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アメリカ軽戦車シリーズ、キットに関してのレポートは2回目まででお終いです。
今回からはM3シリーズの前、軽戦車のルーツとなったM1&M2シリーズに触れてみたいと思います。
まずはM1シリーズからなんですが・・・、
その前に創世記の米陸軍の話を理解して頂かないとややこしい事になるので、簡単にそれから触れます〜。
当時、米陸軍の組織には歩兵科と騎兵科とがあって、歩兵科用車両を「戦車(Tank)」と呼称し、
騎兵科用車両は「戦闘車(Combat Car)」と呼称して区別していました。
その後、機甲科が新設されて機甲師団が編成されると共に「戦車」と「戦闘車」を一括管理・運用する
こととなり、実質的に区分の必要が無くなった事で分類変更されて「軽戦車」として統合・区分されました。
その際に「戦闘車時代の型式の呼称順番」と「軽戦車移行後の型式の呼称順番」が逆転しているので
少々ややこしい事になってしまっています。
つまり先の車両の
① M1&M1A1戦闘車 が ⇒ M1A2軽戦車
となり、後発の
② M2戦闘車 が ⇒ M1A1軽戦車
となった訳です。
M1A1から始まっているのは、呼称統合以前に試作戦車を制式化したM1軽戦車があったためですが、
お飾り的戦車で、実質的な軽戦車は、これらM1A1&M1A2からになります。
M1軽戦車シリーズの主武装は12.7mm機銃と7.62mm機銃のみで、その装備から戦車と言うよりは
装甲車に近い車両です。
なんせ
ハイヨー!シルバー!
的精神から来てる車両ですからね〜。www
(わかる?
なお、装備は機銃のみなので正確には「銃塔」なのでしょうが、便宜上「砲塔」と呼称します。
さーて、文章だけでピンとこないでしょうから、アチコチで収集してきた写真を使いたいと思います。
トップバッターは
① M1A1軽戦車(旧M2戦闘車)
八角形をした砲塔(銃塔)を持ち、車体は後のM3シリーズと酷似しています。
生産は34輌。
本来ならば、これがM1の最新バージョンとなるのですが、呼び名ではトップバッターになっちゃいました。
② M1A2軽戦車(旧M1戦闘車仕様)
車体が短く、この写真では判りませんが後部はアーチ状のグリル形状になっています。
砲塔は「D型砲塔」と呼称される周囲がRになったタイプが使われています。
この「D型」とはABCの順での「D」ではなく、砲塔を上から見た時に、その形状が「D」であることから
そう呼ばれてます。
生産は89輌。
③ M1A2軽戦車(旧M1A1戦闘車仕様)
車体が若干延長されてボギー間が広くなっています。
後部のスタイルはM1戦闘車に準じていますが、グリル形状等細部がかなり異なります。
一番大きな変化は砲塔で、「D型」砲塔から八角形に形状が変わっています。
生産は17輌。
④ M1A2軽戦車(旧M1戦闘車A1改修型仕様)
ややこしいですが、M1戦闘車の車体とM1A1戦闘車の八角形砲塔を組み合わせたもの。
M1のA1化改修型と言うハーフなヤツです。
新規生産車両ではなく、M1戦闘車のD型砲塔をM1A1戦闘車用の八角形砲塔に換装した車両。
正確な改修台数は不明ですが、集合写真に少なくとも6台写っていますので最低6台、可能性としては
それ以上と思われます。
M1軽戦車は、以上の4タイプに分けられます。
こいつら、当然キット化はされていませんので、モデル化させるにゃそれ相当の苦労と力量が必要に
なってくるアイテムかと思います。
過去、タミヤ・ニュースの「これだけは作ろう」とHJ誌の「AFVの改造」でM3スチュアートをベースに使った
M1A1軽戦車への改造記事がありました。
今思えば、バイタリティーがあった時代ですね〜。ww
ベースになるキットは、その形からタミヤのM3スチュアートかアカデミーのM3&M3A1スチュアート。
入手し易さではタミヤでしょうが、改造工作の点から言えばアカデミーの方が少し楽かもしれません。
また、アカデミーはキャタピラが帯式とバラ式の2種類入っているので利用価値が高いですね。
ま、何を使うにせよ、形にするなら努力と根性は必須ですね〜。
作ってみようかな?
