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先日放映されたNHKの作品で「最後の戦犯」というのがあった、戦時中に大量のBー29爆撃機が日本を襲い絨毯爆撃を敢行、撃墜される飛行機も多数で捕虜となった米軍機乗組員をある下士官兵が上官の命令で殺せと言われる。 命じられた下士官兵は躊躇するがそれでも命令は絶対服従が兵の務めと日本刀を抜き力任せに振り下ろす、米兵はドサッと前に倒れた、首はまだ切断されてはいなかった、「殺せ最後の止めを刺せ」と上官が叫ぶ、下士官兵は刀を使う気にはなれず銃の銃剣で力任せに刺して止めを終わった。 戦争が終了し米軍は捕虜惨殺と虐待の調査を始めた、身の危険を察知した下士官兵は遠い町へと流れてある工場で真っ黒で働いた。「命令で殺害したのになぜ戦犯呼ばわりされるのか」彼はどうしようもなく悩んだ、そして負ける戦争をした日本を恨んだ。故郷の母と妹には別れを告げて彼は潜伏生活を続けた、工場の主人は薄々事情を知っているようだった、主人も戦争で徴収されて戦地に行っていた、米軍の命令は天皇の命令と同じくへいこらしている日本人を情けなく思っていた。 名前も知られない田舎町だったがそれでも米軍の追及の手段は変わらずある日二人の男が尋ねてきた「石渡だな、米軍捕虜殺害容疑で逮捕する、用意をしろ!」こうして元下士官へは逮捕された、戦時中の警官の横暴ぶりは言うに及ばず戦後は米軍の言いなりで日本人とは本当に情けない、日本人の本質を鋭く突く作品で考えさせられた。 巷では「日本人論」が盛んに売れているがこういう歴史を題材にした作品はNHKの得意で戦争の記憶が風化した現代では非難の的とされる作品である。日本人は戦争をした記憶さえ忘れている、そうすると右翼やそのシンパが力を盛り返してとんでもない日本人論が飛び交い「日本万歳」の風潮は現在では主流派を形成している。戦争の記憶は年々風化していけば当然そうなるが、左翼陣営は正面からこの右翼に論戦は挑まない、それで影でコソコソと動き回って国旗の掲揚とか国歌の催昌を拒否したりとやることが小さい。 それでも左翼陣営は戦後に戦争の事実を国民に伝えるという動きでは一定の評価を上げてもよい、国民がまったく知らなかった戦争の実態を次々に暴いて政府を窮地に貶めたのは一度や二度ではないからだ。
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