第三の医学(疾患別)
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Aさんは、手で額を押さえながら「診察室」に入ってきて、ひどく取り乱したように椅子に腰掛け、 「ひどい頭痛で悩まされています。ほとんど毎日です。ひどい時には、仕事も出来ずに、 ただ暗い部屋でじ〜としているだけです」と・・・ 「いつごろから頭痛があるのですか?」 「少なくとも、20年以上の付き合いだと思います。でもここ10年くらいは本当にひどくて… 週に3,4回は頭痛があります。だから、常に頭痛薬は持ち歩いています」 「どんな薬ですか?」 「色々使っています。アスピリン、タイレノール、コデイン、タルフィン… ほとんどあらゆる薬を試しました。時には、コーヒーを1杯飲んだだけで、頭痛が、 ピタリっと治る事もあるんですが…」 「これまで、病院で検査とか受けましたか?」 「はい!大学病院にも行きましたし、痛み専門のペインクリニックやら、神経学専門クリニック にも…レントゲン、脳波検査、CT、とか受けました。でも、脳腫瘍はなさそうでした」 「頭痛に何か決まったパターンはありませんか?」 「あります!痛い時は一日中痛みっぱなしです。それと、午後の遅い時間に多いみたいです。 そのあたりの時間帯は、イライラして不機嫌な事が多いです。色々な方法で痛みを解消しよう としたのですが、なかなか効果がなくて…ある時、何かの本に書いてあった方法で、 高タンパク質,低炭水化物の食事療法をしました。炭水化物は精製していない物を食べるよう にして、砂糖も一切やめてみました。」 「それで、どうでした?」 「1週間くらいは、具合が良かったですが…その後はもっとひどい頭痛に悩まされました。 それで、その食事療法は3週間で止めてしまいました。」 「その、低炭水化物(低血糖)食事療法をしている時、どんな物を食べていましたか?」 「高タンパク中心でした。卵を良く食べました。牛肉も増やしました。 チーズもかなり食べました。炭水化物は全体的に少なくしました。」 「それで、午後の遅い時間の頭痛はなくなったのですね。」 「ええ、そうです。」 「仮に6〜8時間食事をしなかったりすると、頭痛はしていましたか?」 「ええ、良く痛んだと思います。いつもではなかったと思いますが。 でも、コーヒーを飲むと楽になる事もありました。」 「コーヒーに砂糖は入れますか?」 「スプーン半分くらいです。」 「以前と比べて、特に怒りっぽくなったり、イライラしやすくなったとかありませんか?」 「あります!周りの人に良く言われました」 「食事療法を試みていた時に、砂糖を止めて、1週間くらいは調子が良かったけど、その後、頭痛がひどくなった、と言うお話でしたよね」 「そうです」 「ご家族で、花粉症とか、鼻炎とかの方はいらっしゃいますか?」 「息子と、母がそうですが、何故分かったのですか?」 「いえ、ただ可能性があるかな?と思って聞いたのです。あなたの場合、低血糖の可能性と、食品アレルギーの可能性を疑ったのです。それらは、片頭痛の原因になっている事が多いのです。」 「母から聞いた話では、私の幼いころは牛乳にアレルギーがあったそうです。 でも大人になるにつれて、無くなっていました。 今では、アレルギーの兆候はまったくありませんよ」 「アレルギーは成長するに従って、治ってしまう事もありますが、表に現れる症状が変わるだけで、アレルギーの体質は残っている事もあります。」 「私の頭痛の原因が、アレルギーから来ているかもしれないという事ですか?」 「アレルギーと低血糖が一番怪しいと思います。アレルギーの検査と、糖耐性検査をしてみましょう」 つづく…
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多くの方が、悩む「片頭痛」 |