って思っちゃたりする勇気ある方の為に、参考写真を羅列しちゃいます。
(役に立つかは知らんけどね。
M1A2軽戦車(旧M1戦闘車)関係。
M1A2軽戦車(旧M1戦闘車A1改修型バージョン)関係。
この車両、M1A2と書かれてましたが、アイドラーホイールが見えないので断言はできませんが、
エアクリーナーの配管位置から判断して接地式アイドラーのM1A1軽戦車ではないかと思ってます。
集合写真①。
スカウトカーが目立ってるけど、中央の手前2台とその前列手前2台の計4台はM1A1戦闘車。
中央奥と前列奥2台の計3台はM1戦闘車A1化改修型。
集合写真②(集合写真①の右側に続く部分)。
①の手前列奥の車両が前列の一番手前の車両になります。
中央はM1戦闘車(オリジナル)、奥の3台はM1戦闘車A1化改修型です。
これだけで作れってのは辛いものがあるかもしれませんが、そこはホレ、モデラーの神眼ってやつで
何とかしちゃいましょう。ww
やるならね。
チッコイ戦車達ですが、私にとっては避けては通れないアイテムですね。
いずれは挑戦したいヤロウどもでありますな〜。
次回はM2軽戦車シリーズで〜す。
じゃ!またっ!
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アメリカ軍軽戦車関係
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さーて、米軍軽戦車の2回目。
今回はM24チャーフィーからスタート。
その昔、M41のパーツを使ったりして、ほぼスクラッチで作り上げたツワモノが居りましたが、
イタレリからキットが発売になって、誰でも簡単に手にする事が出来るようになりました。
これは最近再販になった全金製キャタピラの足回りの製品で、どちらかと言えば大戦タイプ。
初版の製品はラバーブロックのキャタピラで戦後タイプでした。
当然、初版製品は自衛隊のM24が出来たのですが、どうした訳か
「赤地に白丸」
と言う、ネガポジ逆転の日本国旗ディカールが入ってました。
もちろん別に修正版の正規の日本国旗も入ってましたが、ヨーロッパの連中にとっては東洋の島国なぞ
どーでもいいんだなぁ・・・とヒシヒシ感じましたっけ。www
長らく1/35で君臨していたキットです。
最近ではブロンコから戦中・戦後仕様の製品が数種類発売されてますね。
大戦中の米軍仕様。
ドラゴンの戦車兵セットがOEMされてます。
なので箱絵がちょっと不自然ですね〜。ww
大戦中の英軍仕様。
米軍以外のM24ってあまり馴染みがないですね。
微妙に英軍用のパーツが追加されてる様です。
朝鮮戦争仕様版。
これまで出るとは思わなかったです。ww
この他、戦後各国で使用されたタイプのコンパチ・キットが出ていますね。
このM24の次は馴染み深いM41ウォーカーブルドックの登場です。
戦車!って言えばコレ!
みたいなスタイルの戦車だと勝手に思ってます。ww
まずは誰もが一度は作った事がある!と言っても過言ではないと思えるほど昔からある
タミヤのM41。
当初はモーターライズの製品で良く走ったキットですが、一部金型を改修してMMシリーズに
組込まれました。
MMシリーズへの組み込みの際に歩兵2体がキット内容に追加されてます。
古いキットですが基本形は良くて、手を加えてやれば今の目で見ても十分通用する出来ですね。
・・・・・ちなみに
ポリ袋による防盾キャンパス製作法
と言う、「綿使用によるスポット迷彩塗装法」と並ぶ使えない手法で
トラウマを植えつけたのがこのキット。
タミヤの説明書は意外と罪作りな面がありましたねぇ。www
このM41系列も1/35はタミヤの土壇場でしたが、台湾から殴り込みが。
AFVクラブからM41A2、M41A3が、暫く立ってM41Gも発売されました。
M41A2、自衛隊も出来るキットです。
旭日旗みたいなバックなんだけど、今だったら大騒ぎするアホな国が出て来るんだろうなー。www
これ見てると
台湾は親日国家だよ!
