大自然の美

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世界に無数にある難民キャンプでもここは忘れ去られた存在、それでも子供の笑顔は訪れる人々を救ってくれる

「忘れられた物語」――ビルマ難民キャンプを訪ねて

タイ北西部メソト(CNN) タイ西部のビルマ国境から約5キロの丘陵地に、ビルマの少数民族カレン族を中心に約4万3000人の難民が暮らす大規模なキャンプがある。設置以来約25年、紛争を逃れて10年以上も生活している難民が少なくないというこのキャンプに、CNNの取材班が入った。

タイ西端の商業都市メソトから北へ約60キロ。メーラ難民キャンプは、国境沿いに並ぶ9カ所のキャンプの中で最も多くの難民を収容している。険しい石灰岩の断崖を背景に、竹や木の葉で造った住宅数百棟が立ち並ぶ光景は、壮観と言ってもいい。

難民の多くは、軍政による武力攻撃などで故郷を追われ、この地にたどり着いた。80年代から続くビルマ軍政と少数民族の紛争は、「世界で最も長い内戦」とも呼ばれている。一方、国境地帯の難民キャンプを支援する非政府組織(NGO)11団体で構成する「タイ・ビルマ国境援助協会(TBBC)」の責任者、ジャック・ダンフォード氏によれば、それは「世界から忘れ去られた物語」でもある。

難民らは取材班を自宅へ招き入れ、それぞれの経験を率直に語った。「軍政の攻撃で家を破壊された」「労働を強いられた」など、迫害の実態が次々に明かされる。「ここで生活を始めたのは10年前。軍に村を焼かれ、コメを取り上げられて逃げて来たのです」――そう話すのは、幼い子どもを抱いた女性だ。「いつか情勢が変わったら故郷へ帰りたい」とつぶやくが、帰還のめどが立たないことは、本人もよく知っている。大人たちが働ける職場も、子どもたちが十分な教育を受けられる学校もなく、将来の展望も見えない。それが、ここでの現実だ。

反政府武装組織に対する軍の越境作戦で、難民キャンプが標的になったこともある。メーラは97年を最後に攻撃を受けていないが、今でも軍が活動する乾季になると、キャンプ内に緊張感が漂うという。

今年5月にサイクロンの直撃を受けたビルマ南部のイラワジ川下流地域には、多くのカレン族住民がいた。被災者がこのキャンプへ流入して来る可能性も指摘されているが、キャンプ関係者によれば、「軍政は被災者の移動を厳しく制限しているし、ここまでの交通費を工面するのは難しいとみられる。4‐5カ月後にならないと、動向はつかめない」という。


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