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【正論】政治評論家・屋山太郎 象徴的政策での妥協は「信」失う


≪例のない決定の早さだが…≫

鳩山政権が誕生してほぼ50日になる。政権の評価は100日経たないと定まらないというが、政権運営や決定が過去のどんな政権に比べても早い。このため現時点で指摘しておいた方が良いと思うことが多々ある。民主党政権は“政権交代”のスローガンで勝利したが、最高の価値は「官僚内閣制」を終焉(しゅうえん)させ、立法府が主導権を持つ「議会制民主主義」に“体制”を変えたことだ。官僚内閣制は明治以来続いている官僚主導の体制で、その象徴が「事務次官会議」だった。

閣僚から成る閣議は、すべて次官会議で決定した案件を追認するだけだった。鳩山内閣はこの明治19年以来続いていた次官会議を123年ぶりに廃止した。八ツ場(やんば)ダムの工事中止、羽田のハブ(拠点空港)化など重大な政策決定が即断即決で行われているのは官僚の“了承”を必要としない政治運営に改めたからだ。全体の政策の整合性をとるために、菅直人副総理が担当する「国家戦略室(局)」と仙谷由人氏が担当する「行政刷新会議」が設置された。政権運営は年末の予算編成を目指して急ピッチで動いている。走りながら考えているため、新たに設置された組織の機能がまだ定まっていない。

 民主党政権の時だけに限った組織なのか、法的に裏付ける恒久組織になるのかはわからない。政治主導を担保するつもりなら恒久組織としての法的裏付けがないと、政権が代わると元の次官会議が復活してくる可能性がある。次官会議には法的根拠がないにもかかわらず、戦後も国会に“無断”で続けられた歴史がある。


≪予算も政治家の独自判断で≫

 目下、仙谷氏の刷新会議で各省が持ち込む予算の絞り込みをやっているが、官僚から政策についてヒアリングを受けるなどは禁物だ。私はかつて十数年にわたって政府の行政改革推進審議会で特殊法人整理の仕事に携わったことがあるが、官僚と議論して「不要」の結論が導き出されたことはない。したがって政策に要する予算がどの法人を通じて流されるかに着目し、政治家が独自の判断で要、不要を決定するしかない。

かつて1人当たりのGDP(国内総生産)が世界一といわれた日本がなぜ社会保障政策の面で、先進国のドン尻の方にいるのか。派遣切りになって宿舎もないというような労働政策をとっている先進国はどこにもない。日本の国家経営の方法は技術開発を中心とした外需で稼ぎ出し、その儲(もう)けを米価引き上げや道路、空港、港湾に注ぎ込んで地方を活性化させるというものだった。外需で稼げなくなってもコンクリート工事を続行した結果が800兆円に上る国の借金だ。一方で老後が不安なばかりに国民は1500兆円もの金融資産を抱えている。

自民党の国家経営の失敗に対して民主党は「コンクリートから人へ」の政策転換を図った。八ツ場ダムやハブ空港あるいは子ども手当の支給はその政策転換の象徴であって、この象徴で妥協するようでは信を失う。日本郵政社長人事で元大蔵次官の斎藤次郎氏をもってきたのは「天下り根絶」の方針に反する。

≪度し難い首相の外交感覚≫

度し難いのは鳩山由紀夫首相の外交感覚である。鳩山首相は米国が求めている米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブへの移設問題をオバマ大統領の来日(11月12日)後まで漫然と延ばす風情だった。ゲーツ国防長官が来日し、日米合意の履行を迫っても「政権が変わったから見直してもよい」と思っていたふしがある。一方で東アジア共同体構想の具体化に熱心で、日中韓を中心に「EU(欧州連合)のような共同体を作りたい」という。この態度は米側に「脱米入亜」路線をとるのかとの疑念を抱かせた。ゲーツ長官が来日して明快に米国の意思を伝えたにもかかわらず、この感度の悪さは信じ難い。

その理由を考えると鳩山首相の外交ブレーンといわれる寺島実郎・日本総合研究所会長の影響があるのだろう。同氏は文藝春秋10月号に「米中二極化『日本外交』のとるべき道」という論文を書いている。日本は「米国追随」から決別し、真に「自立」しろ、というのである。「日本がまだ『核の傘論』に拘泥していくことは、二十一世紀の世界秩序形成に全く噛(か)み合っていません」ともいう。

ゲーツ国防長官は日本から韓国入りし、核実験やミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮に対処するため、米国が韓国に「核の傘」「通常戦力」「ミサイル防衛(MD)」など「あらゆる種類の軍事力」を提供するとの共同声明を発表した。寺島氏は韓国が核の傘を求めるのは「二十一世紀の世界秩序に噛み合っていない」というのか。寺島氏の国際情勢認識はまさにど素人の発想で、この理論を現実の外交に持ち込む鳩山首相の外交感覚を疑う。EUが共同体結成に至ったのはキリスト教というベースがあったればこそで、日中韓にどのような共通のベースがあるのか。(ややま たろう)

MSN産経ニュース

時事問題解説
日本人の外交感覚が変わったとは私は考えていない、日本人は戦前より”盲目状態”で先を見る眼力がないために戦争に突入してそれで国家は消滅した歴史を持つ。古くは坂本龍馬がこの今日の日本を予測して「国は滅びる」と警鐘を鳴らしたのは有名な実話である。下田の港に蒸気船が突然現れたときから、日本人は上へ下への大騒ぎを演じ「大八車に家財道具を満載して逃げ出す」のが事の始まりだった。それから150年ほど経過したが、日本人は少しも変わらず当時と同じように悠然と構えている。

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