って感じが伝わってきますねー。
同じくM41A3。
今はA2とA3の微妙な違いが良く判らんけど、作りだしたら「なるほど!」となるのかな。
ドイツ軍仕様のM41G。
こちらは同じ製品の箱違いだと思うのだけど・・・・、何か違いがあるのか?
ちなみに型式の「G」はドイツの「G」。
自衛隊の戦闘機と同じパターンで、型式になんでも「G」が付くのがドイツ式。ww
「NATO」ともあるのでヨーロッパ諸国各国での使用車も作れるのかも。
ちなみにこのM41Gのキットは「スカイボウ」と言うメーカーから発売されていた台湾軍仕様のM41A3が
元キット。
スカイボウは同じ台湾のメーカーだったのですが、不幸にもAFVクラブとメインの製品が被ってしまい、
短期間で消えてしまったメーカーです。
ちがってたらメンゴね。
スカイボウのM41は、他に自衛隊仕様のM41が日本のオクノへのOEM製品でありました。
オクノのキットはセピア箱で地味な製品だった記憶がありますねぇ。
さて、
米軍の軽戦車はこのM41ウォーカーブルドックが実質的に最後と思うんですが、
前回にも書いたように括りとしては「空挺戦車」も「軽戦車」に含まれるので、区別上は
M551シェリダンが現在では「最後の米軍軽戦車」の肩書を持ってます。
長年君臨してるタミヤのM551シェリダン。
勿論当初はモーターライズ・キット。
現在でもディスプレイとなって時折スポット生産で手に入ります。
実車はベトナム戦争から湾岸戦争まで使用された息の長〜い戦車。
キットは原形スタイルを踏襲しているので、実戦的スタイルにするにはそれなりの加工が必要です。
なぜかロードホイールが片側6個分のパーツが入っている不思議なキットです。
古いキットですが基本形は良いスタイルをしています。
アカデミーのM551ベトナム戦仕様。
ベトナム戦の戦訓からキューポラの防弾板や砲塔のラックが追加された仕様になってます。
後ろに、さりげな〜く時既製品のオントスが描かれたりしてニマ
こちらは湾岸戦争仕様のM551。
ライトの追加やキューポラ周り等が湾岸投入時のM551の最終仕様になってます。
ちなみに本国の州兵部隊に配備されていた仕様もこちらのキットで再現できます。
これでM3スチュアートから最後のM551シェリダンまで1/35で揃える事が出来るのがお判り頂けたかと。
各戦車のバリエーションを考慮すると地獄になるんで、それは別の話としてもヒストリー・シリーズとして
モデルを作っていくのも面白いかと思います。
それなりに数も揃うし、それほど苦労もしないでコンプ出来る。
そんな「オレ・シリーズ」があっても良いと思う今日この頃です。
これで慨発売の軽戦車キットは終わりですが、折角なんで次回はM3スチュアートより前の軽戦車、
M1&M2について書こうと思います。
じゃ!またっ!
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トラトラ〜!って騒いでいるのに、急にアメリカのお話。
少し前ですが、お馬さん、つまりブロンコ・モデルですな。
そこから1/35でこんな戦車のキットが発売されました。
M22ローカスト軽戦車、非常にマイナーなアメリカ製の軽戦車です。
この戦車は軽戦車に区分されますが、実際の用途は空挺戦車。
こんな風に飛行機に搭載可能なんですねー。
この写真は英軍仕様のM22で、アメリカ軍での本車の実戦参加は無く、終戦間際のライン川進攻作戦で
英軍で使用されてドンパチ無く使命を終えたという、何とも寂しい戦車であります。
そんな闇履歴の戦車なので今まで製品化されなかったんですねー。
それが今のご時世、製品化する物が無くなってきたって証拠なんでしょうか、コレが出るとは。www
でもね、これの製品化は大きな意味を持つんですよ。
これが1/35の製品になったって事で、
M3スチュアート以降のアメリカ軽戦車の
全ての形式が製品化された!
