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最近の若い世代は「森繁」と聞いてもピンとこないだろう、その昔日本映画が全盛の時代に活躍した俳優でありコメディアンでありまた随筆家でもあった人物である。 彼は戦前に満州にいた、そこで見聞した出来事は随筆の中に収められた、ソ連軍に占領された町で機関車の運転手と仲間になった、ある日酔っ払ったソ連兵が機関車に乗り込んできた、呂律も回らないでウダウダうるさい、そこで運転手は機関助手に目配せをして1.2.3でソ連兵を持ち上げ釜の中に放り投げた。あっという間にソ連兵は黒こげで二人はすました顔で何も知らないフリをした。 ソ連占領の満州では日本人が日本人に売られるつまりチクられる事件が後を絶たなかった。日本に帰る「引き上げ船」の船中ではその裏切り者が槍玉に上がった、船内で集会が開かれその裏切り者が特定された、夜中に4,5人でロープと布団をもちそっと裏切り者に忍び寄る、いきなり布団をかぶせる、それからロープでグルグル巻きにする、後は甲板に運んで「裏切り者は魚の餌になれ」という言葉と共に海中に放り込まれる。引き上げ船の中ではこの場面が無数に存在したと森繁は随筆の中で書いている。 映画の中では森繁は無数に見たが印象に残る作品は二つある、宍戸錠と共演した「警察日記」と山本富士子と仲代達也と共演した「憂愁平野」のふたつである。
警察日記では若い警官の宍戸錠と定年間近の老警官を見事に演じていた、写真の女の子は二木てるみで名子役と呼ばれ現在は朗読会で生きる道を見い出した女性である。 |

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