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9月23日暑い、秋の気配はまだ感じない。そういえば鈴虫の鳴き声は最近聞かないなあ、リンリンという軽やかな泣き声はたしかに秋の到来を教えてくれたのに近頃ではさっぱり。これはもしかしたらあっちの人のせいかもしれない。 あっちの人とは奥さんのことだ。私から日本的風情を奪ってしまって、てんで気がつかない人である。十五夜の夜に大きな月を見て「月見て一杯」とくればこれは花札の世界だ、物心ついたときから姉兄と花札をトランプ代わりにして遊んで負けたことがなかった。「月見て一杯」はその役満で一気に点数が稼げるので姉兄がカンカンに怒ったものだ。お前は末っ子の癖に生意気だと姉が頭をこづくのだ、それ以来、女が嫌いになり奥さんと出会うまで女とはまったく縁がなかった。 人は妙なもので母や姉の影響はとても大きい。男の場合は将来の伴侶の選択まで影響が出てくる、私の場合は母や姉とは似ても似つかない正反対の女を妻にした。外国人である、母はすでに亡くなっていたが私をこづいた姉に妻を会わせたら案の定その内遠ざかってしまった。私は姉が嫌いな女を目の前に突きつけたからだ。妻を見ても分かるが、女は自分のきょうだいなどどうでもいいのである、大事なのは旦那と子供だけだからだ。 妻は来日して18年になる、外国人だから当然のごとく日本人とは正反対の思想の持ち主で、「郷に入れば郷に従え」が妻は「郷に入れば相手も自分色に染めること」となってしまう。日本人が違和感を持つのはまずこれだ、日本的美徳も海外では悪徳にされかねない。ここは日本だよと妻に説明しても「あらそう、私はガイジンですけど」とまるで通じない。細かいことだが箸の上げ下げまで違う、電子ジャーで米が炊き上がったら普通日本ではご飯をかき混ぜて固まらないように処理をする、でも奥さんは、はなっからそういう習慣がないので、炊き上がった形で固まって自分でご飯を茶碗に入れるとき猛烈に腹が立つ。 それと食事が終わって食器を流しに積み上げて、日本では普通水を食器に貯めて洗いを楽にするものだ。その習慣もないので食器は時間がたつと食事の残り物が干からびてまた腹を立てる。娘は結婚前に3年ほど我が家にいたが、これまた母親にそっくりで日本的な習慣はゼロであった。最近、ロサンゼルスに住む娘と電話で話す機会があった、 「マーガリンの入れ物があって、日本ではパンに塗るヘラ?あれを差し込む場所は凹んでいるじゃない。あれはアメリカでは”good idea”で、ご近所に教えて回ったり奥さんのサークルでご披露して大好評」 それくらいしかないのかと言いかけて言葉を飲み込んだ。子供が3人ならば皿は山積みで洗うのは旦那の仕事だから、仕事から帰宅したころには干からびている。旦那は大男で腕はまるで丸太棒みたいにごつくて、干からびた皿を洗うのにも文句を言わないだろうが私は御免だ。
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エッセイ
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魅力的な奥さんですね。
「相手も自分色に染めること」という自信が、日本女性ももてたら、おもしろい国になるでしょうね。
鈴虫の鳴き声はこちらでは聴かれますよ。コオロギも。。
2007/9/23(日) 午前 8:58 [ yoc*_c*n*er ]
あああい〜な〜鈴虫にコオロギ秋の夜長いいねえ日本的だなあ。今年の夏は最悪で猛暑で外出したら急性熱射病(熱中症?)で意識もうろう状態で死ぬかと。早く秋になれ。
2007/9/23(日) 午後 11:12