事になるんですね〜!
もっとも試作形式とか実質軽戦車でない車両等は除きますよ。
メジャー路線の型式が揃うと言う事です。
ちなみにメジャーな軽戦車の型式は以下になります。
①M1
②M2
③M3
④M5
⑥M22
⑦M24
⑧M41
⑨M551
これらの9型式ですね。
この内、①のM1と②のM2は製品がありませんので、③のM3から⑨のM551までが揃う訳です。
M1とM2はM3のキットから 根性があれば 出来ない事はないですが、まぁ大変です。
取り敢えず出ているキットを羅列してみましょう。
まずはスチュアート系列です。
ご存知タミヤのM3スチュアート中期型。
今の目で見ると辛い部分が多々ありますが、気軽に作れる1台です。
一回り小さい砲塔とモーターライズを考慮したための「繋がっていないキャタピラ」が最大のネック。
数あるM3のタイプでもディーゼル・エンジンを搭載した少数派をモデル化してます。
アカデミーのM3スチュアート初期型。
6角形状の初期型砲塔で、北アフリカで活躍した英軍タイプをはじめとした各タイプが製作できるキット。
内装もセットされていますが、後述のM3A1の内装パーツ構成になっているので違いますけどねぇ。
まぁ、そこら辺はアカデミーの製品って事で納得しましょ。ww
キャタピラが帯とバラの2種類が入っているので、余った方をタミヤに転用できるので便利です。
アカデミーのM3後期型(M3A1)。
キット表示はM3A1ですが厳密にはM3の後期型になっていますので、M3A1にするには
手を入れる必要があるキットです。
先の初期型に新規ランナーを追加変更したキットなので、あちこち変な部分があるのはアカデミーの常。
そういうところがアカデミーらしいっちゃ、らしいんですが。ww
それでもタミヤを弄るよりは良い物が出来るので、ベースキットとしてはおススメ。
現在はアカデミーの箱デザインが変わって少し見た目にスマートですが、中身は変わりません。ww
AFVクラブのM3A3スチュアート。
小さい割にはパーツぎっしりのキット。
M3A3は米軍よりも連合諸国で多く使用された車両で、この米軍使用車と連合諸国版のキットがあります。
タミヤのM5A1後期型。
最近迫撃砲チームが追加されて再販された方です。
M3のキットを流用しているので、M5で変更された部分がまるっきりオミットされた製品です。
どちらかと言うと、後期型と言うより中期型と言うべきスタイルです。
本腰を入れると、かなり手間が掛かるキットですが、1つ前のタイプの「M5」の改造ベースには便利です。
AFVクラブのM5A1前期型。
砲塔右側面に防弾カバーが無く、サンド・スカートが無い前期型です。
先のM3A3の流用部分もありますが、ちゃんとM5用の新規パーツをいれているところがミソ。
他に台湾のメーカーらしく台湾軍の限定版も発売してます。
AFVクラブのM5A1後期型。
こちらはちゃんと後期型の違いを再現しているのでタミヤより良いのですが、タミヤの2個分の価格は痛い。
それでも最後期型への改造も楽なので入手しておきたい製品には違いないです。
ここで登場、新製品のブロンコのM22ローカスト。
スモークディスチャージャーが付いた英軍仕様が先に発売。
追って米軍仕様が出るとの事ですが、あまり意味無いかも。
M3系列に似た足回りですが、似て異なるシロモノ。
これが今回の話題の目玉です。
ミッシング・リンクが繋がったって事ですね。
さてさて、続きは次回に。
じゃ!またっ! |
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